ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態や生息環境を研究し保全活動をしていますが、様々な昆虫や美しい日本の四季
自然風景の写真も撮っています。

オオトラフトンボ(飛翔と産卵)

2017-05-29 22:30:42 | トンボ/エゾトンボ科

 オオトラフトンボの飛翔と産卵を撮るべく、一週間前に訪れた池を再訪した。前回は羽化個体は撮影したが、成熟個体は1頭を見かけたのみ。今回の再訪では、多くの成熟個体が池面上を飛んでいたことから、羽化から10日ほどで成熟して池に戻ってくることが分かった。
 同属のトラフトンボのオスは数秒というホバリングを行うが、オオトラフトンボのオスは全くホバリングをしない。岸辺から数メートルの所を左右10mほどの範囲を縄張りとして行ったり来たりの飛翔を繰り返す。時々、他のオスが侵入してくれば、激しい空中戦で追い払う。
 全くホバリングをしないオオトラフトンボの飛翔を撮るのは容易ではない。いわゆる「流し撮り」で撮るが、相手は小さく距離もある。移動するオオトラフトンボをファインダー内に収めながら ピントリングを回して、ピントが合ったと思った瞬間にシャッターを切るしかない。一週間前に撮影したカラカネトンボの飛翔撮影が楽に思える。当然、ピンボケ写真の量産であるが、まぐれで撮れることを期待して、とにかく撮りまくる。成功率は5%以下であったが、以下に飛翔写真を掲載した。
 前回、羽化殻を見つけた時に気になっていたが、今回も飛翔撮影中に見たオオトラフトンボの脚の長さが気になる。エゾトンボ科は全般に脚が長いが、特にトラフトンボは長く、中でも後脚が長い。生態における必然で、必要であるからこのように進化したのだと思うが、その理由は分からない。メスが卵塊を作る際に姿勢を保つのに有利であったり、ヤゴが羽化場所に移動するために有利であると考えられるが、仮説にもならない勝手な推論である。
 飛翔を狙っていると、時々、メスを見つけたオスが交尾態となる。トラフトンボの場合は、池上をタンデム飛翔した後に池の草に止まる。しばらくすると離れてメスは産卵体制に入るが、 オオトラフトンボの場合は全く違う。交尾態のまま隣接する林内の高い梢へと飛んでいく。目撃はできても、撮影は困難であった。それよりも、メスが、いつ、どこから戻ってくるかが分からない。両種ともに、メスは植物などに止まって数分間かけて腹端に卵塊を作り、1回だけ打水してその卵塊を沈水植物に絡ませるような産卵を行うのであるが、交尾を終えたメスを発見できなければ、産卵の様子を撮影することができないのである。
 午後になり、オスの飛翔を撮っていると、目の前にメスが飛んできて茎に止まった。しかも、腹部先端に紐状の卵が付いている。おそらく、卵塊を作った後に打水はしたものの、上手く沈水植物に絡まなかったのであろう。このメスは、再度、打水して産卵を終えて飛び去っていった。卵塊を作る瞬間は撮れなかったが、今回の瞬間も、お目にかかることは多くはないだろう。

 前回の記事同様に、本ブログでは撮影地の記載をしておりません。またお問い合わせにもお答えできませんのでご了承お願い致します。

参照

  1. オオトラフトンボ(羽化個体)
  2. トラフトンボ

お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、すべて1024*683 Pixelsで掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

オオトラフトンボの写真

オオトラフトンボ(オスの飛翔)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO 2000 +2/3EV(撮影日:2017.5.27 9:26)

オオトラフトンボの飛翔写真

オオトラフトンボ(オスの飛翔)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 2500 +1/3EV(撮影日:2017.5.27)

オオトラフトンボの飛翔写真

オオトラフトンボ(オスの飛翔)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F5.6 1/400秒 ISO 1600 +2/3EV(撮影日:2017.5.27)

オオトラフトンボの飛翔写真

オオトラフトンボ(オスの飛翔)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO 800 +2/3EV(撮影日:2017.5.27)

オオトラフトンボの飛翔写真

オオトラフトンボ(オスの飛翔)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/400秒 ISO 2000 +1/3EV(撮影日:2017.5.27)

オオトラフトンボの飛翔写真

オオトラフトンボ(オスの飛翔)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F5.6 1/400秒 ISO 640 +1/3EV(撮影日:2017.5.27)

