畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載242「イチカラ畑」(その2)

2021-03-27 04:50:31 | 暮らし

 一昨年までは我が家の山の畑の隣まで耕作。コンバインでの収穫風景。

 

 何か所もの耕作放棄地での耕作を請け負ったが、移動ロスが大きく中止。

地域振興局との相互依存関係も出来上がったようで、何か所も引き受けてしまった。

      イチカラ畑(その2)

 しかし、地域振興局の担当も首を傾けて悩み始めてしまう。彼らの住居が小千谷市であり、そしてこれから挑戦する畑が魚沼市と言うのがネックになったのだった。でも、色々な経緯を経てその放牧地、根小屋地区の大平山が舞台になって大規模な蕎麦造りが始められることになった。

 ある日、二人のメンバーが「良い機械を見つけた」と喜色満面で我が家を訪れた。その機械を見せてもらうと、簡易耕耘機と言うか小型の家庭菜園用のような玩具のような機械だった。「君たちはこれで何町歩も耕そうというのか」と半ばあきれて話す。

 その後も心配で何回も大平山に夫婦で通う事にもなった。ある日行ってみると広い畑の一隅がきれいに耕されている。聞くと、近くで畑をやっている人が気の毒がってトラクターで耕してくれたという。でも、請求されたという金額が少ない物ではなくて驚いた。

 しかし、チカラシバと言う深く根を張った雑草が繁った放牧地はプラウと呼ぶ、「鋤(すき)」で一度掘り起こし、それから普通のトラクター作業で耕したというのだから、時間と労力を考え合わせると妥当なのかと首肯したのだが。

     (続く)

 新聞には二回に分けて掲載されるので、次は来週になります。

コメント (2)
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