礫川全次のコラムと名言

礫川全次〈コイシカワ・ゼンジ〉のコラムと名言。コラムは、その時々に思いついたことなど。名言は、その日に見つけた名言など。

造船疑獄(1954)とモリカケ問題(2017)

2017-12-19 06:18:53 | コラムと名言

◎造船疑獄(1954)とモリカケ問題(2017)

「森脇メモ」に端を発する造船疑獄(一九五四)について調べているうちに、この事件が、今日のモリカケ問題と、よく似た性格を持っていることに気づいた。
 思いつくまま、両者の共通点を挙げてみよう。

・政府中枢が絡んだ疑獄事件であること。
・政界・官界・財界にわたる事案であること。
・その真相が明らかになれば、政権の崩壊につながる可能性があること。
・それゆえに、真相の究明を阻もうとする、強い力が働いていること。
・一部の新聞社が、告発者を貶めるような記事を載せていること。

 一方で、両者の相違点も目につく。これも挙げてみよう。
・造船疑獄のときに比べ、モリカケ問題では世論やマスコミの姿勢が弱い。
・そのためなのか、モリカケ問題では、検察側の姿勢が及び腰に見える。
・モリカケ問題で「指揮権」が発動される事態は、まず起きないだろう。
・森友学園の籠池泰典・諄子夫妻の勾留が、異様なほど長期に及んでいる。
・そのために籠池泰典氏は、「真相」を暴露する機会を奪われている。

 ところで、今月になって、ペジー社の詐欺、および、リニア工事における談合が浮上した。いずれの事件も、捜査が政府中枢に及ぶ可能性がある。捜査がどのように進むか、今のところ予断を許さないが、捜査のゆくえを左右するのは、まず間違いなく、世論の動向、そしてマスコミの論調であろう。

*このブログの人気記事 2017・12・19

コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 指揮権発動「四人男」と森脇将光 | トップ | 金をもらって名前をかくすの... »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (伴蔵)
2017-12-25 09:58:15
やはり、籠池夫妻の長期にわたる勾留は、口封じが目的でしょうか?

安倍昭恵、加計孝太郎両氏の証人喚問が早急に求められると思います。
返信する
Unknown (伴蔵)
2017-12-25 09:58:15
やはり、籠池夫妻の長期にわたる勾留は、口封じが目的でしょうか?

安倍昭恵、加計孝太郎両氏の証人喚問が早急に求められると思います。
返信する
当時は (さすらい日乗)
2017-12-28 14:35:22
当時は、保守党もいくつかに分かれていて、マスコミも今よりずっと勇敢でした。それは、政府に引きずられて戦争に行ったという反省もありました。
今は、安部一強で、誰も声を上げられないという情けない状況ですが、驕る平家はなんとやらで、リニアなどはかなり問題ですね。
返信する

コメントを投稿

コラムと名言」カテゴリの最新記事