サツマイナモリの長花柱花と短花柱花では、花筒内の白い長毛のようすに違いが見られます。 短花柱花では、この長毛が下向きにまばらに生えていますが、長花柱花では雄しべの葯の上部に、上向きに密生しています。
いったいなぜこのように、花の内部の毛の生え方に違いがあるのでしょうか?
サツマイナモリの長花柱花と短花柱花では、花筒内の白い長毛のようすに違いが見られます。 短花柱花では、この長毛が下向きにまばらに生えていますが、長花柱花では雄しべの葯の上部に、上向きに密生しています。
いったいなぜこのように、花の内部の毛の生え方に違いがあるのでしょうか?
サクラソウと同じく、サツマイナモリの花も異形花柱花です。 もう咲いているかもしれないと思って見に行ってきました。
花は、まだまだつぼみの段階でしたが、2つ3つ花が咲いていました。 画像は長花柱花の花です。 めしべの柱頭と雄しべの葯の位置のようすです。
サクラソウ属の花は異形花柱花としてよく知られています。 この花のつくりを以前から観察してみたいと思っていました。 しかし、野生のサクラソウは今や絶滅危惧種(絶滅危惧Ⅱ類)とされている希少種となっています。
そこで、近くの園芸ホームセンターに並んでいる、園芸種のプリムラから、長花柱花と短花柱花を選び出し、赤紫色のものと、白色を5株購入して観察してみました。
※詳しくは「 サクラソウ属 異形花柱花 」をクリックしてご覧下さい。
今シーズンの夏は、ガガイモの不思議な花の仕組みを観察することが出来ました。 どういうわけか、今シーズンはガガイモの果実もたくさん実りました。
例年は、ガガイモの果実を見つけるのは難しくって、2つか3つ程度なのですが、今シーズンは、20個以上見つけることが出来ました。
ガガイモの果実が割れて、大きな綿毛をもった種子が飛び立つところは、いいですね。
植物のつるの巻き方が、右巻きなのか、左巻きなのか混乱したことはありませんか? 上の画像は、アオツヅラフジです。 右巻きでしょうか?左巻きでしょうか?
続いて、ヤマノイモのつるです、左が伸びてゆく方向ですが、どちら巻きでしょうか?
もう1つ、これはスイカズラです。 上のヤマノイモの巻き方とは、反対に巻いています。 これは右巻きでしょうか?左巻きでしょうか?
ヤドリギの果実を食べに来る鳥は、キレンジャクやヒレンジャクだけではなく、ヒヨドリもときどき訪れて果実を食べています。 本などにはヒヨドリは、ほんの少ししかヤドリギの果実を食べないなどと書かれていることもありますが、
かなりヤドリギの果実を食べていることが確認できました。 また、レンジャクと同じように、ヤドリギの種子の糞をするところも観察できました。
冬型の気圧配置のため寒い日が続いています。 九州でも山沿いでは、ほんの少しだけ積雪がありましたので、近くのフィールドの山に行って来ました。 雪と枯れたノコンギクがちょっといい感じです。
こちらは、雪から花柄だけを長く出していた、枯れたオオバコです。
樹林帯の中では、ジャノヒゲの青い実(じつは種子)が雪を乗せていました。
長い間まちこがれました。 フナバラソウの種子が飛び立つところです。 芽吹きや花の時期も美しいけれど、種子が飛び立つ頃もまた美しいと思います。
弱い風をうけると、一気に綿毛を大きく開いて、テイクオフの状態になります。
次に強い風が吹くと、風に乗って、どんどん飛び立ってゆきます。 こうして、命を次の世代に引き継いでいくのですね。
冬枯れの草原に、背の高いハバヤマボクチがあちこちに直立しています。 大きく開いて反り返った頭花から、種子が今まさに飛び立とうとしています。
褐色の剛毛状の冠毛をつけた種子はとても大型で、飛んでゆく姿はなかなか迫力があります。
マルバノホロシもこの時期赤い実がよく目立ちます。 これだけ綺麗ならば、鳥も目をひかれて食べるのかなと思いますが、どうやら鳥は好まないそうです。
ハダカホオズキと比べると果実がやや大きくて、果柄のふくらみ方や萼のようすも違っています。
果実中の種子の大きさは違っていて、マルバノホロシの方はかなり大きくて、よく見ると果実に透けて見えています。