ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態や生息環境を研究し保全活動をしていますが、様々な昆虫や美しい日本の四季
自然風景の写真も撮っています。

ヒメボタル(山梨/静岡)

2017-07-23 20:46:35 | ホタル

 ヒメボタルの観察と撮影を山梨県と静岡県で行ってきた。山梨県の生息地は、2008年から毎年のように訪れており、今回はこれまで撮影していなかった方向を撮ることが目的。静岡県の生息地は、2010年と2011年に訪れているが、長時間一発露光の写真しか撮影していなかったため、今回は多重露光の写真を撮ることを目的とした。

 ヒメボタルは、地域によって発生時期や生息環境、発光活動時間が異なる。今回訪れた両県の生息地は、発生時期がほぼ同じで、関東周辺では一番遅いという特徴がある。またどちらも森の中に生息するが、山梨の生息地の本種は19時半から21時頃まで活動し、静岡の生息地の本種は22時半から深夜にかけて活動するといった違いがある。それゆえに、一度に両方のヒメボタルを観察し撮影することができるが、静岡の生息地には遅い時間に到着するので、生息環境の調査や、写真撮影上で背景を綺麗に写したい場合は、単独で早い時間に訪問する必要がある。
 今回、山梨ではヒメボタルの発光飛翔の場所とルートを再確認し、カメラとレンズは微かな光も捉えてくれたので、その光跡を写すことができた。参考までに、2011年にほぼ同じ位置から違う方向(斜面下部方向)撮影した写真も掲載した。静岡においては、到着時に豪雨であったため、発光飛翔は勿論、ヒメボタルも流されてしまうのではないかと危惧したが、23時に雨が止むと、多くのヒメボタルが発光を始め、深夜の真っ暗な原生林が光の明滅で埋め尽くされる様子が見られた。掲載写真は、あまりに過度な表現で品を欠くものではあるが、多重合成を行うことによって、肉眼ではまったく見ることができなかった発光飛翔の範囲と場所を写すことができた。

 無事、両方の生息地において目的を達成し、これにて本年最後の「ホタル」の観察と撮影を終了したが、今回驚いたことは、6年前には誰一人としていなかった静岡の生息地に、カメラマンが5~6人いたことである。皆、撮影が目的であるからヒメボタルに害を及ぼすことはないが、SNS等で生息地の情報が拡散されれば、多くの鑑賞者も訪れることになり、繁殖が脅かされる心配もある。生態学的にも貴重な生息地であるから、注意していただきたいと思う。

お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、すべて1024*683 Pixelsで掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

ヒメボタルの写真

ヒメボタル(山梨)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / バルブ撮影 F1.4 30分多重 ISO 1600(2017.7.22)

ヒメボタルの写真

ヒメボタル(山梨)
Canon 7D / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM / バルブ撮影 F1.4 10分多重 ISO 200(2011.7.23)

ヒメボタルの写真

ヒメボタル(静岡)
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / バルブ撮影 F1.4 20分多重 ISO 6400(2017.7.22)

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.

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折爪岳のヒメボタル

2017-07-17 22:38:07 | ホタル

 折爪岳のヒメボタルを紹介したい。本ブログでは、昆虫の記事に関しては撮影地の表記をしていないが、今回は、広く知られた場所であり、また、ヒメボタルと自然環境の保全・保護のために、あえて場所を表記して紹介することにした。
 折爪岳は、岩手県二戸市、九戸郡軽米町、同郡九戸村を山域に持つ標高852.2mの山であり、東北でも有数のヒメボタル生息地となっている。7月上旬から中旬頃には、山頂から中腹にかけて、総数100万匹とも言われるヒメボタルが飛び交うことで知られている。

