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「希望、やっと見えた」 はまなす学園、近く仮設住宅建設 岩手・山田町

2011年05月28日 02時26分16秒 | 障害者の自立
 東日本大震災にともなう津波で施設が全壊し、入所者らが避難生活を送る岩手県山田町の知的障害者更生施設「はまなす学園」のグループホーム型仮設住宅の建設が決まった。近く着工し、7月中に完成する予定。職員らは「復興への一歩。やっと希望が見えた」と安堵(あんど)の表情を見せている。

 はまなす学園は、山田湾を望む海辺に立地。専門家のケアを受けながら障害者らがともに生活できる施設。震災の津波で施設が流され、入所者、職員らが、施設ごと廃業したホテルで避難生活を送っている。精神に障害を持つ約40人が入居、職員24人が働いていた。

 3月11日は同園の入浴日だった。強い揺れに津波を直感した職員が、入浴中の入所者らを着の身着のままで車に乗せ、裏山の高台へ。迅速な避難誘導で奇跡的に全員が無事だったものの、津波で施設は全壊。震災以降、大所帯での避難生活を余儀なくされていた。

 被災から1カ月身を寄せた県立青少年の家では、ワンフロアに50人がすし詰め状態。電気も水も、足を伸ばす余裕すらない状態が続いた。その1カ月後の4月11日には、同施設を小学校の授業場所に譲るため、学園と同じ法人の所有する廃ホテルに移動。今は板で仕切ったスペースにベッドを並べて寝場所を確保し、集団生活を送っている。電気は4月中旬には復旧したものの、仮設住宅建設のために業者の手が回らず、依然通水のめどは立たない状況だ。長引く避難生活と仕事のストレスからか、職員1人がくも膜下出血で入院し、入居者1人が急性心不全で亡くなった。入居者同士のけんかや異常行動も目立つようになるなど、疲労もピークに達していたという。

 仮設住宅は同町豊間根地区に建設。1部屋2人で、20人が共同生活を送れる施設2棟に同園の40人が入所する。4月に県が示した住宅案では、1部屋1人、10人用の施設を4棟建設する予定で候補地を探していたが、十分な広さの用地が見つからず。同園からの「1日も早く」との要望や、少ない人数で施設の管理に当たる同園職員の負担軽減も考慮し、再設計した。

 同園職員の坂本芳志枝さん(48)は「仮とはいえ、入所者もこれまで通りの落ち着いた生活を取り戻せるかな」と安堵の表情。運営する社会福祉法人「親和会」の山崎幸男理事長は、「まずは復旧に向けた一歩。今後は福祉の復興が町の復興につながると信じ、努力していきたい」と話していた。

 県内では、同園を含む障害者、高齢者の入所施設100施設以上が全、半壊や一部損壊するなどし、入所者240人以上が避難生活を余儀なくされている。宮城県では約40施設で約900人。福島県では主に原発事故の影響で、福島原発から半径20~30キロ圏内の避難区域にある約50施設以上の約2千人が県内外に避難している。慣れない環境で体調を崩す入所者も多く、各県で仮設住宅などの対応を急いでいる。


集団での避難生活を送る「はまなす学園」。グループホーム型応急住宅建設が決まり、職員らも安堵の表情を浮かべる=25日午後1時ごろ、岩手県山田町

MSN産経ニュース


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1 コメント

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Unknown (松草智樹)
2023-09-07 14:25:05
はまなすが行きたい
です

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