ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態や生息環境を研究し保全活動をしていますが、様々な昆虫や美しい日本の四季
自然風景の写真も撮っています。

カトリヤンマ(今期最後のトンボ撮影)

2017-11-05 19:07:55 | トンボ/ヤンマ科

 カトリヤンマの青眼型メスを探しに行ってきた。向かった生息地は、今期4回目の訪問。今年の9月24日に複眼と腹部の一部が青いタイプ「カトリヤンマのメス」を撮影しているので、目標は完全な青眼タイプを撮ることである。天気は晴れで、気温は20℃を超えたが、シーズンが終盤であるため、およそ2時間半の滞在時間中に飛来したメスは3頭のみ。それぞれ観察したが、 すべて青い眼ではなくグリーンの眼であった。青い眼は、成熟による色の変化ではなく遺伝形質であり、その形質を持つ個体は多くはない。また来年、探索したい。
 写真は、今回撮影した産卵するカトリヤンマである。翅の一部を欠損した個体が、田んぼの傍らで、晩秋の午後の陽を浴びながらひっそりと産卵する様子に哀愁すら感じる。産卵時間は短く、すぐに雑木林の中へと消えて行き、二度と現れることはなかった。

 さて、今回でトンボ類においては今期最後の撮影となった。まとめは年末にしようと思うが、本年計画したトンボ撮影の達成率は、82%であった。(今年の撮影目標

お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、すべて1024*683 Pixelsで掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

カトリヤンマの産卵の写真

カトリヤンマの産卵
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 200 ストロボ使用(撮影地:千葉県 2017.11.4 12:48)

カトリヤンマの産卵の写真

カトリヤンマの産卵(自然光のみで撮影)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 250(撮影地:千葉県 2017.11.4 12:48)

カトリヤンマの産卵の写真

カトリヤンマの産卵
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/30秒 ISO 400 -1EV ストロボ使用(撮影地:千葉県 2017.11.4 14:15)

カトリヤンマのメスの写真

カトリヤンマのメス
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/30秒 ISO 400 -2/3EV ストロボ使用(撮影地:千葉県 2017.11.4 12:53)

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ヤンマの産卵

2017-10-22 14:32:31 | トンボ/ヤンマ科

 昨今のブログ記事で昆虫に関するものは、トンボばかりである。その年によってはチョウの写真が多かったりするが、今年は全体的にトンボを多く撮っている。一年の振り返りは、私自身の年末恒例「自己ベスト」でまとめたいと思うし、まだ、今後チョウもトンボも撮影計画にあるが、来年の撮影計画に向けて「まとめ」的な記事とした。

 本記事では、「ヤンマの産卵」シーンを集めてみた。
 ヤンマは、トンボ目ヤンマ科(Family Aeshnidae Burmeister, 1839)の昆虫の総称。一般に体長60mm以上の大形で、関東では13種類、琉球諸島のものを加えれば日本には21種が生息している。種によって生息環境が異なるが、同じ生息環境であっても産卵場所は植物の茎、コケ、朽木、泥土等と異なる。しかしながら、どの種も産卵管を刺して産卵するのが特徴である。また、関東の13種類では、ギンヤンマを除いてメスが単独で産卵をする。
 ヤンマのメスは、基本的にはオスの体色とは異なるが、種によっては複眼がオスと同じ青いタイプや腹部だけがオスと同じタイプ、全身がオスと同色のオス型タイプがいることが分かっており、撮影では、「産卵」という生態における一大シーンとともに、メスの色彩的な形態特徴を収めるという目的をもって望んできたが、それぞれの種における産卵時間や産卵場所をピンポイントで知っていないと撮影できない場合もあり、また種によっては神経質で、不用意に近寄ると撮影前に産卵を止めてしまう場合もある。ゆえに構図的に絵になる写真を撮るのは簡単ではないことを痛感した。
 オスの図鑑的写真は13種ともに撮影済であるが、残念ながら、産卵シーンは11種に留まっている。サラサヤンマとマダラヤンマの産卵シーンは、未だ撮れていない。またオオルリボシヤンマは、3タイプの体色を持ったメスを撮影している(本記事では1タイプしか掲載していない)が、ヤブヤンマは青眼タイプのメスが撮影できていない。更には、身近な種であるギンヤンマ等は、「おざなり」の写真しかない。
 来年は、未撮影も含めて構図的にも絵になる写真を撮るべく、きっちりと計画を立てて望みたいと思う。

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コシボソヤンマ(産卵)の写真

コシボソヤンマ Boyeria maclachlani (Selys, 1883)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 800 +2/3EV(撮影地:神奈川県 2017.10.14)

