朝から雨で、つい午前中この映画で楽しみました。
物語
ナチス占領下のフランス、家族を殺された少女が一人生き延びて映画館主となり、ひそかにナチスに復讐を誓っている。同じ頃レイン中尉が率いるユダヤ系アメリカ人の特殊部隊(バスターズ)がフランスに潜入する。彼らの目的はひたすらドイツ兵を惨たらしく殺すこと。
一方ドイツ軍には、ユダヤ人を摘発する(ユダヤ・ハンター)専門家の大佐が次々と隠れたユダヤ人を発見殺していく。
彼女の経営する映画館でナチス讃歌の映画を、ゲッペルス他ドイツ軍高級将校だけの映画観賞会が開かれることになった。ここに、復讐に燃える映画館主とテロを仕掛けようとするバスターズ、その動きを嗅ぎ付けたユダヤ・ハンターの大佐が絡んでいく・・・
153分の大作です。タランティーノ監督作品です。ですからタランティーノ監督好きの人にとっては、たまらない作品らしいです。あちこちにちりばめられた小ネタを見つけるのが楽しいらしいです。私も最初の音楽が「アラモのテーマ」ではないかと気が付き、戦争映画なのにウエスタン?と感じたほどです。
殺人シーンがかなり残酷です。ユダヤ資本が入ったアメリカ映画でも、ここまで残酷にドイツ兵を殺すかと感じます。それほど身内のユダヤ人を虐待を恨みに思っているのでしょうか。彼らは殺したドイツ兵の頭の皮をはぎます。映画の冒頭で特殊部隊の結成で、隊長が頭の皮を100枚剥いで自分に提出せよと命令するシーンがあります。またバットでドイツ兵を殴って殺すのを専門にする兵がいます。
長年ウエスタンを見てきましたが、インディアンが白人の頭の皮をはぐ実際のシーンの描写はありません。でもこの映画では何度もじつに見事に皮を剥いでいきます。
パブでの銃撃シーンや劇場での観客に向けてのマシンガンの乱射など、延々と続きます。狂気と言いますか演出の暴走と言いますか後味は決していいものではありません。昔、サム・ペキンパーの「」ゲッタウエイのスローモーションの銃撃シーンがありました、あれはギャング同士の銃撃戦です。こちらは人間が心の奥に持っている憎悪と復讐心を狂気で味付けしたような、不気味さがあります。
この手の戦争映画では、敵役として冷徹なドイツ将校が登場します。SS親衛隊のランダ大佐が、独、仏、英、伊語を巧みに使い洞察力と心理的な追求で相手を追い込んでいくいやな軍人です。
日本人には消化不良になる映画でしょうし、民族間の深い憎しみを知らない時代になっている現在、どのように観ていいのか考えてしまいます。
総合的に評価をするとすれば、感動する大作ではないでしょう。観終わって、明日も頑張るぞー、と思う映画ではないことは確かです。
それにしてもこのジャケットのデザインはなぜこんな風にした?
物語
ナチス占領下のフランス、家族を殺された少女が一人生き延びて映画館主となり、ひそかにナチスに復讐を誓っている。同じ頃レイン中尉が率いるユダヤ系アメリカ人の特殊部隊(バスターズ)がフランスに潜入する。彼らの目的はひたすらドイツ兵を惨たらしく殺すこと。
一方ドイツ軍には、ユダヤ人を摘発する(ユダヤ・ハンター)専門家の大佐が次々と隠れたユダヤ人を発見殺していく。
彼女の経営する映画館でナチス讃歌の映画を、ゲッペルス他ドイツ軍高級将校だけの映画観賞会が開かれることになった。ここに、復讐に燃える映画館主とテロを仕掛けようとするバスターズ、その動きを嗅ぎ付けたユダヤ・ハンターの大佐が絡んでいく・・・
153分の大作です。タランティーノ監督作品です。ですからタランティーノ監督好きの人にとっては、たまらない作品らしいです。あちこちにちりばめられた小ネタを見つけるのが楽しいらしいです。私も最初の音楽が「アラモのテーマ」ではないかと気が付き、戦争映画なのにウエスタン?と感じたほどです。
殺人シーンがかなり残酷です。ユダヤ資本が入ったアメリカ映画でも、ここまで残酷にドイツ兵を殺すかと感じます。それほど身内のユダヤ人を虐待を恨みに思っているのでしょうか。彼らは殺したドイツ兵の頭の皮をはぎます。映画の冒頭で特殊部隊の結成で、隊長が頭の皮を100枚剥いで自分に提出せよと命令するシーンがあります。またバットでドイツ兵を殴って殺すのを専門にする兵がいます。
長年ウエスタンを見てきましたが、インディアンが白人の頭の皮をはぐ実際のシーンの描写はありません。でもこの映画では何度もじつに見事に皮を剥いでいきます。
パブでの銃撃シーンや劇場での観客に向けてのマシンガンの乱射など、延々と続きます。狂気と言いますか演出の暴走と言いますか後味は決していいものではありません。昔、サム・ペキンパーの「」ゲッタウエイのスローモーションの銃撃シーンがありました、あれはギャング同士の銃撃戦です。こちらは人間が心の奥に持っている憎悪と復讐心を狂気で味付けしたような、不気味さがあります。
この手の戦争映画では、敵役として冷徹なドイツ将校が登場します。SS親衛隊のランダ大佐が、独、仏、英、伊語を巧みに使い洞察力と心理的な追求で相手を追い込んでいくいやな軍人です。
日本人には消化不良になる映画でしょうし、民族間の深い憎しみを知らない時代になっている現在、どのように観ていいのか考えてしまいます。
総合的に評価をするとすれば、感動する大作ではないでしょう。観終わって、明日も頑張るぞー、と思う映画ではないことは確かです。
それにしてもこのジャケットのデザインはなぜこんな風にした?