ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態や生息環境を研究し保全活動をしていますが、様々な昆虫や美しい日本の四季
自然風景の写真も撮っています。

モンシロチョウ

2017-09-11 22:41:25 | チョウ/シロチョウ科

 モンシロチョウ Pieris rapae crucivora Boisduval, 1836 は、シロチョウ科(Family Pieridae)モンシロチョウ属(Genus Pieris)で、日本全土に生息し、畑などの身近な環境でよく見られるチョウである。

 モンシロチョウほど身近なチョウには、まずカメラを向けない。絶滅危惧種や美麗な種ばかり撮っていると、目の前を飛んでいても、まったく気にも留めない。かと言って、これまでモンシロチョウを素晴らしく美しく撮っているわけでもなく、生態記録写真もない。昆虫写真を撮る者としては、身近な種を「なおざり」にしてはいけない。
 信州遠征の際、時期的に他の昆虫たちが少なくなってきた中で、このモンシロチョウは健気に花々の中を飛び回っていた。そんな姿に感動を覚えシャッターを切った。逆光で白い翅が透けるようにした。

参照:ヤマトスジグロシロチョウ

お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、すべて1024*683 Pixelsで掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

モンシロチョウの写真

モンシロチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F2.8 1/1250秒 ISO 200 +1EV(2017.9.10)

モンシロチョウの写真

モンシロチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F2.8 1/3200秒 ISO 200(2010.10.02)

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.

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キタキチョウ

2016-10-04 22:37:49 | チョウ/シロチョウ科

 キタキチョウ Eurema mandarina mandarina (de l'Orza, 1869) シロチョウ科(Family Pieridae)キチョウ属(Genus Eurema)に分類されるチョウで、秋田・岩手県以南の本州、四国、九州、南西諸島に分布するが、以前、和名は「キチョウ」であった。しかしながら、近年のDNA分析によって、南西諸島に生息しているものの中に異なる種がいることが分かり、それをキチョウ(ミナミキチョウ) Eurema hecabe hecabe (Linnaeus, 1758) とし、本種は「キタキチョウ」となった。
 キタキチョウは、ネムノキ、ハギ類のマメ科の植物が食草で、平地~山地の樹林の周辺や草地や畑、市街地などでごく普通に見られるチョウである。5月下旬頃から発生し、以降連続的に(5~6回)発生して晩秋に至るが、幼虫期の日長と温度によって夏型と秋型の季節型が現れる。季節型には、形態的な差異があり、夏型は翅表外縁の黒帯の幅が広いが、秋型は黒色の縁が先端に少し残るか、もしくはない。初秋の頃は、夏型と秋型が混棲するために個体数が多く、晩秋になると秋型のみが現れ、そのまま成虫で越冬する。
 様々な花に止まって吸蜜するが、忙しなく移動する。夏には、湿った場所や河原などで吸水している姿も見ることができるが、翅を開くことはない。

 キタキチョウは、先日、訪れた植物公園のハギの周囲で乱舞していた。モンシロチョウよりも一回り小さく、また黄色が印象的だ。どこでも見ることができる普通種であるため、じっくりとカメラを向けることが少ない種であるが、不順な天候続きの昨今、9月10日の「マダラヤンマ」以来何も撮影できていない週末が続けば、普通種であっても貴重(キチョウ)な被写体である。止まると翅を開かないので、逆光で翅表外縁の黒帯がよく分かるように撮影した。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

キタキチョウ

キタキチョウ / 夏型
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F5.6 1/400秒 ISO 200(2016.10.2)

キタキチョウ

キタキチョウ / 夏型
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F5.6 1/250秒 ISO 200(2016.10.2)

キタキチョウ

キタキチョウ / 夏型
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.6 1/320秒 ISO 1250 (2010.08.29)

キタキチョウ

キタキチョウ / 秋型
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.6 1/250秒 ISO 800(2011.10.18)

キタキチョウ

キタキチョウ / 秋型
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 320(2016.5.5)

キタキチョウ

キタキチョウ / 夏型
Canon EOS 7D / SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F13 1/40秒 ISO 250 -1 2/3EV(2016.6.11)

キタキチョウ

キタキチョウ / 夏型
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO 500 +1/3EV(2013.8.27)

