試合までは少し時間があったので朝食代わりにまずは一杯と
朝7時半から営業している赤坂製麺所へとお邪魔する。
さすが四国のうどん屋さんは地域密着型で観光客にはお構いなしの場所と看板で
近くまで来ているはずではあるが場所がチンプンカンプンわからない。
2度3度と地図とにらめっこしていると
道路脇に小さな看板で赤坂製麺所はココって書いてある。
わからないはずである。
道路に面している方がお店の裏側になるのだ。
川沿いの小さな坂道を下っていくとそこが駐車場だった。
夏の日差しを防ぐ為か萱の簾がいちめんに立ててあったが
その間にある小さな窓からあのおばちゃんが顔を出している。
「こんちは」と声をかけるとなんとも表現しがたい言い回しで
「いらっしゃぁぁーい」といっているらしい。？？？
この人があの有名な歌うおばちゃんなのだ。
その能天気な挨拶に「とりあえず写真撮らせてもらっていいですか？」が第一声だった。
小のだしで150円なり。
ネギははさみで刻むと思っていたらちゃんと刻んだヤツが置いてあった。
「何処から来たか書いててねぇー」と歌われては誰も拒否は出来ないだろう。
こんな思いは幸福駅に名刺を貼った時以来だった。
店の外に置いてあるイスに腰掛けうどんを頂く。
琴平近辺のうどんはみな、エッジが効いた腰があるうどんが多いが
ここのうどんは柔らかめ、出汁をよく吸うのかちょっと茶色に染まっている。
たった15分程の出来事だったが四国にまた楽しい思い出が出来た。
おばちゃん、いつまでも歌って元気でね。