ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態や生息環境を研究し保全活動をしていますが、様々な昆虫や美しい日本の四季
自然風景の写真も撮っています。

御射鹿池

2017-05-10 23:04:26 | 風景写真/湖沼

 御射鹿池(みしゃかいけ)

 御射鹿池は、長野県茅野市の奥蓼科温泉郷に通じる「湯みち街道」沿いにある小さな農業用ため池で、 酸性が強く生物は棲息していないが、その幻想的な風景から、農水省により「ため池100選」にも選ばれており、私の叔父の友人であった東山魁夷画伯の「緑響く」(1982年制作)という名画のモデルになった池である。
 東山魁夷画伯は、次のように語っている。
「一頭の白い馬が緑の樹々に覆われた山裾の池畔に現れ、画面を右から左へと歩いて消え去った・・・そんな空想が私の心のなかに浮かびました。私はその時、なんとなくモーツアルトの 「ピアノ協奏曲23番の第二楽章」k488の旋律が響いているのを感じました。おだやかで、ひかえ目がちな主題がまず、ピアノの独奏で奏でられ、深い底から立ち昇る嘆きとも祈りとも感じられるオーケストラの調べが慰めるかのようにそれに答えます。白い馬はピアノの旋律で、木々の繁る背景はオーケストラです。」

 写真は写実なので、抽象的な表現はできないが、私が風景写真の奥深さを知るきっかけとなった光景である。撮影は2010年で、ブログには何回が掲載しているが、今回、RAWデータを何度も現像し直した。過去に掲載した写真とは違った印象になったので再掲載することにした。

お願い:写真は、正確にお伝えすべく、すべて1024*683 Pixelsで掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

御射鹿池の写真

御射鹿池
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE / 絞り優先AE F11 25秒 ISO 100 -1EV(撮影地:長野県茅野市 2010.6.20 4:29)

御射鹿池の写真

御射鹿池
Canon EOS 7D / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM / 絞り優先AE F11 4秒 ISO 200 -1EV(撮影地:長野県茅野市 2010.6.20 4:26)

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

奥四万湖

2017-04-30 16:51:49 | 風景写真/湖沼

 奥四万湖は、群馬県中之条町四万温泉の最奥にある、四万川が四万川ダムによって堰き止められてできた人造湖で、透明度の高いコバルトブルーの湖水が美しい。また、奥四万湖には「浮島」と呼ばれている特有な景観がある。ただし、浮いているわけではない。いわゆる中州で、雪解け水等が流れ込んで水位が上がることで見られる。新緑の時が一番美しいが、それは、農作業のためにダムから放水するまでの期間限定の光景である。

 奥四万湖には、昨年5月15日に訪れて撮影し、過去のブログ記事に掲載(参照)しているように、昨年は曇り空であったため、柔らかい光がまわって、新緑の浮島全体はそれなりに美しい光景として残せたと思っているが、今回は、その時に不満足な結果に終わっていた光景の撮り直しである。
 ゴールデンウイーク初日の29日、午前中は自宅PCで仕事を片付け、16時半に出発。30日に出ても良いのだが、早起きが辛いので前日に現地入りし、得意の車中泊とした。現地近くの駐車場には20時半に到着。とりあえず寝て、明朝4時からセッティング開始。今回は快晴。今のところ無風で条件は良いが、気温4℃で寒い。厚手のコートを着ていても動かないから寒い。湖面の色の変化を見ながら、さざ波がない瞬間を狙って撮り続けた。4時半に最初のシャッターを切り、最後は7時半。少し雲でも浮いていてくれたら、もっと良かったのだが、昨年とは、雰囲気の違った絵になったので目的は達成した。
 今回は、木々が芽吹いたばかりで、まだ新緑には早かった。浮島は、昨年と違って朝日が差し込んで輝く瞬間もあったが、昨年の写真を上回る美しさではなかったので、この奥四万湖遠征は、以下の2枚が成果である。現地は8時に引き上げ、11時に帰宅した。

参照(当ブログ記事)

  1. 奥四万湖/浮島
  2. 奥四万湖/青の絶景

お願い:写真は、正確にお伝えすべく、1024*683 Pixelsおよび 582*800 Pixelsで掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

奥四万湖の写真

奥四万湖
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/8秒 ISO 100 +1/3EV(撮影地:群馬県中之条町 2017.4.30 5:32)

奥四万湖の写真

奥四万湖
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F3.2 2.5秒 ISO 100 +2/3EV(撮影地:群馬県中之条町 2017.4.39)