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スジボソヤマキチョウ

2016-09-13 20:12:05 | チョウ/シロチョウ科

 スジボソヤマキチョウ Gonepteryx aspasia niphonica Verity, 1909 は、シロチョウ科(Family Pieridae)/ヤマキチョウ族(Tribe Gonepterygini)/ヤマキチョウ属(Genus Gonepteryx) に属するチョウで、国内に生息している3種の内の1種である。 (タイワンヤマキチョウは、国内では八重山諸島に分布)
 ヤマキチョウに関しては、現段階ではリンク先の記事を参照頂き、今回は、本種について写真を追加してまとめたのでご一読頂きたい。

ヤマキチョウ属

  1. ヤマキチョウ Gonepteryx maxima maxima Butler, 1885
  2. スジボソヤマキチョウ Gonepteryx aspasia niphonica Verity, 1909
  3. タイワンヤマキチョウ Gonepteryx amintha formosana (Fruhstorfer, 1908)

 スジボソヤマキチョウは、近縁種のヤマキチョウとは、前翅先端の突起が強く、翅に赤系の縁取りがないことで形態的に区別できる。また、本種は、紀伊半島を除く本州と四国、九州にに分布し、生息範囲は、高原、疎林、渓流沿い、林縁から落葉広葉樹林の内部まで、地形も平坦地、緩斜面や急斜面など広範囲に及んでいる食樹は、クロツバラの他にクロウメモドキも食べる。
 大きさは55~62mmと日本産のシロチョウ科の仲間では大型である。オスの翅はあざやかな黄色で、各翅の中程に赤橙色の点が一つずつあり、メスの翅の色は、白色に近い色である。年一化で、7月頃に羽化し、しばらく活動後、夏眠する。そして9月頃になると再び現れ、ヤマキチョウ同様にそのまま成虫で越冬し、春に産卵し、5月頃まで生き続けるのである。冬は湿った場所で越冬すると言われ、越冬後は翅の綺麗な黄色が抜けて染みだらけになってしまう。
 スジボソヤマキチョウは、環境省RDBに記載もなく、長野県や栃木県等では比較的多くみられるが、香川県で絶滅、宮崎県、大分県、三重県、愛知県では絶滅危惧Ⅰ類に、鳥取県、大阪府では絶滅危惧Ⅱ類に、山口県、奈良県、京都府、滋賀県では準絶滅危惧種に選定しており、近年、減少傾向にあるチョウである。混交林の繁茂により食樹であるクロウメモドキの生育不全が原因と言われている。
 ちなみにヤマキチョウは、環境省RDBでは絶滅危惧IB類に選定され、分布は極めて狭く、青森県と岩手県、長野県と山梨県の一部地域にしか生息していない。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

スジボソヤマキチョウ

スジボソヤマキチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F5.0 1/500秒 ISO 200 +1EV(2014.7.12)

スジボソヤマキチョウ

スジボソヤマキチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F5.0 1/640秒 ISO 200 +1EV(2014.7.12)

スジボソヤマキチョウ

スジボソヤマキチョウ / 雌雄の飛翔
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F2.8 1/1000秒 ISO 200 +1EV(2014.7.12)

スジボソヤマキチョウ

スジボソヤマキチョウ / 雌雄の飛翔
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4
絞り優先AE F5.6 1/400秒 ISO 250 +1/3EV(2015.9.11)

スジボソヤマキチョウ

スジボソヤマキチョウ / 越冬後
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/640秒 ISO 200 -1/3EV(2014.5.3)

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ミヤマモンキチョウ

2016-07-20 20:26:02 | チョウ/シロチョウ科

 ミヤマモンキチョウ Colias palaeno (Linnaeus, 1761) は、浅間山系及び飛騨山脈の森林限界(1,800m)以上の高山帯にのみ生息するシロチョウ科モンキチョウ属(Colias属)の高山蝶で、 Colias palaeno aias Fruhstorfer, 1903 (浅間連山亜種)と Colias palaeno sugitanii Esaki, 1929 (北アルプス亜種)に分類されている。普通種のモンキチョウよりもひと回り小さく、オスは、地色が黄色で翅表の外縁には黒い帯模様があり、翅縁・触角・脚がピンク色なのが特徴で、高山帯の岩礫地に生育するツツジ科スノキ属のクロマメノキを食草としている。尚、クロマメノキの選抜品種である浅間葡萄は、ブルーベリーに似た甘酸っぱい味で食用になっている。
 ミヤマモンキチョウは、マニアの採集とクロマメノキの盗掘による減少が著しく、2亜種とも環境省RDBでは準絶滅危惧(NT)として記載され、群馬県では絶滅危惧Ⅰ類、長野県では準絶滅危惧種、富山県・岐阜県では、絶滅危惧Ⅱ類に選定している。また、長野・群馬・富山では、県の天然記念物に指定しており、採集することはできない。

