ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態や生息環境を研究し保全活動をしていますが、様々な昆虫や美しい日本の四季
自然風景の写真も撮っています。

「横沢入り」里山保全の実態

2017-03-27 22:26:11 | その他昆虫と話題

 「横沢入り」は、東京都あきる野市のほぼ中央部、JR五日市線の武蔵増戸駅と武蔵五日市駅の中間辺りの北側に位置する「里山」である。48.6haほどの起伏に富んだ丘陵地で、7つの小谷戸と中央湿地から構成されている。それぞれの小谷戸の奥からは湧水が流れを作り、それらが集まって小川となって秋川に注いでいる。
 長年放棄放置されていた横沢入りをJRが宅地開発を行おうとしたが、地元住民の反対で中止。2000年9月には、あきる野市都市計画マスタープランで 「自然とのふれあいゾーン」として位置づけられることになり、地権者であるJRの理解の元、横沢入の保全管理を担おうとする団体・個人が協議会をつくり、保全管理を行うことになった。その後、2005年3月にはJRから東京都に譲渡され、2006年1月に「東京における自然の保護と回復に関する条例」によって「横沢入里山保全地域及び野生動植物保護地区」(里山保全地域 東京都第1号)に指定されている。

 東京都環境局によれば、保全地域は、人の立入りを前提とした公園等と違い、自然の保護及び保全を目的として指定している。つまり、良好な自然の生態系を保護するため、また現在残されている良好な自然を保ち、次代へと引き継いでいくための制度とし、次の5種類がある。

  1. 自然環境保全地域
  2. 森林環境保全地域
  3. 里山保全地域
  4. 歴史環境保全地域
  5. 緑地保全地域

 里山保全地域に関しては、雑木林、農地、湧水等が一体となって多様な動植物が生息し、又は生息する良好な自然を形成することができると認められる丘陵斜面地及びその周辺の平坦地からなる地域で、その自然を回復し、保護することが必要な土地の区域としている。

 横沢入りが里山保全地域に指定されてからは、NPO法人、地域住民、農林業団体、地元市と都等で構成する協議会を設置して、基本的には都の定める保全地域保全活動ガイドラインに基づいて保全事業を進めていると言うが、「里山保全地域」に指定される前よりも昆虫や両生類の種数が確実に減っている。
 絶滅したと思われていたヤマトセンブリが発見されるという嬉しい話題もあるが、かつては中央湿地を含む谷戸全体を乱舞していたゲンジボタルは、小谷戸の一つでしか見ることができなくなった。モリアオガエルトウキョウサンショウウオの産卵数は激減し、アカハライモリもほとんど見かけなくなった。オツネントンボやモートンイトトンボも減少しているのである。一時期、アライグマの食害によってトウキョウサンショウウオが被害を受けていることがニュースになり、筆者も食いちぎられた成体を見たことがあるが、根本的な問題は違う。生態系が年々貧弱になっているのである。
 2006年以前のままでは、当然、里山全体の荒廃が進むが、現在の保全事業の内容は、中央部の湿地を水田に戻し、一部の雑木林を萌芽更新のために伐採することが中心となっている。このことは保全のためには良いことであり、水田が戻ることで、生態系が豊かになるはずである。しかしながら、現状は生態系が年々貧弱になっている。そもそも、昆虫や両生類等は以前から棲み分けをするように、それぞれの生息環境に適した周辺部の小谷戸や林縁に多く生息している。にも関わらず、周辺の小さな谷戸は現在も放置状態に近く、荒廃の一途を辿っている。保全地域の指定を受けているから、手を付けられない場所もあるのだろうが、このままでは生息している昆虫や両生類等は消えていく。
 ガイドラインに基づいて保全事業を行っていると言っても、いくつのも団体から構成されている協議会は、内部で考え方や意見が分かれ、まとまりがない。また、協議会の知見不足も要因であろう。更には一部のボランティアや観察指導者のマナーの悪さも指摘されている。かつて、中央湿地の最下部には、ゲンジボタルの幼虫が多く生息する流れがあったが、ボランティアによって流れが途中から変えられて、現在は渇水し藪となっている。ゲンジボタル減少の一番の原因である。また、中央湿地の最上部には、ヨツボシトンボやマルタンヤンマが生息する小さな池があったが、現在は草原に近い状態になっているのである。過去の状況やどんな昆虫や両生類がどの場所に生息していたのか、そしてそれらの生息条件には何が必要で、何をしなければならないかを知り、実行しなければ、今後姿を見ることはないだろう。