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

コメント
この記事をはてなブックマークに追加

まいめの池~夏~

2016-08-17 22:46:26 | 風景写真/湖沼

 まいめの池は、長野県松本市安曇・乗鞍高原の中央部を占める一の瀬園地(標高1,500m)にある小さな池。昨年10月に紅葉を撮影し「まいめの池 ~紅葉~」として当ブログで公開している。今回は、風景を撮るのではなくトンボの撮影で訪れたのだが、駐車場から丘を登って「まいめの池」を前にした途端、 緑を映す水鏡の美しさに引き込まれた。まだ、水面には朝日が届いておらず、池からは少しだけ靄が湧き立ち漂っていた。爽やかな夏の朝の高原ならではの光景ではないだろうか。

 8月も後半になり、本年の撮影目標として昆虫も残り少なくなってきた。少しずつ自然風景の写真を加えながら秋を迎えたいと思う。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

まいめの池

まいめの池
Canon EOS 7D / EF17-35mm f/2.8L USM
絞り優先AE F5.0 1/160秒 ISO 200 -1 1/3EV(撮影地:長野県松本市乗鞍高原 2016.8.14 6:15)

まいめの池

まいめの池
Canon EOS 7D / EF17-35mm f/2.8L USM
絞り優先AE F5.0 1/160秒 ISO 200 -1EV(撮影地:長野県松本市乗鞍高原 2016.8.14 6:17)

まいめの池

朝の湿原
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F3.5 1/800秒 ISO 200 -2/3EV(撮影地:長野県松本市乗鞍高原 2016.8.14 6:27)

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

コメント (4)
この記事をはてなブックマークに追加

竜返しの滝

2016-08-14 22:01:36 | 風景写真/湖沼

 竜返しの滝は、長野県軽井沢町の有名な「白糸の滝」の下流にある。高さ7m、幅2mほどであるが、水量が多く轟音を響かせており迫力がある。昔は、数段に落下する大きな滝で、各々円形の滝壺では爆水が渦巻いて、それが数珠玉を連ねたように見えたことから「すずが滝」と呼ばれていたが、後に、竜のように大蛇が滝を渡りそびれて、豪水に飲まれ姿を消してしまったという伝説から、「竜返しの滝」と言われている。

 今夏は、計画した昆虫の写真が思うように撮れず、悔しい毎週末を過ごしている。この週末もトンボとチョウを撮るために、車中一泊二日の遠征に出かけたが、結果は惨敗。昆虫なら何でも撮るというのではなく、目標を決めて、それだけを狙うから、発生時期や天候に左右されての結果である。ただ、今回は、久しぶりに自然風景写真の撮影も予定に組み込んだ。風景撮影は5月の「奥四万湖/浮島」、6月の「モネの池」以来であろうか。狙うは、「竜返しの滝」である。
 軽井沢の美しい林と緑に囲まれた清流と滝であるから、それだけでも絵にはなるが、「光芒」というドラマティックな演出を期待して向かった。午前1時半に自宅を出発し、5時半に到着。ロケハンをした後、滝の前で待機。天気は曇り。しかし、晴れるという予報を信じて、ひたすら待つ。日の出時刻は5時4分だが、深い谷に日が差してくるのは7時半頃だ。
 徐々に雲間から青空が見えるようになり、谷の上部の木々に朝日が当たり始めた。「これなら大丈夫。」そう自分に言い聞かせて待っていると、7時半、夏の強い日差しとまではいかないが、木々の間から光芒となって朝日が差し込みはじめた。日の出の方角から、9月になると滝への光芒は見られない。6月20日くらいだと正面近くから朝日が当たるが、梅雨の時期に軽井沢で晴れを期待するのは難しいだろう。
 竜返しの滝を8時半頃に引き上げたが、カメラマンは自分を含めて8人、駐車場を出るときに観光客3人とすれ違っただけであった。一方、通り過ぎただけの「白糸の滝」は、8時半過ぎで 駐車場は乗用車で半分ほど埋まっており、観光バスも2台。その先の国道146号線も大渋滞で、お盆期間中の軽井沢は車と人で溢れていたが、昆虫はまったくいなかった。
 滝と光芒の組み合わせは、来月に別の場所で撮る予定だ。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

竜返しの滝

竜返しの滝
Canon EOS 5D Mark2 / EF17-35mm f/2.8L USM
絞り優先AE F13 13秒 ISO 100 -1EV(撮影地:長野県軽井沢町 2016.8.13 7:40)

