新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
写真の無断使用はお断りします

樺細工の茶筒をやっと下ろす

2012-06-20 18:02:22 | ショッピング
物持ちがいい上に勿体ない世代の私は、なかなか新しいものを下しません。
20年来使っていた海苔の缶で代用していた茶筒がぼこぼこになり、引っ越しをしたこともあり、思い切って秘蔵の樺細工の茶筒を下すことにしました。

いつ買ったのか覚えていないのですが、永年勤続で10日貰った休暇で東北縦断をした際、角館の店で購入したのでした。2つ購入したのですが、普及品をお土産にし、当時高額の値段が付いたここちら自分用に取っておきました。
東北縦断の目的のいくつかは、①竜飛岬②白川スーパー林道③角館④朝日スーパー林道だったと思います。しかし当時日本海に低気圧が来ており、キャンプが出来なくて車中泊で凌いだ思い出があります。
そんな訳で日常に使用するのにはとても勿体なく、お茶葉を少し入れてずっと大切に持っていました。

それを先日下ろしました。普段私は200グラム単位でお茶の葉を保管しているのですが、さすがこの茶筒には全部は入りません。半分入れて残りは冷蔵庫で保管しています。


販売店のサイトでこの茶筒を観てみますと、商品的には「総皮茶筒 チラシ(霜降)」と言うようです。桜の皮を研磨して艶を出した無地皮より、樹皮そのもののを生かしたこの霜降皮が、なんとなく気に入り購入したものです。


中は総皮仕上げですが、中蓋の内側が霜降になっているのも気に入った点です。
茶み(茶さじ)は別に霜降皮の茶みを探して購入、揃いにしました。
角館ならすぐに霜降の茶みは入手できるでしょうが、東京にいますとよほど注意して探さないと無理です。苦労した記憶があります。

この数日大変おいしいお茶の時間を過ごしています。
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「ウミネコ」の乱舞

2012-06-19 18:02:22 | 水辺の鳥
浜へ降りてみるとカモメたちが乱舞しています。羽を休めている姿を見て嘴の特徴から「ウミネコ」とわかりました。

ツバメが1羽2羽とすいすい飛ぶのもいいものですが、これだけの群れがかたまって飛ぶ姿も壮観です。



これは単なる飛翔の画像ではありません。日本にいるカモメ類で、成鳥の尾羽に黒帯があるのは本種だけだそうです。


一頻り飛び回るとまた波打ち際に下りて、じっと水平線を眺めていました。
体が褐色なのは幼鳥です。
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「北条氏照」墓所に参る

2012-06-17 18:00:01 | ウオーキング
以前からたまに訪れていた小田原ですが、この1年くらいで10回は越えているでしょうか。酒匂川から河口を経由小田原駅に達するコースと、小田原駅から河口経由で小田急最寄駅に達するコースのいろいろです。
市内に史跡の案内板が各所にあり、その中で2ヵ所その前を通るときは必ず参詣するのが山王神社と途中にある厄除け不動です。

さて先日たまたまいつもの市内の史跡案内図を見ていて見つけたのが、「北条氏政・氏照墓所」です。もちろん小田原は北条氏の居城であり、豊臣・徳川連合軍に滅ぼされたのも知っておりました。
その氏照の墓所が駅の近くにあるというのでは、お参りしないわけにはいきません。
駅前の繁華街の横道を入ったところの、建ち並ぶビルの一角の場所にありました。掲示板に気が付かなければ通り過ぎてしまうようなこじんまりした佇まいでした。



こんな感じです。アベックの鍵を付ける観光場所にもなっているのに怒りを感じました。



これが墓所です。北条氏四代城主とその弟の墓所です。さびしいです。


墓碑のアップです。

さて北条氏は豊臣・徳川連合軍に滅ぼされたのですが、特に北条氏照は八王子城主として武蔵野国一体に絶大な人気をはくし、また戦上手としての名声を得ておりました。そのため助命嘆願の訴えがあったのですが、氏政・氏照ともども切腹させられてしまいました。
さらに氏照に関して言えば、居城であった八王子城は連合軍に徹底的に破壊され、のちに史跡として調査されたときに完全な形で残された陶器が一つもなかったと言われたほどです。さらにその後明治になるまで、八王子城跡は徳川幕府から御留地として一切の立ち入りを禁じられていたのです。

