ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態や生息環境を研究し保全活動をしていますが、様々な昆虫や美しい日本の四季
自然風景の写真も撮っています。

極上の時間

2006-08-27 18:07:01 | その他
何ヶ月かぶりで、1日中ごろごろした日曜日であった。朝は愛犬2頭の散歩で、平日と同じ6時に起きたが、後はごろごろ。少々夏バテ気味の心身には良かったのかも知れない。17時に湯船にどっぷりと浸かる。窓を開けて、目を閉じながら外の空気を感じると、露天風呂気分が味わえる。その後は、風呂上がりの一杯。ベランダのイスに腰掛けて、空を仰ぎながら最近お気に入りのビールPRIME TIMEを飲む。涼しい風が心地よい落ち着いた夕暮れだ。これが、リゾートホテルのバルコニーなら最高だが、極上の時間は、感じ方次第である。リラックスできたひとときだった。夜は、ワインを傾けながらバッハでも聴いてみよう。
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チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」

2006-08-26 17:59:13 | その他
 今日の東京は、気圧配置の関係で涼しい。天気は曇りで「夏の終わり」というよりも「秋の気配」を感じる。蒸し暑い真夏には、クーラーの効いている部屋でさえクラシック音楽を聴くには辛いが、そろそろが心地よく聴ける季節だ。
 私が聴いて涙を流す作品が2つある。1つは、ベートーヴェンの交響曲第9番、もう1つは、チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」である。今日は「悲愴」について紹介したいと思う。
 この「悲愴」、チャイコフスキー自身も言っているが、彼の交響曲の中ではメロディー・リズム・ハーモニー・構成、そしてオーケストレーションにおいて最高傑作であると思う。好き嫌いはあるだろうが、一度は真剣に聴いておくべき作品だ。ただし、クラシック入門としては避けた方が良い。聴くには、相当の覚悟が必要だ。チャイコフスキーが弟とともに名付けた標題「悲愴」、静かで控えめな苦しみではなく、初演の直後に死んでしまったチャイコフスキーの人生の苦悩が、これでもかと襲いかかってくる。すさまじい程の感情がむき出しの作品だからだ。
 指揮者やオーケストラの特徴が出やすい作品でもあるので、聴き比べてみるのも面白い。お薦めは、ムラヴィンスキー・レニングラードフィルの演奏とゲルギエフ・ウィーンフィルの2つである。前者は少々音が粗いが、度肝を抜く演奏である。名盤と言われており、チャイコフスキーを知るには充分である。後者は、ゲルギエフがゲルギエフの故郷でおきた事件に対する悲しみから、異例の暴走気味であるが、ウィーンフィルが実力を200%発揮した演奏で、弦楽器も管楽器もすばらしい。中でも木管楽器の音の美しさは他に類を見ない。フルート曲では、決して綺麗とは思えないツュルツの24金フルートが、このライブ録音では柔らかにとけ込んでいる。
 まだ聴いたことのない方は、ぜひ覚悟の上、どっぷりと音の流れに浸かってほしい。

視聴はこちらから。
交響曲第6番第Ⅰ楽章
交響曲第6番第Ⅱ楽章
交響曲第6番第Ⅲ楽章
交響曲第6番第Ⅳ楽章
交響曲第5番第Ⅳ楽章
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我が輩は蛍である。

2006-08-20 16:33:59 | その他
 ホタルと付き合って34年となったが、10年ほど前から私自信もホタルになっている。分類は、ホタル族マイルドセブン派に属している。今日もベランダで何回一服しただろう。健康のために良くないことはわかっているが、まだ禁煙するつもりはない。一時期、一日で3箱ペースであったが、現在は1箱半~2箱と多少減ったものの、職場で、過度のストレスと立ち向かいながら集中力や創造性を発揮し、家庭でリラックスするには、私にとって必須アイテムである。ただ、今やどこに行っても肩身の狭い思いをする。周囲に気を使わなければならないのは、仕方がない。昨日は、「日本ホタルの会」の事務局会議があったが、タバコを吸うのは私一人だけ。先生の中には、アレルギーを持っている方もいらっしゃるので、我慢がまんの会議である。その反動か、同日夕方からの職場の飲み会では、酒とともにかなりの本数を吸ってしまった。(会社の飲み会は、低俗でつまらん!)そろそろタバコを止めてもいいかなとも思ったりする時もあるが、死ぬまでホタル族かもしれない。
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「ホタル写真」のコンセプト

