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花*花・Flora

野の花・山の花・外来植物・果実や種子などなど、観察したことを気ままに綴るBlogです。 

シラホシムグラ(新称) Galium aparine L.

2009年05月24日 | 山の花

シラホシムグラはヤエムグラによく似た帰化植物で、2004年に新たに確認されたヨーロッパ原産の帰化植物です。 

この植物は九州にもすでに侵入している可能性があると思いましたので、春からヤエムグラを注意して観察していたところ、2009年5月16日にヤエムグラとはあきらかに様子が違う植物を見つけました。 おそらくシラホシムグラであろうと思われます。 

新しい帰化植物ですので、この植物のようすをヤエムグラと比較しながら観察しました。

※詳しくは「シラホシムグラ(新称) Galium aparine L.」として、アップしましたので 花*花・floraのTOPページから、クリックしてご覧下さい。


フウロケマン 種子

2009年05月18日 | 山の花

この種子のみごとな造形美には、目を見張ってしまいます。 種子を大きく包んだエライオソームの美しさは、アリでなくとも惹きつけられてしまいます。 

種子の表面には円錐状の突起があります。ちょうどスパイクタイヤのようです。 種子のこんなに小さな円錐状の突起の部分が、他の種との区別点の1つとされています。

フウロケマンは、こちらでは春に里山によく咲いてる、優しい感じのする黄色いケマン属の仲間です。 


ジャケツイバラ 訪問昆虫

2009年05月16日 | 山の花

ジャケツイバラの花は、とても良くできています。 昆虫が蜜を吸いにやってきました。 ミツバチ?でしょうか。 花に止まりたいのですが、花はやや下向きに咲いていて、花びらは大きく開いていますので、花弁には止まれそうもありません。

雄しべには赤く色が付いていてわかりやすく、とても止まりやすそうに前に突きだしています。 ここに止まってくれれば花粉を昆虫に着けることができます。

ミツバチは、突き出している雄しべに当然のようにしがみつきました。 花としてはまさに思惑通りです。

ここからミツバチは、蜜を吸うために目いっぱい口吻をのばします。 なんとか口吻が届く距離に蜜はでています。 そのときにはお腹が雄しべに密着しています。 ジャケツイバラの花は、なるべく簡単に蜜を取られないように、またなるべく花粉を昆虫にくっつけるようにと、とても巧みにできているのですね。


ジャケツイバラ

2009年05月15日 | 山の花

この時期、野山で鮮やかなレモンイエローの花が咲いていれば、おそらくジャケツイバラでしょう。 樹木全体にすごい刺を持っていますので、一度引っかかると取るのがやっかいな自然界の鉄条網です。

枝の節からトゲトゲの細い枝を出して、まわりにからみついて伸びていきます。 その様子は美しい花に隠されて、あまり目につきませんが、まるでインベーダーのようです。

 


ツクシタツナミソウ

2009年05月12日 | 山の花

ツクシタツナミソウは、シソバタツナミソウの変種にあたります。 葉の裏がシソのような紫色をしていて葉が楕円形をしています。 花の色が明るい青紫色でとても綺麗です。

下から花が咲いていきますので、上の方はまだつぼみです。 つぼみの形は、なんだか眠い目をこすっている子猫のようにみえますよ。


ヒメハギ 花のしくみ

2009年05月08日 | 山の花

ヒメハギの花に昆虫が花に訪れると、付属体がついた花冠が下にさがり、雄しべ・雌しべが姿を現します。 昆虫のかわりに指で花冠を下げてみても、黄色い花粉と雄しべを見ることが出来ます。 マメ科の花のしくみによく似ています。

ヒメハギの雌しべは、とても面白いかわった形をしています。 どうしてこんな形なのでしょうか? ちょっと調べてみました。

 *詳しくは「ヒメハギ 花のしくみ」をクリックしてご覧下さい。


ヒメハギ

2009年05月07日 | 山の花

ヒメハギの花は、とてもかわいい特徴のある形をしています。 両側に広げた大きな花びらは、実は5つの萼のうち2つ大きくなったものです。 

花の先端にはサンゴ(珊瑚)のような房状の美しい付属体がついています。 この美しい房状の付属体は、その働きがまだ良く分かっていないそうです。 
(明日へ続きます)


思い出のハクサンコザクラ

2009年05月05日 | 山の花

会津駒ヶ岳から中門岳には、それはそれはみごとなハクサンコザクラの群落が咲き誇ります。 山の雪が溶けてきた頃、この美しいハクサンコザクラを一目見ようと、毎年登山したことを思い出します。 

キリンテから大津岐コース、七入りから稜線コース、御池から大杉岳コース、滝沢橋から駒の大池とどれも良いコースですね。 もう30年ほど前に撮した懐かしの写真ですがご覧下さい。


サクラソウ

2009年05月04日 | 山の花

春のお目当ての花は、なんといってもサクラソウの群落を見に行くことです。 この場所には今や数少なくなったサクラソウがあちこちに咲いています。

キスミレとサクラソウのツーショットも、ニリンソウとのコラボレーションもまたいいものです。

サクラソウは長花柱花・短花柱花の花で有名ですが、等花柱花も数%見られますので探してみたところ、花の感じが違った花があり、等花柱花の花を咲かせていました。


短花柱花の花


等花柱花の花・・・花弁が細かった(たまたまこの株だけなのかもしれません)

 *サクラソウの長花柱花・短花柱花・等花柱花はこちらをクリックしてご覧下さい。


ジロボウエンゴサク

2009年04月30日 | 山の花

山に咲く野草の色は冴えていて、とても良い色をしていると思います。 ジロボウエンゴサクも九州ではやや高度が高いところでしか見られませんので、春にこの花を見るのは、とても好きです。

花に小さなハナバチの仲間(ミツバチのようです*あすちーさんより教えて頂きました)が訪れていました。 ハチが花に訪れると雄しべ・雌しべが現れる仕組みで、カラスノエンドウと花の仕組みがよく似ています。