ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態や生息環境を研究し保全活動をしていますが、様々な昆虫や美しい日本の四季
自然風景の写真も撮っています。

成虫で越冬するトンボ

2016-02-28 18:00:47 | トンボ

 まもなく3月となり、昆虫も越冬から覚め活動を始める。昆虫の越冬態は、卵、幼虫、蛹の場合が多いが、成虫で冬を越す種もおり、オサムシ類やカメムシ類、テントウムシの仲間の他、チョウ類では身近なものでは16種類ほど知られている。トンボ類では、日本国内に生息する約200種の内、成虫で越冬する種は、以下の3種類のみであり、今回は、これらについて紹介したい。

アオイトトンボ科

  1. ホソミオツネントンボ属
    • ホソミオツネントンボ(Indolestes peregrinus
  2. オツネントンボ属
    • オツネントンボ(Sympecma paedisca

イトトンボ科

  1. ホソミイトトンボ属
    • ホソミイトトンボ(Aciagrion migratum

 ホソミオツネントンボは、北海道、本州、四国、九州に分布するが、北海道では極めて局所的で、東北地方でも数は多くない。挺水植物のある池沼・湿地、河川緩流部などに生息し、夏前後に羽化し、しばらくすると林等に移動して過ごす。水辺からかなり離れた所まで移動するが、11月頃になると水辺に比較的近い越冬場所に集まってきて、成虫のまま越年する。越年成虫は、地味な茶色の保護色であり擬態も行う。風当たりの少ない日当たりのよい林縁などの細枝に脚を前に伸ばして頭部を枝に付けるようにして止まるため、枝の延長または分岐した枝のように見えるのである。(写真:1)
 3月になると移動・分散がはじまり、3月下旬頃になると徐々に体色が青に変わる。4月下旬頃の産卵期には、複眼も体もきれいなブルーに変色している。体色の変化は、温度に依存しており、気温が高くなると青色が濃くなっていく。青色に変化した後に気温が低くなると、茶色に戻ってしまう。また、メスは、気温が高くなっても、青く色づかない個体(写真:4)も存在する。アカネ属のアキアカネ、ナツアカネ等は、成熟すると赤くなる。これは婚姻色で成熟した証であるが、オモクロームという色素の酸化還元反応によって、体色が黄色から赤色に変化することが独立行政法人 産業技術総合研究所の生物共生進化機構研究グループによって解明されており、成熟すると体は強い抗酸化作用を持つようになり、赤色に変化することで、日向に止まった際に紫外線による酸化ストレスを軽減するという機能も果たしている可能性があることが分かったが、ホソミオツネントンボの体色変化のメカニズムについては解明されていない。
 ホソミオツネントンボは、環境省RDBに記載はないが、北海道で絶滅危惧Ⅰ類、東京都では絶滅危惧Ⅱ類に選定されている。

 オツネントンボ(写真:6~8)は、北海道、本州、四国、九州に分布し、平地から山地の水生植物の多い池沼に生息している。7~9月頃に羽化し、やはり林等に移動して成虫のまま越年する。朽木の中や木の皮の間、木の葉が重なり合った所等、風のあたらない場所で越冬すると言われているが、生息場所の状況によっても様々であり、詳しい生態は分かっておらず、筆者は未だに確認できていない。
 気温が17℃くらいになると、飛び回るようになり、春~初夏になると水田や水辺に集まって水生植物の葉に産卵する。ホソミオツネントンボは、体色が青く変化するが、オツネントンボは、雌雄ともに成熟過程で複眼が青くなるだけで、体色は淡い褐色のままでほとんど変化しない。多くのオプシン遺伝子が存在し、非常に複雑な色覚システムを持ったトンボは、基本的に視覚を用いて相手を認識すると考えられているから、生息環境や形態が類似しているホソミオツネントンボとの差別化を図っているのかも知れないが明確なことは分かっていない。
 オツネントンボは、環境省RDBに記載はないが、東京都、千葉県、秋田県、富山県のRDBでは、絶滅危惧Ⅰ類に選定されている。

 ホソミイトトンボ(写真:9~14)は、石川県、栃木県を北限東限とした本州、四国、九州などに分布している。平地や丘陵地の挺水植物が繁茂している湿地や滞水・水田などに生息し、羽化した個体は水辺を離れ、雑木林の中で生活している。
 トンボ類では国内で唯一、夏型と越冬型の季節型があり、夏型は6月頃から見られ、9月頃には姿を消し、越冬型は盛夏頃から現れ、そのまま成虫で冬を越すが、通常の年2化ではないと言われている。夏型が産卵にしたものは、すべて越冬型として羽化するが、越冬型が産卵したものは、一部は夏型として初夏に羽化し、一部は越冬型として盛夏から秋にかけて羽化をするというのである。つまり越冬型には、春に前年に羽化した越冬型が産卵した個体群と、夏に夏型が産卵した個体群が混在しているのである。季節型は、チョウ類では多く見受けられるが、大きさ翅の模様の違いだけで、このような生態的特質は不明である。ホソミイトトンボの場合は、環境変化に対応した種の保存戦略としての生態パターンと考えられるが、そのメカニズムについては分かっていない。また、越冬型の越冬場所やその様子も明らかになっておらず、未知の部分が多い。
 ホソミイトトンボの季節型の形態的な特徴としては、夏型は薄い緑色をしており、一方、越冬型は、当初茶色の地味な色をしているが、翌年4月下旬頃の繁殖期には、ホソミオツネントンボ同様に美しいブルーに変色している。
 ホソミイトトンボは、環境省RDBに記載はないが、埼玉県、千葉県、石川県、愛媛県では絶滅危惧Ⅰ類に、長野県、福井県では絶滅危惧Ⅱ類に選定されている。

