ゴエモンのつぶやき

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障害者の雇用水増し、裁判所でも 法定率下回る可能性も

2018年08月31日 14時46分54秒 | 障害者の自立

 中央省庁で障害者の雇用数が水増しされていた問題に関連し、各地の裁判所でも不適切な障害者数の算入事例があったことが、関係者への取材で分かった。厚生労働省からの要請を受けて最高裁が全国109の裁判所を調査した結果、不適切な事例が複数見つかったという。最高裁厚労省に結果を報告しており、同省が内容の確認を進めている。

 障害者雇用をめぐっては国の33行政機関のうち27機関で計3460人の水増しがされていたほか、衆院と参院の事務局でも水増しが行われていたことが明らかになっている。裁判所でも確認されたことで、三権の機関すべてで水増しされていたことになる。

 問題発覚前に最高裁から厚労省に報告されていた身体障害者や精神障害者の雇用数は昨年6月の時点で最高裁23人▽高裁(8庁)計40人▽地裁(50庁)計405人▽家裁(50庁)計173人――の計641人で、平均雇用率は2・58%だった。再調査の結果、法定雇用率の2・3%を下回る可能性がある。

 厚労省によると、行政機関と併せて最高裁や衆参の事務局にも6月に調査を依頼し、まずは28日、行政機関について結果を公表した。都道府県と市町村についても再調査予定で、方法などについて総務省と協議中という。政府は10月中をめどに、水増しが起きた背景や、再発防止策をまとめる方針だ。

朝日新聞        2018年8月29日


障害者の雇用水増し、裁判所でも 法定率下回る可能性も

2018年08月31日 14時30分08秒 | 障害者の自立

 中央省庁で障害者の雇用数が水増しされていた問題に関連し、各地の裁判所でも不適切な障害者数の算入事例があったことが、関係者への取材で分かった。厚生労働省からの要請を受けて最高裁が全国109の裁判所を調査した結果、不適切な事例が複数見つかったという。最高裁厚労省に結果を報告しており、同省が内容の確認を進めている。

 障害者雇用をめぐっては国の33行政機関のうち27機関で計3460人の水増しがされていたほか、衆院と参院の事務局でも水増しが行われていたことが明らかになっている。裁判所でも確認されたことで、三権の機関すべてで水増しされていたことになる。

 問題発覚前に最高裁から厚労省に報告されていた身体障害者や精神障害者の雇用数は昨年6月の時点で最高裁23人▽高裁(8庁)計40人▽地裁(50庁)計405人▽家裁(50庁)計173人――の計641人で、平均雇用率は2・58%だった。再調査の結果、法定雇用率の2・3%を下回る可能性がある。

 厚労省によると、行政機関と併せて最高裁や衆参の事務局にも6月に調査を依頼し、まずは28日、行政機関について結果を公表した。都道府県と市町村についても再調査予定で、方法などについて総務省と協議中という。政府は10月中をめどに、水増しが起きた背景や、再発防止策をまとめる方針だ。

2018年8月29日      朝日新聞


知的障害者施設で入居男性死亡 埼玉県警が経緯を捜査

2018年08月31日 14時22分55秒 | 障害者の自立

 29日午前6時35分ごろ、埼玉県東松山市岩殿、社会福祉法人愛弘会が運営する知的障害者施設「愛弘園」の2階ホールで、入居者の男性(41)が倒れているのを巡回中の施設職員が見つけ、110番した。男性は搬送先の病院で死亡が確認された。県警によると目立った外傷はなく、司法解剖して死因の特定を進めるとともに、詳しい経緯を調べている。

 男性は2階の部屋に2人で入居。部屋から約15メートル離れた床にうつぶせで倒れていた。扉は付いていない。男性にはてんかんなどの持病があった。

 外部から侵入した形跡はないとみられる。施設は2階建てで、約50人が入居している。

 2018.8.29       産経ニュース

障害者雇用水増しに「怒りより痛み感じて」 車いすの歌姫の叫び

2018年08月31日 13時36分54秒 | 障害者の自立

 中央官庁が雇用する障害者の数を水増ししていた問題がさらに拡大しつつある。多くの省庁で水増しが発覚、自治体にも波及した。国や自治体には民間企業よりも高い比率で障害者を雇用するよう法律で義務付けられていたものの、対象外の職員をカウントすることで数字を偽っていた。

