通勤電車(激闘(?)編)

帰りの電車は乗り込んだ直後に意識を失う。疲れているな,オレ。
2駅過ぎたあたりで足に衝撃を感じて起きる。
どうも寝ている間に足が開いてしまい,隣の方の足にかかってしまったようだ。
で,はじかれた。
チラと見ると,大学生風のニーチャン。(ったく,オヤジはよぉ!)という感じで睨まれる。
とりあえず『スイマセン』と小声で謝る。

睡魔には勝てず,再びウトウトする。
道のり半ばを過ぎたあたりで目が覚めるが,左肩が重い。

隣のニーチャンが私にもたれ掛かって寝ている。
(ったく,イマドキのはよぉ!)と思いつつ肩を動かす。

ニーチャン動かず

と言うより,なまじ動かしたものだから,更に頭が私の方に来てしまった。


今度は体をひねってみる。

うわぉ! 更に寄りかかってしまった。
ニーチャンの上半身の重さがほとんどかかっている。
頭もどんどん落ちてきている。

このままでは私の膝の上にニーチャンの頭が。

それだけは避けねば! ヤローに膝枕をしてやる趣味はない
他の乗客も沢山いるし,あらぬ誤解を招く。

左腕でニーチャンの頭を持ち上げる。
・・・起きない


しばらくニーチャンの頭が落ちてこないように格闘する。
ふと前を見ると


ジョシコーセーに笑われている


あわてて目を伏せ,動きを止める。
起きろよ! このヤロー!


パタッ・・・


うひゃ~ ニーチャンの手が私の太ももに!
爆睡すぎだ~!
ダメだ,何をしても起きない。


しかし,こんなに起きないヤツは初めてだ

!! ま,まさか! 死ん・・・


『ス~・・・』


寝息立てているし,脅かすなよ・・・
もー! 覚悟を決めた! 私が降りるまで支えてやるよ
・・・重いけど


無限とも思える時間が過ぎ,やっと下車駅のホームへ。
ニーチャンの体勢変わらず,私は腕が限界。


よし! 倒れてもらおう!


これだけ体重が掛かっていれば,私がどけばパタッと行くはず。
私だけが恥ずかしい思いをするのは不公平だし。


腕でニーチャンの頭を支えつつ,慎重に体を動かし


立つ!


ニーチャン ぐらり! いった~!

・・・と思ったのだが,あと45度残して起きやがった。

ガッデム! 
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