ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態や生息環境を研究し保全活動をしていますが、様々な昆虫や美しい日本の四季
自然風景の写真も撮っています。

秋の風景

2016-11-27 19:50:24 | 風景写真/紅葉

 秋の風景を5点ほど掲載したが、すべて過去に撮影した写真ばかりである。11月最後の週末も過ぎてしまったが、諸事情により、11月半ばより趣味である写真撮影を自粛しているため、過去に撮影した写真を掲載した。
 昆虫写真、風景写真ともに随分と計画が狂ってしまったが、12月には何とか再開して、予定している風景を撮って一年を締めくくりたいと思う。

関連ページ

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谷川岳/一の倉沢の紅葉

谷川岳/一の倉沢の紅葉
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F11 0.3秒 ISO 100 -1 1/3EV (撮影地:群馬県利根郡みなかみ町湯檜曽一の倉沢 2010.11.06)

山田峠の紅葉

山田峠の紅葉
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F14 1/5秒 ISO 100(撮影地:長野県上高井郡高山村 2012.10.08)

御射鹿池の紅葉

御射鹿池の紅葉
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F18 1秒 ISO 100 -1/3EV(撮影地:長野県茅野市奥蓼科 2011.10.20)

もみじ谷の紅葉

もみじ谷の紅葉
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.6 0.4秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:千葉県大多喜町 2013.12.01)

玉堂美術館の大イチョウ

大銀杏/玉堂美術館
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F9.0 1/10秒 ISO 100 +1/3EV(撮影地:東京都青梅市 2014.11.24)

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紅葉と緑葉

2016-11-17 22:21:29 | 風景写真

「まとめシリーズ第九弾」~紅葉と緑葉~

 今年は、撮影目標とした昆虫をギリギリまで追いかけているので、なかなか自然風景写真まで気が回らない。標高の高いところでは、すでに紅葉が終わってしまっているが、南房総は今月下旬から来月上旬が見頃であるから、その頃を目途に風景に目を向けていきたいと思う。
 昆虫を追いかけていると言っても、あと2種類のチョウを撮るだけなので、当然、撮影できるまでは記事が書けず、また風景も撮っていないので新しく紹介できる写真もない。そこで、それぞれ個々に記事にして紹介していた写真を色々と組み合わせる「まとめシリーズ」として、今回は、第九弾「紅葉と緑葉」を掲載したい。

 掲載した写真は4か所で撮影したもので、それぞれ撮影位置やアングルが若干違ってはいるが、同じ場所で紅葉と新緑を撮影した写真である。 人によって感性や好みが違うし、季節の違いでどちらが美しいか等を比べること自体がナンセンスかも知れない。どの季節においても、趣が違うし、それぞれの特徴を持った美しさがある。しかし、それをしっかりと写真に表現できていないので恥ずかしい。

参照

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まいめの池

まいめの池(乗鞍高原)/紅葉
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 30秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:長野県松本市 2015.10.18)

まいめの池

まいめの池(乗鞍高原)/新緑
Canon EOS 7D / EF17-35mm f/2.8L USM / 絞り優先AE F5.0 1/160秒 ISO 200 -1 1/3EV(撮影地:長野県松本市 2016.8.14 6:15)

般若の滝

般若の滝(日光)/紅葉
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F22 1.6秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:栃木県日光市 2011.11.3)

般若の滝

般若の滝(日光)/新緑
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F18 30秒 ISO 100 -1EV(撮影地:栃木県日光市 2012.5.19)

方等の滝

方等の滝(日光)/紅葉
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F22 1.6秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:栃木県日光市 2011.11.3)

方等の滝

方等の滝(日光)/新緑
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F18 1秒 ISO 100 -1EV(撮影地:栃木県日光市 2012.5.19)

御射鹿池

御射鹿池/紅葉
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F8.0 1/10秒 ISO 100 -1EV(撮影地:長野県茅野市 2010.6.2)