オオトラフトンボの産卵写真

オオトラフトンボ(産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/400秒 ISO 1600 +1/3EV(撮影日:2017.5.27 12:42)

オオトラフトンボの産卵写真

オオトラフトンボ(産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/640秒 ISO 200 -2/3EV(撮影日:2017.5.27 12:43)

オオトラフトンボの生息池の写真

オオトラフトンボの生息池
Canon EOS 7D / SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE / 絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO 1250 +1/3EV(撮影日:2017.5.27 12:43)

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オオトラフトンボ(羽化個体)

2017-05-24 22:55:42 | トンボ/エゾトンボ科

 オオトラフトンボ Epitheca bimaculata sibirica Selys, 1887 は、エゾトンボ科(Family Corduliidae)トラフトンボ属(Genus Epitheca)の北方系トンボで、北海道と本州(長野県以北)に分布し、北海道や青森県等では、平地の池でも見られる。その他の地域では、標高の高い寒冷地の山岳地域の森林に囲まれた池に生息しているが、局所的で数も少ない。早い地域では5月中旬頃から羽化し、未熟な個体は、池から離れた林内で生活し、成熟すると池に戻り、繁殖活動を行う。同属のトラフトンボ Epitheca marginata (Selys, 1883)に似るが、一回り大きい。
 オオトラフトンボは、環境省RDBに記載はないが、宮城県と群馬県のRDBでは絶滅危惧Ⅰ類に選定され、栃木県のRDBでは絶滅危惧Ⅱ類、秋田県、山形県、長野県では準絶滅危惧種に選定されている。

 オオトラフトンボの撮影は、過去に日光白根山で行い記事「オオトラフトンボ」として掲載しているが、未成熟個体の写真であったため、その後、成熟個体の飛翔と産卵の様子を収めようと思いながら達成できずにいた。今回、独自の調査方法で新たな生息地を見つけ、撮影を試みた。
 池に到着後、周囲を探索すると、いくつもの羽化殻を発見。面白いことに、ほとんどが水辺から数メートル、遠いものでは7mも離れており、羽化殻は極めて狭い範囲にまとまって見られた。 ほとんどが背の低い葉(シダ等)の葉裏であり、地面は乾燥した場所であった。
 ムカシトンボは、羽化の一か月前くらいに上陸して、川から数メートルも離れた場所で羽化するが、他のトンボの仲間では、ほとんどが水辺である。今回観察した事実は、オオトラフトンボ特有の行動なのか、あるいは地域特性なのかは、他のオオトラフトンボ生息地との比較をしなければ分からないが、いずれにせよ、オオトラフトンボの生態における新たな発見であると思う。

 この日は、羽化したばかりの個体と羽化不全の個体が見られたが、成熟個体は捕食行動で飛び回っていた1頭のみを見かけただけであった。おそらく、羽化したばかりの個体が多く、それらは羽化水域からかなり離れた林に移動して生活をしているものと思われる。自宅からの距離は遠いが、素晴らしい環境の生息地を見つけたので、次の課題は、飛翔と産卵の撮影である。

 以前採集者が入り、多くのオオトラフトンボを採集していったと地元の方から伺った、ようやく、個体数も増え始めたとのことである。従って、本ブログでは撮影地の記載をしていない。またお問い合わせにもお答えできないのでご了承願いたい。

お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、すべて1024*683 Pixelsで掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

オオトラフトンボの写真

オオトラフトンボ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F5.6 1/400秒 ISO 200(撮影日:2017.5.20)

オオトラフトンボの写真

オオトラフトンボ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO 200(撮影日:2017.5.20)

オオトラフトンボの写真

オオトラフトンボ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO 200(撮影日:2017.5.20)

オオトラフトンボの写真

オオトラフトンボ(羽化不全)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F5.6 1/640秒 ISO 200(撮影日:2017.5.20)

オオトラフトンボ(羽化殻)の写真

オオトラフトンボ(羽化殻)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO 200(撮影日:2017.5.20)

