ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

豪雨被災の障害者に衣食住 矢巾の夫妻、自宅で世話

2013年11月30日 01時55分57秒 | 障害者の自立

 8月9日の豪雨で土砂が押し寄せた盛岡市繋の知的障害者らのグループホーム「しあわせの郷(さと)」が、約3カ月ぶりに再開した。記録的な雨で1階は土砂とがれきで埋まり、再出発まではホームの利用者5人を雇う矢巾町のクリーニング店経営者夫妻が、5人を自宅で世話してきた。夫妻は長年にわたり、障害者らの雇用を献身的に支援しており、「わが家」に戻れた青年たちは感謝の念を新たに就労に励んでいる。

 グループホームは御所湖を望む繋小・中や繋温泉郷のほど近く。豪雨では近くの沢があふれて厨房(ちゅうぼう)、風呂などがあった1階は天井まで土砂が流れ込んだ。1日30人ほどのボランティアが訪れ、約3週間で撤去したが、インフラ整備に時間がかかり、ようやく今月、再開にこぎ着けた。

 この間、ホームを運営するNPO法人の運営にも関わり、利用者5人を雇用する矢巾町広宮沢の「阿部クリーニング」の阿部良男社長(70)、アサ子さん(62)夫妻が家賃無料で同町の自宅に受け入れ、衣食住を世話した。

 多くの後押しを受けての再スタートに、利用者らは「阿部さんの家に泊まらせてもらい、ボランティアの人にも助けられた」「戻れて安心した。お世話になった分、きっちり働いていく」と意欲を新たにする。


【写真=グループホームが再開し、利用者が勤務する「阿部クリーニング」で阿部良男社長(左から2人目)に恩返ししようと就労に励む利用者ら】

岩手日報-(2013/11/29)

国連障害者権利条約:早期批准求める 参院委で関係団体

2013年11月30日 01時53分05秒 | 障害者の自立
 障害のある人への差別をなくし、社会参加を促す国連障害者権利条約の承認案を巡り、参議院外交・防衛委員会で28日、参考人質疑があった。障害者団体役員や研究者ら4人は早期批准を求めながらも「批准をゴールではなくスタートに」として、国内法を条約に見合うよう是正すべきだと訴えた。

 車椅子を利用する尾上浩二・DPI日本会議事務局長は「悪意がなくても『障害者はかわいそう』という見方は根強い。障害自体が悪いのでなく周囲の環境次第だ」と述べた。知的障害の息子がいる久保厚子・全日本手をつなぐ育成会理事長は「『親亡き後はどうなる』でなく、障害のある子に見送られようと活動している。批准をどんなに障害が重くても地域で暮らせるスタートに」と話した。

 また、視覚障害のある藤井克徳・日本障害フォーラム幹事会議長は条約の実施や監視のため内閣府の機能強化が必要とし、「(批准する以上)権利条約に恥をかかせないでと国会や政府にお願いする」と訴えた。

 条約は138カ国・機関が批准。承認案は19日に衆院を全会一致で通過した。

毎日新聞-2013年11月29日

医療費窓口無料 継続を 重度障害者の家族ら 市町村議会へ請願、陳情

2013年11月30日 01時47分28秒 | 障害者の自立
 「重度心身障害者医療費助成制度を守る会」は28日、県が来年11月から廃止する同制度の窓口無料を継続するよう求め、27市町村議会に対して請願、陳情を行うと発表した。同制度は、県と市町村が自己負担分を2分の1ずつ負担し、窓口で無料化している。県は来年11月から窓口で支払った後、同額を指定口座に振り込む償還払いへの移行を決めている。

 請願書では、自動還付方式では約3カ月たたないとお金が戻らず、精神的、金銭的に負担が重く、「最も困難を抱える低収入、無収入の障害者にさらなる負担を押し付ける」と指摘。県に対して窓口無料の継続を求める意見書を提出するよう要望している。