ミルンヤンマ(産卵)の写真

ミルンヤンマ Planaeschna milnei milnei (Selys, 1883)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F6.3 1/4秒 ISO 400 -1 1/3EV ストロボ使用(2017.9.03 14:02)

アオヤンマ(産卵)の写真

アオヤンマ Aeschnophlebia longistigma Selys, 1883
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 800 +2/3EV(撮影地:千葉県 2017.10.14)

ネアカヨシヤンマ(産卵)の写真

ネアカヨシヤンマ Aeschnophlebia anisoptera Selys, 188
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/60秒 ISO 400 -2/3EV ストロボ使用(撮影地:千葉県 2017.7.09)

カトリヤンマ(産卵)の写真

カトリヤンマ Gynacantha japonica Bartenef, 1909
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/125秒 ISO 400 -1/3EV ストロボ使用(撮影地:千葉県 2017.10.04)

マルタンヤンマ(産卵)の写真

マルタンヤンマ Anaciaeschna martini (Selys, 1897)
Canon EOS 7D / EF100-300mm f/4.5-5.6 USM / 絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO 250(撮影地:東京都 2011.9.4)

ヤブヤンマ(産卵)の写真

ヤブヤンマ Polycanthagyna melanictera (Selys, 1883)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko / 絞り優先AE F5.0 1/60秒 ISO 200 -1EV ストロボ使用(撮影地:埼玉県 2017.7.02)

オオルリボシヤンマ(産卵)の写真

オオルリボシヤンマ Aeshna crenata Hagen, 1856
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 320(撮影地:新潟県 2017.10.08 12:10)

ルリボシヤンマ(産卵)の写真

ルリボシヤンマ Aeshna juncea juncea (Linnaeus, 1758)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F4.0 1/400秒 ISO 2500(撮影地:東京都 2014.9.23)

ギンヤンマ(産卵)の写真

ギンヤンマ Anax parthenope julius Brauer, 1865
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.6 1/400秒 ISO 200(撮影地:東京都 2010.08.22)

クロスジギンヤンマ(産卵)の写真

クロスジギンヤンマ Anax nigrofasciatus nigrofasciatus Oguma, 1915
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 640 -1/3EV (撮影地:東京都 2011.7.2)

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オオルリボシヤンマ(青色型メス/新潟)

2017-10-10 19:47:20 | トンボ/ヤンマ科

 オオルリボシヤンマの青色型メスは、先月に兵庫県の六甲山系において撮影し、本ブログ記事「オオルリボシヤンマ(青色型メス)」に掲載しているが、今回、新潟県内でも出現していると聞き、訪れることにした。
 午前10時ころからオスのオオルリボシヤンマが池の上を飛び回り始め、しばらくすると5~6頭が、それぞれの場所で占有飛翔を行っていた。六甲山系では、午前10時頃からメスが産卵を行っていたが、当地では、正午になってようやくメスが産卵を開始。移動しながら10数分間に渡って、岸近くの水草などに産卵してくれたため、至近距離で様々なカットを撮影することができた。
 このメスの腹部の斑紋は、オスと同じ青色である。しかしながら複眼の色は青味が薄く、本来のメス型に近い色であった。過去に他者が撮影した個体も同じであり、当地のオオルリボシヤンマのメスの特徴となっているようである。東日本では、青色型メス(オス型メス)の報告例が少なく、かなり稀な存在であるが、東日本における他の個体との比較も興味あるところである。

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オオルリボシヤンマ青色型メスの産卵写真

オオルリボシヤンマ(青色型メスの産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 1000 +1/3EV(撮影地:新潟県 2017.10.08 12:00)

オオルリボシヤンマ青色型メスの産卵写真

オオルリボシヤンマ(青色型メスの産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 320(撮影地:新潟県 2017.10.08 12:10)

オオルリボシヤンマ青色型メスの産卵写真

オオルリボシヤンマ(青色型メスとオス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/400秒 ISO 1000 +1/3EV(撮影地:新潟県 2017.10.08 12:03)

オオルリボシヤンマ青色型メスの産卵写真

オオルリボシヤンマ(青色型メスの産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 640 +1/31EV(撮影地:新潟県 2017.10.08 12:06)

オオルリボシヤンマ青色型メスの産卵写真

オオルリボシヤンマ(青色型メスの産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/400秒 ISO 500 +1/31EV(撮影地:新潟県 2017.10.08 12:06)

オオルリボシヤンマ青色型メスの産卵写真

オオルリボシヤンマ(青色型メスの産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/400秒 ISO 400 +1/3EV(撮影地:新潟県 2017.10.08 12:07)