 障害者雇用の促進をうたう国や自治体が、自ら長年にわたり多くの障害者の雇用機会を奪ってきたことになる今回の不祥事。制度自体の設計に問題があると指摘する声も上がる中、当事者はこの問題をどのように見つめているのか。

録音された音声から話し手の表情を“聴く”

 今回話を聞いたのは、日本初の障害者専門の芸能プロダクション「Co-Co Life(ココライフ)タレント部」に所属する2人の女性。自分にしかない才能を武器に、健常者に交じってエンターテインメントやビジネスの分野で活躍するタレントだ。

 彼女たちの口から出たのは激しい怒りより「やっぱりそうなのか」という冷めた言葉だった。今は胸を張って自らの才能を生かし働いている彼女たちだが、いまだに日本企業にはびこる障害者への偏見や無理解と闘い続けてきた過去があった。建前でない障害者と健常者の共生に何が足りないのか。

 松田昌美さん(32)は取材や会議の内容を録音したテープを文章に起こす「ブラインドライター」だ。生後すぐに受けた医療過誤のせいで視覚と足に障害があり、つえを突いて歩いている。3年前に飲食チェーンの契約社員として傍らで副業としてこの仕事を始め、今は専業で活躍する。

  同じく視覚障害のある5人と一緒にブラインドライターを務める松田さんには、同僚も舌を巻く“異能”があるという。テープの音声を聞くだけで、自分が行っていない取材や会議の風景を事細かに把握して文章に盛り込むことができるのだ。

 「どんな部屋で何人がそこにいてどれくらいの年齢か、取材時の季節も言われなくても分かる」(松田さん)。そういった音声に直接現れない情報を文章に盛り込む。テープの中で発言する会ったこともない人物の表情を、まさに“聴く”ことができる。10人以上が同時に話している録音内容も間違いなく聞き分けて文章化することが可能だ。

「障害者には居てもらう気がない」

 今や後進のブラインドライターの育成まで始めた松田さん。しかしそれまでに勤めた4つの会社では、まともな仕事を与えられないことばかりだった。企業が法律で義務付けられた障害者雇用の比率を維持するためだけに雇っていたと松田さんはみている。「私は(法定雇用率という)数のためにここにいるんだ、と思った。『座っているのが仕事』と言われ続けてやりがいを感じられるわけがない。何のために毎日寝起きしているのか、と思っていた」

 盲学校を出た後、22歳の時に上京して最初の会社に就職した。簡単な書類整理の仕事を与えられたものの、経営悪化を理由に8カ月でクビに。「『明日から君は来なくていいよ』と言われた。こういうの、ドラマの中だけの話だと思っていたのに……」(松田さん)。

 2社目では上司から仕事をそもそも与えられず、こちらからできる業務を提案しても受け入れられない。他の社員が気を遣って回してくれた仕事をこなしていた。わずかに視力が残る松田さんが事務作業をするのに必要だった、書類を拡大して見ることができるモニターの購入を頼んだのにこの上司は拒否。自腹で買う羽目に。2年間働いたが、任期満了を理由に「障害者は居てもらう気がないから早くいなくなって」と言われ、またも退職した。

 次に入った大手有名メーカーの子会社では、さらに激しいパワーハラスメントを上司から受けた。着任したての松田さんに放たれた言葉は「聴覚障害より視覚障害の方が仕事ができると思って採ったのに、座らせてみたらほとんど何も見えてないな」。ここでも視覚障害者の事務作業に必要な高価な機器の購入を「あなた1人のために書類を用意する暇がない」と拒否された。

 与えられるのは郵便物をオフィスに配るような簡単な業務だけ。松田さんへの上司の暴言もエスカレートしていった。ある日、出社すると自分の机の上にあった書類が全部消えていた。「君は目が見えないから(書類がないのが)分からないだろうけれど、君に対する信用が無くなったので仕事をすべて取り上げた」。