参考文献 他
ホソミオツネントンボの越冬について 井上悦甫 岡山県自然保護センター研究報告(5):1-6,1997
アカトンボの酸化還元反応による体色変化機構 独立行政法人 産業技術総合研究所
トンボの色覚に関わる遺伝子の著しい多様性の発見 独立行政法人 産業技術総合研究所
日本のレッドデータ検索システム

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ホソミオツネントンボ(オス)の写真

写真:1/ホソミオツネントンボ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 200(撮影地:千葉県いすみ市 2012.4.7)

ホソミオツネントンボ(メス)の写真

写真:2/ホソミオツネントンボ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 200(撮影地:千葉県いすみ市 2012.4.7)

ホソミオツネントンボ(オス)の写真

写真:3/ホソミオツネントンボ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 800(撮影地:千葉県勝浦市 2012.6.2)

ホソミオツネントンボ(メス)の写真

写真:4/ホソミオツネントンボ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F5.6 1/800秒 ISO 3200(撮影地:千葉県いすみ市 2011.6.11)

ホソミオツネントンボの写真

写真:5/ホソミオツネントンボ
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/500秒 ISO 200(撮影地:千葉県いすみ市 2012.5.5)

オツネントンボ(オス)の写真

写真:6/オツネントンボ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F3.5 1/125秒 ISO 250(撮影地:福島県会津若松市 2011.8.7)

オツネントンボ(メス)の写真

写真:7/オツネントンボ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F3.5 1/125秒 ISO 400(撮影地:福島県会津若松市 2011.8.7)

オツネントンボ(オス)の写真

写真:8/オツネントンボ(オス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 200(撮影地:東京都あきる野市 2011.5.8)

ホソミイトトンボ(越冬型)の写真

写真:9/ホソミイトトンボ(越冬型)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 500 +1EV(撮影地:神奈川県 2013.5.6)

ホソミイトトンボ(越冬型)の写真

写真:10/ホソミイトトンボ(越冬型)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/400秒 ISO 200 +1/3EV(撮影地:神奈川県 2013.5.6)

ホソミイトトンボ(越冬型)の写真

写真:11/ホソミイトトンボ(越冬型)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 400 +1EV(撮影地:神奈川県 2013.5.6)

ホソミイトトンボ(越冬型)の写真

写真:12/ホソミイトトンボ(越冬型)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/320秒 ISO 400 +1EV(撮影地:神奈川県 2013.5.6)

ホソミイトトンボ(夏型)の写真

写真:13/ホソミイトトンボ(夏型)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F9.0 1/200秒 ISO 250(撮影地:神奈川県 2016.7.24)

ホソミイトトンボ(夏型)の写真

写真:14/ホソミイトトンボ(夏型)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F9.0 1/320秒 ISO 640 +2/3EV(撮影地:神奈川県 2016.7.24)

東京ゲンジボタル研究所 古河義仁/Copyright (C) Yoshihito Furukawa All Rights Reserved.

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美しいコガネムシ

2016-02-22 22:33:34 | その他昆虫と話題

 昨今「超美麗な昆虫たち」と「瑠璃という名の昆虫たち」と題して、昆虫の色彩美を紹介したが、今回は、コガネムシ科4種を集めてみた。
 甲虫類の中でも美しい種が多い黄金虫。野口雨情作詞、中山晋平作曲による日本の童謡・唱歌に「黄金虫は金持ちだ・・・」と歌われているが、この黄金虫は「ゴキブリ」であるという説が有力らしい。本家黄金虫は、アメリカに渡って"Japanese beetle"(ジャパニーズ・ビートル)と呼ばれて、農業上の重要害虫として扱われている厄介者(マメコガネ)もいれば、動物の糞を食べることから「雪隠」というちょっと可哀想な名前(センチコガネ)が付けられたものもいる。金属光沢の翅ではなくとも、茶褐色地に縞模様の翅。世界的に見ても美麗種といわれるものもいる。決して金持ちではないが、翅の輝きと美しさは天下一品である。

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オオセンチコガネの写真

オオセンチコガネ(Phelotrupes auratus)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 800(撮影地:山梨県富士河口湖町 2013.09.22)

