松本清張



松本清張を読んでいる。というのも,今月初旬,「7月6日は1949年に下山事件が起きた日」というのを何かで見て,改めてどんな事件だったかを知りたくなり,松本清張の「日本の黒い霧」を読んだのがきかっけ。

松本清張は,高校生か大学生の時に「小説帝銀事件」を読んだきりだ。
これも森村誠一の「悪魔の飽食」つながりだったのだが。

清張は短編・中編が多いので数をこなしやすい。砂の器はまだだが。
で,現在「点と線」が終わったところ。清張初の長編だったかな。
いわゆる時刻表トリックだ。キモである空白の4分間は賛否両論だが。

しかし,今はスマホで簡単に乗り換え案内が表示される。時刻表トリックは厳しい時代だ。更に,駅構内のみならず,街中に監視カメラが溢れているし。
結果的にコナンや金田一のように,閉ざされた山小屋とか絶海の孤島が舞台にならざるを得ない。

戦後,人々が必死で生きていた昭和20年~30年代,ミステリがよく合う時代だったのかもしれない
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聖☆おにいさん 15



最新刊の15巻を遅ればせながらGET。
とうとうカインとアベル登場。
新キャラクターで神様・仏様ではなく,『人間』が登場したのは初めてではなかろうか。

既刊15巻で第1巻発売は2008年1月,10年半連載しているが,クオリティは落ちない。
まあ,イエスとブッダの顔は,初期に比べるとかなりマイルドになっているか。

使っているガジェットも,当初は2つ折りガラケーとWin98PCだったが,最近はiPhonと,時代の移り変わりが反映されている。
ストーリー的にはバカンス開始から2年程度だが。

少し前に,手塚治虫の「ブッダ」を読破したのだが,聖☆お兄さんのブッダが感動し涙し,聖典として扱うのにも納得した。
手塚治虫は後書きで,「ブッダは手塚のSFとして読んでほしい」と言っているが,いや,伝記として素晴らしい本だ。

という訳で,ブッダと合わせて読むと,更に楽しめる
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ラーメン大好き小泉さん(鳴見なる)



ラーメン大好きな女子高生,小泉さんがひたすらラーメンを食べる漫画。
当然,各種ラーメンの魅力,うんちくが語られる。

これ,アニメになっているようだが,どうなんだろう?
今度見てみるか。

しかし,こんなの読んでいるので,




影響されやすい体質




ラーメン うまー
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北斗星



本屋をのぞいていたら,これが目についた。
「鉄道 THE ラストラン」創刊号。ディアゴスティーニなので,創刊号は特別価格¥390

鉄道は全くやっていないし分からないのだが,北斗星消滅直前に乗ったこともあり,これだけは買ってみようかという気になった。
創刊号特別価格だしね。

北海道へ行ってきた 5」()2011/1/7)

DVD付マガジンとのことだが,本の中身はとっても薄い。
まあ,映像を見ろとのことだろう。
休みになったら,ゆっくり見るか。

2号以下は¥1,190,で,全75巻 好きじゃないととても買えない
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君の膵臓をたべたい(住野よる )



自分と向き合って生きているか
周りの人と向き合って生きているか

人を頼っているか
人に頼られているか

この歳になっても,改めて問われると,絶対的な自信をもって答えることは,難しい。


「タイトルはアレだけど,よかったよ。」と次女が言うので,読んでみた。

友達のいない志賀春樹は,1年以内に確実に死んでしまう山内桜良と出会い,同じ時を歩み始める。
二人が行きついた場所は・・・

なんかねー とっても切なくなっちゃったよ。高校生ではこんな風にしかできないだろうし,だからこそ,とっても輝いている生き方なんだろう,なんてことを思ってしまう。

私自身,「普通の人付き合い」というやつは,大人になるまでできなかった。
それでも何も感じなかったし,今も後悔などはしていない。しかし,もしかしたら,今とは違った人との関わり方があったかもしれないとも考えてしまう。
答えが出るのは,最後の時かもしれないが。