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ウスバシロチョウ黒化型

2017-05-23 21:55:15 | チョウ/アゲハチョウ科

 ウスバシロチョウ Parnassius citrinarius Motschulsky, 1866 は、シロチョウと名前にあるが、モンシロチョウ等のシロチョウ科ではなく、アゲハチョウ科(Family Papilionidae)ウスバアゲハ亜科(Subfamily Parnassiinae)ウスバアゲハ属(Genus Parnassius)に属するチョウで、年1回5月頃だけに見られる。新緑に映える美しいチョウで飛び方も優雅である。幼虫の食草はムラサキケマンやヤマエンゴサクなどだが、成虫はムラサキケマンには産卵せず、近くの木の下枝などに産卵する。そして卵のまま越冬して、翌年孵化するという。
 ウスバアゲハ属は約150万年前の氷河期を生き延びて来たチョウで、胴体には細かい毛が沢山はえているのが特徴である。ちなみに、同じく毛深いギフチョウはウスバアゲハ亜科に属している。 ウスバアゲハ属は他に北海道にヒメウスバシロチョウとウスバキチョウが生息しており、ウスバキチョウは大雪山系固有で国の特別天然記念物に指定されている。世界では10の亜科に分類され多くは高山に生息しており、山や谷ごとに翅の模様が変わり、また、個体変異も多いと言われている。

 日本のウスバシロチョウは、もともと鱗粉が少ないことから「薄羽」という和名が付いているが、その鱗粉の量や色に個体変異が多く、一部では地域特性も見られ、青森県の一部には、白い鱗粉しかない「白化型」、長野県の一部には白い鱗粉が赤みを帯びる「赤化型」、福島県や新潟県等には白い鱗粉が黄色みを帯びる「黄色型」や白い鱗粉がない「黒化型」が存在している。見た目では、ノーマル・タイプが一番美しく、完全黒化型等は「油紙」のようであると言われているが、本記事は、「美」を追求するのではなく「変異」という生物学的興味から掲載するものである。
 昨年、富山県内において撮影した本種を「ウスバシロチョウ 半黒化型」として掲載しているが、今回は違う地域において撮影した個体紹介したい。羽化した後、時間と経過とともに鱗粉が取れた部分が透明化していく場合もあるようだが、この個体は、白い鱗粉がしっかりと模様を呈していることから、羽化時から変化はしていないと考えられ、「黒化型」の変異と言えるだろう。
 また、黒化型の形質はメスに出現するようで、オスにはほとんど見られない。しかしながら、オスにおいても他地域よりも黒い鱗粉が多いのが特徴で、更には日本海側に見られる特性である。
 参考までに、過去に撮影した典型的なウスバシロチョウの写真も掲載したので、比較いただきたい。尚、今後もウスバシロチョウの変異個体は撮影していきたいと思う。

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ウスバシロチョウ(半黒化型)の写真

ウスバシロチョウ(黒化型のメス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO 200 +2/3EV(撮影日:2017.5.20)

ウスバシロチョウ(半黒化型)の写真

ウスバシロチョウ(黒化型のメス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO 250 +2/3EV(撮影日:2017.5.20)

ウスバシロチョウ(半黒化型)の写真

ウスバシロチョウ(黒化型のメス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F5.6 1/400秒 ISO 250 +2/3EV(撮影日:2017.5.20)

ウスバシロチョウ(半黒化型)の写真

ウスバシロチョウ(黒化型のメス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F5.6 1/400秒 ISO 1250 +2/3EV(撮影日:2017.5.20)

ウスバシロチョウ(半黒化型)の写真

ウスバシロチョウ(黒化型のメス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO 200 +2/3EV(撮影日:2017.5.20)

ウスバシロチョウ(半黒化型)の写真

ウスバシロチョウ(黒化型のメス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO 200 +2/3EV(撮影日:2017.5.20)

ウスバシロチョウ(黒化傾向のメス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO 400 +2/3EV(撮影日:2017.5.27)

ウスバシロチョウ(黒化傾向のメス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F5.6 1/800秒 ISO 200 -2/3EV(撮影日:2017.5.27)

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過去に撮影したノーマル:タイプ

ウスバシロチョウの写真

ウスバシロチョウ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F4.0 1/800秒 ISO 200(撮影日:2012.5.04 神奈川県内)

ウスバシロチョウの写真

ウスバシロチョウ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F3.5 1/250秒 ISO 200(撮影日:2011.5.05 東京都内)

ウスバシロチョウの写真

ウスバシロチョウ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 320(撮影日:2011.5.05 東京都内)

ウスバシロチョウの写真

ウスバシロチョウ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F2.8 1/2500秒 ISO 200(撮影日:2010.5.22 東京都内)