御射鹿池

御射鹿池/新緑
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F11 25秒 ISO 100 -1EV(撮影地:長野県茅野市 2012.10.2)

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キイロテントウ

2016-11-15 21:47:16 | その他昆虫と話題

 キイロテントウ Illeis koebelei Timberlake, 1943は、テントウムシ科(Family Coccinellidae)/カビクイテントウ族(Tribe Psylloborini)/キイロテントウ属(Genus Illeis)のテントウムシである。北海道、本州、四国、九州、南西諸島に分布し、4~11月にかけて山地や平地、市街地で普通に見かける普通種である。体長は4~5mmとたいへん小さく、ナナホシテントウの1/4程度しかない。鮮やかな黄色い翅が特徴で、白い胸部にある一対の黒紋と先端が透けた胸部から見える黒い複眼によって、黒い点が4つあるように見えるのも面白い。成虫で越冬する。
 テントウムシの仲間は、世界でおよそ4,500種、日本国内では約200種が生息しており、その多くはアブラムシやカイガラムシを食べる益虫であるが、ジャガイモの葉を食べるニジュウヤホシや、ウリ類の葉を食べるトホシテントウ等は害虫として扱われている。本種とシロホシテントウは、植物に寄生するウドンコ病菌などの菌類を食べる益虫である。
 ちなみにナナホシテントウやナミテントウ等の肉食性のテントウムシは、化学薬品などの農薬を使わずに農業害虫を退治する生物農薬としても積極的に活用されており、ガーデニングの盛んな欧米では、園芸店でテントウムシが販売されている。

 テントウムシは、世界各国で「幸せを呼ぶ虫」と言われている。日本では「天道虫」と書き、天道は太陽を表し太陽に向かって飛ぶ縁起の良い虫とされ、アジアでは、テントウムシは人の言葉がわかり、神に祝福された生き物であると考えられ、とても大切にされている。欧米においても、体に止まるとどんな心配事も一緒に飛んで行ってしまうとか、一年以内に結婚できるとか、斑点の数だけお金が舞い込むとも言われ、幸運の象徴とされている。
 テントウムシの中でも、特に「ナナホシテントウ」と「キイロテントウ」が幸福を呼ぶと言われており、愛車と私の体に止まってくれた「キイロテントウ」に、ほのかな期待を寄せたいと思う。

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キイロテントウ

キイロテントウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 800 -2/3EV トリミング(2016.11.14)

キイロテントウ

キイロテントウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 1000 -2/3EV トリミング(2016.11.14)

キイロテントウ

キイロテントウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F8.0 1/125秒 ISO 1250 -2/3EV トリミング(2016.11.14)

キイロテントウ

キイロテントウ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 640 -2/3EV トリミング(2016.11.14)