ベストセラー小説で,映画化もされたが,映画のあらすじを見ると,ダメじゃん!! と思う。
これは過去を振り返る話ではないのだよ。
来年には劇場アニメ化もするようだが,どうだろうね? まあ,多分見ないので,どーでもいいが
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GRAY(たがみよしひさ)



本棚をゴソゴソやっていたら出てきた。田神義久のSFハードアクション。

遠い未来,多くの動植物は滅び,海は灰色になり,それでも人類は争っていた。
人々は戦士(トループス)か民(ピープル)となり,町(タウン)に住んでいた。
町は他の町と戦争しなければならず,戦士は日々戦場に向かう。
戦士は生き残ればランクが上がり,Fクラスから始まり,Aクラスとなれば,市(シティ)に移り住み,何一つ不自由ない生活が約束される。
ただし,Aクラスとなる戦士は3%

町で民として過ごしていたグレイは,恋人リップが戦士となり,そして最初の戦争で死んだことをきっかけに,戦士となる。
所属する分隊が全滅しても必ず生き残ったグレイは,いつしか死神と呼ばれる戦士に成長する。

ある日,自分を戦士として鍛えてくれたレッドがレジスタンスに撃破され,拉致されたことを知る。
レッド奪還に向かうグレイは,この世界の真実と向き合うことになる。

うーん,一気にアオリ文が書けたなー それも本を見ずに。 初出は1985年2月号の少年キャプテン。全18話。
あれ,思ったより話数が少ない。単行本は3巻。
持っている単行本は,1巻が第3版,2,3巻は初版だ。1巻は1986年1月発売。

改めて読み直したが,面白い。
戦闘あり,メカありと,「たがみよしひさ」らしさ全開。
流石にパーソナルコンピュータ普及の黎明期前,このあたりの描きこみはない。ない方がいいけれど。

そういえばたがみってどうしているのだろう? と,検索してみると,

「たがみよしひさTwitter」 https://twitter.com/hgkjdwcygmlilns

扉絵がGRAYになっている。タイムリー
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悪意(東野圭吾)



電車通勤中は寝ているか,読書しているかだ。ゲームはやらない。ハマって抜け出せなくなるのが見えているので。
LINEもやらない。文字打つのが遅いので,それがストレスになる。

東野圭吾はハズレがないので,読みたいものが切れてしまったときに読んでいる。
今回は「悪意」

物語序盤で事件の犯人は捕まるが,その動機は?
そしてタイトルの「悪意」はだれが持っているのか?,誰に向けられたのか?
悪意が生んだ結果は?

事実と思われたことが虚構で,虚構と思われたことが事実と,物語は先の見えない展開が続く。
そして解明される真実。根底にある「悪意」


読み終わった後思い出したのが,上遠野浩平の「紫骸城事件」
第1章冒頭の文

この世を動かしているのは”悪意”だ。
何かを踏みにじってやろうとする思念,欺いて皆を出し抜いてやろうという意識・・・
それらがあれば人にできぬことはない


「善意」と「希望」が世の中を作っていると信じたいのだが,うーん・・・
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少年ラケット(掛丸翔)



帰り道,そういえば今シーズンは卓球やていないことを思い出す。
次女が部活をやっていた間は,タマに付き合ってもらったのだが,現在は引退しているし,受験なのでそれどころではない。
来月,落ち着いたら付き合ってもらおう。

卓球マンガは少ない。まあ,とにかく地味なスポーツなので,アクションやドラマが作り辛いのは当然。
一番有名なのは。「ピンポン」(松本大洋)。実写映画,アニメにもなった。舞台は高校。
映画でドラゴンを演じた中村獅童は,雰囲気は原作通りだが,年齢的にチョット無理があったか??
そういえばペコ役の窪塚洋介ってドコ行ったのだろう??

