座敷ネズミの吉祥寺だより

吉祥寺って、ラッキーでハッピーなお寺ってこと?
中瀬の吉祥寺のあれこれをおしゃべり。

盆と施餓鬼

2013-08-08 | お盆
お盆と お施餓鬼は、
どちらも お盆の時期に行なうお寺さんが多いので
混同する方が多いようです。



吉祥寺では 
何故か、お施餓鬼は11月(!)ですので
お檀家さんの そういった混同は あまりないと思いますが、

他地区にお住まいの方からは
時折 「8月のお施餓鬼に」などという問い合わせがあります。



どう違うのか? というと、全く違う! と思いますが、
どちらも 先祖供養では あります。






お施餓鬼は、

お釈迦様の弟子の阿難さん(アーナンダ)の前に餓鬼が現れ、

「お前は3日後に死んで、
 私のような餓鬼に生まれ変わるだろう」

と告げた事に始まります。



驚いた阿難さんが 免れる方法を 餓鬼に聞きました。

餓鬼が教えてくれました。

「それには 
 餓鬼道にいる苦の衆生、あらゆる困苦の衆生に 飲食を施し、

 仏・法・僧の三宝を供養しなさい。

 そうすれば、お前の寿命は延び、
 我等も苦難を脱することができ、
 お前の寿命も延びるだろう」



そこで阿難さんは お釈迦様に伺い、 
施餓鬼を行って無量無数の苦難を救い、
長寿を得ました。(救抜焔口陀羅尼経)






一方、お盆はどうでしょう?

今度は、阿難さんではなくて、目連さんのお話から始まります。



目連さんは 神通第一とされる、神通力の持主です。

ある日 亡くなったお母さんを 神通力で探してみたら、
お母さんは 天上界にはいなくて、
なんと、地獄で逆さ吊りの責め苦に遭っていたのです。



困った目連さんが お釈迦様に相談すると、
亡者救済の秘法を授けてくれました。

「僧修行が 雨安居(雨期百日間の修行)を終えて
 精舎から出てくる7月15日に、
 ご馳走を用意して 経を読誦し、心から供養しなさい。」

目連さんが 法を施すと 目連さんのお母さんは
たちまち 餓鬼の苦しみから救われ、 
歓喜の舞を踊りながら昇天したという事です。(仏説盂蘭盆経)

また、この時の 目連のお母さんが天へ昇る姿を象形したものが 
盆踊りであるとされているのだそうです。






「お盆」は、7月15日なのです。

中瀬では、<月遅れ>で 8月15日が「お盆」です。

「お盆迎え」は 13日です。




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