 ミヤマモンキチョウ(浅間連山亜種)は、2014年7月に撮影しているが、同一個体のオス2カットのみであったため、 2年ぶりに生息地を訪れての再挑戦である。
 現地のクロマメノキが群生する場所に到着すると、そこそこの数の黄色いチョウが飛んでいたが、モンキチョウ Colias erate poliographa Motschulsky, [1861] も生息しているため、より小さく、しかも翅表外縁の黒い帯模様のものを探すと、何頭も飛んでいる。ミヤマモンキチョウは、太陽が隠れると、まったく飛ばない。飛んでくれないと、見つからない。日が差すと飛ぶが、今度は良い位置に止まらない。木道からしか撮れないので苦労したが、何とかオスとメス、飛翔、産卵の場面を撮影することができた。本記事では、比較のために普通種である「モンキチョウ」の写真も併載した。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

ミヤマモンキチョウ(オス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4
絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO 250 +2/3EV (2014.7.12)

ミヤマモンキチョウ(オス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4
絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 400(2016.7.18)

ミヤマモンキチョウ(メス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4
絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 250(2016.7.18)

ミヤマモンキチョウ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4
絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 250(2016.7.18)

ミヤマモンキチョウ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4
絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 250(2016.7.18)

ミヤマモンキチョウ(産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4
絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 200(2016.7.18)

モンキチョウ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F2.8 1/1250秒 ISO 200(2010.06.26)

モンキチョウ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F2.8 1/1000秒 ISO 200(2010.06.26)

モンキチョウ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F2.8 1/1250秒 ISO 200(2010.07.17)

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ヤマトスジグロシロチョウ

2016-05-07 20:08:25 | チョウ/シロチョウ科

 日本国内におけるシロチョウ科(Pieridae)モンシロチョウ属(Pieris)は、下記の4種が生息している。

モンシロチョウ属

  1. モンシロチョウ(Pieris rapae crucivora Boisduval,1836)
  2. スジグロシロチョウ(Pieris melete Menetries,1857)
  3. エゾスジグロシロチョウ(Pieris dulcinea tomariana Matsumura,1928)
  4. ヤマトスジグロシロチョウ(Pieris nesis Fruhstorfer,1909)
    • ヤマトスジグロシロチョウ 名義タイプ亜種, 本州北部・北海道亜種(Pieris nesis nesis Fruhstorfer,1909)
    • ヤマトスジグロシロチョウ 本州中・南部亜種(Pieris nesis japonica Shirozu,1952)

尚、上記リストは、本来、日本国内には生息していなかった「オオモンシロチョウ」および「タイワンモンシロチョウ」は省いている。

 モンシロチョウやスジグロシロチョウは、あまりにも普通種であるため、日頃から気に留めることもなくカメラを向けることもなかったが、いざ撮ってみるとヤマトスジグロシロチョウであったので紹介したいと思う。
 ヤマトスジグロシロチョウは、北海道西部から本州(紀伊半島は中部以北)、四国、九州中部以北まで分布し、主として山地の林周辺、露岩地、海岸の崖地等に生息。 幼虫は、アブラナ科のハタザオ類を食草としている。
 同属のスジグロシロチョウに近似しており、生息域も重なっている事が多く、飛んでいるところを見ただけでは区別は困難であるが、「後翅裏面基部にある肩脈」を確認することで 同定が可能である。後翅の付け根の黄色い部分にある肩脈がはっきり見えているのがスジグロシロチョウであり、はっきり見えていないのがヤマトスジグロシロチョウである。
 ヤマトスジグロシロチョウは初撮影のチョウで、鱗翅目133種目の掲載となる。写真には、比較のためスジグロシロチョウも掲載した。
(参照:撮影済み昆虫リストと撮影機材

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

ヤマトスジグロシロチョウ

ヤマトスジグロシロチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 200 +1EV(撮影地:山梨県山中湖村 2016.5.1)

ヤマトスジグロシロチョウ

ヤマトスジグロシロチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 320 +1EV(撮影地:山梨県山中湖村 2016.5.1)

ヤマトスジグロシロチョウ

ヤマトスジグロシロチョウ(夏型)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 200(撮影地:山梨県北杜市 2012.6.23)

スジグロシロチョウ

スジグロシロチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 640(撮影地:埼玉県嵐山町 2016.5.5)

スジグロシロチョウ

スジグロシロチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 200(撮影地:埼玉県嵐山町 2016.5.5)

スジグロシロチョウ

スジグロシロチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 2500(撮影地:埼玉県嵐山町 2016.5.5)