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アカネ属の連結飛翔と産卵

2016-11-14 20:06:58 | トンボ/アカネ属

 アカネ属の連結飛翔と産卵について、すべての種類ではないがその様子を紹介したい。
 トンボは、雌雄が連結したまま飛翔するという他の昆虫にはない技を見せてくれる。連結は、その様子から「タンデム」(バイクで二人乗りすること)と呼ばれ、必ず前の個体がオスで、そのオスが腹端の付属器でメスの頭部を挟むことで形成されている。朝のうちに交尾を終えると、種類によっては連結態のまま産卵へ移行する。これが、アカネ属ではしばしば目にする連結飛翔産卵である。
 トンボは、メスが他のオスに奪われてしまうと、メスの生殖器に入っている精子を掻き出して自分の精子を渡すと言われている。オスは自身の精子の受精を確実なものとするために、交尾後、メスが産卵するまで他のオスから守らなければならない。そのため、オスとメスが連結したまま産卵するのである。
 トンボ類の産卵の仕方には、大きく分けて二通りある。一つは、植物の組織内に産みこむもので、もう一つは、飛びながら産むものである。アカネ属は後者で、連結飛翔しながら打水産卵、打泥産卵、打空産卵を行うが、種類によっては2~3種類の産卵スタイルを使いこなす。稀に途中で連結を解いてメスの単独産卵に移行することもある。その場合、オスは上空でホバリングしながらメスの産卵を見守ることが多い。
 連結飛翔産卵は、雌雄の見事な飛行技術による。トンボの飛翔の安定性は、黄金バランスによるものと考えられている。体長、翅の長さが黄金比に近く、翅は、フラクタル(入れ子)構造をしており、毎秒約20回程度の羽ばたき運動における翅の”剛性”を高めている。また、翅の先端はカテナリー関数の形をしており、風の抵抗を最小限度にする構造であり、4枚の翅にそれぞれ専用に付いている筋肉を使い、4枚の翅を巧みに操り重心をとりながら、ホバリング・急旋回・高速飛行などの様々な飛翔を可能にしている。
 雌雄の連結飛翔産卵は、トンボの飛行技術の極みと言えるだろう。雌雄の息の合ったコンビネーションにも見えるが、瀕死のメスとの連結飛翔が観察されていたり、オスの体温がメスより高いとも言われており、実際はオス主動で行われていると考えられている。

参考:東海大学橋本研究室/バイオインスピレーション手法に基づく飛翔昆虫の運動メカニズムの解明

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ネキトンボ

ネキトンボ / 連結打水産卵
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F2.8 1/1000秒 ISO 200(2010.9.26)

アキアカネ

アキアカネ / 連結打泥産卵
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 250(2016.11.6)

ミヤマアカネ

ミヤマアカネ / 連結飛翔
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F9.0 1/250秒 ISO 800 +2/3EV(2010.11.6)

キトンボ

キトンボ / 連結飛翔
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 400(2010.10.23)

ムツアカネ

ムツアカネ / 連結打泥産卵
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/640秒 ISO 200(2016.8.20)

マユタテアカネ

マユタテアカネ / 連結打泥産卵
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/400秒 ISO 500 +1/3(2014.10.4)

マユタテアカネ

マユタテアカネ / 連結飛翔
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F4.0 1/500秒 ISO 2000(2014.9.23)

ノシメトンボ

ノシメトンボ / 連結打空産卵
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F4.0 1/500秒 ISO 320 +1(2014.10.11)

ナツアカネ

ナツアカネ / 連結打空産卵
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 640 +2/3EV(2014.10.18)

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アキアカネ(産卵)

2016-11-08 21:11:22 | トンボ/アカネ属

 アキアカネ Sympetrum frequens (Selys, 1883)は、記事「アキアカネ」として紹介したばかりだが、その記事では飛翔ばかりの写真を掲載したので、今回は、雌雄ペアの連結飛翔と打泥産卵の様子を紹介したい。後日、アキアカネを含む「アカネ属の連結と産卵」についての記事を掲載したいと思うので、産卵等についての記述は、この記事では省くことにする。

 11月上旬になると、関東の平野部でも紅葉がはじまり、正午を過ぎると陽の光の弱々しさに若干の寂しさを感じる。すっかり刈り取りの終わった水田に残る僅かな水たまり。そこでは、最盛期を過ぎて数も少なくなったアキアカネが何頭か飛んでいる。畦に座り込んで見ていると、連結したオスとメスがやってきた。どちらも腹部が赤く色付いている。しばらくすると、あたかも1頭のトンボであるかのように息の合った飛翔で産卵を始めた。
 次の世代に命をつなげようと産卵している姿は、昆虫の生態の1シーンにしか過ぎないが、それは壮大なドラマの1シーンでもあり、晩秋の陽を浴びながら雌雄が飛ぶ様は、郷愁さえ覚える 日本の原風景の1つでもある。

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アキアカネ

アキアカネ/連結飛翔
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 200(2016.11.6)

アキアカネ

アキアカネ/産卵
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 250(2016.11.6)

アキアカネ

アキアカネ/産卵
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 320(2016.11.6)

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カトリヤンマ(青眼型メス)