ですから小田原の墓所もご覧のとおりさびしいものになっています。八王子城址にも氏照の墓所がありますが、死後100年たってからの偲んで建てられたものらしいです。
率直に言いまして、私の思い入れもありましたが、もう少し立派な墓所だと思っていました。自刃した石があるのも驚きました。

当日墓所に気が付いてお参りしたのですが、先に来ていた年配男性3名の観光客があれこれうんちくを語りだして、墓の前を占領していました。お参りする様子もないので彼らを退かしてお参りさせていただきました。

この画像はいったん引き揚げて、繁華街を一回りして戻ってからじっくり撮影させていただいたものです。


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DVD「イングロリアス バスターズ」

2012-06-16 18:02:22 | 芸術鑑賞
朝から雨で、つい午前中この映画で楽しみました。

物語
ナチス占領下のフランス、家族を殺された少女が一人生き延びて映画館主となり、ひそかにナチスに復讐を誓っている。同じ頃レイン中尉が率いるユダヤ系アメリカ人の特殊部隊(バスターズ)がフランスに潜入する。彼らの目的はひたすらドイツ兵を惨たらしく殺すこと。
一方ドイツ軍には、ユダヤ人を摘発する(ユダヤ・ハンター)専門家の大佐が次々と隠れたユダヤ人を発見殺していく。

彼女の経営する映画館でナチス讃歌の映画を、ゲッペルス他ドイツ軍高級将校だけの映画観賞会が開かれることになった。ここに、復讐に燃える映画館主とテロを仕掛けようとするバスターズ、その動きを嗅ぎ付けたユダヤ・ハンターの大佐が絡んでいく・・・

153分の大作です。タランティーノ監督作品です。ですからタランティーノ監督好きの人にとっては、たまらない作品らしいです。あちこちにちりばめられた小ネタを見つけるのが楽しいらしいです。私も最初の音楽が「アラモのテーマ」ではないかと気が付き、戦争映画なのにウエスタン?と感じたほどです。
殺人シーンがかなり残酷です。ユダヤ資本が入ったアメリカ映画でも、ここまで残酷にドイツ兵を殺すかと感じます。それほど身内のユダヤ人を虐待を恨みに思っているのでしょうか。彼らは殺したドイツ兵の頭の皮をはぎます。映画の冒頭で特殊部隊の結成で、隊長が頭の皮を100枚剥いで自分に提出せよと命令するシーンがあります。またバットでドイツ兵を殴って殺すのを専門にする兵がいます。
長年ウエスタンを見てきましたが、インディアンが白人の頭の皮をはぐ実際のシーンの描写はありません。でもこの映画では何度もじつに見事に皮を剥いでいきます。

パブでの銃撃シーンや劇場での観客に向けてのマシンガンの乱射など、延々と続きます。狂気と言いますか演出の暴走と言いますか後味は決していいものではありません。昔、サム・ペキンパーの「」ゲッタウエイのスローモーションの銃撃シーンがありました、あれはギャング同士の銃撃戦です。こちらは人間が心の奥に持っている憎悪と復讐心を狂気で味付けしたような、不気味さがあります。

この手の戦争映画では、敵役として冷徹なドイツ将校が登場します。SS親衛隊のランダ大佐が、独、仏、英、伊語を巧みに使い洞察力と心理的な追求で相手を追い込んでいくいやな軍人です。
日本人には消化不良になる映画でしょうし、民族間の深い憎しみを知らない時代になっている現在、どのように観ていいのか考えてしまいます。

総合的に評価をするとすれば、感動する大作ではないでしょう。観終わって、明日も頑張るぞー、と思う映画ではないことは確かです。
それにしてもこのジャケットのデザインはなぜこんな風にした?



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「オオヨシキリ」を見つけに

2012-06-15 18:02:22 | 里の鳥
先日、初見の「コヨシキリ」を紹介いたしました。その後、「オオヨシキリ」をまた紹介しようと考えておりました。と言いますのは、数少ない鳥見ポイントの一つに「オオヨシキリ」の場所を知っているからであります。

広大な水田の中に1枚耕作放棄地と言いますか、ほったらかしの葦のかたまりのあるところがあります。ここへ行きますとかなりの確率で「オオヨシキリ」の会えます。

以下がその数カットです。



「ギョギョギョ」とかなり大きな声で、あちこち飛び移りながら鳴いています。

改めて図鑑を見てみますと、「オオヨシキリ」の口の中は赤みがある、「コヨシキリ」の口の中は黄色っぽいので遠くからでも識別できる、とありました。
『勉強させていただきます』
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「濱嘉之」5冊読みました

