ゴエモンのつぶやき

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施設の利便性を車いすで点検 鳴門市、高校生ら60人参加

2012年01月31日 02時23分47秒 | 障害者の自立
 高齢者や障害者らにとっての施設の使いやすさをチェックする「ユニバーサルデザイン点検会」(徳島県建築士会鳴門支部主催)が29日、鳴門市立図書館(撫養町大桑島)で開かれ、高校生ら約60人が参加した。

 参加者は3班に分かれ、トイレや駐車場、図書閲覧室などを実際に車いすに乗るなどして巡回。「本棚の間隔がせまく通りにくい」「トイレに段差がある」「雨が降っているときはスロープや手すりが滑りやすくなる」などの問題点を見つけた。

 鳴門工業高校2年、石井涼太君(17)は「普段何げなく使っている施設も、車いすだと使いにくい点があると分かった」と話した。

 点検結果は市へ提出し、改善へ役立ててもらうという。


【写真説明】施設の使いやすさを点検する参加者=鳴門市立図書館

徳島新聞 - 2012/1/30 10:10

車いすの搭乗予約断る 格安航空ピーチ社

2012年01月31日 02時18分18秒 | 障害者の自立

 三月に就航する日本初の格安航空会社(LCC)の搭乗予約をした電動車いす利用の身体障害者、大久保健一さん(35)=兵庫県西宮市=が今月中旬、車いすの大きさを理由に予約を取り消されたことが分かった。大久保さんは「規定のサイズが小さすぎ、電動車いす利用者は乗れない」として、運航する「ピーチ・アビエーション」(大阪府泉佐野市)と国土交通省に改善を求める要望書を提出した。障害者団体は「電動車いす利用者が乗らない前提での運航は問題」と指摘している。


 大久保さんは今月十一日、特別な支援が必要な人が予約に使うコンタクトセンターに電話し、三月の関西-福岡便を予約。折り返し電話があり、車いすのサイズを聞かれた。横幅六十センチ、奥行き九十五センチ、高さ八十五センチで、電動としては普通の大きさ。ピーチ社の内規では、機内に積める車いすは横幅、奥行き各五十センチ、高さ八十センチ以内で、「車いすを取り換えられないのなら予約は取り消す」と言われたという。


 大久保さんは「車いすは体の一部。障害に合わせて作ってあり、他の車いすに替えられるものではない」と話す。旅行が趣味で飛行機をよく利用するが、これまで全日空、日本航空など他の航空会社で搭乗を断られたことはないという。


 通常の旅客機は、座席床下に貨物や搭乗客の手荷物などを積む。コンテナに収めるほか、荷物のバラ積みをするスペースもある。車いすを預けた上で座席に座るのが普通だ。


 ピーチ社によると、大久保さんの車いすの場合、バラ積みでは不安定なため、コンテナ収容になるが「当社は貨物部門がなく、コンテナを所有していないため、物理的に積めない」と説明。サーフボードなど大きな荷物を持ち込む場合も、同様の理由で搭乗を断るという。


 車いすのサイズ規定は予約用ホームページに明記しておらず、内規で定めているだけ。利用客は事前に確認できない。今後、ホームページに記載するか検討していくという。


 要望書を受け、ピーチ社広報は「就航後に運用する中で、何か方法がないか検討していく」、国交省の担当者は「事実関係を確認し、男性に回答する」と話している。


格安航空ピーチへの搭乗を拒否された大久保健一さんと使用する電動車いす=名古屋市内で

東京新聞 - 2012年1月30日 朝刊

「耳から聞く図書」が40館周年、朗読テープ「次代へつなぎたい」/藤沢

2012年01月31日 02時07分24秒 | 障害者の自立
 藤沢市で活動を続けるNPO法人「耳から聞く図書館」(通称・耳図書)が設立から今年で40周年を迎える。視覚障害者向けに始まったボランティア活動だったが、読む側も高齢化し、代表は「次の若い世代にうまくバトンタッチして活動を継続させたい」と話している。

 藤沢駅からほど近い雑居ビルの一室。壁一面が“本棚”だ。この40年間で計1560作品。ボランティアスタッフが、一冊一冊ページを繰りながら朗読し、カセットテープに吹き込んできた。

 代表を務めるのは、水野節彦(さだひこ)さん(71)。現役のころは、NHKアナウンサーとして活躍し、2009年までNHKラジオ深夜便のアンカーを務めていた。今も同番組の「あすへの言葉」でディレクターを担当している。まさに、読むプロとして歩んできた。

 耳図書を1972年に立ち上げたのは、水野さんの母・ミツヱさん(故人)。65歳のとき「子どもが成人し、福祉の仕事に就きたかった夢を実現したい」と活動に取り組み始めたという。

 耳図書では、当初から朗読テープの無料貸し出しだけでなく、ボランティアスタッフと視覚障害のある利用者が、お茶会や宿泊旅行、勉強会などの交流会を開いていたという。「母は、幅広い知識を持ってもらいたいということに加えて、家に閉じこもりがちな視覚障害者20+ 件に、外へ目を向けるきっかけをつくりたい、と活動していたようです」と水野さん。いまでも年2回、ボランティアスタッフと利用者による恒例の交流会が開かれている。