オオルリボシヤンマ青色型メスの産卵写真

オオルリボシヤンマ(青色型メスの産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 400(撮影地:新潟県 2017.10.08 12:08)

オオルリボシヤンマの写真

オオルリボシヤンマ(オスの飛翔)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 1000(撮影地:新潟県 2017.10.08 11:03)

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カトリヤンマ(青眼型メス探し)

2017-10-04 21:34:11 | トンボ/ヤンマ科

 カトリヤンマの青眼型メスを探しに、個体数の多い生息地を訪れた。青眼型メスは、昨年の11月5日に証拠程度の写真「カトリヤンマ(青眼型メス)」を、また今年の9月24日には、複眼と腹部の一部が青いタイプ「カトリヤンマのメス」を撮影しているが、確実な写真を撮影したい。
 本日の天気は、曇りのち時々晴れ。気温は正午で20℃。すこし肌寒い。現地に13時半に到着すると、1頭のカトリヤンマのメスが、すでに産卵中であった。この個体の複眼は、ノーマルタイプの緑色。その後は、待機してもメスの飛来がほとんどない。気温が低いためだろうか、15時半になっても飛来したメスは2頭だけで、それぞれの複眼は緑色であった。
 カトリヤンマの青眼型メスの存在は、あまり知られていない。過去に撮影した個体は、10月末から11月上旬に撮影した個体に含まれていたことから、老熟によって変化したものという可能性もある。まだシーズン終了まで一か月ほどあるので、チャンスを見つけて再び探索したいと思う。
 カトリヤンマの産卵シーンの撮影においては、草がヤンマの上や手前に被らないで全身を撮ることが、今期の目標であったが、それについては、何とか達成できた。今後は、周囲の環境も写し込む広角撮影にも挑戦していきたいと思う。

 4枚目の写真は、カトリヤンマを探索中に林の上から落ちてきたオニヤンマである。オスが、枝で休んでいたメスを見つけて交尾しようとしたのだろう。地上で転がりながら、最後は連結して遠くの林へと飛び去っていった。本記事とは関係がないが、見ることの少ないシーンであったため掲載した。

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カトリヤンマの産卵の写真

カトリヤンマ(産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/125秒 ISO 400 -1/3EV ストロボ使用(2017.10.04)

カトリヤンマの産卵の写真

カトリヤンマ(産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/200秒 ISO 400 -1 1/3EV ストロボ使用(2017.10.04)

カトリヤンマの産卵の写真

カトリヤンマ(産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/400秒 ISO 1000 -2/3EV(2017.10.04)

オニヤンマの写真

オニヤンマ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 800 -2/3EV(2017.10.04)

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カトリヤンマ(産卵)

2017-10-01 22:44:41 | トンボ/ヤンマ科

 カトリヤンマの産卵シーンを撮る目的で、先週と同じ生息地を訪れた。前記事の「カトリヤンマのメス」では、静止とホバリングは何とか撮れたものの、産卵の様子は、十分に撮影することができなかった。今回は、レンズを変えての再挑戦である。

 午後12時半から探索すると、林縁の茂みを細かく飛ぶオスを発見。どうやらメスを探している様子。林の中の高い梢では、交尾態を発見したが撮影は出来なかった。何頭かのオスが14時頃まで探雌活動を行っていたが、その後は、オスの姿を見ることはなかった。これまで撮影してきた他の地域では、14時頃から田んぼの上でホバリングするオスが見られたが、この生息地では田んぼの上でのホバリングもなし。
 この生息地では、まず早朝に飛び回って食事をした後、午前から午後14時頃までの間に交尾、その後、メスのみが産卵のために田んぼに現れて産卵するというスケジュールのようである。ただし、地域やその場の環境によって違いがあるのかも知れないし、時期が経過すると、時間と行動内容に変化があるかも知れないので、継続観察が必要である。

 先週と同じく14時半頃になると、メスが産卵のために飛来し始めた。その数は次第に増えて、15時過ぎには多くの個体が様々な場所で産卵を始めた。
 今回の目的は、カトリヤンマの産卵シーンの撮影である。それも、横方向から枯草などが被らないように全身を撮ることが目標である。幸いにも個体数が多いので、とりあえずターゲットを絞ったら、適度な距離を保ちながら行く先を追って、産卵を始めたら、徐々に距離を詰めて撮影。いつまでも産卵し続ける個体もいれば、すぐに飛び去る神経質な個体もいる。
 撮影に至るまでの駆け引きが楽しくもあり、前回よりも数多く撮影できたが、満足できるカットは撮れなかった。また、完全な青型メス(オス型)も発見したが、掲載できる写真は撮れなかった。しかしながら、昨年までの生息地では撮ることができないほど、この生息地は、撮影に適した物理的環境であり、しかも個体数が多い。また、今回、生態の新たな知見を得ることもできた。日程的にチャンスがあれば、今度は青型メスを目的にもう一度訪れてみたいと思う。