2016-11-07 21:34:41 | トンボ/ヤンマ科

 カトリヤンマ Gynacantha japonica Bartenef, 1909 の産卵シーンを撮るために、筆者は毎年同じ場所を訪れて挑戦しているが、オスのホバリングは撮影できるものの、思う産卵シーンは一度も撮影できていない。今年は4回訪れ、10月23日は14時に1頭飛来し、証拠程度の写真を撮影。10月29日は稲刈りはすべて終わり撮影には好都合にも関わらず飛来がゼロ。11月5日は12時半過ぎから3頭飛来したが、この日も証拠程度の写真。そして11月6日はゼロ。
 カトリヤンマのメスは、秋になり田んぼの稲刈りが始まる頃から産卵にやってくる。乾き始めた田んぼの土に産卵するが、全身が良く見える開けた場所で産卵することもあるが、ほとんどは周囲に草が残る場所に潜るか、または未だ刈られていない稲の中に潜って産卵することが多いため、なかなか真横から全身を撮影することができない。また、時期が遅くなるほど産卵に入る時間は早くなるが、気象条件によってはまったく産卵には来ない。
 筆者が撮影場所として訪れている所は、南北に大きく開けた水田地帯で、東側に川原を挟んで大きな河川が流れ、水田のすぐ西側が山となっており、その林内がカトリヤンマの休止場所と なっている。この時期になると、林は午前11時を過ぎるとまったく日が当たらず、産卵場所である水田は、13時を過ぎると日陰になってしまう。風通しも良いため、午後になると日向と日陰の温度差が激しい。例えば11月5日は晴れで風もなく気温は20℃、11月6日は晴れで気温は20℃あったが北風が強かった。産卵に適した気象には、生息地の物理的環境も大きく影響しているのだろう。
 来年は、真横から全身を撮影するために、良い撮影場所を探索したいと思う。

 カトリヤンマの雌雄は複眼の色と体色が異なるが、ヤンマ科において雌雄の体色が異なる種の中には、いくつかのパターンをもった「オス型のメス」というものが出現する。例としては、以下のようなメスが出現する。

  1. 複眼の色がオスのように青色なる(通常は黄緑色)
  2. 胸部の色や腹部の斑紋色がオスと同じ色になる。
  3. 複眼、胸部、腹部のすべてがオスと同じ色になる。

特に顕著なのがオオルリボシヤンマ Aeshna crenata Hagen, 1856とマダラヤンマ Aeshna mixta soneharai Asahina, 1988で、オオルリボシヤンマは西日本において、マダラヤンマは長野県内において多く見られる。筆者も長野県においてマダラヤンマの「オス型のメス」を撮影しているが(参照:マダラヤンマ)これらの出現率には地域性もあるようである。

 カトリヤンマにおいても、「オス型のメス」が出現するようで、愛媛県内において、複眼と胸部がともに黄緑色のタイプ、 複眼のみ青味がかったタイプ、複眼が青味がかり体色がオスと同じ様になるタイプの3パターンがあることが確認されている。
 今回、筆者が撮影したカトリヤンマのメスも複眼が青味がかり体色がオスと同じ様になるタイプであったので掲載する。比較のために複眼と胸部がともに黄緑色のタイプのメスの個体(写真4)とオスの写真(写真5)も合わせて掲載した。

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カトリヤンマ

カトリヤンマ(青眼型メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/60秒 ISO 400 +1EV ストロボ使用(2016.11.5)

カトリヤンマ

カトリヤンマ(青眼型メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/60秒 ISO 400 +1EV ストロボ使用(2016.11.5)

カトリヤンマ

カトリヤンマ(青眼型メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/60秒 ISO 400 +1EV ストロボ使用(2016.11.5)

カトリヤンマ

カトリヤンマ(メス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F5.6 1/60秒 ISO 400 +2/3EV ストロボ使用(2016.10.23)

