ゆこちんのトランペット

トランペット奏者 藤井裕子のコンサート情報、トランペット談義のつもりが…こぼれ話や大きな声では言えない話も…毎日更新中♪

ルプレヒトさんとギュンターさんを通して感じたこと

2010年08月29日 14時34分45秒 | Weblog
まだまだ、しつこく書くことにした!!
っていうか、ダントツ1位なのに失格というこの現実と、管・打コンの公式ブログもせめて「失格:ルプレヒト・ドレス」くらい書いといてくれれば、「あれ?!どうして?!何かしちゃったのかな?!でも本選に進むだけの力のある人なんだな!」と記録と人々の記憶に残る。

だけど、それすら書かれておらず、ビックリしゃっくりの抹殺では、あんまりにも悲しいじゃないですかぁー!!


この気持ちはどこへぶつければいいのかねぇ?!

あ!でも今日はそういうことじゃなしに、音楽についていろいろ思ったことを書こうと思うのよーん。


結局私は2次予選の3曲しか聞けてないんだけど、ギュンターさんのピアノは、日本人より指は回ってないと思うんだけど、日本人と違って、一つ一つの声部に意味を感じ取って弾いてるのが超分かる。


そしてコンクールなのに、とても楽しんでいる!

ペダルの使い方も、ベースなどが短く切れた方がいい部分などでは、バシッバシッと切ってしまう。それがときとしては、「ンニャッ」みたいな音を誘ってしまうこともあるんだけど、曲を知ってると「なるほどっ!」と思うなぁ。


自分も日本人だからきっとそういうところあると思うんだけど、音がキレイに並んだもん勝ち!的な風潮が強い気がする!

コンクールを聞いてたら、あ~確かにここ、センプレピアノって書いてあったなぁ…と思うんだけど、ただ音をメチャメチャ小さくしてるだけで、「なぜここはセンプレピアノなのか?」「どう表現するか?」などの答えが全く感じられない。


そこにどうしてフォルテがあるのか?!作曲家が何を表現しようとしたのか?そしてそれなら自分はそれをどう表現しようか?!


それが音楽するときに大切なことだと思うのよ!

どうも、上の音に上がるときにはクレッシェンド気味に、より華麗に派手に、そしてきちんと吹く…そういうことで自動演奏的に吹けることが上手いみたいな…ステレオタイプな感じ。変わったことはしない。人と同じ。CDを真似て。先生の言うとおりに。


うーん!そういうのじゃいけない。だってクリエイティブじゃないじゃん!!そんなことしてると、シンセやロボットに仕事盗られる!!

クラシックつまんない!堅苦しい…そんな風になったら、逆に我々の商売上がったりだよっ!

だから、もっともっと魅力あるものにしてかなきゃいけない。そして、魅力あるものがいいんだよ、間違えないとかちゃんととかは出来た方がいいけど一番大切なことじゃないんだよ!ということを聴衆に教えていかなきゃいけない。もっと楽しんでいいし、拍手したいときにしていいし、つまらんと思えばブーッと言えばいい。人に合わせなくても、自分の意見で拍手もブーもしていい。


そんなことを伝えなきゃ。

良い悪いを「間違えるか、間違えないか」にすると、判断が楽チンだ。簡単で人と違う意見になっちゃわない、安全安心な判断基準は人を安心させるから、みんなそうしてしまう。


コンクールで通ったんだから、上手いんだろう!
そういう御墨付きも安心材料。

でも聴衆が自分自身の判断基準を持てば、色々変わって来る!

そのためには、まずは日本の音楽界の権威である、審査員の人たちなどが率先して、どのような演奏が本当にいいものなのかを、審査結果として標していくことで、聴衆は「なるほどぉー!こういうのが良いんだね~!」と徐々に耳が肥え、音楽の楽しみっつーのを知るってことで、そうなると日本のクラシックコンサートが盛会になって、プレーヤーも安心して生きてけるステキな世の中になるのだー\(^o^)/



どーだ!!私のこの構想っ!!


どの先生門下はコンクール通りやすいとか、そういうのって絶対ないかって言ったらきっとある。それは日本に限らずどこでもあるんだろうな。

でも大筋が「良い演奏」を中心に進んでさえいれは、少々のことは大丈夫!絶対良い方向に行くさー!



ルッピとギュンターさんとの出会いでそんなことを考えたよ!
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