ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態や生息環境を研究し保全活動をしていますが、様々な昆虫や美しい日本の四季
自然風景の写真も撮っています。

「昼顔」の監修

2017-01-30 23:26:52 | その他

 昼顔とは、2014年にフジテレビ系で放送され、上戸彩と斎藤工が禁断の恋人を演じ社会現象にもなった連続テレビドラマ「昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜」のことであるが、このドラマが映画化され、6月10日に公開になる。実は、私も「監修」として制作に加わっている。

 昼顔は、女性の行動に対する造語「平日昼顔妻」が由来になっており、カトリーヌ・ドヌーヴ主演映画「昼顔」の、貞淑な妻である影で昼間に売春をするヒロインのように、夫がいない平日昼間に不倫をする主婦のことを言うらしい。この映画では、ドラマから3年後が舞台となっている。私は、不倫の専門家でもないし、仕事上も映画づくりとは関係がない。そんな私がなぜ監修をしたかと言うと、主役の斎藤工演じる「北野」が、映画では大学の非常勤講師になっており、「ホタルの研究」をしている設定。ホタルの専門的なことが多く出てくるのである。こうした仕事は、2011年に全国フジテレビ系列で放送された、仲間由紀恵、檀れい、主演の連続テレビドラマ「美しい隣人」に続いて2度目。「美しい隣人」では、檀れいさんがホタル保存会の会員という設定で、砧スタジオでの顔合わせと撮影現場にも行った。
 今回の「昼顔」は、台本のセリフを細かくチェックし、書き換えやセリフそのものを考えた部分も多い。セットでは何が必要かも指導し、実際に撮影現場に行って斎藤工くんに演技指導もしている。写真も多く提供しており、見どころ満載である。

 ホタルの季節に合わせて6月10日の公開が決定し、ティザービジュアル解禁に伴いCM等の宣伝も始まったので、監修者として、当ブログでも宣伝したい。是非、映画館に足を運んで見ていただきたいと思う。

監督:西谷弘
脚本:井上由美子
音楽:菅野祐悟
キャスト:上戸彩 斎藤工 伊藤歩 平山浩行
製作情報 クレジット製作:フジテレビジョン
制作プロダクション:角川大映スタジオ
配給:東宝

OFFICIAL SITEは、こちら「昼顔

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ホソミイトトンボ(越冬)

2017-01-22 22:04:19 | トンボ/イトトンボ科

 ホソミイトトンボ Aciagrion migratum (Selys, 1876) は、日本国内に生息する約200種のトンボ類の内、成虫で越冬する3種類の一種(他にオツネントンボとホソミオツネントンボ)であるが、これまで越冬の場所や様子はあまり知られていなかった。しかしながら、筆者の知人T氏とS氏の懸命な探索により、あるホソミイトトンボの多産地において、その越冬の様子が判明した。筆者も観察に同行したので紹介したい。

 ホソミイトトンボは、国内では唯一、夏型と越冬型の季節型があるトンボでもある。夏型は、体長28~34mmでやや緑がかった淡青色の体色で、6月頃から見られ、9月頃には姿を消す。夏型が産卵にしたものが越冬型として盛夏頃から羽化し、そのまま成虫で冬を越し、翌年の5月頃に産卵するまで生き延びるのである。越冬型は、体長が33~37mmと夏型よりも大きく、羽化後は淡青色の体色だが、11月を過ぎ、植物が枯れ始めると茶色に変化する。越冬後は、徐々に体色が青色になっていき、繁殖時期である5月になると、濃い青色へと変化するという特徴がある。
 ホソミイトトンボは、繁殖期は池およびその周囲で生活するが、繁殖期の前後は池から少し離れた草地で生活している。越冬型は、11月を過ぎると体色が茶色に変化し、草地から離れて隣接する雑木林に移動し始め冬を越すのであるが、観察した場所では、越冬態は草地から一山超えた雑木林の南向きの林縁、あるいは林内ギャップの南向きの林縁で見つかった。この生息地では、繁殖池および草地の東側は南北に大きく開けており、西側は山になっているため、草地および草地側の林縁は、正午になると日が陰り、また風もよく通るために体感的にも寒い。一方、越冬場所は日当たりが良く強い風も吹きこまない環境であった。草地からは標高差が20mほどあり、また200~300m位離れているが、これは、この生息地の物理的環境ゆえの特性かもしれない。また、これらの場所で見つかったホソミイトトンボは、すべてオスであり、メスは繁殖池近くの林縁で多く見つかっている。オスとメスの越冬場所が違う可能性もある。他の生息地でも検証する必要があるだろう。
 ホソミイトトンボの越冬態は、いずれも地上から1m~2m付近において、垂れ下がるとても細いササやツル系植物等の枝や茎にぴったりと張り付くように摑まっていた。腹部をまっすぐにしているが、尾部を少し曲げていることもある。その様子は枯れたツル植物に似せる擬態であるのかもしれない。撮影のためにカメラを近づけると、枝の裏側にちょこちょこっと移動する。すると、細い枝よりも更に細いホソミイトトンボは、まったく見えない。
 1日のほとんどを枝に摑まって過ごすが、冬期でも気温が活動できるまで高くなると周囲を飛び回って摂食行動し、摂食後は、また同じ枝に止まるようである。しかしながら、危険を感じると同じ場所には戻らず移動するようである。