 折爪岳のヒメボタルには、2006年、2008年、2010年と訪れているが、いずれも良い写真がが撮れていなかったため、今回、7年ぶりに行くことにした。
 16日、朝4時半に自宅を出発し、途中で親友を乗せて650km先の岩手へ向かった。東京は晴れであったが、岩手県に入ると猛烈な雨。十和田方面は、雨で通行止めになるほどである。九戸ICを降りて折爪岳に到着すると、雨は小降りになったが、今度は台風であるかのような強風。そして濃霧。宿泊する山の家で、とりあえず待機である。
 雨が止み霧も薄くなった18時半。撮影ポイントでスタンバイする。風は時折強く吹くが、ヒメボタルは光ってくれることを願うしかない。森の中が暗くなった19時44分。ようやくヒメボタルが光り始めた。前日は、大乱舞であったようだが、この日は風が吹いていることと気温が低めであることから、多くの数が飛翔することはなかった。それよりも、車のヘッドライトが発光と飛翔の妨げになっていた。本来は通行止めになるのだが、この日は悪天候であったため通行止めにしていなかったのだ。車のライトが当たると一斉に発光を止めてしまい、しばらく発光しない。こんな状況が続けば、大きな影響がある。私も車で来たが、通ったのは14時半。帰るのは翌朝である。車で来る場合は、ホタルが光り出す時間より前に来ること、そして光り終わってから帰ることが必要だ。これは、どの場所でも同じで、ゲンジボタル、ヘイケボタルでも同様である。これは、マナーではなく鉄則である。鑑賞者には厳守頂きたい。勿論、手に懐中電灯を持ってもいけない。明るい時間から、ホタルが舞う場所で待機していれば、懐中電灯はいらない。

 天候と車のライトという悪条件が重なったが、十分な観察はできた。また、他地域を含めたヒメボタルの写真において、昨今多く見かける「光の絨毯」のような作り上げたものではなく、品位のある「折爪岳のヒメボタル」の風景を描くことができたと思う。(ほとんどのヒメボタルは飛翔することなく、同じ葉上で発光しているだけであることが写真からも分かる。)

お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、すべて1024*683 Pixelsで掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

折爪岳のヒメボタルの写真

ヒメボタル
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / バルブ撮影 F1.4 14分多重 ISO 1600(撮影地:折爪岳/2017.7.16)

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ゲンジボタルの飛翔風景(2017)

2017-06-10 20:19:00 | ホタル

 ゲンジボタルの飛翔風景を撮影してきた。2017年は、これまで訪れたことがない場所を選んだ。近隣には、いくつか観察と撮影を行っているゲンジボタルの生息地があるが、今回訪れた場所は発生数がとても多く、また「ホタルが舞う景観の美しさ」という点では、関東随一であると思う。

 初訪は6月2日。昨年は、この頃が発生のピークだったらしいが、今年は、まだオスのみ数頭の発生で、快晴の夜空に半月が明るく照っていたため、飛翔も極僅かで川岸の藪から出てこないという状況であった。
 ここ数年、ゲンジボタルの発生時期が全国的に早い傾向にあった。発生時期は、幼虫の上陸日とその後の気温によって決まるので、それぞれ地域によって差はあり、同じ地域でも、数キロ離れるだけで時期は一週間から10日ほど違う。今回の場所はどうであろうか。幼虫の上陸日とその後の気温、更にはオスが発生し始めて5日~1週間後にメスが発生してきて個体数がピークに達することから、今年は、6月10日前後が発生のピークであると計算した。
 そこで、6月9日。2回目の訪問。どの場所に多く飛翔しどの位置から撮るのが良いかは、前回にロケハン済である。広角レンズで撮りたくなる景観なのだが、どうしても人工物や邪魔な明りが入ってしまうので、ここは愛用の Carl Zeiss Planar 50mm で撮ることにした。

 ゲンジボタルの飛翔風景を撮るのに心配なのは、まずゲンジボタルが多く発生しているかどうか。通常、最初の発生から一週間もするとピークになるが、6月2日以降にまとまった雨が降っていない。雨が降らなければ、土が乾いて硬くなり、羽化した成虫が地上に出にくくなる。次は、今の気温と風。変温動物であるから気温が低ければ活動は鈍るし、風が強ければ、飛翔しない。そして一番気になるのが、月明りである。6月9日は、2017年で最も小さな満月である。最も大きな満月の時と比べて、その明るさは70%というが、一週間前の半月でさえ、自分の影が映るほどの明るさであった。オスとメスが互いの「光」で何らかのコミュニケーションを図っているホタルには、月明かりは大敵である。(街灯、車のライト、懐中電灯は、ご法度である。)
 色々と心配をしながら待っていると、19時半、ゲンジボタルの発光が始まった。気温は24度で無風。蒸し暑い。空には薄雲がかかり、満月は、まだ昇って来ない。次第に発光するゲンジボタルの数が増え始め、飛翔も始まった。何とか、多くのゲンジボタルの成虫が羽化して出てこれたようである。

