事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

謎の生物その後

2007-11-24 | まち歩き

Agito 前にお伝えしたわが布目の“謎の生物”騒ぎがおさまらない。さらに詳しい話を聞くと、

1.顔が三角
2.首が長い
3.その首が365°回転する(だからなんなんだその余計な5°は)
4.身体が鮫肌
5.目が光る
6.昼も村なかを徘徊し
7.どうやら朝の二時から鳴き始めて近所迷惑だった鶏を屠ったらしく、感謝され
8.つがいの片方が先日交通事故で死亡。
9.村の中心部の竹藪の中に住んでいるらしい。
10.布目で目撃していないのはウチだけ(笑)
という具合。結局タヌキだったらしい、とお伝えしたばかりなのに、先週の百姓の会議でそれに疑義が呈された。

Gao 「なんぼなんでもあれがタヌギってごどねんでろ?」
「なして」
「あったげ首なんげはずあんめ?(長いはずがないだろ)肌も変だけし。」
「したさげあれはやー、毛変わりの最中だろや」
「この季節に毛変わり?」
「うるせーヒロシ。おめは見でねあんさげ。」
「待で待で。オレこの前写真とたぞ。」
「はやぐ言えよおめー。」
今度その写真を見せてもらえることになったのである。わくわく。

※その写真、あまりにしょぼくてよくわかんない出来(`・ω・´)

それにしても百姓をしているとたくさんの動物を見かける。先週はお伝えしたようにが小さなカエルにいきなり飛びかかってパクつくところを目撃したし、高速道近くの田んぼを作っている百姓は、カラスが小さな獲物を高速道に落下させて死亡させる現場をしょっちゅう見るのだそうだ。そういえば私も草刈りの最中におそらくカモの巣を見つけ、慎重にその周りを刈ったのだったが、帰りにそこを通ると、もう巣の中の卵は消えていたりした。あれは何の動物のせいだったんだろう。

私がなにより心なごむのは、近頃サギの数がどんどん増えていることが実感できることだ。車を転がすときには、つい田んぼを見渡して、あの美しい姿を探したりして、妻に笑われたりしている。

「いつもは自然なんか大嫌い、って顔してるくせに(笑)」

でもさぁ、ここまで「野生の王国」化していることが、嬉しいとか哀しいという以前に、なんか、あーそういう土地なんだよな、と一種の諦観とともにこの……年とったかオレ。

……しかしこの謎の生物は、なんとハクビシンであることが後に判明。温海あたりが生息の北限と思われていたのに。温暖化の影響はこんなところにも。

Fist_of_fury 画像は「百獣戦隊ガオレンジャー」「仮面ライダーアギト」(‘01 東映)
息子と娘を連れてイオンシネマ。
「どうだった?」
「ガオレンジャー、つまんなかった。」と息子は不満げ。
「あぁ、桃太郎のお話だったけどな。」パロディ、なんて高級なものではなかった。ワイヤーアクションは進歩しているが。
「それにさあ」
「うん」
「剣がペナペナだった。」
そーかー、でもお父さんは「ドラゴン怒りの鉄拳」でブルース・リーが使うヌンチャクがぷにゅぷにゅしてても気にしなかったもんだがなぁ。
 娘の方は怖がって「おとうさん、かえろぉ?」とずーっと言ってました。子どもにシネコンのあの大音量はつらいよな。
                       ガオ☆ アギト☆☆★★(管理官役の娘が私好みなので)

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謎の生物

2007-11-24 | まち歩き

Monstersinc1 「見だが?」
「え?」
「謎の生物。」
「はあ?」
「知らねながヒロシ。布目さ謎の生物いっだな。」

布目(ぬのめ)とは、私の住んでいるチョー田舎。戸数22。そのなかの9軒が育苗組合を組織して、種を蒔いて各戸のハウスに育苗箱を入れるまでを共同で作業している。この日はその打ち上げ。「ひろしくんサウナに入る」の号でご紹介した温泉「ゆうゆう」にみんなで向かった。その、送迎バスでの会話。

「どんだ生き物だなや。」
みな口々に証言する。どうやら目撃していないのは私だけらしい。
「猫でね。」
「犬でもね。」
「タヌギ(狸)でもね。」
「イダチ(イタチ)でもね。」
「顔が三角で。」
「首がなんげぐで(長くて)」
「うん。その首が365度回んなよ。」なんだその余計な5度は。
「目が光て。」

……だんだん化け物じみてくる。結局その生物、否定されていたタヌキのつがいだったらしく、そのうちの1匹は先日かわいそうに交通事故で死亡してしまったのだった。誤解されると困るのだが、田舎とはいえ布目は狐狸の類が出没するほどではなかったのでちょっとびっくり。