マメコガネの写真

マメコガネ(Popillia japonica)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F11 1/125秒 ISO 1250(撮影地:山梨県北杜市 2012.07.08)

ヒメスジコガネの写真

ヒメスジコガネ(Mimela flavilabris)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F2.8 1/160秒 ISO 320(撮影地:静岡県富士宮市 2010.07.10)

オオトラフハナムグリの写真

オオトラフハナムグリ(Paratrichius doenitzi)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.6 1/250秒 ISO 400(撮影地:栃木県日光市 2013.07.20)

オオトラフハナムグリの写真

オオトラフハナムグリ(メス)
Canon EOS 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F2.8 1/320秒 ISO 200(撮影地:静岡県富士宮市 2010.07.10)

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九十九谷

2016-02-21 19:42:56 | 風景写真

 九十九谷は、その幾重にも連なる房総の山並みが墨絵のように霞むさまを、近代日本の随筆家である大町桂月(1869-1925)が「鹿野山の九十九谷の眺めは天下の奇観なり」と絶賛し、昭和63年には「房総の魅力500選」に、平成19年には「ちば眺望100景」にも選定されている景勝地である。また、日本画家の東山魁夷(1908-1999)の出世作「残照」は、この眺望を基に描いた作品で、「夕暮れ近い澄んだ大気の中に、幾重もの襞(ひだ)を見せて、遠くへ遠くへと山並みが重なっていた。」と述べている。
 私は、夕暮れではなく雨後の早朝を選んだ。九十九谷の連なりを美しく強調するものは、山肌から沸き立つ靄、または朝霧だと思ったからである。2月7日にロケハンを済ませ、タイミングを待っていたところ、この週末にチャンスが訪れた。21日。午前2時半に自宅を出発し、4時半に一番乗りで到着したが、なんと濃霧で何も見えない。天気予報では、朝から晴れマークであるから、それを信じて車内で夜明けまで仮眠することにした。
 午前6時。空も白々してくると程よい風が霧を少しずつ流し、眼下の山並みが薄っすらと見え始めた。時間とともに変化する景観。上総(かずさ)の里山を感じる現実的な風景と九十九谷らしい日本画的な光景を撮ろうと、あちこち走り回る。少々残念なことに、千葉県は日本で二番目にゴルフ場が多く(ゴルフダイジェスト社刊によると159コース)しかも上総に集中しているため、山を切り開いて造ったコースとクラブハウス、そして舗装道路が景観を損ねてしまうが、動く霧が上手に隠してくれる瞬間を狙ってシャッターを切った。 あいにく東の空に雲があり、太陽がなかなか顔を出さなかったために光芒は見られなかったが、一期一会の光景に感謝しなければならないだろう。

 東山魁夷は、九十九谷について次のようにも述べている。
「刻々に変わってゆく光と影の綾を、寒さも忘れて眺めていると、私の心の中にはいろいろな思いが湧き上がってきた。喜びと悲しみを経た果てに、見出した心のやすらぎともいうべきか、この眺めは、対象としての、現実としての風景というより、私の心の姿をそのまま写し出しているように見えた。」

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九十九谷の写真

九十九谷
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F11 1/5秒 ISO 100(撮影地:千葉県君津市 2016.02.21)

九十九谷の写真

九十九谷
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F11 1/100秒 ISO 100(撮影地:千葉県君津市 2016.02.21)

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ホタル写真の変遷

2016-02-17 20:18:28 | ホタル

 シリーズ「ホタルの写真を撮る」その1

 まだ、ホタルの季節にはかなり早いが、決して季節はずれの話題ではない。今から準備することが望ましいのである。今回は、「ホタル写真における撮影方法の変遷について」。後に、実際の季節になったら、生態写真も含めた実践的な話を記していきたいと思う。

 私は、今年でホタルの研究を始めて44年になる。写真は、ホタルの生態を記録に残しておく必要性を感じてから撮り始め、40年ほど前からありとあらゆる「図鑑写真」と「生態写真」を撮影してきた。ホタルの生態撮影では、ホタルの生態に関する詳細な知識と撮影機材及び特殊な技術も必要になる。しかしながら、成虫が飛びまわる光景においては、フィルム時代では難しかったものの、昨今のデジタルカメラの性能とPCソフトの向上は、特に知識や技術がなくても比較的簡単に撮影でき「写真」としての結果を出せるようになり、プロ・アマを問わず多くの方々が撮影している。
 ホタルが乱舞する光景は、生態写真であり、風景写真でもあり、自然の芸術作品とも言えよう。本記事では、作例として「ヒメボタルが乱舞する光景」の写真10点を掲載し、ホタル写真における撮影方法の変遷について記したいと思う。