2006-08-18 22:44:11 | その他

-東京にそだつホタルの風景と生態を紹介-


 プロカメラマン撮影による「ホタルの写真集」は、何冊か出版されている。勿論、どれもすばらしいホタルの写真ばかりである。撮影地は、すべてが全国的にも有名な「ホタルの里」で、こうした所はホタルが乱舞し、豊かな自然環境にも恵まれている場合が多いから多少の時間と撮影技術があれば、風景写真としては美しい作品に仕上がりやすい。風景写真家・動物写真家ならば、一度は撮っておきたいと思うだろう。また、これらはいつまでも残さなければならない日本の原風景であり、その情景を写真集という本で紹介することは大きな価値がある。
 ただ、ホタルの生息地は、プロカメラマンが目を向けない「絵にならない所」や「ホタルが数匹しか飛ばない所」もある。私の「ホタルの写真」は、ほとんどすべてが、東京都内で撮影した東京の風景である。ホタルがそこに生息し、自然発生している光景である。大都市「東京」でも健気に生き抜いているホタルの姿がそこにはある。けっして遠い存在ではないのである。
 ホタルを乱獲や光害から守るために、撮影地の場所を公表することはできないが、これまで、写真家による「ホタルの写真集」には、一度も掲載されたことのない「東京にそだつホタル」の風景と姿を、是非とも知っていただきたい。
知ることで、ホタルの保護と自然環境の保全のために何ができのるかを少しでも考えていただきたい。
 これが、私の「ホタルの写真」のコンセプトである。 
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せみしぐれ

2006-08-15 20:46:59 | その他
 お盆であるが、休暇はなく今日も働いている。さすがに通勤電車も町中もすいている。連日蒸し暑い日が続いており、仕事場の東京渋谷でも蝉の大合唱が響く。蝉時雨などという風情はない。仕事の疲れか、暑さのためか、休みのないひがみであろうか、やかましいとしか感じられない。しかし、耳を澄ませば、アブラゼミ、ミンミンゼミの中にツクツクボウシの声が聞こえる。変化のない日常であるが、季節は確実に進んでいる。
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指揮者「山田一雄」先生の思い出

2006-08-13 12:06:49 | その他
 日本を代表する指揮者の一人であった山田一雄先生。1991年8月13日、78年の生涯を閉じられた。

 私が、玉川大学管弦楽団員であった学生の頃、山田一雄先生の指揮のもと2回の演奏を行ったことがある。1985年「ベートーヴェン交響曲第9番」、1986年「ベートーヴェン序曲コリオラン」に首席フルートとしてであった。
 今でも、練習初日の緊張は忘れることができない。あの大指揮者が来る・・・楽団員全員が硬直していた。現れた山田一雄先生はとても小柄だった。指揮台に上がり、挨拶を交わすと、すぐさま第9の一楽章を降り始めた。メガネの奥の眼差しは、とても厳しい。18小節目のアウフタクト。全身全霊の棒。これまで聞いたことのない「音」が響いた。「このオケは、時々プロ顔負けの音がする。」そうおっしゃっていた。
 本番では、演奏しながら、この時間がいつまでも続いてほしい、そう思っていた。特に第3楽章Adagio molto cantabile では至高の時が過ぎた。もちろん第4楽章は、「歓喜」そして感動である。演奏終了後に楽譜にサインをいただいた時、「笛さん、よく聞こえていたよ。」とても嬉しい一言だった。この経験は、今でも大切な宝物である。

 けして妥協せず、我々を音楽芸術に導こうとした山田一雄先生。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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ヘイケボタルが40年ぶりに復活。