 以下に、飛び始めた19時半頃から飛翔ピークの20時半頃までに撮影した3枚の写真を掲載した。次第に飛翔する数が増えているのが分かるが、いずれの写真も、デジタルの合成写真である。かつてはフィルムで撮影していたが、見栄えの良いホタルの飛翔風景写真は、デジタル合成の方が一般的に評価される。当然1秒ほどのタイムラグがあるので、連続した時間を一枚にする本来の写真の芸術性は欠けるし、ホタルの発光飛翔の様子も途切れるため、生態学的価値もない。また、合成の枚数を多くすれば、3枚目の写真のように、品を欠く程いくらでも発光の軌跡を増やすことができる。勿論、見た様子とは全く違う。実際の光景は、写真では表現できないほど感動的であることは、言うまでもない。これら写真は、撮影者が作り上げた現実とは違う世界に他ならない。かつては、デジタル合成に批判的であった筆者も、今では、割り切って、その手法で撮影している。

 最後に、ゲンジボタルの生態に関して、これまでの定説とは違うことが色々と分かってきたので、ここに幾つか記しておきたいと思う。 これは東日本型のゲンジボタルにおいてであり、また地域特性ということもあるかと思われる。全国のゲンジボタルに当てはまることではない事を承知いただきたい。

  • カワニナではなく、ミミズだけを食して成虫になる。
  • 土繭は作らないで蛹化する。
  • 産卵は、コケだけではなく、草の根元や木の皮等にも行う。
  • 幼虫は、流れのない湿地にも生息する。

お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、すべて1024*683 Pixelsで掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

ゲンジボタルの飛翔風景写真

ゲンジボタルの飛翔風景
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / バルブ撮影 F1.4 2分相当多重 ISO 250(撮影日:2017.6.09)

ゲンジボタルの飛翔風景写真

ゲンジボタルの飛翔風景
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / バルブ撮影 F1.4 11分相当多重 ISO 320(撮影日:2017.6.09)

ゲンジボタルの飛翔風景写真

ゲンジボタルの飛翔風景
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / バルブ撮影 F1.4 30分相当多重 ISO 400(撮影日:2017.6.09)

ゲンジボタルの生息地風景

ゲンジボタルの生息地風景

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カワニナ

2016-10-25 20:30:37 | ホタル

 カワニナ Semisulcospira libertina (Gould, 1859)は、カワニナ科(Family Pleuroceridae)カワニナ属(Genus Semisulcospira)に分類される巻貝である。ゲンジボタルの幼虫の餌となることで有名である。
 ゲンジボタルの幼虫は、自然界においては、これまでカワニナしか食べないということが定説であったが、富山県在住の中氏によって、自然界においてミミズを食べていることが観察され、その後、ミミズだけで人工飼育した結果、成虫にまでなっており、カワニナしか食べない、カワニナでしか成長しないということは間違いであったことが証明されている。経験からも、他にも様々なものを食べていると思われるが、それらは副食であり、やはりカワニナが多数生息する場所には、ゲンジボタルの発生数も多く、比例関係にあると言える。
 ゲンジボタルの復活を試みる地域は、全国的に多い。まず、生息条件となる物理的環境の整備が必要だが、要はカワニナの繁殖であろう。簡単な方法として、他地域から採取したカワニナを 大量に放流することが行われているが、カワニナは放流する場所と同じような環境で育ったものでなければ、なかなか定着はしない。半年間において親貝1個が生む平均稚貝産出数は一ヵ月あたりおよそ30個で、その稚貝は一年余りで第2世代の稚貝を産出するまでに成長するが、それまでに約90%は死んでしまう。
 「新日本製鐵株式会社 環境報告書 平成11年度」のP19によれば、大分製鉄所でスラグに含まれる酸化カルシウムとケイ酸がカワニナの生育に有効であることを利用して、カワニナの増殖に成功しており、それらの性質を利用してカワニナやそのエサのケイソウが増殖するコンクリート擁壁の特許も公開されている(特開平11-247207、特願平10-48001)が、カワニナ増殖のためには、餌や水質も大切な要素であるが、それ以上に生態系のバランスが重要だ。
 写真は、里山の水田脇を流れる小さな小川で繁殖しているカワニナである。カワニナは、底が礫の渓流にも生息しているが、里山では、こうした底質が泥の細流に生息し、条件が良ければ 大繁殖するのである。この場所はゲンジボタルの生息地でもあり、ゲンジボタルの生態系が整っているが、鑑賞者のマナーが悪く、光害のために発生数は少ない。