で,久々に見つけた卓球マンガ「少年ラケット」 舞台は中学校。
ストーリーも丁寧で,技術解説も分かりやすい。次女が卓球を始めたころに読ませればよかったかな?
ラケットが多彩なのもよい。

ちなみに「行け!稲中卓球部」は読んだことはない
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聖☆おにいさん13(中村光)



タイムリーに発売。マリアさんとマーヤーさんが立川駅北口で待ち合わせして,ルミネのワイアードカフェに行ったり,そこにイエスとブッダも合流したりと,昨日寄ってくるんだったと後悔している。

更にブッダはイケアにも出没しているようなので,これまた行ってみるべきだったと後悔。
そして駅前のBIG CAMERAでは,「坊主がBOSEのヘッドホンをつけている」ところが拝めたらしい。

また行きたい 立川・・・
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Drifters(平野耕太)



アニメになっちゃったなー 平野耕太は「HELLSING」をネットカフェで読破したがをきっかけか。
内容は公式で

「アニメ「ドリフターズ」公式サイト」 http://www.nbcuni.co.jp/rondorobe/anime/drifters/index.html

しかし,STORYのINTRODUCTIONは酷いな。「詳しくは漫画を読め」って

中世ヨーロッパに似た異世界,そこには人のみならず,異人,モンスター,ドラゴンまでが闊歩する世界。

「人」の殲滅を目論むのは,イエス・キリスト率いるジャンヌ・ダルク,ジルドレ,アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ,ラスプーチン,土方歳三,ラスプーチン,源義経,明智光秀らの「廃棄物」。

それを阻止すべく戦場を駆け抜ける主人公,島津豊久,脇を固めるのは織田信長,那須与一,ハンニバル・バルカ,スキピオ・アフリカヌス,ワイルドバンチ強盗団,安倍晴明,山口多聞,菅野直ら「漂流者」。

島津豊久が首を斬りまくるので,アニメ化はないと思ったんだがなー 深夜でギリOK表現かな。

エンズの面々は異世界に流されたタイミングでチート過ぎる能力を身につけている。
対するドリフターズは,特殊能力付加はなし。普通に考えれば,エンズにかなう訳がない。
しかし,元々「戦の天才」ばかり。そして舞台は異世界の「烏頭坂」へ。

コミックスは最終決戦直前までだが,アニメはどこまでやるかな??
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塩の街(有川浩)



水曜日の話は,ここに繋がる。

「塩害」といえば,この小説。有川浩のデビュー作
図書館戦争の甘い世界は,ここから始まっている。

ここでは,塩害は植物の生育を妨げるなんて甘いものではなく,人間が,塩になる。
原因は宇宙から飛来した塩の結晶。塩化する引き金は,その結晶を視ること。

全世界に飛来した塩の結晶によって,人類は滅亡の危機に晒されている。
そんな世界で繰り広げられる「ラブストーリー」

絶望の淵に立たされたとき,人は,誰を想うのか・・・?


SFの設定はまあまあ,人の描き方は,綺麗すぎる気もするが,面白かった。
自衛隊3部作は,「海の底」だけ読んでいない。立ち読みしたのだが,ザリガニがキモチ悪く読む気にならなかった。
「クジラの彼」も読んでいないなー これはマズイ
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忘却探偵シリーズ(西尾維新)



新垣結衣主演のドラマが絶賛放映中らしい,見ていないが。

眠ってしまうと,それまでの記憶が全て消去されてしまう探偵「掟上今日子」
そのため,機密性の高い事件に重宝されるが,1日で解決できない事件は引き受けられない。
自分が探偵だということを含め忘れてしまうので,必要な場合は備忘録を腕や腹に油性マジックで書いておくことも。
何故探偵をやっているのか,いつから眠ると記憶を失う体質になったのかは不明。また,それを追い求めている。