2012-06-14 18:03:09 | 読書
引っ越し準備からそのあと片付けと、しばらく本を読んでおらず週刊誌で紛らわせる毎日でした。
以前から関心のあった、元警視庁警視の小説家の本を読んでみることにしました。現在文庫本になっているのは講談社文庫3冊と、文春文庫2冊です。このほか別に1冊あるのですが、どこかの段ボールに入っていて不明です。

作家濱嘉之は中央大学法学部卒業、警視庁入庁、公安部などを主に勤務、警視庁警視で辞職、現在危機管理コンサルタント会社代表だそうです。

濱嘉之の警察小説の大きな特徴は、舞台が公安警察であることです。従来の警察小説は「相棒」などで分かる通り刑事警察です。事件が起きてからどのようにして捜査をし、犯人を逮捕するかがメインです。
公安警察がどんな警察なのか、ぼんやりとしたことしか知らなかったのですが、今回この一連の小説を読んで公安警察の現実の活動や操作などよく赤りました。公安警察は事件が起きる前に、事件が明るみになる前の犯人や関係者を逮捕することを目的としているのがよくわかりました。
また捜査の対象となる人間や団体が、いわゆる一般人と異なるジャンルの人間が多く当然彼らに対抗してかなりきわどい捜査もやっていると書かれています。つまりその辺の粗暴犯ではなく、結社、団体、政治家、大企業、外国等それなりの組織力を持った相手と対抗していかなければならないのです。

元警視の濱嘉之だからでしょうか、警察組織の中でのエリート、キャリアーたちとノンキャリアの格差やまた本部と所轄警察の内実も細かく描かれています。

警視庁警視の黒田が主人公の3冊は、公安部に新設された情報部門の情報官として政・官・財そして世界的な組織までも絡む一大犯罪に挑戦していきます。特に現実に起きた事件が背景にあるのではないかと思わせる大きな事件はそれぞれ登場します。
多分あの政治家ではないかとか、あの大企業ではないかとか、あの国の話ではないかとか、あの団体ではないかとか、あの組ではないかとか、あの有名な官僚ではないかとか大体想像が付きますが、いずれもフィクションとされています。

靴底をすり減らし扇子であおぎながら捜査する刑事の小説やドラマが多いなか、優秀でエリート捜査官が手際よく操作をしていきます。
あの事件のあの港でこんな操作をしていたのかとか、あの政治家はあの時こんなことをしていたのかとうなずいてしまいます。
具体的な事件の紹介はあまりにも生々しいので、是非一読してください。

舞台の背景に警視庁がありますが、全国都道府県警察本部に対する警視庁の捜査能力の優位性や人材、機材の格段の違いにも驚きます。
このひと月いろいろな事件がありましたが、渋谷の事件で2日で犯人にたどり着いた防犯カメラの画像の解析の能力に関し、警視庁の画像解析システムは世界的レベルと紹介されていますが、その辺もこの小説に詳しく登場しています。
また、スパイ容疑の事件がありましたが、これも詳細に書かれています。
ワイドショーを見ていると、「あ、これもあの事か!」を思うことがたくさんあります。

文春文庫の2冊は、公安警察だけででなく、組織犯罪対策部、刑事部捜査1課、刑事部捜査2課のそれぞれ席を置く、警察学校で動機だった若い警部4人の活躍が書かれています。初めて知ったのですが、警部はキャリアでないことです。つまり駒なのです。この4人を動かして次の時代の捜査を構築していこうとする、エリートキャリアがいる事も書かれています。

大変面白いので、一読をお勧めします。

不明の所轄の刑事の小説も、見つけ次第紹介します。と思ったら、3月に紹介してました。ホ。

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久し振りに「ダイサギ」のつづき

2012-06-13 18:02:22 | 水辺の鳥
以前から「ダイサギ」の写真に関して、自分も撮影してみたいと思っているカットがあります。
毎日覗きに行っているネイチャー分野のブログがありまして、いつでしたか漁村の生簀の縁に「ダイサギ」が舞い降りるカットが掲載されたことがありました。
管理人さんは逆光での写真ですと謙遜されていましたが、大きく広げた翼に逆光が透けて「ダイサギ」の翼の中の骨格が黒くくっきりとみることができ、いい写真だと感心したことがあります。