参照:カワニナの種類と生態について

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

カワニナ

カワニナ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F5.6 1/160秒 ISO 3200(2016.10.22)

カワニナ

カワニナ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F5.6 1/125秒 ISO 1000(2016.10.22)

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ヒメボタル(山梨)

2016-07-17 17:01:36 | ホタル

 ヒメボタル Luciola parvula Kiesenwetter, 1874 の発生もそろそろ全国的に終盤。5年ぶりに山梨県内の生息地を訪れた。例年よりも一週間ほど早い訪問だが、予想通りにヒメボタルの飛翔が観察できた。
 ヒメボタルは、活動時間の違う2タイプに分けられる。1つは、ゲンジボタルと同じ時間帯に発光飛翔する宵の口型と、もう1つは23時頃から発光飛翔する深夜型である。今回の生息地のヒメボタルは宵の口型である。過去の観察では、19時半から発光を開始したが、今回は曇天のため空が明るく、発光は19時45分からであった。まだ、メスが確認できないため発生初期なのだろう、飛翔数も少なく、10数頭が周囲を行き交うといった様子であった。

 ヒメボタルの写真は、リバーサル・フィルムでは相反則不軌の影響で感度の低下と色再現性の低下があり、またラチチュードが狭いため、なかなか綺麗に撮ることが難しく、ISO1600のネガ・フィルムで30~60分の長時間露光でようやく撮影できるといったものであった。(参照:ホタル写真の変遷)しかしながら、デジタル・カメラの技術進歩によって、昨今では簡単に撮影することができるようになった。そのため、独特の発光から写しだされる写真の人気が急上昇し、各地の生息地で多くのカメラマンが撮影をし、パソコンでの作品づくりを楽しんでいる。
 ネット上で公開されているヒメボタルの写真を拝見すると、そのほとんどが、ヒメボタルの光をより多く重ねることに主眼が置かれているように思う。地面を光の絨毯で覆うばかりである。 昔のフィルムでも、発生数の多い生息地において適正露出になるまで30分も露光すれば、やはり同じように光の絨毯になるし、デジタルでも、1つの作品ならばそれも良いと思う。中には、昼間に飛んでいるのか?と思うような背景の明るい写真もあるが、それらの写真を見て、嘆くこともなければ言いたい文句もない。(勿論、見た目でそんな感じには見えない。)
 私の場合は、撮影を開始した昭和50年(1975年)当初から一貫して、ホタルの生態と生息環境の調査研究の一部として、1つは「生態写真」、そして、こうした飛翔風景に関しては、ホタルがどのような自然環境で、どのように飛翔するのか、そしてどのような発光なのかを写す「記録写真」という考えで撮影を行ってきている。デジタル・カメラを使用するようになってからは、その利点を活かして、それぞれのホタルの発光色と同じになるように現像している。ヒメボタルに関しては、他の多くの写真をみると、黄緑色やとても明るいレモン・イエローに写っているものがほとんどであるが、測光微光度計A型でヒメボタルの発光スペクトルを分析すると、530~660nmの波長の光を含んでおり(神田左京)、ピークは橙色に近い黄色である。ヒメボタルをかごに入れて観察すれば分かるが、見た目では黄金の発光色に見える。 しかし、飛翔しているときは、違う色合いに見えることもあり、人によっても見える色が違う。白っぽかったり、黄緑色にみえたり・・・これは、湿度の違いや人の色覚の違いによるものだ。

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ヒメボタル

ヒメボタル
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
バルブ撮影 F1.4 240秒多重 ISO 1600(2016.7.16)

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日本ホタルの会 ホタル観察会

2016-06-27 23:23:36 | ホタル

 日本ホタルの会 ホタル観察会が、さる6月26日に行われ、今回初となる「ホタルの写真撮影講習」も行った。オリエンテーションに始まり、夕食会、そしてゲンジボタルの観察と写真撮影。自生しているホタルも多く飛び、とても良い経験になったのではないだろうか。
 掲載の写真は、「写真撮影講習」の際に実際に撮ったものである。団体行動ゆえに、時間が限られていたので、一番乱舞する時間帯に引き上げなければならなかったのが少々残念であったが、参加された皆様は、これに懲りずに来年もまたご参加いただきたい。