 本来の業務でないオフィスの掃除をさせられるようになった松田さん。足が腫れて通勤するのがやっとなほど体調も悪化したが、歯を食いしばって働き続けた。しかし「絶対休むなよ」「お前の年休減らしたから」と言い放つ上司のパワハラに耐えかねて、1年8カ月在籍したこの会社も退職した。

 その後、飲食関係の会社で総務として働いているとき、雑誌の編集者からテープ起こしの依頼を受けた。その仕事ぶりが評判になり、だんだんと本格的にブラインドライターの仕事を手掛けるように。実は盲学校にいたとき、視力が弱かったことから授業内容をあらかじめ録音し、ノートに書き起こして勉強する習慣が身についていた。「テープ起こしって私にはあまりにも普通のこと。だから会社でも業務として提案しなかった」(松田さん)。

 もう1人のタレント、小澤綾子さん(35)は1万5000人に1人がかかるとされ徐々に筋力が低下する難病、筋ジストロフィーのため手足に障害がある。新卒で入った外資系大手企業で人事を担当する、車いすのキャリアウーマンだ。一方で5年ほど前からシンガーソングライターやモデル、大企業向けのダイバーシティ(多様性)の研修の講師としても活躍するマルチタレントでもある。

 小澤さんが歌うのは同じ病気を持つ知人が作った曲や、自分の鼻歌から作ったというオリジナル曲だ。車いすの女性2人とユニットを組んで活動している。デンマークでは初の海外公演も果たした。最近では大阪でバリアフリーをテーマにしたファッションショーにも出演。活動領域は止まるところを知らない。

 勤務先でもチームリーダーを任され、仕事量も昇進スピードも健常者の同僚たちと何も変わらないという小澤さん。しかし、学生時代は孤独を感じて悩むことが多かった。10歳の時に筋ジスの症状が足に出始めると、「変な歩き方が移るから来るな」と友達からいじめられた。当時はまれな難病だったために病院に行っても正しく診断されず、医師からは「個人差でしょう」とまで言われた。

 大学時代に病名が判明して「あと10年したら車いす、その後は寝たきり確定」と医師に告げられた。「自分の人生は何なのか。できることが無くなっていく私に生きる意味はあるのか」とまで思い詰めた。

 特に理不尽な扱いを受けたのは大学3年時の就職活動だった。大学では成績優秀で面接での受け答えにも自信があった。しかし受けた企業の選考にはなかなか通らない。面接では「小澤さんの病気の人はうちで採ったことがないから難しい」と断られたり、「できないことをすべて挙げてください」「何歳まで働けますか」と聞かれたりし、病気の説明ばかりさせられた。

 最終面接まで進み、内定の手応えを感じていた会社からも「小澤さんの病気では(採用が)難しいって上が言ってた。ごめんね」と採用担当者に電話で断られた。「ショックだった。みんな私の病気のことしか見ていない」(小澤さん)。

 その後、ゼミの教官に障害者手帳を取得するよう言われ、気が進まなかったが取ったところ内定が出るようになった。企業が法定雇用率を達成したいがために、手帳を持っている障害者を取ろうとしていたのだろうか。

 ある日、就職説明会で最初は受ける気のなかった今の会社のブースにふらっと入ったところ「うちはいい意味でも悪い意味でも障害者を特別扱いしない」と言われた。「できないことはあまり聞かれず、私のできること、得意なことを聞いてくれた。それがうれしかった」(小澤さん)。他の会社の内定を蹴って入社を決めた。

 「健常者の人たちの中で私はもまれて生きてやる」(松田さん)。多くの理不尽な現実に立ち向かいながら、自分の働く意義を見いだしていった2人。障害者雇用が国によってゆがめられていた今回の問題については「憤りを通り越して『やっぱりそうなの』って思った。私の見てきた世界は幻じゃない、やっぱり現実だった」(松田さん)、「今まで隠してきたことが隠せなくなったと思った」(小澤さん)とみる。