 この日は守る会の土屋始さんら10人が甲府市議会を訪れ、野中一二議長に請願書を提出。その後、県庁で記者会見した。交通事故の後遺症のため人工呼吸器を付けた子どもの看護を続けているという北村恵梨子さん=市川三郷町=は、医療費が3カ月で40万~50万円になると説明。「窓口無料廃止はわが家にとって死活問題」と話した。請願、陳情は、各市町村の12月定例議会開会中に提出する。


野中一二甲府市議会議長(右)に請願書を手渡すメンバーの土屋始さんら=甲府市役所

(山梨日日新聞から)-2013年11月29日(金)

障害者の菓子作り、横浜で30日に全国大会/神奈川

2013年11月30日 01時43分32秒 | 障害者の自立
 全国の障害者がパンや菓子作りの腕を競うコンテスト「第6回チャレンジド・カップ」の決勝大会が30日、横浜市西区の国際フード製菓専門学校で開かれる。予選を通過した計16チームが決勝に進出。県内からは横浜市と横須賀市の福祉施設などから4チームが挑む。

 地域の作業所などでパンや菓子作りに励む障害者の自立を支援しようと、2003年から隔年で開催されている。パンと菓子の2部門に分かれ、北海道から沖縄まで全国22都道府県より計64チームがエントリー。パン工房や洋菓子店のオーナーらが、味や見た目などを審査する予選を経て、各部門8チームが決勝大会に進んだ。

 大会実行委員会事務局でパン窯製造メーカー社長の澤畠光弘さんは「大会を重ねるにつれ、作品のレベルはどんどん高くなっている。普段の取り組みの成果を発揮し、素晴らしい作品を仕上げてくれることを楽しみにしている」と話している。

 今大会は横浜と中国・上海の友好都市提携40周年を記念し、上海の障害者らを招待。当日は決勝進出チームとの菓子作りを通した交流も予定している。

 県内から決勝大会に進んだチームは、「はたらき本舗」(横浜市泉区)、「アムアムキッチン」(同市神奈川区)、「あすたシスターズ」(同市都筑区)、「あすなろ学苑」(横須賀市小矢部)の4チームで、いずれも菓子部門に出場する。

 同カップの問い合わせは、実行委事務局電話045(431)1178。


決勝進出チームを決める予選審査の様子(実行委員会提供)

カナロコ(神奈川新聞)-2013年11月29日

あす障害者と楽しむ映画祭 音声ガイドや字幕

2013年11月30日 01時39分49秒 | 障害者の自立
 広島国際大は30日、障害を持つ人や幼い子のいる家族が一緒に楽しめる「バリアフリー映画祭」を広島市中区の県立美術館講堂で開く。場面解説の音声ガイドを会場全体に流し、せりふや効果音などを字幕で映し出す。親と子どもが一緒に観賞できるスペースも設ける。様々な立場の人を分断せず、互いの理解を促す狙い。無料。

 昨年に続いて2度目の開催で、4作品を上映。うち同大の青木研准教授(46)(芸術工学)が監督した「赤とんぼ」(2012年)では、学生4人が音声ガイドを製作。ドキュメンタリー作品「珈琲(コーヒー)とエンピツ」(11年)では、学生ら5人が会場で場面や状況を読み上げる。

 当日の会場案内や、子どもをひざに乗せて観賞するマット席(満席)でのサポート役も学生ら有志が担当。音声ガイドの制作を担当した3年野間翔太さん(21)は「登場人物の表情から背景、その場の空気まで表現しながら、想像する楽しみも残そうと心がけた」と話す。

 映画祭を企画した青木准教授は「音声や子どもの泣き声が邪魔だと感じる時があるかもしれないが、なければ文化を自由に享受できない人もいる。“障壁”のない空間で、異なる立場を知り、分かり合うきっかけになれば」と語る。

 他の作品は「いのちがいちばん輝く日」「最強のふたり」。午前9時半開場で、上映は午前10時~午後5時。観賞は申し込みが必要で、各作品先着200人(「最強のふたり」は締め切り)。申し込み・問い合わせは同大バリアフリー映画祭係(0823・69・6034)。


音声ガイドを付ける作業に取り組む青木准教授(左端奥)と学生ら(東広島市の広島国際大で)

(2013年11月29日 読売新聞)