ホソミイトトンボ

ホソミイトトンボ/越冬態(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F3.2 1/250秒 ISO 200 -1/3EV(2017.1.22)

ホソミイトトンボ

ホソミイトトンボ/越冬態(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F8.0 1/125秒 ISO 200 -1 1/3EV(2017.1.22)

ホソミイトトンボ

ホソミイトトンボの越冬環境(白丸内に越冬態)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 400 -1 1/3EV(2017.1.22)

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 以下には、ホソミイトトンボの夏型および越冬型の越冬前、越冬態、繁殖期の写真も掲載した。特に越冬型の体色変化に注目したい。

ホソミイトトンボ

ホソミイトトンボ/夏型
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F9.0 1/320秒 ISO 640 +2/3EV(2016.7.24)

ホソミイトトンボ

ホソミイトトンボ/越冬型(越冬前)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 2000(2013.09.22)

ホソミイトトンボ/越冬型(越冬態)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F8.0 1/1260秒 ISO 400 -1EV(2017.1.22)

ホソミイトトンボ

ホソミイトトンボ/越冬型(繁殖期)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 500 +1EV(2013.5.6)

参照
フィールドワーク撮影記/ホソミイトトンボ
オヤヂのご近所仲間日記/越冬昆虫探し ホソミイトトンボ ついに決着

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.

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本栖湖より富士

2017-01-15 21:23:45 | 風景写真/富士山

 ようやく本格的な冬がやってきた。北日本から東日本の上空約5000mには、氷点下39℃以下の強い寒気が流れ込むという数年に一度の大寒波がやってきており、日本海側を中心に大雪になっている。雪に悩まされる方々には申し訳ないが、霧氷やダイヤモンドダストを撮りたい私にはチャンス到来である。
 13日の朝にライブカメラを見ると、霧ヶ峰において待望の霧氷が確認できた。しかしながら、昼には溶けてしまい、翌14日も霧氷はなし。東京は、強い冬型の気圧配置のため晴れてはいるが、日中に少しだけ雪が舞うという天候。翌日への期待が高まる中、細かく気象状況をチェックすると、どうも条件的に15日も期待できない。これまでに霧氷写真は数多く写しているが、昨シーズンは撮れる機会が全くなかったため、この冬は「作品」創りに挑戦したいのだが、なかなか思うようにはいかない。

 さて、2010年から2014年は、毎年1月初めに、一番縁起が良いとされる富士山を撮ってスタートしていたが、2015年は2月に撮影。2016年に至っては一年間で1枚も写していなかった。昨年が心折れる週末続きだったのは、それが原因だったのかもしれない。本年は、すでに裏磐梯の秋元湖で初撮りを終えてしまい、初夢も「一富士」どころか何を見たのかさえ覚えていないが、まだ1月の半ば。霧氷がダメならば富士を撮るしかないだろう。今日の富士を自身の縁起担ぎにしたい。
 過去に撮影した富士山の写真は、記事「富士10景」に10枚ほど掲載しているが、今回は当然違う場所から狙いたい。そこで、本栖湖を選んだ。本栖湖は、2013年に「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の一つとして、世界文化遺産にも登録されている。また、本栖湖から見る富士山は、千円札の裏面に描かれていることでも有名で、富士山写真家の故・岡田紅陽氏(1895年-1972年)が撮影した写真「湖畔の春」をモデルにデザインされている。その撮影場所は、駐車場から30分ほど山を登った展望台からの眺めであるが、今回は楽をして下のポイントで撮ることにした。
 15日午前3時半に自宅を出発し、一路、本栖湖へ。東京の朝の気温は-2℃という冷え込みであったが、河口湖では-5℃。5時過ぎに到着した本栖湖は-7℃で微風。-10℃以下を期待したが以外に高く、秋元湖と同様で湖面にさざ波があり「けあらし」もなし。強い冬型の気圧配置のため空気は澄んでいるが、空気中のチリも飛ばされ、また湿度も低いため綺麗な朝焼けも期待できない。そして肝心の富士山は、山頂付近に雲がかかっている。更には、レンズの選択に失敗。富士山が近くて50mmの標準レンズでは画角が狭い。広角レンズを自宅に置いてきてしまったことを後悔した。
 朝日も雲越しのお出ましであったが、風景は一期一会で、この時の光景は二度と見ることはできない。そう思いながら20人ほどのカメラマンに混じってシャッターを押し続けた。ダイヤモンド富士の時は、三脚が隙間なく並ぶというから、今日は少ない方だろう。それでもすべてのカメラには同じ絵面が写る。差があるとすれば、画角と露出、そして何よりも、ふんわりとやわらかい感じからキリッと引き締まった硬い感じまで独特の空気感を醸し出すレンズ、カールツァイス・プラナーの表現力かもしれない。
 とは言っても、霧氷がダメならば富士・・・そんな気持ちで臨んだため、験を担ぐどころか気休めにもならない結果である。一週間前の反省が生かされていないことも情けない。この一年、昆虫写真も含めてよい結果を出すためにも、このままでは終われない。霧氷同様に、気象条件はとても限られるが、データを詳細に分析しながら、綺麗な朝焼けと本栖湖の湖面に映る美しい「逆さ富士」を撮ることを最優先課題としたい。