 横沢入りは、現在では様々な整備が施され、“観光地的”な雰囲気さえ漂っている。ボランティアが苦労して作業を行っても、観察指導者が雄弁を振っても、このままでは、更に生態系は貧弱になり、生物多様性も失われていくだろう。

 以下に、2000年頃に横沢入りで撮影した写真を掲載したいと思う。全てリバーサル・フィルム(ポジ・フィルム)で撮影したもので Canon Scan でスキャンして掲載した。
1枚目の小川は、ゲンジボタルが多く生息していたが、ボランティアによって潰されたものである。(現在の様子との比較は、あえて避けるものとする)

参考
東京都環境局/東京都保全地域
東京都保全地域保全活動ガイドライン

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

小川(現在は、藪の中で湿地になっている)
OLYMPUS OM-2 / ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8 / FUJICHROME Velvia100 Professional

小川(流れだけは現存)
OLYMPUS OM-2 / ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8 / FUJICHROME Velvia100 Professional

モリアオガエルの卵塊(この池での現在の産卵数はゼロ)
OLYMPUS OM-2 / ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8 / FUJICHROME Provia400X Professional

トウキョウサンショウウオの卵嚢(この池での現在の産卵数はゼロ)
OLYMPUS OM-2 / ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8 / FUJICHROME Provia400X Professional

トラフシジミとベニシジミ(トラフシジミは激減)
OLYMPUS OM-2 / ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8 / FUJICHROME Provia400X Professional

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ビロウドツリアブ

2017-03-26 17:00:22 | その他昆虫と話題

 ビロウドツリアブBombylius major Linnaeus, 1758)は、ツリアブ科(Bombyliidae)に属する体長 8~12mmの小さなアブである。北海道、本州、四国、九州、沖縄に分布し、日当たりの良い林縁などで見られ、都市郊外にも生息する。ビロード状の毛で覆われ、長い口吻で花の蜜を吸う普通種である。ホバリングが得意で、空中静止している様子が、吊下げられたように見えることが和名の由来になっている。ビロウドツリアブの成虫は、3月下旬~5月上旬頃の春にのみ現れるが、スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)とは呼ばない。

 久しぶりに自宅から小一時間で行ける里山を訪れた。東京都あきる野市にある「横沢入り」である。特に目的の被写体はなく、カメラをぶら下げての里山散策である。吹く風は冷たい。ただ、日当たりの良い林縁では日差しに「春」を十分感じることができた。
 地面ではオオイヌノフグリが一面に咲き、その中を小さな茶色の毛玉が飛び交っている。早春限定のビロウドツリアブである。吸蜜したり、ホバリングしたり、地面で日向ぼっこしたり何とも愛くるしい存在であるが、これまで様々な地域で何度も見ていながら、一度も写真に撮ったことはなかった。
 カメラを向けたが、なかなか良い位置でホバリングしてくれない。のんびり屋かと思いきや、意外とすばしっこい。小さいので見逃すと何処に行ったか分からない。10頭ほどいたので、おとなしく吸蜜している様子を収めた。写真は、オスとメス。オスは、複眼の間がくっついており、メスは離れているので区別ができる。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

ビロウドツリアブの写真

ビロウドツリアブ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F5.6 1/800秒 ISO 200(2017.3.25)

ビロウドツリアブの写真

ビロウドツリアブ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 200(2017.3.25)

ビロウドツリアブの写真

ビロウドツリアブ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F6.3 1/200秒 ISO 200(2017.3.25)

ビロウドツリアブの写真

ビロウドツリアブ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 200(2017.3.25)