そんな写真を撮ってみたいと思っていたのですが、先日の「ダイサギ」の撮影をしているとき、隣の田んぼに移るときゆっくりと飛行していく姿を見て挑戦してみました。薄曇りの日で条件はよくありませんが何とか骨格がわかります。


少しトリミングをしたのですが、計算を間違えました。


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久し振りに「ダイサギ」

2012-06-11 18:02:22 | 水辺の鳥
そろそろ「アマサギ」が来ているのではと、昨年見つけた水田に先週出かけてみました。
広い水田に「アマサギ」はおらず、「ダイサギ」2羽と「コサギ」2羽がいるだけでした。
「コサギ」は広い水田の中央付近にじっとしておりましたが、「ダイサギ」は比較的人を恐れる風もなく、あちこちと餌を探しておりました。


このくらいの大きさのドジョウを、そうですね~5分に1匹くらい見つけておりました。かなり餌の豊富な水田のようです。ここから歩いて20分位に所に急行のとまるターミナルがあるのですが、どうもこの付近の水田はサギの飛来する水田として有名なようです。たぶん餌の豊富さに由来するのでしょう。


ドジョウを飲み込んだ瞬間です。のどのすぐ下にドジョウがいます。


この2羽がずっと一緒に餌を探しています。番のようです。


サギ類の写真と言うと横からのポーズが多いのですが、「ダイサギ」の大きさと首の長さをよくあらわした画像だと思います。
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DVD「グリンゾーン」とついでに

2012-06-10 17:40:43 | 芸術鑑賞
期待外れの作品でした。

物語
イラク戦争終結直後、大量破壊兵器を発見する任務を帯びた特殊部隊の隊長・ミラー准尉とその部隊の活動を書いています。
連続3度、偽情報を与えられバグダッド市内を駆けずり回ります。上層部からの情報に疑念を感じ、たまたま知り合ったイラク人とフセイン幹部の側近を拘束するも、これまた国防省の部隊に奪われてしまう。真実はどこに・・・

となりますが、真実は大量破壊兵器はなかった事から、さもありなんとするストーリーが発想され、バグダッドの緊迫した情勢の中でのシーンが連続するはずですが。
国家間の裏側で画策するCIA、国家の利益を最優先する国防省が動き、国家解体後も生き残りを探るフセインの側近たち、それぞれが一応入り乱れるのですが、短い時間での描写ではよくその背景がわかりません。
マット・デイモンでなくとも、誰でもよかったようなある意味ドキュメンタリーのような映画です。
なぜ大量兵器があったことになったかの説明はありません。マット・デイモンは若すぎる顔ですね。アクションシーンも半端です。

後の2本の出来が気になります。



追記
サントリーオープン女子はご覧になりましたか。
もの凄い選手が現れました。日本の女子ゴルフの記録をことごとく塗り替えてしまいました。
韓国の16歳の高校生のアマチュアの選手です。
冷静で落ち着いていて、スイングに乱れもなく、さらにいいのは普通の女子高生の雰囲気を持っている可愛い子です。今日のスコアーはすごいです。

それにつけても日本人女子選手は何をしているのでしょうか。十位以内に外国人が何人いるのでしょうか。恵まれた環境に甘えているのでしょう。今日の1位の賞金は、2位の日本人プロが貰うそうです。
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クレソン畑の上と下で

2012-06-09 18:02:22 | 里の鳥
私がいつも出かける里山の水田の一番北側は、水路と農道に挟まれた三角地帯にクレソン畑があります。
よくわかりませんが、この時期はまだほとんど泥のままでクレソンの姿はありません。

そこを歩いていると、頭上でしきりに鳥の声がします。見上げると「ツバメ」の幼鳥が2羽、親を呼んでいます。
私が下から見上げても逃げる風でもなく、餌をねだっているのでしょうか親を呼んでいます。


右側が親です。


嘴の形状で分かります。左下に兄弟がいます。

クレソン畑を見てみますと、一面の泥の中に動くものがいます。「コチドリ」がじっと私が通り過ぎるのを待っているようです。姿を隠すところがないときには、動きを止めて周囲に溶け込むようにします。
ですからたとえば河原などで千鳥を探す場合は、まず無理です。彼らが飛び立ってからこちらが気が付き、下に下りるまで待って近づくことになります。
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