
オオキバナカタバミ
私たち日本人は小柄だった。だから競技スポーツでは、どんな種目でも欧米人には体力的に勝ち目がなかった。ただ例外があって水泳と体操は遜色なかった。体操は小柄な方が有利だったし、水泳は水に親しむ環境があったからだとされていた。
ところが今、日本人はどうだろうか。
大リーグのドジャースとカブスが東京ドームで試合した。両チームには日本人プレヤーが5人いた。ところがいずれも小柄ではなかった。注目の大谷選手は、外国人プレイヤーより頭一つ抜る出る長身で、しかも筋骨隆々である。打球の速さ、飛距離は圧倒的である。
そこで思うことがある。大相撲である。周知のように大関、横綱など番付があって強さの格付けがされている。ところが近年、大関、横綱がよく負ける。大関は負け越すこともあって、降格した力士もいるくらいだ。なぜなのか。単に体調の問題ではないような気がする。
テレビを見ているとわかるのだが、平幕の力士たちが皆、大きくなっている。ぶつかっても力負けしない。昔は平幕が横綱や大関にぶつかっても、びくともしなかった。ところが今や平幕と役力士が同等に力相撲をしている。力士全体の体格がよくなったのである。
もちろん小柄の力士もいる。でも、昔の小兵とは明らかに違う。
今、インバウンドの時代。私たちの周りに外国人がいっぱいいるが、その外国人が体が大きくて圧迫感があると思うことは無くなった。体格の違いは思った以上に感性に響くものである。漱石や光太郎などについて、研究者たちが体格を云々したものを見たことがない。漱石が心的な病気になったのは体格へのコンプレックスからではなかったかなあ、、、、などと思うものである。【彬】
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