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濃溝の滝

2017-03-18 21:05:16 | 風景写真

 濃溝の滝は、千葉県君津市にある洞窟(というよりもトンネル)である。洞窟(トンネル)は、大きく迂回していた川の流れを水田耕作のために変える目的で江戸時代に人工的に掘られたもので、地元では、「川廻しのトンネル」「亀岩の洞窟」などと呼ばれていたそうである。「濃溝の滝」は、近くにある「濃溝温泉千寿の湯」から付けられた最近の呼び名らしい。
 以前は、あまり訪れる人がいなかったようだが、2015年の秋にインスタグラムに写真が投稿されると「神秘的で、まるでジブリの世界!」と話題になった。周囲の緑に洞窟と澄んだ流れ、何より洞窟の奥から日光が差し込む情景が幻想的で、光が水面に反射してハート型に見えることから、カップルや片思い成就、恋愛に良いことがありそう・・・と瞬く間に人気観光スポットになったのである。昨今では、旅行会社で「日本の秘境・絶景ツアー」が組まれ、関西方面からもバスツアーで来るほどの人気ぶりである。

 濃溝の滝。話題の場所ならば1枚は写真を撮っておきたい。それも、洞窟(トンネル)の奥から日光が差し込む光景を狙いたい。
 そのチャンスは、日の出の方角から春分の日と秋分の日の前後数日しかなく、日の出から1時間半後の数十分だけである。実は、昨年の3月にも訪れているが、東の空に低い雲があって朝日が 臨めなかった。9月は天候が悪く断念。そして、今年。3連休とも晴れの予報。太陽の方角的には20日が良いが、初日の朝は快晴の予報なので迷わず決行である。
 18日。午前3時前に自宅を出発し、アクアライン経由で館山自動車道の君津ICで降り、房総スカイラインで現地へ。深夜に雨が降ったようで、君津ICを降りてから濃霧である。なかなかの好条件である。現地駐車場に4時半到着。なんと、すでに30台ほどが駐車している。名古屋ナンバーの車もあり、車中拍の方もいるようだ。ゆっくりしていたら撮影場所がなくなると思い、懐中電灯を照らしながら滝まで向かった。
 撮影ポイントに着くと、驚いたことにもう三脚がズラリと立ち並んでいる。しかも、昨年は無かったロープが張られていて、撮影できる場所がとても狭い。何とかポジションを確保しカメラをセットした。気温は2℃。少しだけ川の中に入っているので足が凍りそうである。
 自然風景の撮影で様々な場所へ行くとカメラマンの多くは同年代以上だが、この場所は、若者が多い。SNSの拡散で人気が広まったからだろうか。隣の若者と会話をしながら夜明けを待つこと2時間半。ようやく朝日が差し込んできた。人も増え、最終的に50人以上はいたのではないだろうか。まるで山手線の通勤電車の中のようだ。最前列は三脚組。後方は手持ち、スマホ、観光客。

 この日は、1月29日に山梨県の精進湖より富士山を撮って以来、久しぶりに気合を入れた小遠征。話題の場所のそれなりの光景も撮ったが、私的には、「まるでジブリの世界!」であるとか「日本の秘境・絶景」と言われるほどの感動はなかった。SNSに躍らせれた若者達とそれにあやかる地元の観光客誘致戦略の産物なのか。あるいは、 「モネの池」を訪れた時と同様に、私の感性が鈍いのであろうか。
 感動が薄くても、条件の良い日に気合を入れて行ったからには、キッチリと撮影した。そして見て頂くからには 丁寧に現像し仕上げている。例えば、洞窟(トンネル)の向こう側見える護岸壁が、いかにも人工的で雰囲気を壊してしまうので、 朝日の光芒を白とび覚悟でハイキーにして隠している。また、そのことによって、洞窟(トンネル)の向こう側が別世界のように感じる。
 これから写真を撮ろうと思われる方で、横向きの綺麗なハート型を狙うのであれば、3月と9月の20日~23日の間で、雲のない晴れの朝に行かれると良いと思う。 当然、撮影者も多いので、午前3時くらいから三脚とカメラをセットして待機する覚悟は必要だろう。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

濃溝の滝の写真

濃溝の滝
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F13 1/4秒 ISO 100(撮影地:千葉県君津市 2017.3.18 7:20)

濃溝の滝の写真

濃溝の滝
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F16 1.3秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:千葉県君津市 2016.3.20 7:09)