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クロサナエ

2017-05-22 22:52:42 | トンボ/サナエトンボ科

 クロサナエ Davidius fujiama Fraser, 1936 は、サナエトンボ科(Family Gomphidae)ダビドサナエ属(Genus Davidius)で、日本特産種であり、本州・四国・九州に分布している。低地から山地の河川上流域(源流)などに生息している。同種のダビドサナエ Davidius nanus (Selys, 1869)と非常に似ているが、クロサナエは名前の通りオスの腹部がほとんど黒で、側面にも黄色の模様が入らないことや胸部側面の黄斑のうち、中央のものが小さいこと、前脚のつけねに黄斑がないこと等で区別できる。
 クロサナエは、以前のブログ記事では、羽化したばかりの個体を掲載したので、成熟してクロサナエと判別できる写真は初記載となる。比較としてダビドサナエも記載した。

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クロサナエの写真

クロサナエ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F5.6 1/400秒 ISO 1250 +2/3EV(撮影日:2017.5.20)

ダビドサナエの写真

ダビドサナエ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.6 1/400秒 ISO 200 +1/3EV(撮影日:2016.5.18)

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カラカネトンボ

2017-05-21 21:00:15 | トンボ/エゾトンボ科

 カラカネトンボ Cordulia aenea amurensis Selys, 1887 は、エゾトンボ科(Family Corduliidae)カラカネトンボ属(Genus Cordulia)のトンボで、タカネトンボやエゾトンボ等のエゾトンボ属に似ているが、カラカネトンボ属として分類されている。オスは、尾部下付属器が上付属器よりわずかに短いだけなので、エゾトンボ属の種との区別は難しくはない。ちなみに、日本に分布するエゾトンボ科は以下である。

  1. ミナミトンボ属(Genus Hemicordulia
    • ミナミトンボ Hemicordulia mindana nipponica Asahina, 1980
    • オガサワラトンボ Hemicordulia ogasawarensis. Oguma, 1913
    • リュウキュウトンボ Hemicordulia okinawensis Asahina, 1947
  2. カラカネトンボ属(Genus Cordulia
    • カラカネトンボ Cordulia aenea amurensis Selys, 1887
  3. トラフトンボ属(Genus Epitheca
    • オオトラフトンボ Epitheca bimaculata sibirica Selys, 1887
    • トラフトンボ Epitheca marginata (Selys, 1883)
  4. エゾトンボ属(Genus Somatochlora
    • クモマエゾトンボ Somatochlora alpestris (Selys, 1840)
    • ホソミモリトンボ Somatochlora arctica (Zetterstedt, 1840)
    • ハネビロエゾトンボ Somatochlora clavata Oguma, 1913
    • コエゾトンボ Somatochlora japonica Matsumura, 1911
    • モリトンボ Somatochlora graeseri Selys, 1887
    • キバネモリトンボ Somatochlora graeseri aureola Oguma, 1913
    • タカネトンボ Somatochlora uchidai Forster, 1909
    • エゾトンボ Somatochlora viridiaenea (Uhler, 1858)

 カラカネトンボは、北海道と東北、上信越と北陸の山岳地帯に分布し、福井県大野市が西限で岐阜県白鳥町が南限とされ、 抽水植物や浮葉植物が適当に生え、開水面がある樹林に囲まれた沼や湿原の池に生息している。5月中旬頃から8月頃まで見られ、羽化した未熟個体は水域を離れ、かなり遠くまで分散して生活をする。成熟した個体は池沼に戻り、オスは岸に沿って時々停飛しつつ占有飛翔を行う。メスは、岸近い水面上を低く飛びつつ、単独で打水産卵する。
 環境省RDBに記載はないが、栃木県、富山県で絶滅危惧Ⅱ類、石川県、福井県、岐阜県で準絶滅危惧種として選定している。