カトリヤンマ

カトリヤンマ(オス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 絞り優先AE F5.6 1/5秒 ISO 400 +1/3EV ストロボ使用(2016.8.6)

カトリヤンマ関連ページ

  1. カトリヤンマ(静止)
  2. カトリヤンマ(静止飛翔と産卵)

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ヤクシマルリシジミ

2016-11-06 20:56:45 | チョウ/シジミチョウ科

 ヤクシマルリシジミ Acytolepis puspa ishigakiana (Matsumura, 1929)は、シジミチョウ科(Family Lycaenidae)/ヤクシマルリシジミ属(Genus Acytolepis)のチョウで、本州では紀伊半島中南部、四国では高知県南部海岸地域、そして九州南部と南西諸島に分布する普通種で、和名は、屋久島で最初に発見されたことによる。ルリシジミ Celastrina argiolus ladonides (de l'Orza, 1869) に似ているが、オスの翅表は鮮やかな青色に幾分広い黒縁があり、翅裏の黒点斑の違いで区別がつく。また、ヤクシマルリシジミは翅裏斑紋の変異が多く、別種のように見えるほど違う個体も存在する。
 幼虫の食草は、バラ科、トウダイグサ科、マンサク科、ツツジ科、ブナ科、ヤマモモ科など多岐にわたり、それらの新芽や花蕾などを食べ、海岸付近の照葉樹林の周りで多く見られる。成虫は年4回ほど発生し、3~11月頃まで見られるが、春の発生は少なく、夏から秋にかけて多く見られるチョウである。

 11月3日は兵庫県県内でオオキトンボを撮影した後、和歌山県に移動して車中泊。午前2時に東京の自宅を出発して兵庫、和歌山と走ったため、和歌山に到着後は、ワインを一本半空けたところで爆睡。快晴の夜空に流れる「秋の天の川」を撮り損ねてしまった。
 4日は、朝6時から行動開始。太平洋から昇る朝日を浴びながらポイントを探して海岸沿いを歩き、行けるところまで行って引き返す。8時頃になってようやくチョウが飛び出してきた。 たくさんのヤマトシジミ、ウラナミシジミがチラチラと飛び交うが、止まった時に確認すると、ヤクシマルリシジミもかなりの数がいる。オスよりもメスの方が圧倒的に多いようだ。ヤクシマルリシジミは、朝日が当たる地面近くの草に止まって翅を開いて体を温め、その後は木の上の方に飛んで行くという行動。メスは、十分な開翅写真を撮ることができたが、オスは1頭だけ証拠程度の撮影。飛んでいるとヤマトシジミとの区別ができないため、見逃した可能性もある。いずれチャンスがあれば、オスの全開翅写真を撮りたいと思う。
 撮影したい本命の種は別のチョウであったが、1頭も見られない状況。仕方なく10時半で現地を引き上げ東京に向かったが、ヤクシマルリシジミも今回の遠征では目標の1種であり、本州では和歌山県でなければ見ることのできないので、有意義な遠征であった。

 当ブログでは、チョウとトンボのみ撮影した種をカウントしているが(撮影済み昆虫リストと撮影機材)、久しぶりに初見初撮影の種が増えた。ヤクシマルリシジミは、当ブログ「鱗翅目」で、136種類目となる。

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ヤクシマルリシジミ

ヤクシマルリシジミ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 200(2016.11.4)

ヤクシマルリシジミ

ヤクシマルリシジミ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 400 +1EV(2016.11.4)

ヤクシマルリシジミ

ヤクシマルリシジミ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 400 +1EV(2016.11.4)

ヤクシマルリシジミ

ヤクシマルリシジミ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 320 +1EV(2016.11.4)

ヤクシマルリシジミ

ヤクシマルリシジミ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 320 +1EV(2016.11.4)