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早春の高尾

2017-03-16 22:05:26 | 風景写真/春

 早春の高尾の風景と言えば、梅の花を挙げることができる。旧甲州街道沿いに約10,000本の梅が開花する高尾梅郷。いくつもある梅林の中でも、山の斜面に咲き誇る約1,400本もの紅梅・白梅を眺めることができる木下沢梅林が有名である。雨後の早朝には朝霧が発生しやすく、また朝日が斜光で当たるために、条件が合えば美しい光景が望める。
 もう1つ、私的に興味深い光景がある。木下沢梅林とはJR中央線を挟んだ向かい側、日影沢の入口にはカツラの大木の林があり、梅の花と同時期に紅紫色の雄花を咲かせるのである。梅林と同じように斜光で当たる朝日によって林が燃えるように染まる様は、圧巻である。

参照

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

木下沢梅林の写真

木下沢梅林
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F22 0.5秒 ISO 100 -1/3EV(撮影地:東京都八王子市 2012.4.1)

木下沢梅林の写真

木下沢梅林
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F22 2秒 ISO 100(撮影地:東京都八王子市 2012.4.1)

朝霧の梅林/木下沢梅林の写真

朝霧の梅林/木下沢梅林
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F22 0.4秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:東京都八王子市 2012.4.1)

カツラの雄花の写真

カツラの雄花
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F20 0.5秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:東京都八王子市 2012.3.25)

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今年の撮影目標

2017-03-12 16:08:01 | その他

 私のFacebookでは、日誌的なものも投稿しているが、当ブログ「ホタルの独り言 Part 2」と以前のブログ「ホタルの独り言」では、「ホタルしか知らない人にホタルは語れない」という信条から、様々な昆虫と美しい自然風景も追い求め、以下の理念を持って撮影した写真等を私の「独り言」とともに掲載したいと思っている。

昆虫写真

  1. チョウ、トンボ、甲虫類等の絶滅危惧種や美しい種の生態を観察し撮影すること。
  2. 特徴が分かる図鑑写真であること。
  3. 生態写真であること。
  4. 芸術的作品であること。
  5. 保全への啓蒙となる記事内容であること。

自然風景写真

  1. 「美しい場所を、より美しく」撮ること。
  2. 見る人に感動を与える作品であること。
  3. 芸術的写真であること。
  4. オンリーワンの写真であること。

 しかしながら、なかなか理念に合致する写真を撮れないのが現状である。そればかりか、今年は、1月29日に山梨県の精進湖より富士山を撮って以来、今日まで全く出かけていない。2月は霧氷を撮りたかったが、週末は一度も霧氷が付く天候にはならず断念。ここしばらくは、過去に撮影した写真を再現像して掲載している。
 どこへでも出かけて行けば、絵になるものは撮れるだろうが、理念に縛られて気合も入らず毎週末が次々と過ぎてしまった。出かけなければ感動もないし「撮る」こと自体の楽しさも忘れる スランプに陥っている昨今である。ただし、今月は、次の3連休から季節に合わせた予定を立てているので、天候次第ではあるが、次週以降は色々と紹介ができると思う。

 本記事では、今後の撮影目標(ターゲット)を記したいと思う。これまで、撮影の目標は一切公表したことはないし、公表するにしても年頭にすべきなのだが、私自身に気合を入れる意味で、あえてこの時期に記そうと思う。ただし、公表内容は、日程と撮影場所は明かさず、月別の主な撮影目標だけに留めておきたい。勿論、訪れた先では目標以外の被写体も撮るし、新たな目標を加えることもある。昆虫の撮影においては、単なる写真撮影だけではなく、観察も重要なテーマである。
 目標の中には過去に撮影しているものも多く含まれているが、証拠程度のものは理念に沿うまでは、何度でも撮り直しを行う予定で組んでいる。秋以降は、まだ予定をほとんど入れていないが、それまでは毎週末だけでは足りないくらいの内容だ。この目標を達成すべく、全国を駆け巡りたいと思う。

