ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

相模原殺傷2年 「違い認め合える社会に」佐々木桃子氏

2018年07月26日 14時13分41秒 | 障害者の自立

伝えたいこと 東京都手をつなぐ育成会理事長

 息子が3歳の時に重度の自閉症であることがわかった。養護学校などに通い、卒業後は生活介護施設で小物を作るといった活動をしながら、平日はグループホームで暮らし、週末を自宅で共に過ごす生活を10年ほど続けている。

 事件直前の2016年4月には、障害者への差別を禁じ配慮を求める障害者差別解消法が施行されたばかり。本来障害者に寄り添うべき施設の元職員による犯行と知り、衝撃を受けた。ご遺族の意見を最も尊重すべきだが、被害者が一律に匿名で報道されたことにも、一人の人間として扱われていないようで若干の疑問を感じた。

 報道を見る限り、施設職員による障害者への虐待は後を絶たない。知的障害者も感情や意思を持つ人間だ。尊厳を持って接してもらえない現実に「事件前と何も変わっていないのではないか」と憤りを感じている。

 事件後、インターネットなどで植松聖被告(28)=殺人罪などで起訴=に賛同し、擁護するような書き込みが散見される。しかし、書き込む人の多くは実際に知的障害者と接したことがないのではないか。誤った情報が広がり、障害者をおとしめる空気がまん延しないかと不安を感じている。

 私も息子が幼い頃は障害に関する知識がなく、病気のように治るとさえ思っていた。良い悪いではなく、まずは知的障害者を知ってほしい。行政には交流の機会をもっとつくってほしい。

 他人を差別する心は誰にでも多少はあるだろう。しかし「いなくなればいい」というのは絶対に間違っている。価値のない人間はいない。他者との「違い」を認め合える社会になってほしいと願っている。

 

 ささき・ももこ 2016年5月から、知的障害のある子供の親、家族らでつくる「東京都手をつなぐ育成会」の理事長を務める。

  相模原市の障害者施設で入所者19人が刺殺された事件から26日で2年。今、社会に伝えたいメッセージを聞いた。

東京都手をつなぐ育成会理事長 佐々木桃子さん

2018/7/25     日本経済新聞


「友達同士 一緒に学ぶ」 横浜・中村小と中村特支、日常交流40年

2018年07月26日 14時00分37秒 | 障害者の自立

 二十六日で発生から二年がたつ津久井やまゆり園(相模原市緑区)の殺傷事件は、植松聖(さとし)被告(28)=殺人罪などで起訴=の障害者への差別思想が伝えられ、障害の有無にかかわらず認め合う「インクルーシブ(包摂)教育」を再考する契機になった。横浜市南区の同じ敷地にある市立中村小学校と同中村特別支援学校(特支)は約四十年にわたり日常的に交流。全国から視察が相次ぐなど注目が集まっている。 (志村彰太)

 「ミシンで袋を縫う授業の続きです。終わった人は他の子を手伝って」。今月十二日、同小六年の三十五人と特支小学部六年の六人が、同小の教室で家庭科の授業を受けていた。

 同小の児童は自発的に特支の児童を手助け。ミシンに糸を取り付け、特支の尾形千里(ちさと)君(11)の操作に合わせて布を動かしていた溝口翔斗(ひろと)君(12)は「一年の頃から友達だから手伝うのは当たり前。特別なことじゃない」と話した。

 同小は一九五一年に開校。七九年に、土地不足のため同じ敷地に特支の校舎を建設して開校(当初は上菅田養護学校の分校)したのが、結果的に交流を促進した。一階の渡り廊下で校舎がつながり、同小の児童は休み時間に自由に特支の教室に出入り。授業では、各学年とも月に一回は、家庭科や音楽、総合学習のいずれかを一緒に行う。五月の運動会も合同で開き、共にソーラン節を踊る。

 同小の金子郁規(ふみのり)校長(53)は「インクルーシブという言葉を持ち出すまでもなく、友達同士として当たり前のように関わり、一緒に学んでいる」と語る。

 特支PTA会長の佐藤恵さん(47)は、長女瑠依(るい)さん(16)=高等部一年=が重度の身体障害者。小学部に入学当初「中村小の子と、うまくやれるだろうか」と不安だったが、すぐに解消した。「偏見や過剰な気遣いなく関わってくれて、娘も笑顔が増えた」と喜ぶ。