 ヒメボタル(Luciola parvula Kiesenwetter 1874)は、ホタル科ホタル属で、ゲンジボタルやヘイケボタルと同じ仲間であるが、一生を陸地で生活しており、水辺ではなく、森の中などに生息しているホタルである。メスは後翅がないために飛ぶことができない。発光しながら飛ぶのはオスだけで、その発光は、ゲンジボタルやヘイケボタルと違って、黄金色のフラッシュ明滅が大きな特徴となっている。岡山県の哲多町では「金ボタル」といも呼ばれているほどである。写真に撮ると光が点として写り幻想的なことから被写体として人気がある。

1.フィルムで撮る

 ヒメボタルが乱舞する光景を撮るには、かつてはフィルムで撮影しなければならなかった。フィルムは大きく分けて2種類ある。リバーサル・フィルムとネガ・フィルムである。当時、私はすべての写真をリバーサル・フィルムで撮影しており、ゲンジボタルにおいては美しく撮ることができていたが、ヒメボタルの撮影は容易ではなかった。プロビア400で30分の長時間露光、そして増感現像しても写るのは光だけで、背景は全く写らなかったのである。更には、ヒメボタルの発光色が金色ではない。(写真1)
 明るい時間帯に背景を撮影しておき、ホタルが飛び始めたら、同じコマに多重露光する方法もあったが、1枚の写真の中に大きな時間の空白が存在すれば生態写真にはならないと考え、それは行わなかった。
 ヒメボタルの生息環境は、ゲンジボタルと違って全く明りのない山林の中で、目の前のカメラさえ見えないほどの暗闇である。その暗闇において、体長9mmほどのホタルが放つ光と背景を綺麗に写すことは、不可能と思われた。そこで一週間後に、同じ場所においてフィルムをネガに変え、露光時間を60分にして撮影したところ、ホタルの光と背景を捉えることができた。(写真2)
 ようやく、ヒメボタルの撮影方法が分かったところで、翌年、どうしても撮影しておかなければならない場所へ向かった。東京都奥多摩町の山奥である。国道から沢沿いの道を5Kmほど進み、さらにデコボコの林道を3Km弱登った峠近くである。2004年から通っているが、なかなか良い写真を撮ることができなかった。2004年は、雨が降っておりヒメボタルも数匹しか飛んでいなかった。2005年は、数え切れないほどのヒメボタルが乱舞していたが、撮影技術が確立しておらず、まったく写らなかった。2006年に訪れた時は、発生がゼロの状態。この場所でのヒメボタルの発生期間は、およそ10日ほど。私は週末の土曜日しか訪れることができない。つまり、ヒメボタルの発生ピークと私の都合が合致しなければならない。そして次に天候状況がよくなければならない。結局、6年の月日が過ぎ、ようやく2009年7月に何とか満足できるヒメボタルの飛翔風景を撮影することができたのである。(写真3および4)
 実は、この2枚の写真を撮影中に、すぐ背後を野生のツキノワグマが歩き回っていた。このチャンスを逃すまいと逃げるより撮影を優先した。もし襲われて死んだとしても、生態学的にもたいへん貴重な東京都奥多摩町のヒメボタルの写真が残れば良いと思った。幸い、襲われることはなかった。余談だが、山梨県内の山林で、晴れた午前中にチョウの撮影をしている時にもツキノワグマに遭遇したことがある。距離30m。逃げるかどうしようか迷った末、クマにカメラを向けたが、その時には、クマの方が遠ざかっていった。ちなみに大きなイノシシには3回遭遇している。
 さて、一週間後に山梨県のヒメボタル生息地で再び撮影を試みた。(写真5) 写真2と数メートルと違わない位置で撮影しているが、ヒメボタルの飛び方に大きな違いが見られた。2008年(写真2)では地上から1mくらいの高さを発光しながら飛んでいたが、2009年は地上から50cmくらいの高さを飛んでいたのである。その理由は分かっていないが、これも、生態学的に貴重な記録である。

注釈:写真は、フィルムスキャナー(Nikon COOLSCAN V ED)でスキャンしたものを掲載しています。
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ヒメボタルが乱舞する写真

ヒメボタル(写真1)
OLYMPUS OM-2 / ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8 / バルブ撮影 F1.8 30分
FUJICHROME Provia400X Professional (撮影地:2008.07.19 山梨県南都留郡)

ヒメボタルが乱舞する写真

ヒメボタル(写真2)
OLYMPUS OM-2 / ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8 / バルブ撮影 F1.8 60分
ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8 / FUJICOLOR NATURA 1600 (2008.07.26 山梨県南都留郡)

ヒメボタルが乱舞する写真

ヒメボタル(写真3)
OLYMPUS OM-2 / ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8 / バルブ撮影 F1.8 60分
ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8 / FUJICOLOR NATURA 1600 (2009.07.11 東京都奥多摩町)

ヒメボタルが乱舞する写真

ヒメボタル(写真4)
CANON EOS-3 / EF 50mm F1.4 USM / バルブ撮影 F1.4 60分
FUJICOLOR NATURA 1600 (2009.07.11 東京都奥多摩町)