 朗読する作品の選考では利用者の要望も受け入れ、「最新の平積みやベストセラーもどんどん読む。人気作家のサスペンスものも人気のジャンル」。蔵書にはしないが、週刊誌や月刊誌も毎週、毎月読む。

 ここ数年でテープからCD(視覚障害者向けの録音図書=DAISY)へ変化した。このCDが利用者の手に届くまでの過程は、単に読んで録音すればいいという生易しいものではない。

 ボランティアの読み手はまず、下読みとして作品を通しで音読し、大まかな時間を計る。次に、黙読し、読めない漢字や地名・人名の読み方を徹底的に調べ上げる。「基本的に図書館に足を運び、専門的な辞典をめくり確認する」という。次に本番だが、読み間違えたりするたびに録音を止めては読み直す。

 これで終わりではない。朗読を計2回、別々のボランティアスタッフが本を横に置き、聞き直す。読み間違いがあれば、再び読み手に戻され、部分的に読み直すという。

 「聞いた利用者は、『この本を読んだ』って話し、感想を語り合うんです。僕らがやっていることはそういう思いが込められていることなんです」

 読み手や事務担当を含め、スタッフは現在50人ほど。「いまや、60歳代でも若手。スタッフの憩いの場になっている。僕自身も年を取った。いい形で次の世代へ活動をつなげていきたい」。母の思い、100人近い利用者の思いを、今後の活動にどう吹き込んでいけるか。40周年という節目に、新たな一ページの読み手が求められている。


壁一面に収められた録音図書と水野さん=藤沢市朝日町

カナロコ(神奈川新聞) -2012年1月30日

札幌市が知的障害者生活調査 姉妹死亡受け

2012年01月31日 01時49分56秒 | 障害者の自立
■「福祉サービス外」の知的障害者
■姉妹死亡受け、1500人対象



 札幌市白石区のアパートの一室で姉(42)と知的障害のある妹(40)の遺体が発見されたのを受け、札幌市は市内に住む知的障害者で市の福祉サービスを受けていない約1500人を対象に、2月中にも生活調査に乗り出すことを決めた。


 市によると、市内に住む知的障害者は約1万3千人。このうち1500人が福祉施設の利用など市の福祉サービスを受けておらず、生活状況が把握できていない。比較的障害の程度が軽く自活していたり、家族の介護を受けていたりする場合が多いという。


 ただ、白石区の姉妹の場合、近所づきあいが薄かったことに加え、妹が福祉サービスを受けておらず、姉は区の生活保護窓口に相談していたものの申請はしていなかった。結果的に状況の把握が遅れたのではないかとの指摘もあり、調査に乗り出すことにした。


 調査では、家族構成、仕事をしているか家にいるかなど日常生活、困った時の相談先があるかどうかなどについて、簡単に答えられる書面を郵送し、記入してもらう。また本人の状況を地域の民生委員に知らせていいかどうかも尋ねる。2月中に発送する方針だ。


 また、市は北海道電力や北海道ガスなどに対し、料金を滞納している生活困窮者に関する協力や連携を求める申し入れも行った。


 札幌市の加藤敏彦・保健福祉局長は「さまざまなネットワークを何重にも張り、その調整を行政が担いながら、今回のような痛ましい問題が二度と起きないように努めたい」と話している。

朝日新聞 - 2012年01月29日

聴覚障害者の避難考える 宝塚で災害訓練

2012年01月31日 01時43分36秒 | 障害者の自立
 聴覚障害者20+ 件の災害時避難について考える「1泊避難訓練」が28、29日、宝塚市売布東の町、宝塚福祉コミュニティプラザで行われ、約30人が参加した。

 宝塚ろうあ協会が、講習や日帰り訓練では把握できない課題を浮き彫りにしようと企画。市手話サークル連絡会のメンバーらが協力し、初めて開催された。

 大震災が発生したという想定で、参加者は自宅から同プラザまで歩いて避難。手話を使える人がいない状況での、水くみや炊き出しを体験した。ガス漏れがあったという設定で、夜間の避難誘導にも取り組んだ。

 訓練のようすを撮影した映像からは、聴覚障害者20+ 件に情報が伝わらず、取り残された例などが確認された。課題の解決に向けて、参加者からは「情報を共有するためにホワイトボードが必要」「夜の避難時に助けてもらえるよう、前もって近くの人に頼んでおくべき」などの意見が上がった。

 同協会で防災活動に取り組む「めざし隊」の志方龍さん(35)は「外見からは気付いてもらいにくいので、自分から積極的にアピールすることが大切だと感じた」と話していた。


訓練中に気付いた課題などについて、手話を交えて意見を交わす参加者ら=宝塚福祉コミュニティプラザ

(神戸新聞 - 2012/01/30 09:15)