花*花・Flora

野の花・山の花・外来植物・果実や種子などなど、観察したことを気ままに綴るBlogです。 

コシダ (ウラジロ科)

2011年02月13日 | シダ植物



コシダやウラジロなどのウラジロ科は原始的な科であるといわれています。 
コシダの根茎や葉には鱗片がなく、赤褐色の毛だけがあり若いころはこの毛におおわれています。



葉には成長点があって独特の二叉分岐を繰り返します。 どこまでものびる可能性をもっている無限成長する葉です。



シダ類の中でウラジロ科やカニクサ科は葉の先端に成長点があり、これらはシダ植物が維管束植物の古い形態を残している例とされているそうです。
九州ではコシダは乾燥した斜面に根茎を長くのばして、足の踏み場もないくらいびっしりと群生しているようすを普通に見かけます。

 
                     四方八方に長く伸びる根茎



ソ-ラス(胞子嚢群)には包膜がなく、胞子嚢は球形でつぶつぶのように見えるかわいい形していて、下方に向かって開きます。




3 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんは (panda)
2011-02-13 23:09:31
コシダのくるくる巻いたぜんまいから
二又二又に別れた形がどうやって作られていくのか不思議で不思議で
くるくるを伸ばしてみようと試みた私です。
ぽきっと折れていしまいましたが、なかなかさんんの写真を見て…わかったぞ~と夜中ににんまり。
葉と葉の間のくるくるは小さいけど、同じように成長するのかしら…と今度コシダに出会ったら観察してきます。
返信する
休止芽 (KLX)
2011-02-14 18:47:59
ちょうど分岐した所にある休止芽・・しっかりと兜状の羽片に守られてましたよね。
 幾何学的な形が美しくて魅力的・・・
そういえばシダの美しさはクジャクシダなど、形の綺麗なものが多いですね。

 あの緑の胞子嚢が茶色の日本手毬のようになるんですね~。
中に見える黄色いものは胞子ですか?
返信する
こんばんは (なかなか)
2011-02-14 19:52:02
pandaさん
春先にコシダのクルクルを伸ばしてポキっと折れたので、アッと思ってそのあたりにポイって捨てませんでしたか・・・実は私も同じことをした覚えがあります

手作りのチョコタルト一かけ頂きました美味しかったです、ありがとうございました。

KLXさん
小さな日本てまりの中に見えるのは胞子です、小さいです。コシダは普通すぎてあまり見向きもされないシダですが、良く見ると幾何学的なところが綺麗で原始的なところが面白いです。

PS.KLXさんのオオバノハチジョウシダにpandaさんがコメントした論文が面白かったので記事にすることにしました。 明日アップする予定です。
返信する