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オオキトンボ

2016-11-05 18:12:30 | トンボ/アカネ属

 オオキトンボ Sympetrum uniforme (Selys, 1883)は、トンボ科アカネ属で、体色は全体が橙黄色で目立つ斑紋はなく、翅全体も薄い橙色になり成熟しても赤化しない。未成熟のショウジョウトンボに似るが、本種には前胸に長い毛があり、腹部が扁平ではないことで区別できる。また、キトンボにも似ているが、翅の色の着き方やメスの産卵弁の形状で区別できる。
 オオキトンボは、遠浅で抽水植物が繁茂して岸辺が湿地状に広がり、また秋に池底が露出する平地や丘陵地にある比較的大きなため池に生息する。成虫は6月下旬頃に羽化し、夏は池から離れて草原や林などで過ごし、9月下旬頃に再び池に戻ってきて繁殖活動を行う。風も穏やかで良く晴れた日は、午前10時頃になるとオスは草むらからでてきて水際の草の上に止り、10時半頃になると水面をパトロールし始め、水面上でホバリングしながら、メスがやってくるのを待つ。ペアができると、池底が露出してできた湿地状の部分で産卵する。産卵は、晴れた日の午前11時頃から昼過ぎまでの間に行われる。

 オオキトンボは、北海道から九州まで分布するが、現在の確実な生息地は青森県、兵庫県、愛媛県、香川県、大分県にあるが、いずれも極めて局所的である。

  1. 比較的大きなため池であること
  2. 樹林や草原が隣接していること
  3. 秋に水が落とされて水際が後退し、池底が露出してできた湿地状の部分ができること

等が生息の必須条件になっており、生息環境の悪化等により全国各地で減少が著しい。2000年の環境省RDBカテゴリでは、絶滅危惧II類に選定されていたが、2012年の環境省RDBカテゴリでは、絶滅危惧ⅠB類(EN)にランクが上がっている。関東地方では1970年代から減少が著しくなり、千葉、茨城、東京、神奈川の各都県では絶滅。さらに岐阜、三重、福井、滋賀、奈良、広島などの各県でも絶滅したようである。

 筆者が単独で4年間探し回って、兵庫県内に生息地を見つけたのが2013年。しかも兵庫県に4回訪れた後に、ようやく撮影できた。
 兵庫県はため池の数が全国第一位で大小4万以上の「ため池」があるが、生息条件を満たす「ため池」は多くはない。しかしながら、秋にため池の水を落とすように行政が指導していることや、農家の方々が積極的に水落を行っていること、また、オオキトンボは、繁殖環境を求めて分散移動する性質があるために、現在でも絶滅することなく、その姿を見ることができる。
 今年は、雌雄の連結飛翔と打水産卵の撮影が目的で、2013年の時と同じ場所に訪れた。3日の午前2時に自宅を出発して、生息地に午前9時に到着。驚いたことに、生息池に水がほとんどない。大きな池の中央部近くまで歩いていけるほどであった。2013年では、岸近くまで水があり、水際の湿地帯で産卵が行われていたが、今年は、あまりにも水が少なすぎる。オオキトンボは、 オスが2頭、岸辺の茂みで確認できたが、時刻になってもホバリング等は行わなかった。かなり成熟しているのか、暗い褐色がかった色であった。また、11時過ぎに隣接する別の池で、1ペアが連結産卵を行っているのを確認できたが、撮影までには至らなかった。
 尚、掲載した写真1~3は、本年に撮影したもので、写真4~6は2013年に撮影したものである。

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オオキトンボ

オオキトンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/800秒 ISO 200(2016.11.3)

オオキトンボ

オオキトンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 200 -2/3EV(2016.11.3)

オオキトンボ

オオキトンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 200(2016.11.3)

オオキトンボ

オオキトンボ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X / 絞り優先AE F9.0 1/1000秒 ISO 2500(2013.11.2)

オオキトンボ

オオキトンボ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X / 絞り優先AE F9.0 1/1000秒 ISO 1000(2013.11.2)

オオキトンボ

オオキトンボ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X / 絞り優先AE F9.0 1/800秒 ISO 2500(2013.11.2)

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