  • 3月
    • 滝と光芒(自然風景)(3/18 達成
    • ルーミスシジミ(気温が低く断念。11月に延期
  • 4月
    • 桜と棚田(自然風景)(タイミングが合わず断念。来年に延期
    • ムカシトンボ(上陸幼虫/)(4/2 達成
    • ゲンジボタル(幼虫の上陸)(タイミングが合わず断念。来年に延期
  • 5月
    • 桜(自然風景)(5/4 達成
    • 湖(自然風景)(4/30 達成
    • ギフチョウ(イエローバンド/)(探すも見つからず断念。来年リベンジ
    • シルビアシジミ(春型の開翅)(探すも見つからず断念。来年に延期
    • ウスバシロチョウ(黒化型/)(5/20 達成
    • ミヤマカラスアゲハ(春型の集団吸水)(タイミングが合わず断念。来年に延期
    • ゲンジボタル(6/09 達成
  • 6月
    • アサマシジミ(6/24 達成
    • ヒロオビミドリシジミ(オスの開翅)(6/10に訪問するも早すぎ。翌週は大遠征に気合が入らず断念。来年リベンジ
    • ヒサマツミドリシジミ(オスの開翅/)(タイミングが合わず断念。来年に延期
    • ウラクロシジミ(オスの開翅)(6/17 達成
  • 7月
    • ヒメボタル(7/16 達成
    • ハヤシミドリシジミ(オスの開翅)(タイミングが合わず断念。来年に延期
    • アイノミドリシジミ(オスの開翅)(タイミングが合わず断念。来年に延期
    • ウラジロミドリシジミ(オスの開翅)(タイミングが合わず断念。来年に延期
    • キリシマミドリシジミ(オスの開翅)(天候が悪く断念。来年に延期
    • キタアカシジミ()(タイミングが合わず断念。来年に延期
    • ウラミスジシジミ(とりあえず7/08 達成
    • ヤブヤンマ(産卵/)(7/02 達成
    • ネアカヨシヤンマ(産卵/)(7/09 達成
    • カラカネトンボ()(5/20 達成
    • カラカネイトトンボ(天候が悪く断念。
    • ホソミモリトンボ()(訪問するも発生時期を過ぎていたため断念。来年リベンジ
    • オオトラフトンボ(5/20 達成
  • 8月
    • オオゴマシジミ(訪問するも見つけられず断念。
    • ゴマシジミ(青ゴマの開翅/)(8/11 達成
    • ウラキンシジミ(訪問するも見つけられず断念。来年リベンジ
    • コヒオドシ()(目撃したが撮影ならず。来年リベンジ
  • 9月
    • オオルリボシヤンマ(青型メス/)(9/23 達成
    • ナニワトンボ(訪問するも見つけられず断念
    • ヒナカマキリ()(断念。来年リベンジ
    • ミルンヤンマ(産卵/)(9/03 達成
    • カトリヤンマ(産卵)(9/24 達成
  • 10月
    • カトリヤンマ(青型メス)
    • 紅葉(自然風景)
    • ミヤマシジミ(青型メス/
    • シルビアシジミ(開翅)(個体数が激減と聞き断念。来春の春型に期待。
  • 11月
    • サツマシジミ(開翅/
    • ルーミスシジミ
    • 霧氷(自然風景)
  • 12月
    • 棚田(自然風景)

お願い:写真は、イメージであり本記事内容や時節とも関係はありません。また、写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、 自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

ホタルの写真

ゲンジボタル
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F2.8 3秒 ISO 250

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里山の白梅

2017-03-11 12:46:49 | 風景写真/春

 里山の白梅。早春の朝、里山の田んぼから湧いてきた湯気の向こうで咲き誇る。管理された梅林と違って色彩が乏しく華やかさもない。剪定もあまりされていない。しかしながら、質素の中にも美しさと力強さを感じる。

 本日で、東日本大震災から6年が経つ。数日前から報道特集が組まれ、被災地と被災者の今を伝えている。復興は進んでいるように思うが、まだ10万人近い被災者が、仮設住宅やみなし仮設住宅で暮らすことを余儀なくされ、原発事故の影響で強制的に避難させられた人々の帰還も進んでいないという。
 先日、ラジオで聞いた被災者の言葉が耳に残っている。「私たちは、いつまで被災者でいればよいのか?」一日も早く、普通の暮らしがしたいと日々望んでいる。その叫を聞き、心苦しく思うことはできても、私には、何もしてあげられない。せめて、3.11は、里山に咲く白梅のように頑張っている方々に思いを巡らせる日にしたいと思う。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

里山に咲く白梅の写真

白梅
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 320 +1 1/3EV(撮影地:千葉県大多喜町 2013.3.16)