スジグロシロチョウ

スジグロシロチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 2500(撮影地:埼玉県嵐山町 2016.5.5)

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ヒメシロチョウ

2016-05-01 21:40:06 | チョウ/シロチョウ科

 ヒメシロチョウ(Leptidea amurensis vibilia Janson, 1878)は、シロチョウ科(Pieridae)コバネシロチョウ亜科(Dismorphiinae)ヒメシロチョウ属(Leptidea)に属する白色のチョウで、モンシロチョウよりひと周り小さい。白い色素はフラボン系で,モンシロチョウなどのプテリン系とは異なる。 主として河川堤防や火山灰土質の草原などに局地的に生息し、草原上を低く弱々しく飛び、いろいろな花で吸蜜する。地表で吸水することも多い。幼虫は、マメ科のツルフジバカマ、カラスノエンドウなどを食草としている。
 ヒメシロチョウは、年2~3化で、発生時期によって色彩や形状に変化が生じる「チョウの季節型」があり、4月~5月には春型、7月~9月には夏型が発生する。 春型は夏型より小型で灰白色で、前翅端の黒色部は薄く、後翅裏面に暗色部がある。
 北海道、本州、九州に分布しているが、近畿地方及び四国には見られず、九州では阿蘇・九重の火山性山地草原にのみ生息し、北海道の一部ではエゾヒメシロチョウと混生しているところもある。尚、中国地方では広島県の一部に生息していたが、1994年以降は確認記録がなく絶滅したと考えられる。
 多くの生息地において生息条件の悪化が著しく、個体数が危機的水準にまで減少しており、環境省RDBでは絶滅危惧ⅠB類(EN)に選定されている。東京都、栃木県、広島県では絶滅、 その他の多くの自治体においても絶滅危惧Ⅰ類、Ⅱ類、準絶滅危惧種に選定している。

 2016年のゴールデンウイーク。2日の休暇をとれば10連休になるが、私は暦通り。まずは前半の三日間。初日は自宅で仕事、2日目は小学校からの親友とあきる野の山間部へ散策。ムカシトンボを数頭見かけたが、1枚もシャッターを切ることなく、バーベキューに舌鼓を打ちながらのんびりと森林浴を楽しんだ。
 さて3日目の5月1日。計画通りにヒメシロチョウの春型を撮りに行った。夏型は、2013年8月に撮影済だが、春型は未撮影であったため、是が非でも収めなければならない。 午前6時に自宅を出発し、現地に7時半着。気温12℃。薄着で行ったため寒い。林道を歩き始めるが、お目当てのヒメシロチョウどころか、昆虫はまったくいない。20分くらい歩くと体も温まり、また太陽の光も心地よくなってきた。すると、1頭のヒメシロチョウが舞始め、次第に数も増えて10数頭があちこちでヒラヒラと舞うようになった。
 花言葉ならぬ蝶言葉があるならば、ヒメシロチョウは「か弱い、せわしない。」だろう。地上から30~40cmくらいの高さを弱々しくチラチラと飛び回り、一向に止まらない。止まったかと思うと、すぐに飛び立つので、写真に撮るのが大変で、ずっと付き添いながら止まるのを待って急いでシャッターを切った。以下に、今回撮影した春型のヒメシロチョウと過去に撮影した夏型を掲載する。季節型による色彩の変化が良く分かる。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

ヒメシロチョウ

ヒメシロチョウ(春型)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 250 +1EV(2016.05.1)

ヒメシロチョウ(春型)

ヒメシロチョウ(春型)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 500 +1 1/3EV(2016.05.1)

ヒメシロチョウ(春型)

ヒメシロチョウ(春型)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 200(2016.05.1)

ヒメシロチョウ(春型)

ヒメシロチョウ(春型)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 200 +1EV(2016.05.1)

ヒメシロチョウ(夏型)

ヒメシロチョウ(夏型)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 320(2013.08.11)

ヒメシロチョウ(夏型)

ヒメシロチョウ(夏型)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 640(2013.08.11)

ヒメシロチョウ(夏型)

ヒメシロチョウ(夏型)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F10 1/320秒 ISO 1600(2013.08.11)