 カラカネトンボは、2011年に尾瀬で飛翔を撮影して以来の出会いである。今回訪れた池では早朝から多数のオスが占有飛翔を行っていた。池を一周してみると、どの場所でもオスが飛んでおり、個体数がとても多いのに驚いた。カラカネトンボのオスは、岸辺近くの水面上を2秒ほどのホバリングをしながら、忙しなく移動し、他のオスとの縄張り争いを繰り返しながら探雌を行い、メスを見つけるとすぐに周囲の林内に連れ去っていった。
 オスの飛翔撮影は、トンボ撮影の醍醐味の一つではないだろうか。ホバリングが短時間のため簡単ではないが、チャンスはいくらでもあるので、楽しい一時を過ごせる。私の場合は、300mmレンズでマニュアル・フォーカス。ストロボも使わない。置きピンではなく、空中静止したトンボに素早くピントを合わせてシャッターを切る。カラカネトンボは岸と平行ではなく、岸に対して若干斜めにホバリングするので、全身にピントを併せることはできなかった。
 メスは植物が茂った岸辺で打水産卵しており、その様子をしばしば観察できたが、植物が邪魔で撮影までには至らなかった。また産卵を繰り返し行っていたメスが、疲れたためか、岸の 広葉の上に止まったことが一度だけあった。しかしながら、ピント合わせが間に合わず、撮影前に飛んでしまったので、本記事では、オスの飛翔のみの掲載である。

 今回訪れた池の標高は270mほどしかないが、岸辺の多くは泥炭層になっており、池の規模は大きいが高層湿原の池塘にも似た環境で、周囲周辺の自然環境も大変豊かである。また、池内にはブラックバス等の外来生物もいない。「幼虫期における主な死亡要因は被食である(*1)」と推定されていることからも、この池がカラカネトンボの生息に最適であると言えるだろう。ただし、近くにあるもう1つの池は、湿原化が進んでおりハンノキの侵入も著しい。将来的には、湿性遷移により池はなくなってしまうと考えられる。カラカネトンボの生息する池も数十年先には、湿原化している可能性もある。

 余談であるが、早朝から池畔でじっと動かずにカラカネトンボの飛翔を撮っていると、気が付けば、手はブヨに何か所も刺されて腫れ上がる始末。朝夕は、ブヨの活動時間なので、今後は対策をして臨みたい。

参考文献(*1)
生方 秀紀
カラカネトンボの生存曲線と羽化個体数の年次変動
日本生態学会誌 Vol. 31 (1981) No. 4 p. 335-346

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カラカネトンボの写真

カラカネトンボ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F5.6 1/4008秒 ISO 800(撮影日:2017.5.20)

カラカネトンボの写真

カラカネトンボ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO 1600(撮影日:2017.5.20)

カラカネトンボの写真

カラカネトンボ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F5.6 1/400秒 ISO 400(撮影日:2017.5.20)

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ギフチョウ

2017-05-14 21:15:01 | チョウ/アゲハチョウ科

 ギフチョウ Luehdorfia japonica Leech, 1889 は、アゲハチョウ科(Family Papilionidae)ウスバアゲハ亜科(Subfamily Parnassiinae)ギフチョウ属(Genus Luehdorfia)に分類される里山に生息するチョウで、春先にだけ出現する「春の女神」(スプリング・エフェメラル)である。
 かつては東京都下の多摩丘陵・高尾山とその周辺にも生息していたが、里山の放棄・放置によって食草であるカンアオイやウスバサイシンが絶滅したことと、採集者によるギフチョウの乱獲により完全に絶滅している。全国的にも減少傾向にあり、環境省RDBでは絶滅危惧Ⅱ類に選定されており、26都府県のRDBで絶滅危惧Ⅱ類や準絶滅危惧種として記載している。東京近郊では、神奈川県の一部でしか見ることができない。この地区のギフチョウは、神奈川県の天然記念物され地元の保護団体により保全されているが、保全として他地域からの移入が行われた経緯があるようで、遺伝子攪乱が起こっている可能性が大きい。
 環境省RDBで絶滅危惧Ⅱ類に選定されてはいるが、法的な拘束力はなく、規制のない地域では採集も行われている。特に新潟県内においては、ギフチョウ多産地採集ツアーが開催され、参加者は採れるだけ採る。その日にいたギフチョウをすべて採りつくすのだから、環境の悪化や破壊よりもギフチョウを絶滅に追いやる一番の原因だ。

