ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態や生息環境を研究し保全活動をしていますが、様々な昆虫や美しい日本の四季
自然風景の写真も撮っています。

クマゼミ 東京都国立市でも鳴く

2007-09-16 13:51:57 | その他昆虫と話題
 午前9時、家の直ぐ近くの松の木でクマゼミが鳴いているのを聞いた。JR中央線国立駅からおよそ400mの場所である。国立で聞くのは初めてである。勤め先の渋谷区では、5~6年くらい前から神宮前6丁目で鳴いているのを聞いているが、国立までその範囲が広がってきたのであろうか。最近では、杉並区で光ファイバーに卵を産み付け、断線するなどの被害がでている。

 そもそもクマゼミは西日本に生息するセミであるが、最近では千葉県や茨城県でも生息が確認されている。原因は、成虫が自分で飛んで生息地域を広げているのではなく、公園などの植栽と一緒に幼虫や卵が持ち込まれるという人為的なものが大きいようだ。ただ、クマゼミが定着し、繁殖し始めた背景には、都内の気温上昇が大きく関与しているようだ。国内の樹木の移動は昔から行われていたので、かなり以前から都内にもクマゼミの幼虫が持ち込まれていたはずだが、東京の冬の低温を乗り切れなかった。近年、クマゼミが都内で繁殖するようになったのは、ヒートアイランド現象や地球温暖化の影響で、幼虫や卵が冬を越せるようになったためだろうと考えられる。また、大都市を中心に、クマゼミが増殖しているのは、乾燥化や気温上昇、公園整備などで地面が固くなり、他種のセミの幼虫が地中に潜り込めなくなったのが原因だとの結果を、大阪市立大の沼田英治教授(動物生理学)らがまとめている。
 きれいに整備された公園や運動場などでクマゼミが多いのに対し、アブラゼミは、うっそうとした林や落ち葉が多い公園に目立つことから、固さを3段階に変えた地面を作り、卵からふ化したばかりの幼虫が、1時間以内に地面に潜り込む成功率を比較した。地面の固さが「普通」ではクマゼミが約8割なのに対し、ニイニイゼミやツクツクボウシが2-3割、アブラゼミは1割強。「固い」では、クマゼミの1割が成功したのに、ほかのセミは1匹も成功しなかったという。

 それにしても、国立で鳴いていたクマゼミは、成虫が飛んできたのか?羽化したものなのかは分からないが、このままいけば、東京都内もクマゼミが大増殖していくことだろう。

クマゼミに限らず、北上している昆虫は多い。ツマグロヒョウモン、ナガサキアゲハ、モンキアゲハ・・・。モンキアゲハは、30年頃前に千葉県の南房総で見られたが、今では私の実家のある千葉県鎌ヶ谷市でも普通に見られる。

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