2006-08-12 10:16:51 | ホタル
 盛岡市でヘイケボタルが40年ぶりに復活。こんな嬉しいニュースが飛び込んできた。
 住民団体が「ホタルの里」を取り戻そうと手掛けた地道な環境整備の結果である。この湿地では、1960年代ごろまでホタルの群舞が見られたが、70年代に入ると湿地や周辺の環境が悪化し、ヘイケボタルは徐々に姿を消していき、近年はまったく見ることができなくなった。「かつての美しい池を取り戻し『ホタルの里』を復活させたい」と願う住民が、2000年に会を結成、環境整備に取り組んだ。ニセアカシアを伐採、木炭化し、生活排水の浄化を図ったり、ヘドロを分解するEM菌を投入し、水質保護に努めるなどの地道な活動を継続し、ヘイケボタルの生息条件を整えた。昨年は数匹のホタルが確認され、長年の地道な努力が少しずつ形となって現れてきている。
 一度失った自然環境を取り戻すことは、たいへんな時間がかかる。しかし、環境の再生という地道な努力は、ホタルの幼虫を放流し続けなくても、ホタルを再び自然発生させることができるのである。
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ヘイケボタルに出会えず・・・

2006-08-06 11:24:31 | ホタル
 千葉県の水田にヘイケボタルの観察に行ってきた。そこは、いつも8月になってから発生している場所である。東京の自宅からは、すいていれば1時間半で行ける距離なのだが、首都高速は4号線の外苑から両国までいつものように渋滞。常磐道の柏インターで降りると、16号線は花火大会の影響で大渋滞。16時半に自宅を出て、目的地の水田に到着したのは20時であった。まあ、発光する時間帯にはちょうどよかったのだが、いくら探しても1匹も見あたらない。気配すらない。道路整備と農薬の影響であろう。あえなく断念。帰りがけに鎌ヶ谷の実家に久しぶりに寄って24時に帰宅した。
 私は、ヘイケボタルの観察がスタートであった。8月上旬、毎日のように水田に自転車で通っていた。ゲンジボタルは6月が発生時期であるので、あまり感じないが、私の中ではホタルと言えば夏である。夏の夜の蒸し暑さと稲の香り、畦道の草むらに輝く小さな光。残念であるが、その情景には出会えなかった。
by 東京にそだつホタル
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100万匹のヒメボタル写真

2006-08-05 10:22:30 | ホタル
 当ブログは移転しております。こちらにご訪問ください。「ホタルの独り言

 7月15日に片道700kmを車で駆け抜けて、日帰りでヒメボタル達に会いに行ってきた。そのときの写真の一部はすでに掲載しているが、今回、未公開のポジフィルムをスキャンし直して、ホームページ「ホタルの写真」に公開した。レンズは50mmの標準レンズだから、捉えられる景色の幅はけして広くないが、実際は、掲載した写真のヒメボタルの発光数が、見渡す限り広がっていると思って良い。本当に100万匹のヒメボタル達が暮らしていると思うほど、すばらしい場所であった。
 中部地方の岡山では、ヒメボタルを別名「金蛍」と呼ぶほど、ヒメボタルは、黄金色のフラッシュでほぼ0.9秒ごとに発光する。写真でその黄金色が表現できているが、一部の発光色が緑色に見える。これは、30分という長時間露光中に霧が何度も立ちこめたために、霧を通して写し出される色が変化したのだと思われる。

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ホタルと本業

2006-08-02 23:26:46 | ホタル
 ホタルと関わって33年が過ぎた。研究というほど大げさなものではなく、趣味としてホタルの生態や生息環境について調べてきた。もっともっと調べたいことは山ほどある。撮りたい写真も際限がない。ホタルの興味は尽きることがない。しかし、ホタルが本業の学芸員ではない。身を粉にしている働き盛りのサラリーマンである。厳しい制約の中での活動だから、ホタルに関する1つの疑問を解決するにも、目標を達成するにも何年もかかってしまうのである。別に納期があるわけでもないのだか、もっと時間と金性的余裕があれば、自己満足に浸れるのだが・・・。そう嘆いてみても、仕方がない。家族を養うために今日も働く、かなりお疲れモードの企業戦士の独り言である。

by 東京にそだつホタル
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