畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載242「イチカラ畑」(その1)

2021-03-26 05:33:11 | 暮らし

 近くにこんな場所があることに驚いた。北海道のような風景です。

トラクターのよこを歩くのは、おやつを持ったスベルベママです。

 

 広い蕎麦畑に花の咲く季節がやってきた。何ヘクタールもの畑です。

 

     「イチカラ畑」の面々と

 自前の直売所「農天市場」にある日、一台の車が入ってきて髭面の面々が降り立った。そして「いいっすねー、俺たちも農業したいんすよ」なんて言う。

 5人のメンバーはそれぞれが個性的なひげを伸ばしていて、どう見てもフリーターと言うような風体。

 その頃からひげを伸ばし始めていた私は「どうだ髭面が揃っての写真って言うのは」と提案し、6人揃って並び、妻にシャッターを押してもらったのだった。これが長い付き合いの始まりだなんて思いもしなかったのだが。

 その後もメンバーの数は違っても、農天市場とそして我が家を訪れることになり、その都度彼らにアドバイスとエールを送り続けることになった。ある日の事、詳しい経緯は聞かなかったが、彼等は蕎麦造りを始めるという。しかも、作る畑が半端ではない面積。

 育成牧場、夏季の牛の放牧場が時代の変化で牛飼い農家が減ってしまい、閉鎖になることになり、その場所で蕎麦造りをすると言うのです。

 その頃の私は農天市場開設の関係で地域振興局の農業改良普及センターにも教えを乞うて行ったりで、それなりの面識を作っていた時期でもあった。

 そこで、先輩風を吹かすわけでも無いが、彼らも地域振興局紹介し、つなぎが出来たら、新規就農の補助金等何かしらのアドバイスを貰えると思っての親心のようなものから連れて行く。

       (続く)

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