里山に咲く白梅の写真

白梅
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F2.8 1/4000秒 ISO 200 -1EV(撮影地:千葉県大多喜町 2013.3.16)

里山に咲く白梅の写真

白梅
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F2.8 1/2000秒 ISO 200 -1/3EV(撮影地:千葉県大多喜町 2013.3.16)

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横田升吾 著作権法違反で逮捕、起訴

2017-03-02 22:33:54 | 風景写真

 横田升吾という人物は、2014年に写真事務所を開業し、自称プロネイチャーフォト・アーティストとして活動していたが、このほど、他人が撮影した風景写真を無断でNHK長野放送局のサイトの投稿コーナーに送って公開したほか、他人が撮影した風景写真を盗用した写真集を販売したなどとして、 長野県警生活環境課に著作権法違反(公衆送信可能化権侵害など)の容疑で逮捕された。

 横田升吾は、Facebook、mixi、TwitterなどのSNSにおいて、大量の写真を盗用し、更には、盗用した写真を用いて 「Nature in my Heart」、「flower stylish 花の真」、「Winter true」という3つの写真集と作品プリントを作成し販売をしていた。盗用した写真の多くは、左右反転し、 必要に応じて画像処理・トリミングをするという手口で使われていた。また、横田升吾は月刊誌フォトコンで盗用による入選をしていたり、NHK長野放送局の「撮るしん。」という写真投稿サイトにも盗用作品を掲載していたのである。

 実は、私が撮影した風景写真も4点が盗用され、その内2点は「Nature in my Heart」という写真集に盗用されて販売されていたのである。写真はすべて左右反転し、サンピラーの写真は画像処理とトリミングを施し、さも自分が撮ったようなコメントまで書いていた。 サンピラーは、4年間で何十回と通い詰めた末に出会えた光景で、この時は前夜から車中泊で待機し、氷点下15度の中での撮影。冷たさや厳しさを抑えて、ファンタジックな表現にするために、色温度をデイライトに設定し、絞りを開放にしてダイヤモンドダストが丸くボケるようにピント位置も調整して撮った1枚である。
 この事件を知ったのは、ある個人の方からのメールであった。【横田升吾 写真盗用・販売事件】まとめサイト というWebサイトも立ち上げていた。被害者は私だけでなく、大勢いらっしゃる。インターネットで拡散されたことと、写真集の購入者の一人である長野市議会議員が被害届を出したことにより、長野県警が動き出す。私の自宅に長野県警サイバー犯罪対策室の刑事が2名来られ供述調書を作成した。二度目に来られた時に私は告訴状を提出し、逮捕に至った。

 そして被疑者である横田升吾は、3月1日付けで著作権法違反の罪名で起訴処分(略式命令請求)を受けている。検察官による起訴に対して、 簡易裁判所が公判手続を経ることなく、非公開で100万円以下の罰金または科料を科すものである。

 著作権侵害は、犯罪である。無知ゆえに気軽に他人の撮影した写真をブログ等の使ってしまうことが多く見受けられるが、これも犯罪である。私は、私が撮影した「ホタルの写真」を無断で使われることが多く、場合によっては損害賠償請求や慰謝料請求の民事事案として扱っている。悪意がないにしても、他人が撮影した写真を無断で使用することは、教科書や論文の引用等の他は違法になるので、注意していただくようお願い申し上げたい。

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お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。 Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

★ 盗用された私の風景写真

サンピラーの写真

サンピラー
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F2.8 1/250秒 ISO 100 -1/3EV(撮影地:長野県諏訪市/霧ヶ峰高原 2013.01.27)

カラマツ霧氷の写真

カラマツ霧氷
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F16 10秒 ISO 400(撮影地:長野県諏訪市/霧ヶ峰高原 2013.01.27)

有明の月

有明の月
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F18 0.4秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:長野県諏訪市/霧ヶ峰高原 2011.2.19)

岳樺霧氷と雲海の写真

岳樺霧氷と雲海
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F7.1 0.8秒 ISO 1250 +1EV(撮影地:長野県松本市/美ヶ原高原 2012.11.25)

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★ 横田升吾写真集「Nature in my Heart」および Facebook でのプリントの販売(証拠資料)

 

 

 

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