 カトリヤンマのメスは、田んぼの畔の土が露出している所、刈り取られた稲の根元、草が繁茂した湿地の地面などに産卵する。 卵は、このまま冬を越し、来春の田んぼに水が張られ頃に孵化し、6月下旬から7月上旬頃に羽化をする。 羽化した成虫は、隣接する林の中で過ごし、稲刈りが行われる時期に産卵するという、水田環境に適応した生態である。

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カトリヤンマの産卵の写真

カトリヤンマ(産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/400秒 ISO 3200 -1/3EV(撮影地:千葉県 2017.10.01)

カトリヤンマの産卵の写真

カトリヤンマ(産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/50秒 ISO 400 -1/3EV ストロボ使用(撮影地:千葉県 2017.10.01)

カトリヤンマの産卵の写真

カトリヤンマ(産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 1250 -1EV(撮影地:千葉県 2017.10.01)

カトリヤンマの産卵の写真

カトリヤンマ(産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/200秒 ISO 250 -1/3EV ストロボ使用(撮影地:千葉県 2017.10.01)

カトリヤンマの産卵の写真

カトリヤンマ(産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 400 -1EV ストロボ使用(撮影地:千葉県 2017.10.01)

カトリヤンマの産卵の写真

カトリヤンマ(産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 400 -1EV ストロボ使用(撮影地:千葉県 2017.10.01)

カトリヤンマのメスの写真

カトリヤンマ(メス/産卵後の静止)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/80秒 ISO 400 -2/3EV ストロボ使用(撮影地:千葉県 2017.10.01)

カトリヤンマのメス卵の写真

カトリヤンマ(メス/産卵後の静止)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/80秒 ISO 400 -1 2/3EV ストロボ使用(撮影地:千葉県 2017.10.01)

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カトリヤンマのメス

2017-09-26 20:54:35 | トンボ/ヤンマ科

 カトリヤンマ Gynacantha japonica Bartenef, 1909 のオスの静止と静止飛翔(ホバリング)は、自己満足の高い写真が撮れているが、メスの姿は、産卵時に上方から覗き込むようなカットで、しかも枯草などが被る写真しか撮れていない。今年は、本種メスの静止とホバリング、そして産卵の様子を綺麗に写すことを目標にしている。
 産卵に関しては、これまでの撮影地では田んぼの畦が低く、また稲刈りが遅いためにメスが稲などに潜り込んで産卵する。カトリヤンマにとっては、安全に産卵に集中できる環境であるが、 撮影には不向きな場所であった。そこで、今回、知人であるS氏にご教示いただき、これまでとは違った場所にて撮影を行うことにした。

 カトリヤンマの生息地は谷戸(谷津ともいう)で、9月24日現在で田んぼの稲刈りは既に終わっていた。畦の高さも十分にあり、所々、土が露出している。
 13時過ぎから待機ていると、14時半にカトリヤンマのメスが飛来し始めた。ただし、田んぼを低空飛翔した後、すぐに林の中に戻ってしまう。しばらくすると、飛来するメスの数が増え、15時頃には、田んぼのあちこちで産卵を始めた。産卵場所は、田んぼの畔の土が露出している所、刈り取られた稲の根元、草が繁茂した湿地の地面などである。
 メスは、田んぼの上を低空飛行し、時々静止飛翔しながら、産卵に適した場所かどうかを確認している。特に垂直の畔においては、かなり念入りに見ている。産卵可能と判断すると、降り立って地面に産卵管を刺して産卵を開始するが、一ケ所に留まる時間は短い。落ち着いたかと思って近づくと、すぐに飛び立ってしまう。かなり神経質なのだが、こちらがじっとしていると、三脚の間でホバリングしたり、足元の地面で産卵もする。
 カトリヤンマのメスの飛来は、時間が経つにつれて数が増え、おそらく30頭以上はいたのではないかと思われる。私の周囲に常時5~6頭がおり、ホバリングするメスに取り囲まれた時もあった。しかも、それらはすべてメスであり、不思議なことにオスは1頭も現れなかった。

