ハイカーホリックの介護日記~機能訓練指導員の一日~
体の衰えは筋肉の衰えです。筋肉を復活させる事に全力を尽くします。
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一昨年の9月10日の記事で世界柔道のことを取り上げていました。すごく感動したと書いてありました。今回はいろいろと忙しくて、あまり熱心に見ていなかったのですが、谷亮子選手はすごかったですね。「ママでも金!」を達成してしまいました。お見事です。「強い」という印象よりも「うまい」という印象が強く残りました。

不振が続いていた日本勢でしたが、最終日に金メダルが3個取れてどうにか面目を保ちましたね。前回金メダルで今回メダルに手が届かなかった男子の泉選手が「今の柔道はもはや柔道じゃない」と言っていましたが、僕も同じような感想を持ちました。「柔道着を着て畳の上で行うレスリング」のようです。「相手を倒して相手の背中が畳に付きさえすればよい」といった感じで、組むことなくもろ手刈りなどのタックルのような技や、相手が仕掛けたときの返し技ばかりが目立ちました。しっかりと組んで、相手の隙をついて技をかけるという本来の柔道の姿が変わってしまったように思いました。

柔道のような武道は「型」というものをとても大切にします。いくら強くても型がきちんとできなければ昇段などはできません。日本の道場などでは今でも型を大切にしていると思いますが、外国人の道場ではどうなのでしょう。憶測で言うわけにはいきませんが、大会でよい成績を残すことだけに重きが置かれているのではないでしょうか。

日本古来の武道から、世界で競う競技へと変わってしまった時点で、これらの変化は仕方のなかったものなのかもしれません。相撲が外国人力士が多いとはいえ、日本国内だけでやっていますから変わらないのと対照的です。そのかわり相撲は人気がどんどん低下しています。グローバルな競技になれば、本来その競技の持つ本質が変わってしまいますし、国内だけでやっているとグローバルな競技の人気に負けて衰退してしまう。そういうジレンマを抱えているように思います。

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