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ゲンジボタル

ゲンジボタル
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
バルブ撮影 F1.4 4秒×80 ISO 800(2016.6.26)

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ヘイケボタル

2016-06-25 13:42:09 | ホタル

 ヘイケボタル Luciola lateralis Motschulsky, 1860 は、ホタル科(Family Lampyridae)ホタル亜科(Subfamily Luciolinae)ホタル属(Genus Luciola Laporte, 1833 )で、南西諸島を除く日本、朝鮮半島、中国東北部、東シベリア、サハリン、千島列島に分布している。 里山の流れのひじょうに穏やかな小川や水田、湿地等に生息しており、地方によっては「コメボタル」「ヌカボタル」等とも呼ばれている。
 ゲンジボタルは、東日本、西日本、九州という大きな3つの系統と6つの遺伝子型グループに分けられるが、ヘイケボタルでは、9種類の遺伝子型が検出されているが、遺伝子間の塩基差異はほぼ1%で、ゲンジボタルのようなグループは特定できない。また、地域集団間の分化もそれほどは進んではいない。

 今回訪れたの生息地では、ゲンジボタルの発生が終了するとヘイケボタルが羽化してくる。発生期間は長く、一か月以上も続く。観察と撮影に訪れた日は、雨の止み間で無風、気温24℃という絶好の条件で、谷戸の一部において小集団が見られ、全体では50頭程度の発生であった。
 19時半頃から発光を始めるが、ヘイケボタルのオスはゲンジボタルのオスように盛んに飛び回ることはない。稲やあぜ道の下草でメス同様に静かに発光し、時折、飛び立つ程度である。(写真1.)20時半頃になると飛ぶオスも多くはなるが、飛び回るという様子はなく、1mほどの高さを直線的に弱々しく飛ぶといった感じである。この日は、2組ほどの親子ずれがホタル観賞に訪れてきたが、たいへんマナーが良く、懐中電灯を照らすことなく観賞していたことに感心した。(写真2.)は、畦の下草にいるメスに対して多くのオスが集まってきている様子である。
 ホタルの発光は、最大発光波長 562nmを示す黄緑色だが、この日の観察では、ヘイケボタルの発光色は青白くも見えた。これは、我々の目は、暗くなると明るさを感じる能力の方が強くなり、色を識別する能力が低くなっているためである。(プルキニエ現象)本記事の写真は、ヘイケボタルの実際の発光色を表している。

注釈:写真3.は、かつて自宅のセットで撮影したヘイケボタルであり、本記事の生息地の個体でもありません。

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ヘイケボタル

ヘイケボタル
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
バルブ撮影F1.4 4秒×75 ISO 320(2016.6.24)

ヘイケボタル

ヘイケボタル
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
バルブ撮影 F1.4 4秒×80 ISO 320(2016.6.24)

ヘイケボタル

ヘイケボタル
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1

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NHK「視点・論点」~ホタルの舞いを求めて~

2016-06-10 20:21:10 | ホタル

NHK「視点・論点」

各界の有識者や専門家が、世相や時代の潮流を読むオピニオン番組に出演しました。

~ホタルの舞いを求めて~

NHK G 13日(月)午前4時20分~午前4時30分
Eテレ 13日(月)午後1時50分~午後2時(再)

解説アーカイブス 「ホタルの舞いを求めて」(視点・論点

ゲンジボタルの乱舞

OLYMPUS OM-2 / ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8 / Ektachrome 320T Professional

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ヒメボタル

2016-06-06 20:33:36 | ホタル

 ヒメボタル Luciola parvula Kiesenwetter, 1874 は、ホタル科ホタル属(Genus Luciola Laporte, 1833)でゲンジボタルやヘイケボタルと同属であるが、幼虫が陸地で生活する陸生ホタルである。青森県から九州まで分布し、平地から高い山地の雑木林、竹林、ブナ林、畑、河川敷など様々な環境に生息している。体長は6mm~9mmほどで、メスは下翅がなく飛ぶことができない。そのため、分布地の移動性は小さく地域により遺伝的特性や体長の差などが著しい。発光は、黄金色のフラッシュ光の点滅が特徴で、活動時間にも地域差がある。日没30分後くらいから発光を始め、21時~22時頃まで活動するタイプと22時頃から発光を始め、深夜2時頃まで活動するタイプに分かれる。