 初訪である今回、ロケハンのつもりで出かけたため、目標である静止とホバリングは何とか撮れたものの、産卵の様子は、所持したレンズでは十分に撮影することができなかった。ただし、この地におけるカトリヤンマの産卵行動は観察でき、その結果から機材選択と攻略方法も明確になった。産卵時期は10月末まで続くので、青眼型メスの撮影を含めて再度チャレンジしたいと思う。

参照:カトリヤンマ(静止)カトリヤンマ(静止飛翔と産卵)カトリヤンマ(青眼型メス)

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カトリヤンマのメスの写真

カトリヤンマのメス
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/80秒 ISO 400 -2/3EV ストロボ使用(撮影地:千葉県 2017.9.24 14:33)

カトリヤンマのメス(ホバリング)の写真

カトリヤンマのメス(ホバリング)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 3200 -2/3EV(撮影地:千葉県 2017.9.24 16:20)

カトリヤンマのメス(ホバリング)の写真

カトリヤンマのメス(ホバリング)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 3200 -2/3EV(撮影地:千葉県 2017.9.24 16:20)

カトリヤンマの産卵の写真

カトリヤンマの産卵
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 800 -2/3EV(撮影地:千葉県 2017.9.24)

カトリヤンマの産卵の写真

カトリヤンマの産卵
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/125秒 ISO 400 -2/3EV ストロボ使用(撮影地:千葉県 2017.9.24)

カトリヤンマの産卵の写真

カトリヤンマの産卵
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/80秒 ISO 3200 -2/3EV(撮影地:千葉県 2017.9.24)

カトリヤンマの産卵の写真

カトリヤンマの産卵(若干、複眼と腹部の一部が青いタイプ)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/60秒 ISO 400 -2/3EV ストロボ使用(撮影地:千葉県 2017.9.24)

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オオルリボシヤンマ(青色型メス)

2017-09-24 21:43:05 | トンボ/ヤンマ科

 オオルリボシヤンマ Aeshna crenata Hagen, 1856 は、ヤンマ科(Family Aeshnidae)ルリボシヤンマ属(Genus Aeshna)で、オスは成熟すると腹部の斑紋が青色となり、メスは腹部の斑紋が緑色と青色の2種類のタイプがいる。青色型(オス型)は変異で遺伝的に決まっており、マダラヤンマ、ヤブヤンマ等のメスでも確認されているが、こうした色のメスが出現する理由については分かっていない。また、オオルリボシヤンマの青色型メスの出現には地域性があり、東日本においては、ほとんど見られないが、西日本では多く見られる。
 今回、オオルリボシヤンマの青色型メスが多く見られるという兵庫県の六甲山系において、その姿を撮影してきた。

 樹林に囲まれたヒメコウホネが繁茂する大きな池。午前9時半から数頭のオスのオオルリボシヤンマが池上5mほどの高さを巡回。10時には、1頭のオオルリボシヤンマのメスが産卵のために飛来した。その後、多くのメスが池の随所で産卵を行っていたが、そのすべてのメスが、腹部の斑紋が青色で、複眼も青緑色をした個体であった。産卵は、ヒメコウホネの浮葉や、伸びた抽水葉、木の杭、枯れ枝などに行っていた。
 個体数が多いので、ただ写真を撮るだけならば難しくはないが、撮影しやすい良い場所で産卵してくれない。「青色型メス」という特徴を綺麗に捉えなければ、片道600kmを走ってきた意味がない。撮るまでは帰らないと覚悟を決めて、ある場所で待ち構えていると、運良く1頭のメスが飛来。手が届くほどの距離で産卵してくれた。
 比較として、過去に長野県内で撮影した通常タイプ(緑色型)のメスの写真も掲載した。

参照:オオルリボシヤンママダラヤンマ

お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、すべて1024*683 Pixelsで掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

オオルリボシヤンマ(青色型メスの産卵)の写真

オオルリボシヤンマ(青色型メスの産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 250 -2/3EV ストロボ使用(撮影地:兵庫県 2017.9.23)

オオルリボシヤンマ(青色型メスの産卵)の写真

オオルリボシヤンマ(青色型メスの産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X / 絞り優先AE F8.0 1/40秒 ISO 3200(撮影地:兵庫県 2017.9.23)

オオルリボシヤンマ(青色型メスの産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X / 絞り優先AE F6.3 1/160秒 ISO 400(撮影地:兵庫県 2017.9.23)

オオルリボシヤンマ(青色型メスの産卵)の写真

オオルリボシヤンマ(青色型メスの産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X / 絞り優先AE F6.3 1/160秒 ISO 400 -2/3EV ストロボ使用(撮影地:兵庫県 2017.9.23)

オオルリボシヤンマ(青色型メスの産卵)の写真

オオルリボシヤンマ(青色型メスの産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/160秒 ISO 400 ストロボ使用(撮影地:兵庫県 2017.9.23)