 さて、5月4日に引き続き長野県白馬村に行ってきた。桜は葉桜になり、山は新緑が美しく、例年の光景とは違っているが、今年は発生が遅いとの検証結果からの再訪問である。白馬村は採集禁止となっているので、網を持った輩は来ないが、4日に撮影したヒメギフチョウの卵が食草ごとなくなっていたのには驚いた。自宅で飼育し羽化させてそのまま標本箱に収めるために採取したのだろう。網を持っていなければ怪しまれない。まったく酷い話である。
 4日の様子は前回の記事「ヒメギフチョウ」をご覧いただきたいが、今回の目的もイエローバンドと言われる、後翅縁毛の全てが黄白色になったギフチョウ(白馬で固定化した遺伝子の異常タイプ)の撮影である。自宅を5時に出発し、現地に8時過ぎに到着。蝶道で待機していると、8時半からギフチョウが飛び始めた。4日よりも個体数が多く、ヒメギフチョウよりもギフチョウの方が多い。次々に現れるが、なかなか止まってくれない。特徴が分かる図鑑的写真を撮るには、止まったところを狙うのが一番だが、止まってくれない。10時頃になるとスミレに止まる個体が現れ、ようやく撮影可能となった。
 止まるであろうスミレの近くで待機していると、ギフチョウは突然現れる。どうやら頭上の高い梢から降りてくるようだ。とりあえず追いかける。そして地面や花に止まったところで撮影。 当然、どこにも止まらず森に消える個体も多い。飛翔を追いかけていくと、杉の高い梢に止まる個体を多く見た。
 正午過ぎまで数頭の個体を撮影したが、結局イエローバンドの個体に巡り合うことはできなかった。また来年にチャレンジである。イエローバンドという遺伝子の異常タイプも撮影したいが、とりあえずは、今年も絶滅危惧種である「春の女神」ギフチョウに出会えたことに感謝したい。

 以下の写真は、ギフチョウと比較するために同日に撮影したヒメギフチョウも掲載した。また、カタクリで吸蜜するギフチョウ(写真5.)は、2014年に撮影したものを再掲載した。

参照

  1. ギフチョウ(新潟)
  2. ギフチョウとヒメギフチョウ

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ギフチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / シャッター速度優先AE F8.0 1/250秒 ISO 200(撮影地:長野県白馬村 2017.5.14)

ギフチョウの写真

ギフチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / シャッター速度優先AE F10 1/250秒 ISO 200(撮影地:長野県白馬村 2017.5.14)

ギフチョウの写真

ヒメギフチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / シャッター速度優先AE F5.6 1/250秒 ISO 200(撮影地:長野県白馬村 2017.5.14)

ヒメギフチョウの写真

ヒメギフチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / シャッター速度優先AE F16 1/80秒 ISO 200(撮影地:長野県白馬村 2017.5.14)

ヒメギフチョウの写真

カタクリで吸蜜するギフチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 250(撮影地:長野県白馬村 2014.5.03)

ギフチョウの写真

カタクリで吸蜜するヒメギフチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / シャッター速度優先AE F7.1 1/250秒 ISO 200(撮影地:長野県白馬村 2017.5.14)

ヒメギフチョウの写真

ギフチョウの里(撮影地:長野県白馬村 2017.5.14)

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.

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ヒメギフチョウ

2017-05-12 22:52:44 | チョウ/アゲハチョウ科

 ヒメギフチョウ Luehdorfia puziloi (Erschoff, 1872) は、アゲハチョウ科(Family Papilionidae)ウスバアゲハ亜科(Subfamily Parnassiinae)ギフチョウ属(Genus Luehdorfia)に分類されるチョウで、北海道亜種と本州亜種がある。同属のギフチョウ Luehdorfia japonica Leech, 1889 とは、前翅のいちばん前方外側の黄白色の斑紋がずれず、他の斑紋と曲線をなしている点や尾状突起が短く先がとがっている点が異なっており、大きさも少し小さい。また、ギフチョウとヒメギフチョウ本州亜種 Luehdorfia puziloi inexpecta Sheljuzhko, 1913 の分布は明確に分かれており、この2種の分布境界線はリュードルフィアライン(ギフチョウ線)と呼ばれているが、長野県白馬村と飯山市、山形県鮭川村は分布境界線上にあり、ギフチョウとヒメギフチョウ本州亜種の混生地となっている。
 この2種は、一年に一回、春先だけに発生するスプリング・エフェメラルだが、幼虫はカンアオイやウスバサイシン等の葉を食べて6月下旬にはサナギになる。そして夏・秋・冬をサナギのまま過ごすという一生である。その生態から、氷河期の頃から地球環境の変化に耐えて生き残ったと考えられており、地史的にも興味深いチョウである。ヒメギフチョウ本州亜種は準絶滅危惧(NT)として環境省RDBに掲載されており、白馬村では天然記念物に指定されている。