ヒメボタルが乱舞する写真

ヒメボタル(写真5)
CANON EOS-3 / EF 50mm F1.4 USM / バルブ撮影 F1.4 60分
FUJICOLOR NATURA 1600 (2009.07.18 山梨県南都留郡)

2.デジタルで撮る

 現在でも富士フィルムでは、ネガ・フィルムの FUJICOLOR NATURA 1600 は販売されているが、リバーサル・フィルムに至っては、Velvia50、Velvia100、PROVIA100F(35mmおよびブローニー)しか入手できず、コダックでは、リバーサル・フィルム全てが2012年から製造されていない。その理由は、デジタル・カメラの普及に他ならないが、デジタル・カメラの性能が向上し、画素数も大きくなり、フィルムに限りなく近づいた昨今では、デジタルならではの撮影方法により、フィルムでは表せなかったものが容易に写せるようになってきている。
 写真6と7は、フィルムと同じ長時間露光で撮影した写真であるが、露光時間が短いがゆえにホタルの光が少なく、写真という結果に物足りなさを感じる方もいるかもしれない。デジタル・カメラでは、3~4分も露光するとデジタル特有のノイズが出てしまい、それ以上の露光時間ではノイズ・キャンセリングも効かなくなってしまうので、長時間露光は、これくらいが限界だろう。
 しかしながら、背景を適正露出で撮影した後に、感度を上げてホタルの光だけを数秒ずつ何枚も撮影し、PCの画像処理ソフトのレイヤー機能を使って合成する方法を行うと写真8~10のように見栄えの良い見応えのある写真に仕上がる。この「合成」という方法は、昨今の「ホタルの成虫が飛びまわる光景」においては、一般的に行われており、美しい写真にすることができるが、撮影する時にカメラの特性上1枚1枚の間に少なくとも1秒という空白が入ってしまう。写真は、「空間芸術であると同時に時間芸術である。」故に「不連続の時間を一枚にまとめて見せるのは浅慮、浅薄にすぎない」とも言われているので、その観点からは「創作」であり、「生態写真ではない」とも言えるが、これまで難しかったことが、美しく表現できるようになったことにより、ホタルの生息環境や生態の研究に役立つこともある。例えば、写真9と10は、これまで「森のホタル」と言われていたヒメボタルが、開けた畑の上を乱舞しているところをハッキリと捉えており、ヒメボタルの生息環境や飛翔行動を知る上では、貴重な画像となっている。参考までに、同場所の同日時に撮影した動画も掲載しておきたい思う。ヒメボタルの発光の様子しか映っていないが、実際にどのように発光しているのかは分かっていただけるだろう。

 本記事掲載時期は、ホタルの季節にはかなり早い。しかし、決して季節はずれの話題ではない。今から準備することが望ましいのである。ホタルの撮影は簡単だがスマートフォンでは撮ることができない。それなりの機材が必要なので準備しなければならない。またホタルは、その年の気候にとって発生時期が若干異なるので、一番多い発生月日に合わせて出かけるために、様々な情報収集のみならず自身で積算温度の計算も必要になる。更には、選定した生息地の環境状況を把握するための事前ロケハンも必要であろう。
 そして、実際に撮影に出向かれたら、ホタル鑑賞にも言えることだが、ホタルの生態を事前に良く学んだうえで、次の項目を守っていただきたい。

  • ホタルに向けて懐中電灯を照らさない。
  • 絶対にストロボを焚かない。
  • 歩道以外に、踏み入れない。
  • 採集はしない。

 これは単なるマナーの押し付けではなく、ホタル観賞、撮影上での鉄則である。なぜならば 現在、多くのホタル生息地において問題となっており、ホタルが減少している実態があるからである。特に人口光による光害は重大な影響を与えているである、これは、科学的にも証明されている。(参考:ゲンジボタル・ヘイケボタル幼虫に対するLED照明の影響 宮下 衛 独立行政法人国立環境研究所 生物圏環境研究領域)ホタルの生息地全体の発生期間は2~3週間でも、羽化した個体の寿命は3~4日ほどしかない。気温が低かったり、月が出ていたり、風が強く吹いている夜は、繁殖活動が抑制されるから、雌雄が交尾できる日は、ほんの数日しかないのである。そのチャンスを鑑賞者や写真家が、自分に都合のよい考え方と自分勝手な行動で奪ってよいのだろうか?