オオルリボシヤンマ(青色型メス)の写真

オオルリボシヤンマ(青色型メスの飛翔)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/400秒 ISO 1600(撮影地:兵庫県 2017.9.23)

オオルリボシヤンマ(青色型メス)の写真

オオルリボシヤンマ(青色型メスの飛翔)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/400秒 ISO 3200(撮影地:兵庫県 2017.9.23)

オオルリボシヤンマの写真

オオルリボシヤンマ(オスの飛翔)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 1/500秒 ISO 1250 +2/3EV(撮影地:兵庫県 2017.9.23)

オオルリボシヤンマ(青色型メス)の写真

オオルリボシヤンマ(オスと緑色型メスの飛翔)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 640(撮影地:兵庫県 2013.8.10)

オオルリボシヤンマ(メスの産卵)の写真

オオルリボシヤンマ(緑色型メスの産卵)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 320 +2/3EV(撮影地:兵庫県 2016.8.20)

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ミルンヤンマの産卵

2017-09-03 22:24:10 | トンボ/ヤンマ科

 ミルンヤンマの産卵シーンは、昨年と今年、生息地4ケ所を10回訪問し待機することのべ45時間。これまで産卵は目撃できても撮影には至らなかったが、今回ようやく撮影することができたので紹介したい。

 ミルンヤンマ Planaeschna milnei milnei (Selys, 1883)は、ヤンマ科(Family Aeshnidae)ミルンヤンマ属(Genus Planaeschna)で、北海道南部・本州・四国・九州、南西諸島の一部など広範囲に分布する日本特産種のトンボである。
 主として低山地から山地にかけてのやや暗い渓流に生息しているが、谷戸の小さな流れにも生息していることがある。成虫の羽化は6月頃より始まり、8月頃には成熟し、9月を中心に生殖行動が行われ、11月頃まで見ることができる。環境省カテゴリに記載はないが、北海道のRDBでは準絶滅危惧種としている。東京都内では、丘陵地~山間部の沢には必ずと言ってほど生息している。

 さて、ミルンヤンマは、ヤンマ類の中では、産卵に関して一番神経質なタイプなのか、あるいは、産卵行動に関する私の知識不足なのか、これまでオスの静止は何度も撮影しているが、産卵シーンは目撃のみ。今年は、目標である産卵シーンをしっかりと撮りたい。
 先週、先々週は、東京都内のある生息地で挑戦したが、やはり目撃のみ。今回は、知人S氏(ミルンヤンマ産卵とコシボソヤンマ産卵)から撮影の知らせを受け、昨年も訪れた別の沢に的を絞った。この沢は、コシボソヤンマも生息しており、昨年は「コシボソヤンマの産卵」を撮影している。
 午前9時に沢のポイントに到着。気温は23℃で、天候は曇り。待機していると、10時に1頭のミルンヤンマのメスが飛来し産卵を始めるが、朽木ではなく、岩に生えたコケの水際付近ばかりであり、一度、腹部を水中まで入れて産卵していた。水際で産卵するのは、他の生息地では観察したことはなかった。いずれも川岸の高さ1m前後に位置する朽木であったから、興味深い事実である。産卵時間は極めて短く2~3秒ほど。次から次へと移動しながら、様々な場所で産卵を行っており、撮影することはできなかった。
 その後、ミルンヤンマのオスが川面すれすれの高さを往復飛翔しながらメスを探す様子を何回も観察できた。日中は、あまり活動しない黄昏型と言われているが、気温や天候、成熟による差もあるのだろう午前中から活発に探雌飛翔していた。
 しかしながらミルンヤンマのメスは、一向に飛来せず、代わりにコシボソヤンマのメスが何度も飛来しては、あちこちで産卵をしていた。朽木や岩に生えたコケに産卵していたが、コシボソヤンマも水際付近ばかりであり、腹部を水中まで入れて産卵していた。(参考までに写真を掲載した。)また産卵時間は極めて短く2~3秒ほどで、次から次へと移動しながら、様々な場所で産卵を行っていた。