Monsters それにしてもこの打ち上げ、父親も参加していたが、自分の肉親の前でカラオケを歌うという貴重な経験ができる年に一度の機会。今年はお気に入りの「天体観測」を絶叫したが(情けない四十代)、親父がしみじみと「すさまじー歌もあるもんだ」と年寄り仲間と嘆じていたのにはちょっと反省。

……実は、この話には後日談がある。

画像は「モンスターズ・インク」(‘01 米)
Monsters’ Inc.
ディズニーの、というより製作のピクサー(トイ・ストーリー)の、相変わらずハイレベルなCGアニメ。ちょっとでも似たところがあると“(日本の)○○の影響”と騒ぎ立てるのが日本の芸能ジャーナリズムの悪弊だが、この映画はどうみても宮崎アニメの影響ありあり。主役サリー(ジョン・グッドマンの声がいい感じ)の質感はもろトトロだし、モンスターの世界へ迷い込む女の子が、どうみても東洋人なのもおそらく偶然ではない。が、身びいきで言うのではないけれど、練りに練ったというストーリーは、宮崎のそれに今ふたつぐらい及ばない。本当なら“もっと泣かせ”“もっと笑わせる”ことが出来たはずなのに。CGであることの最大のメリット「何でも描ける」ことが100%活かされているとも思えないし。およそ日本でつくることの出来ない映画であることを充分に認めた上で、ちょっと因縁つけてみました。
                         オープニングのおまけ短篇と、ラストのNG集は最高☆☆☆★★

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封筒の謎。

2007-11-24 | 受験・学校

Ocean01  三重県教育委員会は、生徒に暴行したり、女子生徒の胸にさわるなどした三重県南部の高校の男性教諭2人を減給10分の1(1ヶ月)に、生徒に避妊具を渡した教諭ら2人を戒告の懲戒処分にした。
 男性教諭(29)は昨年10月、担任している男子生徒が授業に出なかったため、ほおを平手でたたいたり、足で腹をけったりする体罰を加え、頭などに軽いけがをさせた。別の高校の男性教諭(57)は昨年夏や今年1月ごろ、顧問をしている運動部の合宿で女子生徒をマッサージする際、胸に触るなどした。
 また同教委は、今年1月、顧問をしている文化部の生徒に大会参加のための旅費を渡す際、誤って封筒に男性避妊具を入れて渡した津市内の高校の男性教諭(38)ら2人を戒告処分とした。
【2002年3月26日 夕刊フジ】

……?
“誤って封筒に男性避妊具を入れ”るって、いったいどうやったらそんな奇跡のような間違いが起きるんだ?
 ちょっと推理してみよう。

1.成人男性の80%は何らかの形でスキンを携帯しているが(勝手に断定)、この男性教諭はおそらくバッグの中の学校の封筒に忍ばせていた。で、生徒に手渡すときに封筒を取り違えた

2.おちゃめなこの男性教諭は、ちょっとしたウケ狙いで仲のいい、あるいはお気に入りの女子生徒にスキンを渡したが、そのシャレが通じなかった。あるいは、彼女はわからないふりをして、いい加減うんざりしていた男性教諭を告発した。

3.封筒の中にスキンを入れたのは女子生徒の方で、母親に見つけられて詰問された彼女が、男性教諭のせいにしてしまい、お人好しの教諭はその冤罪をなぜか受けいれた

4.その学校では大会派遣の際にスキンを支給することが慣例になっていた

11g02 ……さてどれでしょう(笑)。おそらく実につまらないミスだったりするのだろうが、処分を下す側の脱力感も目に浮かぶようだ。夕刊紙や男性週刊誌には毎号必ず公務員の犯罪がとりあげられている。読者にとって、このテの記事は気分のいいものなのだろう。同じ紙面に、『必ずセイコーできる援交スポットはここだ!』的な記事まで載せるくせに、公務員の場合は総スカンである。日頃から公務員は、その尊大さとリストラの心配がないことなどで嫌われまくりなわけだからなあ。それに高校の教師は「きっと女子生徒とうまくやっているに違いない」という目で見られているから(笑)、人一倍身を律しなければならないのだろうな。