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ヒメボタルが乱舞する写真

ヒメボタル(写真6)
Canon 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
バルブ撮影 F1.4 256秒 ISO 1600(撮影地:静岡県富士宮市 2011.07.23)

ヒメボタルが乱舞する写真

ヒメボタル(写真7)
Canon 7D / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM
バルブ撮影 F1.4 30秒 ISO 200(撮影地:山梨県南都留郡 2011.7.23)

ヒメボタルが乱舞する写真

ヒメボタル(写真8)
Canon 7D / SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM
バルブ撮影 F1.4 15秒×42カット合成 ISO 200(撮影地:山梨県南都留郡 2011.7.23)

ヒメボタルが乱舞する写真

ヒメボタル(写真9)
Canon 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
バルブ撮影 F1.4 2秒×62カット合成 ISO 1600(撮影地:埼玉県秩父市 2012.06.09)

ヒメボタルが乱舞する写真

ヒメボタル(写真10)
Canon 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
バルブ撮影 F1.4 3秒×69カット合成 ISO 1600(撮影地:埼玉県秩父市 2012.06.08)

ヒメボタル(動画)
Canon 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE(撮影地:埼玉県秩父市 2012.06.08)

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瑠璃という名の昆虫たち

2016-02-13 21:26:24 | その他昆虫と話題

 先般、当ブログの「超美麗な昆虫たち」という記事において、私が覚えた極彩色の昆虫たちを紹介したが、今回は、和名に「ルリ(瑠璃)」が付く昆虫を紹介したい。

 「瑠璃」とは仏教世界の中心にそびえ立つ須弥山で産出される宝石のことで、その色にちなんだ瑠璃色は、紫色同様に至上の色と言われている。JISの色彩規格では「濃い紫みの鮮やかな青色」としており、Webでは、このような色になる。「瑠璃色(#004898) または 瑠璃色(#1e50a2)」。
 Webでは、画一的な色でしか表すことができないが、ご存知のように、色は三属性と呼ばれる色相・明度・彩度の三つの要素の組合わせで創りだされており、様々なトーンがある。また、色は照明する光源と物体と人の目とによって知覚される現象であるから、十人十色と言われるように、同じ色を見てもその感じ方は人によって違う。見る人の感覚・知覚・感情に個人差があるからである。質感をも含めれば、色は「無限に存在する」とも言えるだろう。

 さて、至上の色をした昆虫には、どのような種がいるだろうか?実際に瑠璃色に見える昆虫は、たいへん多い。特に光沢のある上翅を持つ甲虫類に多く見受けられるが、和名に「ルリ(瑠璃)」が付く昆虫は、以外と少ない。以下に、撮影した中から瑠璃という名の昆虫たちの写真を集めてみた。
 これら昆虫が、実際に瑠璃色に見えるかどうかは、見る人によるのだろうが、正直なところ、なぜルリ・・・という和名なのか?と思う種もある。和名には学名と違って命名法は存在しない。従って先取権はなく、その種をどのような和名で呼ぼうと自由である。例えば、ルリボシカミキリをクロボシミズイロカミキリと呼んでも良いのであるが、世間一般に広く通用しなくてはならない。誰が命名したのかは分からないが、和名については、九州大学編集による日本産昆虫総目録(1989)および日本昆虫学会編集による日本昆虫目録が基準となっている。(約3万2千6百種の日本産昆虫の一部には、和名が付いていない。)
 ちなみに、昆虫の和名に含まれている色は、「瑠璃」の他に「赤」「紅」「青」「黄」「水色」「黒」「白」「紫」「茶」「浅葱」があり、「ルリ」の付く昆虫では、他にルリモンハナバチ、ルリクワガタ、ルリハムシ等がおり、今後、撮影リストに加えたいと思う。

 今年は、6月に名城大学で開催される日本色彩学会の全国大会にて「ホタルに関する講演」を依頼されているため、「昆虫と色彩」について広く学んでおきたいと思う。撮影においては、「色」を1つテーマにして様々な昆虫を探すのも面白いかも知れない。

注釈:普通種であるルリシジミは、翅を開かないことで知られているが、何度も観察しているうちに開翅するタイミングを発見し、撮影に成功したものである。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

アマゴイルリトンボ

アマゴイルリトンボ
Canon 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/160秒 ISO 200 -1EV(2014.7.6)

ルリイトトンボ

ルリイトトンボ
Canon 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F3.5 1/800秒 ISO 200 (2011.7.16)

ルリボシヤンマ

ルリボシヤンマ
Canon 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4
絞り優先AE F4.0 1/500秒 ISO 800 +2/3EV(2014.9.15)

オオルリボシヤンマ

オオルリボシヤンマ
Canon 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.6 1/60秒 ISO 400 -2/3EV ストロボ使用(2011.9.19)

ルリシジミ

ルリシジミ
Canon 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F8.0 1/800秒 ISO 500 -2 1/3EV(2014.6.14)

オオルリシジミ

オオルリシジミ
Canon 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 1000 +1 1/3EV(2013.05.26)

ルリタテハ

ルリタテハ
Canon 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 500 +1 1/3EV(2015.7.19)

ルリボシカミキリ

ルリボシカミキリ
Canon 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/200秒 ISO 1600 (2011.7.16)

