ツリフネソウの花はとても特徴がある形をしていますが、どの部分がどうなっているのかよく分かりませんでしたので花のつくりを観察してみました。
*詳しい内容はHP 「ツリフネソウ 花のつくり」としてアップしましたので、クリックしてご覧ください。
ツリフネソウの花はとても特徴がある形をしていますが、どの部分がどうなっているのかよく分かりませんでしたので花のつくりを観察してみました。
*詳しい内容はHP 「ツリフネソウ 花のつくり」としてアップしましたので、クリックしてご覧ください。
ツリフネソウの仲間は、雄性期から雌性期と性転換をしますが、 ツリフネソウでは、雄性期のあと雌しべの柱頭が現れてきて、花は雄性期から両性期へと変化します。
その後も雄しべは花が枯れて落ちるまでずっと元の位置にあります。 落ちた花を見てみますとすべて雄しべは元の位置に着いたままでした。
ツリフネソウに似ていますが、花の色が淡紅紫色で葉の下に隠れるように花が咲くので「葉隠れ釣船」と名付けられています。 九州ではわりとよく見られますが分布が限られていますので稀な種です。
ツリフネソウの仲間は、花の咲き始めは雄性期で、後に雌性期に変化しますが、花粉を出し終わると雄しべが丸ごとポロリとはずれて、雌しべが現れる仕組みになっています。 雄性期の花と雌性期の花が仲良く並んでいます。
こちらの花は、ちょうど雄しべが丸ごとポロリとはずれたばかりなのでしょう、雄しべがまだ花の中に残っていました。
*そよかぜさんのブログに「インパチェンス(アフリカホウセンカ) 雄性先熟の花」が載せられています。 花の外形はまったく違っていますが、仕組みはそっくりです。
毎年ここの場所でツリフネソウを見ていたのですが、今年初めて白っぽいツリフネソウが咲いているのに気がつきました。
優しい色合いでいい感じの花です。 白い花をシロツリフネというそうですが、この蕪の花は真っ白ではなくて、全体がうすいピンク色でしたのでシロツリフネには当たらないかもしれません。
この白っぽいツリフネソウは数株だけで、まわりに咲いているツリフネソウは花がすべて紅赤色の群落でした。
シラヒゲソウの花弁は、なぜこんなにもふちが糸状に細かく裂けているのでしょうか・・・ とにかく特徴のある花で1度見たら忘れられなくなってしまいます。
湿地やわき水で湿っている場所が好きなようで、この花は道路脇に咲いていたのを運転中に見つけて、車をいそいで止めて撮したものです。
白い花弁の細かさに仮雄しべの黄色い腺点がみごとにマッチした、自然界の芸術品ですね。
ヒゴタイはほかのキク科の花と違い、頭花は1個の小花しかなく、小花が多数集まって球状の花をつくっています。
小花は両性花で、花弁は5深裂しています。 小花が開くとまず花粉を押し出し、その後めしべの柱頭がひらく雌性期になります。
ヒゴタイはそれぞれの小花には総苞があるために花が枯れた後もずっと球状に見えています。
秋の九州の高原で独特の花といえば、この瑠璃色のヒゴタイでしょう。 昔、氷河期に日本と朝鮮半島が陸続きだったことを証明する大陸系残存植物だそうです。 そう聞くと日本と韓国と中国が1つの国のようにとても身近に感じられてきて、ロマンを感じさせられます。
熊本県の人はこの花が気に入っていて、「こん花ば熊本を代表する花ったい」 「名前からして肥後たい」と自慢げに説明してくれます。 私もとても好きな花です。
野生種としては、愛知・岐阜・広島・四国・九州に点在して分布するそうで、その個体数も激減し絶滅危惧種となっているようです。
高原に秋が訪れてくるとマツムシソウを見るのが楽しみになってきます、マツムシソウはその形が独特で色も綺麗なので、とっても好きな花です。
日本の秋を代表するヒガンバナ、この花には別名が1000以上もつけられているそうです。
昨日のブログで、除草剤の影響で白くなったヒガンバナが増えてきて、名前まで付けられていることを書きましたが、この除草剤で白く変化し草丈も小さくなってしまったヒガンバナを、除草剤の無いところに植えておくと、何年かたつとまた正常の真っ赤なヒガンバナに戻っていくそうです。
ヒガンバナの強さに少しホッとしました。 いつまでも、日本の秋を彩る花であってほしいものです。
フウロソウの仲間は、姿が整っていて花も美しいですね。 ここは九州ですがイヨフウロが咲いています。
雄しべが先に熟して花粉を出し、その後雌しべが開いていくのがわかります。
雌しべが熟し柱頭がくるりと反転している頃には、もう葯は落ちてしまっています。
こちらが、九州の名前がついたツクシフウロです。 イヨフウロとは花の感じが違って力強い感じがします。