 4年ぶりに埼玉県の生息地を訪れた。この場所は2010年に発見し、その当時は、地元の方は勿論、撮影者は誰一人といなかった。しかしながら、 5年ほど前に近隣の生息地に生息を案内する看板が設置され、インターネットやSNS等の情報で当該生息地も知られるようになり、一晩に20人~30人ほどの撮影者が訪れるようになったようである。
 ここのヒメボタルは、深夜型で21時を過ぎた頃から徐々に発光をはじめ、午前0時過ぎをピークに午前2時頃まで活動が続く。かなり広範囲に生息しており、地域全体では数千という単位であると思われる。また、他地域に比べ、メスの体長や前胸背板の赤斑に大きな違いが見られる。更には、オスは林の中から出てきて開けた畑の上を飛ぶという特徴がある。また、関東のヒメボタル生息地では、一番発生が早い場所である。

 4日、21時半に現地に到着すると、暗がりでちらほらとヒメボタルが発光を始めていた。4年前にはなかった家が建ち、少し様変わりしていたが、全体的には当時のまま。いくつかのポイントを廻って観察すると、発生場所に若干の違いが見られたものの、一番乱舞する場所は、2010年の初訪の時と変わっていない。22時を過ぎると、かなりの数のヒメボタルが乱舞を始めた。撮影者も多く20人以上はいただろう。人の多さにヒメボタルが可哀想に思えたことと、名古屋での講演の疲れもあり、ピーク前の23時で引き上げることにした。
 森の中で発光するヒメボタルの写真は、7月に東京都内でも山梨県でも撮影できる。この場所の一番の生態的特徴は、開けた畑の上を飛ぶことなので、今回もその様子を撮影した。また、ヒメボタルの発光色である黄金色が出るようにした。
 フィルム時代には、ヒメボタルの飛翔風景撮影を成功させるのに6年もかかったが、今のデジタルカメラでは、初心者でも簡単に撮れる。ソフトで合成すれば、光の数は無限大に増やせる。「風景、光景としての写真」という1つの作品ではあるが、生態学的な観点から過度な表現はすべきではないとも思う。

参照:ヒメボタル(秩父2012年)

注釈:ヒメボタルのマクロ写真(写真2~6)は、同じ生息地の個体ですが、2011年に研究用として雌雄1頭ずつを採集し自宅で撮影したものです。

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ヒメボタル

ヒメボタルの乱舞
Canon 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
バルブ撮影 F1.4 5秒×50 ISO 1600(2016.06.04 22:30)

ヒメボタル

ヒメボタル

ヒメボタル

ヒメボタル

ヒメボタル

ヒメボタル

ヒメボタル

ヒメボタル(交尾)

ヒメボタル

ヒメボタル(メス)

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日本ホタルの会 ホタル観察会のご案内

2016-06-02 22:20:04 | ホタル

 日本ホタルの会では、例年ホタルの季節に会員及び一般の方を対象とするホタル観察会を行っています。ホタルを初めてみる人やあまりなじみのない人に夜の水辺に光るホタルの美しさを感じていただくとともに、ホタルの棲む環境の大切さを考えていただこうとするものです。ホタルを観察するときのマナーや自然と付き合うためのルールなどを学んでいただきながら、ホタルの世界をご紹介いたします。

○ 実施日  2016年6月26日(日) 雨天決行(荒天は中止)
○ 場 所  あきる野市養沢 養沢センター
○ 募集人数 20名
○ 応募方法 メールにてお申し込みください(先着順)
  アドレス:mail@nihon-hotaru.com
○ 締め切り 2016年6月15日(定員になり次第締め切ります)
○ 参加費  1,200円(食事代・保険)
○ 集合及び解散

★自動車で参加の方:17時までに養沢センター集合
電車でお越しの方:16時30分武蔵五日市駅集合
(10名以上であれば養沢センターバス、それ以下の場合は乗用車にて送迎いたします)

★17時10分からオリエンテーション(約45分)
  ①養沢について
  ②ゲンジボタルについて
  ③観察のマナーと注意事項

★オリエンテーション後、夕食と自由時間

★19時20頃からホタル観察

★20時20分養沢センターにて解散(電車でお越しの方は、武蔵五日市駅までお送りします。)

特別企画

ホタル写真撮影講習会:ホタルをはじめとする生き物などを上手にカメラに収める手法をご説明します。 募集は若干名で、自由時間を活用して説明します。希望する方は、申込時にその旨メールにお書き下さい。

ゲンジボタルの写真

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.

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