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海の風景

2016-02-11 19:59:10 | 風景写真/海

「まとめシリーズ第八弾」~海の風景~

 撮影頻度はかなり少ないが、海も好きな風景の1つである。今までで一番印象に残っている海は、宮古島の「美ら島」と西伊豆の「雲見千貫門」だ。宮古島のエメラルドグリーンの海は日本一の美しさであり、雲見千貫門は絶景中の絶景である。ここに掲載した写真をご覧いただいた方も、「美しい、絶景」と思い、また、一度は行ってみたいと感じ、更には実際に行っていただけたら、"商業的観光写真"として成り立つかもしれない。

 最上級の商業的観光写真は、立派な「作品」であるが、撮る側の視点を変えると違った光景に変わる。海には様々な表情がある。その表情を演出している要素の1つは「波」ではないだろうか。時に荒々しく砕け散ち、時に静かに打ち寄せる波。景観ではなく情景を感じると、写真でしか表現できない絵画的とも言える幻想的な光景になる。
 今後の目標は、東山魁夷画伯の「濤声」にみる日本画的な和を感じる海を撮ることである。

お願い:この「まとめシリーズ」に掲載している写真は、かつてそれぞれ1つの記事として紹介していますが、すべて現像し直してサイズを変えて、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

宮古島

美ら島
Canon 7D / SIGMA MACRO 50mm F2.8 EX DG
絞り優先AE F9.0 1/100秒 ISO 200(撮影地:沖縄県宮古島市 2012.09.09)

雲見千貫門

雲見千貫門
Canon EOS 5D Mark2 / EF17-35mm f/2.8L USM
絞り優先AE F22 1.3秒 ISO 100(撮影地:静岡県賀茂郡松崎町 2012.1.2)

城ヶ崎海岸

城ヶ崎海岸
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/800秒 ISO 1600(撮影地:静岡県伊東市/城ヶ崎海岸 2015.1.3)

根本海岸の屏風岩

根本海岸の屏風岩
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
バルブ撮影 F22 68秒 ISO 100(撮影地:千葉県南房総市白浜町 2012.1.87)

荒崎海岸

荒崎海岸
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F22 25秒 ISO 200(撮影地:神奈川県横須賀市 2012.09.29)

城ヶ崎海岸

夜明けの城ヶ崎海岸
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F2.8 25秒 ISO 1600 +1 1/3EV(撮影地:静岡県伊東市/城ヶ崎海岸 2015.1.3)

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超美麗な昆虫たち

2016-02-08 22:11:10 | その他昆虫と話題

 超美麗な昆虫たち・・・この記事では、これまでに撮影した日本に生息する超美麗昆虫12種を集めてみたので紹介したいと思う。
 この時期は、自然風景写真を主としているために、気象条件のタイミング次第では自宅に籠ることが多い。そんな時は、過去に撮影した様々な写真を見返して自己反省するとともに、再現像と組み直しをして新たな「まとまり」として1つの記事にするのも有意義であろう。
 ここに掲載した超美麗昆虫12種は、あくまで私の個人的趣味と美的感覚による選別であり、当然、撮影していない超美麗な昆虫も多く存在するし、写真の写り具合で選ばなかった種もあるが、日本にも、南米やオセアニアに引けを取らない美しい昆虫がいるのだと改めて気づかされた。また、これらの種は環境省RDB等に記載されている絶滅危惧種ではないこともうれしい。早く、これら昆虫たちが活動する季節になってほしいものである。
 尚、掲載の順番は、美麗の順ではない。ご覧いただいた皆様は、どの昆虫に投票するだろうか?

お願い:掲載している写真は、かつてそれぞれ1つの記事として紹介していますが、すべて現像し直してサイズを変えて、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

ミヤマカラスアゲハ(春型)

ミヤマカラスアゲハ(春型)
Canon 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/250秒 ISO 1600 +1EV(2012.5.27)

メスアカミドリシジミ

メスアカミドリシジミ
Canon 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F9.0 1/800秒 ISO 2500 -1/3EV(2015.6.7)

キベリタテハ

キベリタテハ
Canon 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F11 1/160秒 ISO 200(2012.08.25)

クジャクチョウ

クジャクチョウ
Canon 7D / Tokina AT-X 304AF 300mm F4 + Kenko TELEPLUS 2X
絞り優先AE F10 1/320秒 ISO 1000 -1/3EV(2012.08.19)

ナミハンミョウ

ナミハンミョウ
Canon 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.6 1/60秒 ISO 3200(2010.09.20)

タマムシ

タマムシ
Canon 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F5.6 1/60秒 ISO 400 ストロボ使用 (2011.6.19)

アカガネサルハムシ

アカガネサルハムシ
Canon 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F10 1/16秒 ISO 400 ストロボ発光(2013.07.15)

アオクチブトカメムシ

アオクチブトカメムシ
Canon 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 1/250秒 ISO 640(2012.07.08)

オオセイボウ

オオセイボウ
Canon 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F8.0 1/320秒 ISO 2000 +2/3EV (2013.07.13)