 13時半。晴れ間が広がり、沢に太陽の光が差してきた。気温は24℃。すると1頭のメスのミルンヤンマが飛来した。当初、流れから2mほど離れた林道の山側にある切り株に止まり産卵を始めようとしたが、産卵に適さないと判断したのだろう、すぐに飛び立って川面の上を飛び、木が覆いかぶさった薄暗い岸辺にある朽木の所へ。静かにゆっくりと近づくと、朽木で産卵中であった。不意に近づくと飛んでしまうが、産卵に集中すると至近距離まで寄ることもできる。最初は300mmレンズで撮っていたが、最後は90mmマクロレンズで撮ることができた。この朽木は、柔らかく、飛翔するオスからも目立たない場所にあるため、産卵するのに最適な条件だったのであろう。およそ20分間、朽木の様々な場所に産卵管を刺していた。
 ミルンヤンマの産卵は、午後から夕方に行われることが多いと記載されているものがあるが、筆者のこれまでの観察では、どの生息地も午前10時から夕方までの間に産卵を行っており、特にピークになる時間帯はなく、生息流域を移動しながら随所で産卵を行っている。ただし25℃を超えると不活性になり、涼しい時間帯に産卵しているようである。

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ミルンヤンマの産卵写真

ミルンヤンマの産卵
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F6.3 1/6秒 ISO 400 -2EV ストロボ使用(2017.9.03 14:01)

ミルンヤンマの産卵写真

ミルンヤンマの産卵
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F6.3 1/4秒 ISO 400 -1 1/3EV ストロボ使用(2017.9.03 14:02)

ミルンヤンマの産卵写真

ミルンヤンマの産卵
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F6.3 0.3秒 ISO 400 -2/3EV ストロボ使用(2017.9.03 13:59)

ミルンヤンマの写真

ミルンヤンマ(メス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/25秒 ISO 400 ストロボ使用(2017.9.03 14:06)

ミルンヤンマの写真

ミルンヤンマ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F6.3 1/30秒 ISO 400 -1 1/3EV ストロボ使用(2011.9.10 16:01)

ミルンヤンマの写真

ミルンヤンマ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1 / 絞り優先AE F4.5 1/20秒 ISO 400 -1 1/3EV ストロボ使用(2011.9.10 16:05)

コシボソヤンマの産卵写真

コシボソヤンマの産卵
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F5.6 1/60秒 ISO 400 ストロボ使用(2017.9.03 10:41)

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黄昏御三家のヤンマ

2017-07-19 22:20:41 | トンボ/ヤンマ科

 7月2日に「ヤブヤンマの産卵」を撮影した池に青眼型のメスを求めて再訪した。2日に続き8日に訪れた時は、11時、12時半、15時にメスが飛来したが、産卵せずに飛び去ってしまった。そして今回は、オスが一度探雌に来たものの、メスは1回も飛来することはなかった。
 産卵を撮影した2日は、前日に雨が降っており池の周囲の土やコケは湿っていたが、当地では5日以来雨が全く降っていない。夕立さえない状況が続いており池の周囲はカラカラ状態である。 そのような状況では、産卵に適さないと判断しているのかも知れない。
 ここ連日、日中は35℃にもなる猛暑である。池の近くの林内では、薄暗い林内の枝先にヤブヤンマのオスが静止していた。

 ヤブヤンマ(特にオス)は、朝夕に活動し、暑い日中は薄暗い林内の枝先にぶら下がって静止していることがほとんどである。こうした行動は、他にマルタンヤンマやネアカヨシヤンマにも見られ、俗に黄昏御三家のヤンマと呼ばれている。ネアカヨシヤンマは、観察してみると日中でも摂食飛翔や探雌飛翔も行っているが、黄昏に活発に活動することは確かであり、また、カトリヤンマ、ミルンヤンマ、コシボソヤンマも黄昏活動型であり、日中は枝先に静止していることが多い。誰がこの3種を黄昏御三家のヤンマと名付けたのかは分からないが、同じ時期に、場合によっては同じ場所で見られ、また複眼が美しいからかも知れない。
 今回の訪問では、青眼型メスの産卵は撮影できなかったものの、翅があまり濁っていない美しい青眼のオスを撮影できた。また、当地においてマルタンヤンマの生息も確認できた。9日には「ネアカヨシヤンマの産卵」も撮影できたことから、ここで、俗に言う黄昏御三家のヤンマのぶら下がり静止写真と産卵シーンを集めてみた。

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マルタンヤンマの写真

マルタンヤンマ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F3.5 1/60秒 ISO 400 ストロボ使用(2011.8.13)

マルタンヤンマの写真

マルタンヤンマ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F5.6 1/60秒 ISO 400 ストロボ使用(2011.8.13)

マルタンヤンマの写真

マルタンヤンマ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F4.5 1/60秒 ISO 400(2011.8.13)

マルタンヤンマの写真

マルタンヤンマ(産卵)
Canon EOS 7D / EF100-300mm f/4.5-5.6 USM / 絞り優先AE F5.6 1/500秒 ISO 250(2011.9.4)