 ヒメギフチョウ本州亜種は、2012年に群馬県渋川市赤城町(写真:3)において、2014に長野県白馬村(写真:4)にて撮影し、ブログ 「ホタルの独り言」に掲載しているが、今回の訪問目的は、実はヒメギフチョウの撮影ではなく、日本ではここにしかいないイエローバンドと言われる、後翅縁毛の全てが黄白色になったギフチョウ(遺伝子の異常タイプ)の撮影が目的であった。しかしながら、全体的に発生数が少なく、聞けば数日前かたやっと見られたという状況らしい。今年は、他の昆虫も発生が遅い状況であるが、白馬のギフチョウも同様のようである。今回の訪問で見ることができた個体のほとんどは、ヒメギフチョウであった。
 本記事では、今回撮影したヒメギフチョウの他、赤城町、白馬村において撮影した写真も併せて掲載いた。どの個体も後翅のオレンジ色の斑紋が違うのが興味深い。

参照:ヒメギフチョウ
ギフチョウとヒメギフチョウ

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ヒメギフチョウの写真

ヒメギフチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.0 1/800秒 ISO 200(撮影地:長野県白馬村 2017.5.04)

ヒメギフチョウの写真

ヒメギフチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F4.5 1/640秒 ISO 200(撮影地:長野県白馬村 2017.5.04)

ヒメギフチョウの写真

ヒメギフチョウ(赤城姫)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 200(撮影地:群馬県赤城町 2012.5.13)

ヒメギフチョウの写真

ヒメギフチョウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 320 -1/3EV(撮影地:長野県白馬村 2014.5.03)

ヒメギフチョウの卵の写真

ヒメギフチョウの卵
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F2.8 1/125秒 ISO 250(撮影地:長野県白馬村 2017.5.04)

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御射鹿池

2017-05-10 23:04:26 | 風景写真/湖沼

 御射鹿池(みしゃかいけ)

 御射鹿池は、長野県茅野市の奥蓼科温泉郷に通じる「湯みち街道」沿いにある小さな農業用ため池で、 酸性が強く生物は棲息していないが、その幻想的な風景から、農水省により「ため池100選」にも選ばれており、私の叔父の友人であった東山魁夷画伯の「緑響く」(1982年制作)という名画のモデルになった池である。
 東山魁夷画伯は、次のように語っている。
「一頭の白い馬が緑の樹々に覆われた山裾の池畔に現れ、画面を右から左へと歩いて消え去った・・・そんな空想が私の心のなかに浮かびました。私はその時、なんとなくモーツアルトの 「ピアノ協奏曲23番の第二楽章」k488の旋律が響いているのを感じました。おだやかで、ひかえ目がちな主題がまず、ピアノの独奏で奏でられ、深い底から立ち昇る嘆きとも祈りとも感じられるオーケストラの調べが慰めるかのようにそれに答えます。白い馬はピアノの旋律で、木々の繁る背景はオーケストラです。」

 写真は写実なので、抽象的な表現はできないが、私が風景写真の奥深さを知るきっかけとなった光景である。撮影は2010年で、ブログには何回が掲載しているが、今回、RAWデータを何度も現像し直した。過去に掲載した写真とは違った印象になったので再掲載することにした。

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御射鹿池の写真

御射鹿池
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F11 25秒 ISO 100 -1EV(撮影地:長野県茅野市 2010.6.20 4:29)

御射鹿池の写真

御射鹿池
Canon EOS 7D / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM / 絞り優先AE F11 4秒 ISO 200 -1EV(撮影地:長野県茅野市 2010.6.20 4:26)

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ツバメシジミ(春型メス)