ヨモギシロテンヨコバイ

ヨモギシロテンヨコバイ
Canon 7D / TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
絞り優先AE F8.0 1/125秒 ISO 3200(2010.07.17)

アオイトトンボ

アオイトトンボ
Canon 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F2.8 1/500秒 ISO 200(2010.07.10)

マルタンヤンマ

マルタンヤンマ
Canon 7D / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F3.5 1/60秒 ISO 400 ストロボ使用(2011.8.13)

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霧氷(rime)

2016-02-06 19:02:13 | 風景写真/霧氷

 霧氷の光景に取り憑かれ、ここ数年は冬になると霧氷ばかり追いかけている。その理由は、ブログ記事「霧氷の魅力」を読んでいただきたいが、霧氷は、勿論、冬の時期にしか見られないが、ある限られた気象条件でしか現れないし、東京在住で週末しか出かけられない私には、より一層出会いのチャンスが少ない。片道200kmの道のりを1枚も撮ることなく、何度、往復したことだろう。
 それでも何度かは撮影することができた。しかしながら、その魅力と感動を十分に伝えることができる写真は、未だに撮れていない。絶景には違いないが、構図、光、色彩、オンリーワンに私らしさ・・・多くの課題がある。また、見ていただける方々からの評価が低ければ「作品」とも言えない。
 今シーズンは、まだ3月末頃までチャンスがあると思う。そこで「私自身の反省と向上」のために、これまでに撮影した霧氷をスライドショーにしてみた。(今回は、BGM付き)

霧氷(軽井沢)
Canon EOS 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F6.3 0.3秒 ISO 100(撮影地:長野県軽井沢町 2012.01.15)

注意:動画は、高画質でご覧いただけます。YouTube画面右下のマーク右から3番目の「設定」を HD1080P にしてご覧ください。

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雪の花

2016-02-04 21:49:10 | 風景写真/冬

 白樺高原の霧氷、白樺湖の雨氷、そして御射鹿池の霧氷と見てきたが、どれも説明的な写真になってしまった。霧氷や雨氷という素晴らしい光景に出会いながら、何も考えず撮っているような写真ばかりに未熟さを痛感し、気持も滅入る後日である。
 今回、一枚だけ雰囲気の違う写真を撮っていた。木に積もった雪が溶けかかっており、それが白い花を咲かせたように見えたので撮影したものである。この周囲にはカラマツの霧氷林があったが、それよりも、掲載した木の方が美しく思えた。本日は、立春。春が待ち遠しい。
 1枚では寂しいので、過去に撮影した未公開の1枚と再現像した1枚も並べて掲載しておきたいと思う。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

雪の花

雪の花
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F3.2 1/500秒 ISO 100 +1 1/3EV(撮影地:長野県茅野市 2016.1.31)

上高地の冬景色

静寂
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F18 0.3秒 ISO 50 +2EV(撮影地:長野県松本市市/上高地 2013.1.5)

上高地の冬景色

静寂
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F18 0.8秒 ISO 50 +2EV(撮影地:長野県松本市市/上高地 2013.1.5)

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御射鹿池の霧氷

2016-02-03 22:02:25 | 風景写真/霧氷

 御射鹿池。私の親類の友人であった東山魁夷画伯の「緑響く」(1982年制作)という名画のモデルになった池である。
 御射鹿池には四季を通じて何度も訪れており、冬にも3回訪れて撮影しているが、その時は、池は凍っていないものの、早朝という時間と着雪した木々で、「人を寄せ付けない冷たさ」だけで美しさは感じなかった。今回は、予想通り木々には綺麗な霧氷が付いていたが、池は凍って雪原状態。もし、この霧氷を映す水鏡ならば、新緑の御射鹿池に勝るとも劣らない美しさであろう。タイミングが難しいが、いつか撮ってみたい。
 参考までに、雪景色と新緑の御射鹿池の写真も以下に掲載しておきたい。

お願い:写真は、1024*683 Pixels で掲載しています。Internet Explorerの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、 画質が低下します。Internet Explorerの画面サイズを大きくしてご覧ください。

御射鹿池の霧氷

御射鹿池の霧氷
Canon 5D Mark2 / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO
絞り優先AE F11 1/200秒 ISO 100(撮影地:長野県茅野市 2016.1.31)

御射鹿池の霧氷

御射鹿池の霧氷
Canon 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F11 1/125秒 ISO 100 +2/3EV(撮影地:長野県茅野市 2016.1.31)

御射鹿池の霧氷

御射鹿池の霧氷
Canon 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F11 1/200秒 ISO 100 +1/3EV(撮影地:長野県茅野市 2016.1.31)

御射鹿池(雪景色)

御射鹿池(雪景色)
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F2.2 30秒 ISO 100(撮影地:長野県茅野市 2014.12.07)

御射鹿池(新緑)

御射鹿池(新緑)
Canon EOS 5D Mark2 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZE
絞り優先AE F11 30秒 ISO 100(撮影地:長野県茅野市 2010.06.20)

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