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ツマキチョウ

2016-04-09 11:43:17 | チョウ/シロチョウ科

 ツマキチョウAnthocharis scolymus Butler, 1866)は、
シロチョウ科 (Pieridae)
ツマキチョウ族(Anthocharidini)
ツマキチョウ亜属(Subgenus Falcapica)
に分類され、学名の Anthocharis は、ギリシャ語の複合語(Antho+caris)「花を愛するもの」という意味である。食草はタネツケバナ、ハタザオ、ナズナなどの野生種や、ダイコン、カラシナなどの栽培種。日本全土に分布し、夏から冬の間を蛹で過ごし、翌春羽化する年1化、春だけに現れるスプリング・エフェメラルだ。ちなみに、エフェメラル(ephemeral)は、「儚い、1日限りの、短命な」という意味であるが、昆虫のカゲロウ目はギリシャ語で(Ephemeroptera)という。
 1年に一回だけの発生であるが、飼育下での観察ではかなりの頻度で翌春に羽化せず、さらにもう一年蛹のまま越夏~越冬し翌々年春に羽化することが報告されているようだ。また5~6頭の内1頭の割合で羽化までに3年~4年かかるとの報告もあるというから、生態はまだまだ分からないことが多い。
 ツマキチョウは、3~5月の間の2週間ほどしか姿を見せないうえ、 風の穏やかな晴天か明るい曇天の日にしか活動しないから、普通種ではあるが見る機会は割と少ないかも知れない。 小さな白い姿は、モンシロチョウやスジグロシロチョウと似てはいるが、オスは和名のように翅の先端部が黄橙色であるから飛んでいても区別は容易である。チラチラと飛ぶ姿は、まさに「春の妖精」。小学3年生の春休みに昆虫採集へ出掛けた時に始めて出会ったが、四十数年経った今でも、その時の感動は忘れていない。

注釈:本記事は、過去に様々な地域や場所において撮影し個別にブログにて公開していた写真を、時節柄の話題として提供するために再現像し編纂したものです。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

ツマキチョウ(オス)

ツマキチョウ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F11 1/320秒 ISO 800(撮影地:山梨県上野原市 2012.5.4)

ツマキチョウ(オス)

ツマキチョウ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F11 1/320秒 ISO 800(撮影地:山梨県上野原市 2012.5.4)

ツマキチョウ(メス)

ツマキチョウ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 200(撮影地:岐阜県揖斐郡大野町 2012.4.28)

ツマキチョウ(メス)

ツマキチョウ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 200(撮影地:岐阜県揖斐郡大野町 2012.4.28)

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ヤマキチョウ属2種

2015-10-16 22:42:15 | チョウ/シロチョウ科

 シロチョウ科のヤマキチョウとスジボソヤマキチョウ。レモン・イエローの美しい2種は、半逆光で撮影することで魅力を引き出せる。

シロチョウ科(Pieridae)

モンキチョウ亜科(Coliadinae)

ヤマキチョウ族(Gonepterygini)
ヤマキチョウ属(Gonepteryx)
ヤマキチョウ(Gonepteryx rhamni maxima)
スジボソヤマキチョウ(Gonepteryx aspasia)

ヤマキチョウ(Gonepteryx rhamni maxima)
 8月頃に羽化し、そのまま成虫で越冬して翌年5月頃まで見ることができるが、分布は極めて狭く、青森県と岩手県、 長野県と山梨県の一部地域にしか生息していない。これは、ヤマキチョウの生息環境が乾燥した明るい高草原地帯で、幼虫の食樹がクロツバラのみであることが所以であるが、 環境悪化や採集等により、生息地においても数は減少傾向にある。
 近縁種のスジボソヤマキチョウに似ているが、形態では、前翅先端の突起が弱く、翅に赤系の縁取りがあることで区別できる。
 環境省レッドリストでは絶滅危惧IB類に選定され、近い将来における野生での絶滅の危険性が高い種である。

ヤマキチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 400 +1EV(撮影地:山梨県富士河口湖町 2013.08.27)

スジボソヤマキチョウ(Gonepteryx aspasia)
 紀伊半島を除く本州と四国に分布し、高原や林縁、渓流沿いなどに生息している。食樹は、クロツバラの他にクロウメモドキも食べる。 生態的にも相違点があり、スジボソヤマキチョウは、ヤマキチョウよりも早い7月に羽化し、しばらく活動後、夏眠する。9月頃になると再び現れ、 ヤマキチョウ同様にそのまま成虫で越冬し、春に産卵し、5月頃まで生き続ける。
 山梨県や長野県等では比較的出会うことが多い種である。

スジボソヤマキチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F5.0 1/500秒 ISO 200 +1EV(撮影地:長野県長野市鬼無里 2014.7.12)

参照
ヤマキチョウ
スジボソヤマキチョウ
スジボソヤマキチョウ(夏眠前)
晩夏のお花畑にて

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.

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