ヤブヤンマの写真

ヤブヤンマ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F6.3 1/13秒 ISO 400 -1 1/3EV ストロボ使用(2017.7.15)

ヤブヤンマの写真

ヤブヤンマ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/20秒 ISO 400 -2EV ストロボ使用(2017.7.15)

ヤブヤンマの写真

ヤブヤンマ(産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko / 絞り優先AE F5.0 1/60秒 ISO 200 -1EV ストロボ使用(2017.7.02)

ネアカヨシヤンマの写真

ネアカヨシヤンマ(オス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/60秒 ISO 400 -2/3EV ストロボ使用(2017.7.09)

ネアカヨシヤンマの写真

ネアカヨシヤンマ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F9.0 1/4秒 ISO 400 ストロボ使用(2012.08.04)

ネアカヨシヤンマの写真

ネアカヨシヤンマ(メス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/60秒 ISO 400 -2/3EV ストロボ使用(2017.7.09 9:51)

ネアカヨシヤンマの写真

ネアカヨシヤンマ(産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/60秒 ISO 400 -2/3EV ストロボ使用(2017.7.09 11:35)

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ネアカヨシヤンマの産卵

2017-07-09 19:05:03 | トンボ/ヤンマ科

 ネアカヨシヤンマの産卵を撮るという今年の目標を達成することができた。

 ネアカヨシヤンマ Aeschnophlebia anisoptera Selys, 1883は、ヤンマ科(Family Aeshnidae)アオヤンマ属(Genus Aeschnophlebia)で、オスの腹長は54~59mm、メスは55~63mm、後翅長は雄雌ほぼ同じで46~53mmあり、全体がずん胴型の大型のヤンマである。和名は、翅の付け根がオレンジ色であることと、ヨシ原に住むことに由来する。
 本州南西部(新潟・埼玉・千葉・茨城県より南西)、四国、九州に分布し、近くに林がある平地や丘陵地のヨシやマコモなどの生えた浅い池沼や湿地に生息するが、環境悪化や生息環境の減少により全国的に激減しており、環境省カテゴリでは、準絶滅危惧(NT)にランクされ、37の都府県RDBに絶滅危惧種として選定されており、東京都、神奈川県、千葉県、富山県、長崎県では絶滅危惧Ⅰ類、多くの県で絶滅危惧Ⅱ類としている。

 ネアカヨシヤンマは、昼間は林内の木の枝にぶら下がって休んでいる俗に言う「ぶら下がりヤンマ」の一種で、その様子は過去に撮影済みだ。今年は産卵の様子を撮ることが目標である。昨年も試みているが、その様子を1度も目撃することなく終わっているので、本年は何とか収めたい。
 現地には8時半に到着。湿地の上空には、10頭を超えるネアカヨシヤンマが盛んに飛び回っていた。すると、1頭が目線より少し上の、すぐ近くの枝に止まった。まだ翅が綺麗で、特徴である基部のオレンジ色がよく分かる。カメラをセットし撮影していると、湿地内の産卵場所に1頭が降り立った。まだ8時50分であるが産卵を開始。慎重にカメラを向けたが、草の陰で場所が悪く、体が半分しか写らない。仕方なく、こちらが移動すると、気配を感じてか飛ばれてしまった。
 上空では、相変わらず多くの個体が摂食活動を行っている。成熟個体は黄昏活動性が強いと言われているが、この場所の個体は成熟しても9時半頃までは盛んに飛び回っている。その後、10時前にメスが1頭飛来。しかしながら、地面には降りずに枝に止まって静止。しばらくすると飛び立った。10時半頃には、オス1頭が低空を飛びながら探雌に訪れたが、メスの姿がないため、そのまま林内に消えていった。
 物陰でずっと立ちながら待機すること2時間半。体と心に疲労を感じ始めた時、ようやくメスが飛来し、産卵場所に降り立った。(保護・保全の観点から、撮影地の表記は勿論の事、 産卵に関する生態的な記述も一切しないこととする。)

お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、すべて1024*683 Pixelsで掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

ネアカヨシヤンマ(産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/60秒 ISO 400 -2/3EV ストロボ使用(2017.7.09 11:32)

ネアカヨシヤンマ(産卵)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/60秒 ISO 400 -2/3EV ストロボ使用(2017.7.09 11:35)

ネアカヨシヤンマ
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/60秒 ISO 400 -2/3EV ストロボ使用(2017.7.09 8:44)

ネアカヨシヤンマ(メス)
Canon EOS 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 / 絞り優先AE F8.0 1/60秒 ISO 400 -2/3EV ストロボ使用(2017.7.09 9:51)

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