 本栖湖を7時半過ぎに引き上げ忍野へ移動したが、霧氷はなし。山中湖の「花の都公園」も同様であった。そのまま車を止めることなく、道志村を通って相模原ICから高速に乗って帰宅した。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

富士山(本栖湖から)の写真

富士山/本栖湖
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F2.8 30秒 ISO 100 -1EV(撮影地:山梨県南巨摩郡身延町 2017.1.15 5:59)

富士山(本栖湖から)の写真

富士山/本栖湖
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F13 1/400秒 ISO 100(撮影地:山梨県南巨摩郡身延町 2017.1.15 7:01)

富士山(本栖湖から)の写真

富士山/本栖湖
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F16 1/1250秒 ISO 100 -1/3EV(撮影地:山梨県南巨摩郡身延町 2017.1.15 7:25)

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秋元湖(冬の朝景)

2017-01-09 16:46:06 | 風景写真/冬

 秋元湖は、磐梯山、安達太良山、吾妻山に囲まれた裏磐梯にある湖(標高725m)。かつて裏磐梯に湖は存在していなかったが、1888年(明治21年)、南方にある磐梯山が突如噴火し、裏磐梯地域を流れる河川が堰き止められて大小様々な湖が形成され、秋元湖は、その1つである。
 裏磐梯には、他に桧原湖や小野川湖、曽原湖、五色沼といった湖沼が点在し美しい景観を見せる。チョウやトンボの撮影では何度も訪れているが、自然風景を撮るのは、今回が初めてである。新緑や紅葉の美しさは言うまでもないが、あえて冬の季節に訪れた。この時期は「小野川湖のお立ち台」と言われる場所からの撮影が有名で、20人ほどしか並べない高台に 朝5時から三脚が所狭しと列をなすというが、今回は秋元湖を選んだ。

 秋元湖は、「朝焼けと日の出写真」の撮影スポットとして知られているが、裏磐梯の冬はなかなか晴れない。 昨年12月では、1日で2時間以上陽が差したのは8日ほどしかない。他の日は曇りまたは雪なのである。毎日、天気予報をチェックしていると遠征を予定していた三連休(1/7~1/9)の初日だけに「晴れマーク」が付いた。気象庁と㈱ウェザーニューズの発表は異なることが多いが、今回はどちらも同じ晴れの予報を出したので、迷わず決行である。 (結果的には、翌日8日の午前中も晴れ。)
 前日の23時に東京を出発。磐越自動車道の猪苗代磐梯高原ICで降り、国道459線の途中から積雪。7日午前3時に現地着。駐車場所を確認してから、一旦、道の駅「裏磐梯」に移動して休憩。一時間ほどしてから秋元湖畔に戻り、空が明るくなってきた6時過ぎに準備開始。撮影ポイントの積雪はひざ下ほど。パウダースノーに足跡を付けながら良い位置を探す。撮影者は、私の他に2人。思ったより、全然少ない。(内一人は、ドローンを飛ばしての空撮。挨拶をすると、撮影中の画像をipadで拝見させてくれた。また、今年は雪が少ないと言っていた。)
 日の出時刻は6時55分。全体的に薄雲が広がれば、綺麗な朝焼けが期待できたが、今朝は無理のようだ。湿度が低いため朝霧もなし。気温はマイナス7℃までしか下がらず、放射冷却ではないため浮島の木々に霧氷はなく、黒色のシルエット。湖面の結氷は一部で、それ以外にはさざ波が立っており水鏡はほんの一部。それに日の出の方角が悪かった。
 最初の一枚は、初めて見る秋元湖の静寂さが印象的で、日の出前の全体像を撮ってみた。しかし、これでは単なる観光写真で終わってしまう。時間の経過とともに光に色が付いてきたので、凍て付く冬の基本色である白、黒、青に、朝日の反射光でオレンジ色に輝くさざ波と氷。その配色と造形を切り取った。