竜返しの滝

竜返しの滝
Canon EOS 5D Mark2 / EF17-35mm f/2.8L USM
絞り優先AE F22 10秒 ISO 100 +1/3EV(撮影地:長野県軽井沢町 2016.8.13 8:01)

竜返しの滝

竜返しの滝
Canon EOS 5D Mark2 / EF17-35mm f/2.8L USM
絞り優先AE F13 25秒 ISO 100 -1EV(撮影地:長野県軽井沢町 2016.8.13 5:57)

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

コメント (1)
この記事をはてなブックマークに追加

モネの池

2016-06-05 14:54:49 | 風景写真/湖沼

 モネの池は、岐阜県関市板取の根道神社参道脇にある池。「モネの池」はあくまでも通称である。フランスの印象派画家、クロード・モネの連作絵画「睡蓮」のようであるから、そう呼ばれている。話題の場所ならば、一見の価値はあるだろうと訪れた。

 4日。午前2時半に自宅を出発し、中央道、圏央道、新東名、東海環状自動車道で岐阜入り。現地に午前7時に到着。池を覘いてみたが、正直言って、それほどの感動はなかった。澄んだ水の美しさは、富士の忍野八海の方が上である。ただし、スイレンやコウホネと鯉という色彩の組み合わせは、他では見ない。泳ぐ鯉が、動的でしかもバランスよく配置されるように待ちながら、池のほとりで2時間半の間、ひたすらシャッターを切った。
 掲載の写真は、絞りを開放近くにしたボケ味と遅めのシャッタースピードで絵画的なソフト感が出るように撮影した。現像ソフトで通常の調整はしているが、加工はしていない。

 「モネの池」を撮影後、名古屋の名城大学に移動し、15時から「日本色彩学会第47回全国大会」の特別企画『自然の光,人工の光』にて 講演を行い、夜は、興正寺に移動して交流会とホタル観賞会の解説を行った。
 その後、予定では大阪の三草山にヒロオビミドリシジミのリベンジに行くつもりであったが、天気が悪くて断念。20時半に名古屋を出発して自宅に向かった。この日の走行距離は、828kmであった。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

モネの池

モネの池
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F4.0 1/15秒 ISO 100(撮影地:岐阜県関市 2016.6.4)

モネの池

モネの池
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F3.2 1/20秒 ISO 100 1/3EV(撮影地:岐阜県関市 2016.6.4)

モネの池

モネの池
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F3.2 1/40秒 ISO 100(撮影地:岐阜県関市 2016.6.4)

まったく趣が違うが、富士の忍野八海で撮影した写真も掲載しておきたい。

忍野八海

忍野八海
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F3.5 1/5秒 ISO 100 -1/3EV(撮影地:山梨県南都留郡忍野村 2014.1.3)

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

コメント (1)
この記事をはてなブックマークに追加

奥四万湖/浮島

2016-05-16 22:24:31 | 風景写真/湖沼

 「奥四万湖の浮島」は、浮島と呼ばれてはいるが、浮いているわけではない。いわゆる中州で、通常は水上に出ているから 木も生えている。しかしながら、雪解け水等が流れ込んで水位が上がる時期は、少しばかり水没する。それが、透明度の高いコバルトブルーの湖水との対比で、このような景観になるのだ。ただし、5月の中旬頃になるとダムから放水が始まり、水位が下がると単なる中州(陸地)になってしまうから、写真のような新緑とのコラボレーションは、10日ほどしか見られないのだという。まさに「奇跡の絶景」といえるだろう。

 奥四万湖を訪れたのは、この景観を撮るためである。四万川ダムの管理事務所によれば、16日に放水を始めるというから、この日が本年のラストチャンスであった。
 湖の周遊道路をあちこち移動しながらロケハンするが、木立が邪魔をして撮影ポイントはわずか数か所で、しかも木立の間から狙うしかないので、訪れた撮影者の構図は、皆、同じようなものになり得る。しかしながら、光景は刻一刻と変化する。一期一会なのだ。そして、その光景を情景として捉え、心に感じたものを写真に表現することが自然風景写真の真髄である。
 この日の天気はうす曇りで、光り輝く光景は期待できない。その代わりに、柔らかい光がまわって若葉そのものの美しさが際立ち、また、運良く一切波立つことのない湖面が、湖水の透明感をより一層引き出していた。その光景は、ファインダーを通してみても絵画的印象が強かった。写真は写実であり「現実を描く(写す)」ことだが、現実にあるものから美しさを見出し、「自らの目を通して何を感じたか」を描く(写す)という点では、絵画の世界の印象派(印象主義)に通じるものがあるかも知れない。
 目前の「奇跡の絶景」と対峙し何枚かの写真に収めた。勿論、モネやルノワールの芸術作品の足元にも及ばないが、「奥四万湖の浮島」の魅力は伝えられるだろう。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