先週、テレクラ関係で女子高生とエッチして処分をうけた元公務員と偶然飲んだので、この記事をとりあげてみました。ホントやめようね、馬鹿なことは。

画像は「オーシャンズ11」(‘01 米)
「ねえお父さん、“オーシャンズ”の10までって、面白かったの?」ファイナルファンタジーじゃあるまいし、イレブンは11作目じゃなくてだな……10歳の息子にフランク・シナトラを語っても仕方あるまい、と断念。「イレブンはな、11人のイレブンだよ。サッカーとちょっと関係あるのかも。」無いって。いや、あるのかな。盗っ人チームプレイのシンボライズとして。
 そのシナトラファミリーのオリジナルは観ていないが、再映画化のこれを、もっとオシャレで軽快な映画かと思っていたのに。役者たちはみな気持ちよさそうに演じているが、観客はそれほど気持ちがよかったわけでもない。
                             それにしては、ものすごいヒットだが☆☆☆★

……後にオリジナルも観たけれど、ひんしゅくをかうことを覚悟の上で断言。リメイクの方が面白いかも。

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ワダツミの木 / 元ちとせ

2007-11-24 | 音楽

Hajime_chitose 「凄いのが出てきたなー」
「うん、凄い。」
ロック好きの同年代の教員と飲んでいて、このヴォーカリストの話になる。奄美大島出身。民謡コンテスト最年少優勝。おいおい、民謡ポップスかよ。

若い頃からロックばかり聴いていた我々にとって、民謡だの演歌だのははっきりと唾棄すべき存在だった。

 しかし日本人の内には、確実にこぶし、だの節回し、に呼応する部分があるのだろう。そこを不意に一撃された気分。

「何ぬるいことを言っとるか公務員どもがーっ!」

からんできたのは同い年の銀行員。こいつもロック好き。

「入行してすぐに営業のために『ああ上野駅』(by井沢八郎……上野はおいらの心の駅だぁ~♪)を歌わなきゃならなかったオレの無念がお前らにわかるかーっ!」
すまん。しかしお前何も泣かなくても。

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円谷の子 ~ウルトラの系譜Ⅲ

2007-11-24 | テレビ番組

Tiga16年のウルトラシリーズ不在の期間で最も変化したのは、ウルトラを観て育った子どもたちが、大人になって自分の子どもを持つまでになった、つまり視聴者層が二世代化したということ、加えて製作者側も同じくウルトラ世代が製作現場のほとんどを占めるまでになったということである』(片岡力~【円谷THE COMPLETE】)

まったく、そのとおりだと思う。傑作ウルトラマンティガの結実は、円谷の子らによるものだ。

 二世代化した円谷の子である典型が堀家。土曜の夕方、息子と二人で「ティガ」なる、わけのわからない名前(インドネシア語の聖なる数字“3”を意味する)のウルトラマンの再開を見つめる。私は前回お伝えしたように、3タイプの変身や、主演がジャニーズ系であることなどで醒めた気持ちで観始めたが、私が借りてきたビデオによって「帰ってきたウルトラマン」の大ファンになった息子は素直に興奮している。

Nagano_takami  ……正直、特撮にしょぼいところはあった。しかし、V6のテーマソング「Take Me Higher」のかっこよさに代表されるスタッフやキャストの本気ぶりには圧倒された。すごいぞこれ。

体裁として子ども番組であることから離れられないウルトラシリーズにおいて、主人公は熱血漢に設定されることが多い。けれど、長野博演ずるダイゴは、長野のキャラに似て“超人になってしまった自分に、とまどいながらも運命として受けいれる”冷静さがあり、熱血漢嫌い(なんだそれ)の私を喜ばせた。それに、彼のV6としての仕事が多忙をきわめたため、脇役中心の回がけっこうあり、クールビューティ高樹澪(イルマ隊長)目当ての親世代には結果オーライ。

 そして吉本多香美。レナ隊員を演じたこの初代ウルトラマン黒部進の娘は、ガッツあふれる演技(こっちが熱血漢だったのね)と、子ども向けとはとてもいえないファッション(タンクトップ姿のセクシーさは今も鮮烈)で、特撮アイドルとしてブレイクした。この娘のことは、なにしろ黒部の子だから円谷の子らはみんな応援している。映画「皆月」で見せた奥田英二とのからみはポルノそこのけだったし(イったあと、痙攣する姿はリアルそのもの)、並の根性ではない。第二のひし美ゆり子として、長く記憶されるだろう。

Mio  最終回「輝けるものたちへ」は、翌日の運動会準備のために居残っていた職員室で、たった一人で観た。まるでドラゴンボールの“元気玉”のような展開には疑問もあるけれど、見事なドラマだったとつくづく感心。以降、平成ウルトラシリーズはまたしても子ども向けに傾斜していくのだが、いつの日かまた、我々をノックアウトするウルトラが降臨してくれるに違いない。ティガを観て育った世代による、円谷の孫に向けて作りだした超人が。

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