 ただ、学校の外に出れば、バス乗車時や温浴施設利用時に、周囲から露骨に嫌な顔をされることがある。佐藤さんは「障害者を隔離せず、この学校のように日ごろから交流していれば、差別と偏見はなくなるのでは」と強調した。

ミシン糸の取り付けなどを手伝う溝口君(右)

47NEWS    2018年7月25日


宇都宮市庁舎内で“盲導犬”訓練 「安心して来庁できる」

2018年07月26日 13時09分49秒 | 障害者の自立

 視覚障害者の歩行をサポートする盲導犬として活躍するための訓練が24日、宇都宮市役所の庁舎内で初めて行われた。東日本盲導犬協会(同市福岡町)の訓練士5人がそれぞれ盲導犬の候補犬を伴い、庁舎内を歩いたり窓口の待合イスで待ったりする実践的な訓練を行った。

 同協会は視覚障害者の生活の質の向上と支援を目的に、盲導犬の育成や歩行訓練、生活訓練などを行っている。現在、1~2歳の約20頭を育成、盲導犬として年間6頭前後を送り出している。

 平成14年に「身体障害者補助犬法」が施行されたことで、公共施設や商業スペースなど盲導犬を受け入れる範囲が広がった一方、通行人の妨げにならないことや毛が抜け落ちないよう服を着せるなどの行動・衛生管理を求める要件も増加。より実践的な訓練が必要とされるようになった。市役所にも視覚障害の人が訪れる機会が多いため、庁舎内での訓練が待たれていた。

 この日の訓練では、来庁者の妨げにならないような歩行や、エレベーターの乗り降りも落ち着いた様子でこなしていた。

 同協会の西原健司訓練部長は「事前に施設を知っておくことが重要。役所の手続きの時など安心して来ることができる」と話している。宇都宮市では、今後も市庁舎や市文化会館での訓練を受け入れる予定だ。 

市庁舎内で初めて行われた盲導犬候補犬の歩行訓練。落ち着いた様子でこなしていた=24日、宇都宮市役所

市庁舎内で初めて行われた盲導犬候補犬の歩行訓練。落ち着いた様子でこなしていた
 
2018.7.25    産経ニュース

福島)「いわき夢ワイン」の直売所がオープン

2018年07月26日 10時48分39秒 | 障害者の自立

 障害者らがブドウの栽培から醸造まで手掛けて商品化した「いわき夢ワイン」の直売所「いわきワイナリーガーデンテラス&ショップ」が24日、いわき市好間町に開店した。農産物の6次産業化施設として地元産ワインをアピールし、観光振興も担う。

 ワイン造りは、NPO法人みどりの杜(もり)福祉会(今野隆理事長)が、障害者の就労支援として2009年から取り組んできた。震災でブドウ畑が被害を受けたが、栽培を再開。15年から醸造、出荷している。

 直売所では地元で収穫したメルローやシャルドネ、甲州といった品種で仕込んだワインを販売しており、ブドウ畑を眺めながら試飲もできる。今野理事長は「手作りのため、生産量は年間1万8千本ほどだが、おいしいと好評なので増やしていきたい」と話していた。

写真・図版

窓の外に広がるブドウ畑を見ながら試飲もできる

2018年7月25日    朝日新聞


「道の駅かつらぎ」不正支出問題

2018年07月26日 10時18分34秒 | 障害者の自立

「移転先に産廃」 社福法人、市と公社を提訴 /奈良

 葛城市の「道の駅かつらぎ」建設を巡る不正支出問題で、建物の移転に応じた障害者施設を運営する社会福祉法人が、移転先用地の地中から見つかった産業廃棄物を撤去するよう求め、市と市土地開発公社を奈良地裁に提訴した。

  提訴は12日付。訴状によると、法人は市の意向を受け、2014年12月に公社から用地を約4080万円で購入した。ところがその後、深さ最大5・2メートルまで産廃が埋まっていることが判明。「運営する上で重大な障害になる」としている。

 阿古和彦市長は「市に訴状が届いておらずコメントは差し控える」とした。

毎日新聞    2018年7月24日