奥四万湖/浮島

奥四万湖/浮島
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 0.6秒 ISO 100(撮影地:群馬県吾妻郡中之条町 2016.5.15)

奥四万湖/浮島

奥四万湖/浮島
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 0.5秒 ISO 100(撮影地:群馬県吾妻郡中之条町 2016.5.15)

奥四万湖/浮島

奥四万湖/浮島
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F11 0.3秒 ISO 100 -1/3EV(撮影地:群馬県吾妻郡中之条町 2016.5.15)

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

コメント (2)
この記事をはてなブックマークに追加

朝靄のダム湖

2015-12-13 11:12:46 | 風景写真/湖沼

 12月12日(土)新潟の棚田撮影を予定していたが、天気は良くても雪がないためにキャンセル。代わりに信州白樺高原、霧ヶ峰に 霧氷を求めた。
 前日(11日)は、大荒れの関東甲信越。こんな翌日は霧氷が期待できる。午前2時に起床して2時半出発。現地に到着すると、気温が高い。蓼科山麓の一部に綺麗な霧氷が付いていたものの、撮りたい場所に霧氷はなし。霧ヶ峰に移動してみたが、やはり一部に薄らと付いていただけで、撮影するまでには至らなかった。400km弱の早朝ドライブだけで終了。また、次週に期待しよう。

 今回の掲載写真は、先月、ルーミスシジミを撮りに行った際に撮影した朝靄のダム湖である。
 アクアラインを通り千葉県へ向かう。海底トンネルを抜け、東京湾の橋の上から千葉県の大地を望むと朝靄が掛かっていた。初冬や春先の無風で天気の良い日には、放射冷却のためによく見られる光景だ。
 君津ICで降りて房総スカイラインを進む。途中、「道の駅」で休憩すると、ダム湖には朝霧がかかり、さらに逆光の朝陽が当たってキラキラと輝いていた。目的は別にあり、まだ距離もあって留まる時間がないが、撮らずにはいられない。
 これまで、自身の自然風景写真には、一切、人物や人工物を入れたことがない。また、入れないことをモットーとしていたが、今回は、どうしても釣り人が入ってしまう。それならばと、釣り人を点景(アクセント)になる位置にしてシャッターを切り、本来の目的地へ急いだ。

 私は、自然風景写真を撮る時、目標を決め、ロケハンをしてイメージ・トレーニングをし、スケジュールを組んで天候と相談しながら、機材を揃えて撮影に臨むようにしているが、時として、今回のように通りすがりに偶然に出会う美しい光景もある。
 これが、自然風景写真を撮る目的で出掛けていた最中ならば、時間も機材もあるが、今回は、昆虫撮影が目的で、時間はないし機材も違う。
 本来ならば、フルサイズのカメラとレンズを三脚に固定し、構図を決めて水平をとり、モニターで拡大してマニュアルでピントを正確に合わせる。露出を決めたら、ミラーアップしてレリーズでシャッターを切ることを基本としているが、今回は、仕方なく昆虫撮影の専用機にしている Canon EOS 7D にレンズは単焦点のSIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM で手持ち撮影である。
 一期一会の光景に感謝しつつ、あまりにもスナップ的な撮影に後悔の念が残る。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

朝靄のダム湖
Canon EOS 7D / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM
絞り優先AE F11 1/400秒 ISO 200 +1EV(撮影地:千葉県君津市 2015.11.29 8:10)

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

コメント (4)
この記事をはてなブックマークに追加

水鏡の四季彩

2015-10-21 21:53:53 | 風景写真/湖沼

「まとめシリーズ第一弾」~水鏡の四季彩~

 紅葉の「まいめの池」を掲載し、周囲の風景を映し出す水鏡の美しさを前記事で紹介したが、これまでに撮影した、池や湖を「水鏡の四季彩」として4点ピックアップしてみた。過去に個別に掲載していた写真を別のテーマに基づいてまとめてみるのも面白い。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

中綱湖

中綱湖(春)
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 0.4秒 ISO 100 -1/3EV CPLフィルター使用(撮影地:長野県白馬村 2015.5.3)

御射鹿池

御射鹿池(初夏)
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F11 30秒 ISO 100(撮影地:長野県茅野市奥蓼科 2010.06.20)

