"ドワーフ予習画像" の最終回は、トーリン・オーケンシールド です。
原作で、最後に袋小路屋敷に登場するのが、
13人のドワーフたちの長、トーリン・オーケンシールドになります。
( ボフール・ビフール・ボンブール と、ガンダルフと一緒のタイミングでした )
さいごの頭巾は、
とびぬけてえらいドワーフのトーリンのものでした。
トーリンというのは、つまり、
大トーリン・オーケンシールドにほかなりません
という文章が、原作の同場面にはありますが、
果たして、トーリンがどのくらい偉いのかといえば、
ドワーフ族の七人の父祖たちの最長老で、
長鬚族のすべての王たちの先祖にあたる、
ドゥリンの "世継" であり、彼の一族の王になります。
( こちら でも記したように、ドゥリンはまた、
カザド=ドゥム(モリア)のドワーフ王国建立者でもあります )
ちなみに、『指輪物語』の "一つの指輪は、すべてを統べ..." の詩で
七つの指輪は、岩の館のドワーフの君に
とあるのは、この、ドワーフ族の七人の父祖たちに連なる、
それぞれの一族の王が指輪を所有した、ということで良いのですよね?
追補編によれば、ドゥリン一族の王も代々、
七つの指輪のひとつを所有していたことが書かれていますが、
トーリンは、その指輪を受け継いではいません。
彼の祖父スロールから、息子のスライン(=トーリンの父)へと引き継がれた後に、
とある出来事が起き、ドゥリン一族の指輪は、彼らの元から失われてしまったのです。
この辺りは、映画「ホビット」の本編で、しっかり語られるのではないかと思います。
はなれ山の秘密を示した "スロールの地図" が、原作どおりの経緯で登場するのであれば ―― 。
また、スロールがモリアでたどった悲惨な末路も、エレボールへの遠征終盤に引き起こされた、
五軍の合戦と深い因縁でつながっているので、こちらについても触れられるかも知れません。
( トーリンが "オーケンシールド" と呼ばれるようになった由来も、入るでしょうか? )
さて、原作を岩波少年文庫版で読んだ私としては、
台詞の口調やら、頑固そうな印象から、トーリンは年配のドワーフだと思っていたので、
映画の美中年(?)なトーリンをはじめて見たときには、とても驚きました。
原作で、ドワーフ13人衆が、ビルボとガンダルフと共に旅に出たのは、
中つ国第三紀の2941年のことですが、そのとき、トーリンは195歳。
( 参考までに、「ずいぶん年よりのドワーフ小人」と表現された バーリン は178歳 )
なので、随分と思い切った設定変更をしたのだなぁと思いつつ、
強い目力の持ち主であるR・アーミテージが、若いながらも威厳あるドワーフの長を、
その演技力でどこまで見せてくれるのか、気になるところです。
■Thorin Oakenshield ( cast:Richard Armitage ) |
原作で、最後に袋小路屋敷に登場するのが、
13人のドワーフたちの長、トーリン・オーケンシールドになります。
( ボフール・ビフール・ボンブール と、ガンダルフと一緒のタイミングでした )
さいごの頭巾は、
とびぬけてえらいドワーフのトーリンのものでした。
トーリンというのは、つまり、
大トーリン・オーケンシールドにほかなりません
という文章が、原作の同場面にはありますが、
果たして、トーリンがどのくらい偉いのかといえば、
ドワーフ族の七人の父祖たちの最長老で、
長鬚族のすべての王たちの先祖にあたる、
ドゥリンの "世継" であり、彼の一族の王になります。
( こちら でも記したように、ドゥリンはまた、
カザド=ドゥム(モリア)のドワーフ王国建立者でもあります )
ちなみに、『指輪物語』の "一つの指輪は、すべてを統べ..." の詩で
七つの指輪は、岩の館のドワーフの君に
とあるのは、この、ドワーフ族の七人の父祖たちに連なる、
それぞれの一族の王が指輪を所有した、ということで良いのですよね?
追補編によれば、ドゥリン一族の王も代々、
七つの指輪のひとつを所有していたことが書かれていますが、
トーリンは、その指輪を受け継いではいません。
彼の祖父スロールから、息子のスライン(=トーリンの父)へと引き継がれた後に、
とある出来事が起き、ドゥリン一族の指輪は、彼らの元から失われてしまったのです。
この辺りは、映画「ホビット」の本編で、しっかり語られるのではないかと思います。
はなれ山の秘密を示した "スロールの地図" が、原作どおりの経緯で登場するのであれば ―― 。
また、スロールがモリアでたどった悲惨な末路も、エレボールへの遠征終盤に引き起こされた、
五軍の合戦と深い因縁でつながっているので、こちらについても触れられるかも知れません。
( トーリンが "オーケンシールド" と呼ばれるようになった由来も、入るでしょうか? )
さて、原作を岩波少年文庫版で読んだ私としては、
台詞の口調やら、頑固そうな印象から、トーリンは年配のドワーフだと思っていたので、
映画の美中年(?)なトーリンをはじめて見たときには、とても驚きました。
原作で、ドワーフ13人衆が、ビルボとガンダルフと共に旅に出たのは、
中つ国第三紀の2941年のことですが、そのとき、トーリンは195歳。
( 参考までに、「ずいぶん年よりのドワーフ小人」と表現された バーリン は178歳 )
なので、随分と思い切った設定変更をしたのだなぁと思いつつ、
強い目力の持ち主であるR・アーミテージが、若いながらも威厳あるドワーフの長を、
その演技力でどこまで見せてくれるのか、気になるところです。