 特に彼女たちが問題視するのが、雇用率水増しの背景にある官庁が障害者を法定雇用率達成のための「数字」としてしか見ない姿勢だ。小澤さんがデンマークを訪れたときのこと。現地の人に法定雇用率を聞いたところ「そんな数字はない」と返された。会話していても「あなたの障害は何?」と明るく聞いてくる。そもそも障害者が特別扱いされていない国だと感じた。

 「一方で日本には(法定雇用率という)数字があること自体、悲しい。そうまでしないと本当の共生社会にならないのか。私は数字としてみられたくない」(小澤さん)。松田さんも「現実は、私たちは数字。以前いた会社でも『辞めないでね。法定雇用率を下回ったらペナルティーのお金を払わなくてはいけないから』とよく言われた」と振り返る。

 松田さんのかつての勤め先がまともな仕事を彼女に用意しようともしなかったことについて、小澤さんは「目先の問題しか考えられない人が多いのは悲しい。今の日本は健常者だけでは立ち行かないほど生産性が下がっているのに」と指摘する。「障害は人によって全く違う。どんな仕事なら障害者が活躍できるか企業や官庁の方が考える努力をすれば雇用は増えるはず」。

障害者の痛み、本当は他人事じゃない

 では、どうすれば国や企業は障害者を単なるデータ上の数字ではなく1人の「人間」としてみるようになるのか。小澤さんは「多分彼らは自分事じゃない、他人の事と感じている。数字をいじっても何も痛みを感じない。身近に感じられないから想像力が欠けてしまう」と指摘する。

 松田さんが大学で講演すると、よく学生から「あなたの立場で物を考えるにはどうすればいいか教えて欲しい」と聞かれるという。そのときは「明日、事故になって足が無くなったり病気で目が見えなくなることもある。明日は我が身ってことを忘れないでね」と伝える。

 「私は途中から障害が出てきた。でも、多くの人が年を取れば目が悪くなったり歩きづらくなったりする。本当は他人事なんかじゃない」(小澤さん)。「こういう問題は怒る人が増えてもなかなか変わらない。痛みを感じたりして、私たちのことを身近に感じてもらえれば変わるのかもしれない」。

 一方で、体験できない他者の痛みを感じる難しさも松田さんは指摘する。約1年前、母親が目の病気にかかり視力が落ちて、手術を受けることになった。もともと芯の強い性格だったが、突然泣き出して松田さんに謝ったという。「自分は障害のある娘を育ててきて、娘のことを分かっている母親だと胸を張って生きてきた。でも、目が見えなくなるのはこんなにつらいんだと今分かった。(当時)あんたを分かってあげられなくて、危険も顧みず手術もさせた。あんなにあんたは嫌がってたのにね。目の手術って、あんなに怖い物なのね」。

 「たとえ家族でも、例えば自分が手を無くしたりしないとその(障害者の)ことを自分のことと感じられない」(松田さん)。健常者の身で完全には追体験することのできない彼女たちの「痛み」を、どれだけ自分自身のものとして感じられるか。今回の水増し問題を単なる感情論で終わらせないため、私たち健常者に突き付けられた問いだ。

 「私たちの心が分からない人と分かり合う気はないです。見つめる気がない人と、見つめ合いたくはない」。視覚障害のある松田さんが記者の方を向いて最後につぶやいた一言が、胸に刺さった。

 2018年08月30日      ITmedia

知的障害者施設で入居男性死亡 埼玉県警が経緯を捜査

2018年08月31日 13時20分29秒 | 障害者の自立

 29日午前6時35分ごろ、埼玉県東松山市岩殿、社会福祉法人愛弘会が運営する知的障害者施設「愛弘園」の2階ホールで、入居者の男性(41)が倒れているのを巡回中の施設職員が見つけ、110番した。男性は搬送先の病院で死亡が確認された。県警によると目立った外傷はなく、司法解剖して死因の特定を進めるとともに、詳しい経緯を調べている。

 男性は2階の部屋に2人で入居。部屋から約15メートル離れた床にうつぶせで倒れていた。扉は付いていない。男性にはてんかんなどの持病があった。

 外部から侵入した形跡はないとみられる。施設は2階建てで、約50人が入居している。

2018.8.29      産経ニュース