木戸池

木戸池(秋)
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F14 1/13秒 ISO 100 -1EV(撮影地:長野県下高井郡山ノ内町 2012.10.08)

田代池

田代池(冬)
Canon EOS 5D Mark2 / EF17-35mm f/2.8L USM
絞り優先AE F18 1/6秒 ISO 50 +1EV(撮影地:長野県松本市/上高地 2013.01.05)

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

コメント (3)
この記事をはてなブックマークに追加

まいめの池 ~紅葉~

2015-10-18 16:20:22 | 風景写真/湖沼

 まいめの池は、長野県松本市安曇・乗鞍高原の中央部を占める一の瀬園地(標高1,500m)にある小さな池。周辺には、「あざみ池」「どじょう池」「偲ぶの池」等、幾つかの池があり、トンボの撮影には「あざみ池」が良いが、紅葉を撮るならば「まいめの池」だろう。
 トンボやチョウではなく、久しぶりに自然風景との真剣勝負。見頃の時期を待って、フルサイズ機種の Canon EOS 5D MarkⅡ を持って出掛けた。

 10月17日雨の土曜日。午後から会議のために出勤。自宅から車で会社に向かい、退勤後は自宅に戻らずにそのまま長野へ向かった。
 中央道諏訪SAで夕食をとり、松本ICで降りて乗鞍高原へ。国道158号線(野麦街道)は、傾斜のある急カーブが多く、またトンネルが狭い。この2~3年で何回走ったか分からないほど通い慣れた道だが、真っ暗な夜道は、いつも怖さを感じる。前後を走る車はなく、時々対向車とすれ違う程度。闇に吸い込まれていく。
 乗鞍高原の一の瀬園地に22時に到着。車を降りて見上げれば、快晴の空に満天の星。乗鞍岳の右方向に流れる天の川。写真に撮ろうと思ったが、気温7℃。寒さと疲労に負けて断念。4時半にアラームをセットして就寝。
 朝、目覚めると、駐車場には全部で3台。想像していたよりも、かなり少ない。気温は3℃まで下がっていた。5時。準備を整え、懐中電灯を頼りに池まで歩く。先客は4名。挨拶を交わした後、とりあえず池のほとりに三脚を立て夜明けを待った。

 まいめの池の全貌が明らかになり、撮影可能になった午前5時半。撮影開始である。快晴無風で冷え込んだ朝ならではの池から湧きたつ靄が、幻想的な雰囲気を醸し出している。さざ波一つない水面は、水鏡となって柔らかな秋の色彩を映している。
 6時55分。池のほとりの紅葉に朝陽が当たり始める。今度は、キラキラと輝く秋の色彩が水鏡に映し出された。

注意:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

まいめの池の紅葉

まいめの池(紅葉)
Canon EOS 5D MarkⅡ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F11 4秒 ISO 100(撮影地:長野県松本市・乗鞍高原 2015.10.18 5:50)
写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

まいめの池の紅葉

まいめの池
Canon EOS 5(紅葉)D MarkⅡ / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F6.3 30秒 ISO 100 -2/3EV(撮影地:長野県松本市・乗鞍高原 2015.10.18 5:33)
写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

まいめの池の紅葉

まいめの池(紅葉)
Canon EOS 5D MarkⅡ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F11 0.3秒 ISO 100(撮影地:長野県松本市・乗鞍高原 2015.10.18 6:59)
写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

まいめの池の紅葉

まいめの池(紅葉)
Canon EOS 5D MarkⅡ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F11 0.4秒 ISO 100 CPLフィルター使用(撮影地:長野県松本市・乗鞍高原 2015.10.18 7:07)
写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

 乗鞍岳の紅葉は、シャトルバスで乗鞍スカイラインを通ると赤いナナカマドが美しい。一方、乗鞍高原では、ダケカンバやミズナラの黄色が ほとんどを占めるため、色彩的には物足りなさを感じてしまう。ただ、一の瀬園地には、紅一点の絵になる「大カエデ」があり、丁度、見頃と思われたが、おそらく、どのように撮っても他の方々と対して変わらぬ絵になるので、今回は、「まいめの池」だけに集中した。

 これまで、四季を通じて各地の池湖風景を撮影してきたので、参考までに以下に記す。

御射鹿池
水鏡
大田切池
木戸池と一沼
小田代湖
中綱湖(水鏡)
田代池の霧氷

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

コメント (5)
この記事をはてなブックマークに追加