既刊4巻。巻が進むにつれて,守銭奴が強調されているな。まあ,以前会ったことのある人も全く覚えていないので,信用できるのはカネだけなのだろう。
忘却体質になったのは生まれつきではなく,数年前(と思われる)の何らかの事件がきっかけのようだ。

どの話も,トリックも解決編も分かりやすい。

しかし,忘却探偵というキャラ設定は,流石に無理があったか?
目覚めるとすべて忘れるハズが,自宅兼探偵事務所の場所は忘れないし,社会情勢にもそれなりに馴染んでいるし。

エピソード記憶の一部が消去される体質,というのが正解かも

まあ,眠る前のことを忘れてしまった探偵が,どのように事件を解決するかが見所ではあるが。

ちなみに「西尾維新」って,逆から読んでも「にしおいしん」だったって,知ってた?
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へヴィーオブジェクト(鎌池一馬)



久々にSFでも読もうかと思い,ついつい手を出してしまった。
最近はハヤカワを読む気力も体力もないのだ。
現在10巻刊行

国連が崩壊し,国家の概念があやふやとなってしまった近未来,戦争はなくなっていなかった。
しかし,戦場の主役は,核攻撃をも凌ぐ装甲を纏い,ほぼ無制限の電力を供給する炉を備え,レーザーやらビームやらレールガンやら大小100門以上の砲を持ち,時速500km以上のスピードで移動する,大きさ50m以上の巨大超兵器『オブジェクト』となっていた。

オブジェクトが跋扈する戦場を,クウェンサーとヘイヴィアの馬鹿二人が生身で駆け抜ける! 割とお気楽に

鎌池作品にしては珍しく,オカルト系は全くなし。完全科学サイド
兵器を操るのが美少女というのは,ライトノベルの性。まあ,主役ではないのでミリタリー色は薄まっていない。
オブジェクト解説ページでは,イラストがシルエットなので,メカ好きの方はコミカライズ版も推奨。

ミリタリーSFとしては,読みやすいし楽しめる。
クウェンサーがちと丈夫すぎる気もするが。まあ,未来の軍服なので防御力がかなり高いということで
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私と悪魔の100の問答(上遠野浩平)



久々の上遠野浩平,これが出たのは2010年だが。

主人公は17歳の女子高校生。深陽学園在学ではない。唯一のブギーポップ関係者はFFだけ。
対する悪魔は,文中では明確に「悪魔」とは名乗っていない。

目次は,Q・・・とは,Q・・・か,Q・・・すべきか と言う感じになっているが,本文は普通の小説。
目次を見ながら会話を確認することになる。

問は細かいことから漠然としたものまで多岐にわたっている。
主人公が悪魔を唸らす答えはほぼない。そして悪魔の答えも簡単に納得できないものばかり。

それでも非常に楽しめた。
多分,年代でとらえ方がかなり違うのではないだろうか?

主人公世代では,納得できる答えはほとんどないだろうし,我々や更に上の方々では,まだまだ甘いと思うこともあるだろうし。
長女,次女の感想が聞きたい。

ところで作者の上遠野浩平,どの作品の後書きでも,必ず問答をやっている。
この小説は,言わば後書きの集大成かも。

ちなみに個人的に秀逸な問答は

Q50 ニワトリが先かタマゴが先か
A ニワトリが先に決まっている

理由が非常に理論的でスッキリ。これについては議論することが間違っている。感服
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聖☆おにいさん 12(中村光)



12巻発売。第1巻が2008年発売だから,7年で12冊・・・ あれ? 思ったよりペースが良い。
年1巻くらいかと思っていたのだが。

とうとう北欧神話も参戦。悪神ロキとフェンリル,ヘルが登場。
これはもう,いつマホメッドが登場してもおかしくない。まあ,これは時節柄アレだが。

という訳で,面白さのクオリティはキープ。ヤクザだろうがアクマだろうが,登場人物はみんないい人なのが良い
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