ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態や生息環境を研究し保全活動をしていますが、様々な昆虫や美しい日本の四季
自然風景の写真も撮っています。

お天気キャスターとホタルを見に行く。

2008-06-28 10:17:08 | ホタル
 昨日はTBSニュース23の収録で、お天気キャスターの岡山裕子さんと都内某所にホタルの撮影に行った。幼虫上陸後の積算温度の計算では、ちょうど発生ピークと思われたが、実際に行ってみなければ、どの程度の数が飛ぶかはわからなかった。ここは4年前に大乱舞していたのだが、河川近くで大規模な工事があり、その後発生数が極端に減少してしまっていた。しかし、少しずつ環境も戻りつつあり、昨日は気象条件もあいまって、およそ100匹のゲンジボタルが光ってくれた。草むらでは、メスの発生も見られた。 当日夜の放送ということで、収録を2時間ほどで終え解散となったが、岡山裕子さんはじめ、スタッフのみなさんに良いプレゼントができて良かったと思う。とても楽しい時間を過ごすことができた。

岡山裕子のお天気カフェに、当時の様子がコメントされており、とても嬉しくなった。 東京ゲンジボタル研究所/古河義仁  東京にそだつホタル
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東京にそだつホタル

2008-06-26 21:22:59 | ホタル
自然がない、汚い、そんな印象が先行する東京だけれど、あきらめる前にできることがあるはず。

出会いから36年、ホタルを研究しつづける作者によるホームページ「東京にそだつホタル」には、東京の里山に生きるホタルの姿が紹介されている。幻想的な光景を鑑賞したいという目的ばかり先走るのが、人間の悪い癖。まずは彼らの生態を知り、私たち自身が自然の輪の一員となることで、減りゆく自然に喘ぐさまざまな生物に気付くことができるのだ。強引に増やすのではなく、現状を把握して彼らの生活を守ってゆく……ホタルはきっと美しい光のゆらぎで応えてくれるはずだ。儚くも力強くこの東京で育っていく生命力にこそ、私たちは癒されているのかもしれない。 by Yahoo! JAPAN

ホームページは、こちら 「東京にそだつホタル
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ホタル泥棒も喜ぶ民間気象情報会社の無責任なサービス

2008-06-20 17:47:53 | ホタル
 ある民間気象情報会社が、ホタル情報を配信する携帯電話向けコンテンツを昨年に引き続き、今年もスタートさせている。そのサービスの目的は、「季節の風物詩であるホタルの鑑賞を通じ、季節を楽しんでもらうこと。」であるという。

 コンテンツにはいくつかのサービスがあり、1つは、都心から観光地まで全国100ヵ所のホタルスポットのホタルの発生数や交通アクセスを随時配信するもの。
 もう1つは、160万人の会員による口コミ情報でホタルの穴場スポットを配信する。これによりガイド本にもサイトにものっていないホタル情報をチェックできるという。また、カメラ付き携帯電話で撮影したホタルの画像を募集する投稿コーナーなども用意している。

 ホタルの生息地(発生地)には、色々な場所がある。
①観光客誘致、町おこしのためにホタルを利用した場所、
②ハウス内や庭園で人工飼育した場所、
③自然発生しているが保全団体によって管理されている場所、
④誰も管理することなく自然発生している場所・・・
 都心から観光地まで全国100ヵ所のホタルスポットの紹介は、①と②が中心であると思われるが、これは紹介される側も望んでいることだから問題はない。しかし、口コミ情報でホタルの穴場スポットを配信することには、大きな疑問を感じる。

 ホタルの生息地(発生地)は、公表していい場所と、公表を慎重に検討しなければならない場所があるのである。学者でさえ論文に記載することをためらうのである。誰も管理することなくガイド本にもサイトにものっていないホタルが自然発生している場所が公表され、大勢が押し掛けたらどうなるだろうか。また、昨今のホタル泥棒を喜ばせることにもなる。

 ホタルの減少や絶滅の原因は、環境破壊や悪化が一番の理由だが、次は、鑑賞者のマナーなのである。車のライト、携帯電話の明かり、カメラのフラッシュ・・・
これまでこれらマナーの悪さをどれほど目の当たりにしてきたことか。そのためにホタルが極端に減ってしまった場所をいくつも見てきている。また、ホタルを見ればどうしても欲しくなる。一人が1匹ずつ持ち帰るとしよう。500人が訪れればそこのホタルはすべて捕られてしまうかもしれない。

 企業では、「希少な昆虫となったホタルを鑑賞する際のマナーなども呼びかけていく予定。」と言っているが、カメラ付き携帯電話で撮影したホタルの画像を募集しているのは、一体何なのか?

 人間は自分勝手な生き物である。守らせるのは簡単ではない。口コミ情報をどう分析し、どのような判断のもので配信するのかは解らないが、何でもかんでも配信するのであれば、この企業は無責任他ならない。自分達はホタルを保全する活動することなしに、情報を垂れ流すばかりである。人々を喜ばすだけで、ホタルを滅ぼしてしまうかもしれないサービスを展開する企業をどう評価すればいいのであろうか。

東京ゲンジボタル研究所/古河義仁  「東京にそだつホタル
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ホタル泥棒 養殖販売業者の悪事

2008-06-14 08:23:46 | ホタル
「ホタル泥棒 厳戒」6月11日の朝日新聞夕刊に、こんなタイトルの記事が掲載されていた。東京都内のある地域において、ここ10年ほど「ホタル盗難」の被害にあっているというのである。毎晩、地域住民が見回りのパトロールをするなど、厳戒態勢を敷いている。

ホタルの養殖販売業者は、「ホタルは、そのへんのタレントよりもお客を呼ぶ・・・」そう言っている。全国各地にいる「捕り子」に、自然発生地から乱獲させ、産卵させた後販売する。出荷先はホテル、旅館、レストラン、テレビ局等々様々であり、すべてイベント用として放される。成虫は約300円。採卵した卵は、孵化させて自前の養殖施設で養殖し、幼虫は400円前後で販売する。幼虫の出荷先は、学校や自治体など、ホタルの飼育を行っている所が多い。

このようなホタルの養殖販売業者がのさばる世の中、買う方も悪い。
この夏、ホタル鑑賞に行くのなら、その場所のホタルがどこから来たのか聞いてみるといい。「きれいだ。」と喜んでいる場合ではないかも知れない。

人々のためではなく、ホタルのために 東京ゲンジボタル研究所/古河義仁
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