2017-05-09 20:31:04 | チョウ/シジミチョウ科

 ツバメシジミ Everes argiades argiades (Pallas, 1771) は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)ツバメシジミ属(Genus Everes)に属するチョウで、和名の由来でもある後翅の尾状突起が特徴。北海道・本州・四国・九州に分布し、平地の草原や公園などで見られる普通種である。食草は、マメ科(ミヤコグサ,シロツメグサ,レンゲ,コマツナギなど)で、3月~10月にかけて本州暖地では年に4~5の発生する。翅表は、オスが青紫色、メスが黒色で、裏面は灰色がかった白色で後翅に橙色の紋を持っている。
 さて、チョウの中でも、一年のうちに何回も羽化する種は「季節型」と言って、羽化した時期によって「春型」「夏型」「秋型」に分けられ、それぞれ翅の色彩や形状が異なることが多い。 ツバメシジミも「季節型」があり、特に春先に出現するツバメシジミのメスには、翅表面に青い斑紋が出現することがある。メスの翅表面に青い鱗粉がのる種は、他にミヤマシジミが知られているが、これも春や秋の低温期に羽化した個体に限られる。
 今回、翅表面に青い斑紋が出現したツバメシジミの春型メスを撮影したので紹介したい。

参照:チョウの季節型

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ツバメシジミ(春型メス)の写真

ツバメシジミ(春型メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.6 1/1000秒 ISO 200(撮影地:栃木県 2017.5.03)

ツバメシジミ(春型メス)の写真

ツバメシジミ(春型メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO 200(撮影地:栃木県 2017.5.03)

ツバメシジミ(夏型メス)の写真

ツバメシジミ(夏型メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/125秒 ISO 320 +1EV(撮影地:埼玉県所沢市 2010.10.10)

ツバメシジミ(夏型オス)の写真

ツバメシジミ(夏型オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE FF8.0 1/160秒 ISO 250(撮影地:山梨県山中湖村 2013.9.01)

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中綱湖のオオヤマザクラ

2017-05-07 20:33:22 | 風景写真/桜

 中綱湖のオオヤマザクラを撮る予定を、今年のゴールデンウイークに組み込んだ。中綱湖は、長野県大町市にある仁科三湖の中でも一番小さな湖だが、湖の西側に群生するオオヤマザクラの濃いピンク色が湖面に映る様はとても美しく、全国各地からカメラマンが詰めかける日本屈指の人気スポットになっている。また、オオヤマザクラの自生の群生地としては本州の南限とされており、植物学的にも貴重で、青木湖から中綱湖周辺に自生で大木になったものが多いことから、大町市の天然記念物に指定されている。
 その美しさを撮るため過去に2回挑戦し、2013年は「中綱湖の桜」として、2015年は「中綱湖(水鏡)」としてブログに掲載している。しかしながら、2013年は、花付きは良かったにも関わらず湖面が波立っており、水鏡に映る姿を撮影できなかった。2015年は、湖面は静かであったが満開を過ぎており、半数以上が葉桜で花色が冴えない結果で終わっていた。

 ゴールデンウイークの3日~4日の中遠征。3日の早朝から茨城県、栃木県で撮影し、長野県の大町市には18時半に到着。念のため、中綱湖をロケハン。対岸に薄っすらと見えるオオヤマザクラは満開だ。撮影位置を確認し、明朝に期待しながら白馬に移動し車中泊。
 4日、午前3時に湖畔に到着。気温は7℃。厚手のコートを着て4時にカメラをセッティングし、夜明け前の4時20分より撮影開始。わずかなさざ波が収まる瞬間を狙いながら、日の出後の5時半までシャッターを切り続けた。桜全体に太陽が当たる頃になると湖面は常に波立ってしまい、湖面に映る様を見ることはできなくなってしまった。
 欲を言えば、雨上がりの晴れであれば、背後の山が煙ってより幻想的になるのだが、満開と水鏡という条件合致も私には奇跡的であり、過去2回よりも中綱湖のオオヤマザクラの美しさを撮ることができた運の良さに感謝したい。

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中綱湖のオオヤマザクラ写真

中綱湖/オオヤマザクラ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1.3秒 ISO 100 -1/3EV(撮影地:長野県大町市 2017.5.04 4:56)

中綱湖のオオヤマザクラ写真

中綱湖/オオヤマザクラ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 0.5秒 ISO 100 -1/3EV(撮影地:長野県大町市 2017.5.04 5:08)

中綱湖のオオヤマザクラ写真

中綱湖/オオヤマザクラ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/4秒 ISO 100 -1/3EV(撮影地:長野県大町市 2017.5.04 5:17)

中綱湖のオオヤマザクラ写真

中綱湖/オオヤマザクラ
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/4秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:長野県大町市 2017.5.04 5:20)

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