親父の墓参りに高速を霧島まで行く。
この時期の渋滞にはウンザリで
リアシートに大きな荷物を積んだバイクが
車の間をすり抜けて行くのを見ると
渋滞が関係無いのとロングツーリングをやっているのが羨ましく思えた。
親父はもう20年以上前に亡くなっているのに
婆ちゃんは94にもなるのに毎日畑仕事をしている。
多少耳が遠くなった為か一方的に喋ってくるが
この地方の方言はいまだによくはわからない。
ニコニコ喋りかけてくるのでこちらもニコニコしているだけだ。
それでも婆ちゃんは良い方に解釈してくれている。
2つ下の従兄弟が幻の焼酎を持って遊びにきて夜が更けていった。
翌朝、家の周りを散歩していると
私が子供の頃牛小屋だった所は車庫になっており
真新しい車が止まっていて
その横にボディーカバーのかかったバイクがあり
カバーを外すとそこにはCB1300があった。
そういえば昨日の夜、酒を酌み交わしながら従兄弟は
「バイクは車検の時しか乗らないから2年に1回だ」なんて言っていた。
それを証明する様にバイクはピカピカだった。
ここはとても懐かしい場所、昔の事が思い出される。
小学生の頃、この婆ちゃんの家に
夏休みの大半は従兄弟連中男ばかり6人が集まり
勉強せずに野球や虫取り、魚釣りと遊んだものだ。
中学に入るとめっきり会う機会はなくなったが
それでもお互いの結婚式などで顔を合わせては昔の事を話していた。
でもその一番上の従兄弟はバイク事故が影響してもうこの世にはいない。
そして「バイクは危ないから乗りなさんな」と母に言われた事を思い出した。
婆ちゃん、いつまでも元気でいてください。
そんなお盆の出来事でした。