  秋元湖の朝を撮影するに当たって、今回は「晴れ」の日だけを基準にして撮影日を決定したが、「日の出方角」も大切な要素であることを忘れていた。どうやら早春頃が良さそうだ。春は湿度も高いので、朝焼けと霧も期待できる。今回はロケハンとし、天気が良ければ再チャレンジしたいと思う。また、気温がマイナス15℃を下回る厳冬期において、「小野川湖のお立ち台」から見る光景にも挑戦したい。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

秋元湖 冬の朝の写真

秋元湖/冬の朝
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F13 20秒 ISO 100(撮影地:福島県北塩原村 2017.1.7 6:26)

秋元湖 冬の朝の写真

秋元湖/冬の朝
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F13 1/20秒 ISO 100(撮影地:福島県北塩原村 2017.1.7 7:07)

秋元湖 冬の朝の写真

秋元湖/冬の朝
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F13 1/25秒 ISO 100 +1/3EV(撮影地:福島県北塩原村 2017.1.7 7:17)

秋元湖 冬の朝の写真

秋元湖/冬の朝
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F13 1/25秒 ISO 100 -1/3EV(撮影地:福島県北塩原村 2017.1.7 7:24)

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.

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蒲生の棚田(冬景色)

2017-01-03 22:24:37 | 風景写真/冬

新年、明けましておめでとうございます。
本年もまた、ホタルの研究と保全活動はもとより、他の様々な昆虫の生態と姿、そして自然風景の「美」を撮影し、写真と動画で紹介したいと思っております。
3月頃までは風景写真が主となりますが、その後は10月まで昆虫撮影の予定で週末はすべて埋めております。
何卒、皆様方のご指導とご鞭撻をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます 。

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁

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 昨年末に「2016年の自己ベスト(風景編)」という記事にて、一年の反省から本年の抱負を述べておきながら、2017年の年頭に不満足な 写真を掲載することになった。しかしながら、この写真撮影においては、2つの重要な視点を得ることができた。

 この時期、例えば信州に霧氷の撮影に行く場合は、もともと期間が11月末から3月までと長いために、天気予報と現地のライブカメラで様子を確認しながら気長にタイミングを待って出かけているが、蒲生の棚田においては、天気予報のみを頼りにして、冠雪後の晴れを狙って出かけていた。昨年12月18日の撮影は「蒲生の棚田(冬霧)」として紹介したが、水田は雪で覆われていたため春の雪解けまで現れないと思い込み、撮影時期は終わりと決めて、記事では「また来年、挑戦である。」と締めくくっている。しかしながら、その後、雪が解けて水田が現れていたのである。

 年末が近くなる頃、ネット上で美しい蒲生の棚田の写真を見つけた。撮影日時を見ると12月25日とある。これまで確認することがなかった 気象庁が発表している気象データを見ると、十日町市内の積雪量が0になっている。そう言えば、東京ではクリスマス前だというのに、日中は半そででも過ごせたくらいに暖かかった。新潟方面も気温が高く、また降雪がなかったために雪解けが進んでいたのであった。その時は既に新潟方面は視野になく、信州の霧氷に感心が向いており、気温の高さから出かけることなく自宅にいたのである。
 以後、日々更新される気象データと天気予報をチェックし、自身の休日との兼ね合わせで昨年の大晦日に蒲生の棚田を再訪してみた。結果は、予想通りに幾分雪が解けて18日よりも水田の様子が分かる状況であった。この日は朝霧なし、朝日なしで単なる棚田の冬景色で終了したが、天気予報だけではなく、気象データを見ることの重要性と「ダメだろう」という安易な思い込みの危険性を認識することができた。これは、風景撮影だけでなく、昆虫の撮影時でも重要であると言える。
 参考までに、気象データから十日町市における2016年12月の積雪量と日照時間をグラフにしてみると(グラフ1)、12月12日、21日、29日に良い結果が得られただろうと想像できる。 週末写真家にはタイミング的に難しいこともあるが、今後は気象データも参考にして出かけて行き、「蒲生の棚田」の息をのむ光景を撮りたいと思う。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

蒲生棚田 冬の写真

蒲生の棚田/冬景色
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F13 3.2秒 ISO 100 +1/3EV(撮影地:新潟県十日町市 2016.12.31)

蒲生棚田 冬の写真

蒲生の棚田/冬景色
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F13 1.6秒 ISO 100 +1/3EV(撮影地:新潟県十日町市 2016.12.31)

十日町市における2016年12月の積雪量と日照時間のグラフ

グラフ1.十日町市における2016年12月の積雪量と日照時間(気象庁のデータより作成)

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