座敷ネズミの吉祥寺だより

吉祥寺って、ラッキーでハッピーなお寺ってこと?
中瀬の吉祥寺のあれこれをおしゃべり。

一汁三菜

2024-09-14 | おしゃべり

「食事」とは「ご飯」を食べる事!

 

「食事」に ≪お漬物≫は あって当たり前?

 

 

 

 

今日の読売新聞朝刊のコラムに

「和食文化がユネスコの無形文化遺産に登録された際、

 〈一汁三菜〉という語が 農林水産省の文書に盛られた」

とありました。

 

私にはその記憶がありませんでしたが。

 

和食は米を中心にした食の体系なので、

当たり前すぎて〈一汁三菜〉の語には

「お米」が省略されている、という事でした。

 

 

そうなんだろうな、とは思っていました。

 

 

 

        

      ピンボケですが、いつぞやの延暦寺会館のディナー。

 

 

今 ご著書がみつからないのですが

(きっと住職の書棚に移ってる)、

鳥居本幸代さんという先生の精進料理の研修を受けた時に、

食事には

ご飯があって当たり前なように、

お漬物も あって当たり前だから、

〈一汁三菜〉という語に ≪お漬物≫という語は

わざわざ含んではいないのだ、

という内容の言葉をお聞きして、

すごくショックだった事を思い出しました。

 

みなさん、ショックじゃないですか?

 

みなさん、お漬物もですよ!!!

 

 

それが、日本の食文化だったはずなのです。

 

一生懸命に漬けて、美味しくて当たり前、

不味ければ誰も見向きもしない、

スーパーで買ってきても 味はイマイチ、

なのに食卓にあって当たり前な≪お漬物≫。

 

少々 手間がかかって、

どんなに美味しくできても、

メインディッシュにはなり得ない≪お漬物≫。

 

私はずっと〈一汁三菜〉に含まれると思っていたので、

すごくショックで、

その研修の中で 一番印象に残ったお話だったのです。

 

 

 

 

 

          

 

 

 

 

それはそうと、新聞のコラムを読むまでもなく、

お米が高騰しているようです。

 

これまで 一生懸命に

お米をたくさん作ろう、

可能な限り いっぱい作ろう、

としてきたはずの日本全土が

一転して「減反」などというおぞましい事に

邁進するようになって幾十年。

 

いえ、日本の農政について語る知識は、

ないんですけども。

 

 

 

先日のスーパーで

「一家族様 一袋まで」

と書かれた紙がぶら下がった場所は

どの棚も ガラ~ンと空っぽで、

ひと袋のお米もないのでした。

 

この光景もショックでしたね~。

 

災害があったわけでもないのに。

 

いや、この事態が、すでに災害ですか。

 

その棚を写真に撮っておこうかと思いながら

撮らずに帰って来てしまいましたが、

こんな内容のブログを書くなら

撮っておけばよかったかな。

 

 

 

≪お漬物≫の前に、お米がなければ、

無形文化遺産も維持できなくなるのですが。