ぼくらの日記絵・絵心伝心 

日々の出来事や心境を絵日記風に伝えるジャーナリズム。下手な絵を媒介に、落ち着いて、考え、語ることが目的です。

ガザ問題に一言

2023年11月12日 | 日記

            野菊

 辛い戦闘が続いています。問題の行き着く場所が見当たりません。見当外れかもしれませんが、以下、私が抱いている疑問です。
 単刀直入に言って、パレスチナの地の統治者は誰なのか、ということ。各種報道によると、ハマスではないことは明らかです。ハマスはパレスチナの地での統治者とは独立した政治運動隊で、以前だとPLO=パレスチナ解放戦線のような組織だと思う。PLOにしても彼の地を全面的に統治していたとも思えない。
 問題なのは、一体、どのような組織のどんな人たちが統治しているのだろうか。統治なしでは、水道や電気、病院などの公共的なインフラが経営できるわけがない。ところがその統治体がいっこうに明らかにされない。元はイギリスの信託統治であったらしいが、第二次世界大戦後はどうなっているものやら。停戦するにも、その当事者がわからないのである。ハマスとは戦闘しているが、彼らは統治者ではない。
 パレスチナの人民は当然税金を払っているいはず。その人たちが何百万人といるのだから、それを代表する統治組織があるはず。警察なり、その統治する人たちの姿が、形式的にあっても、一向に明らかないなっていないのである。停戦の相手とすべき統治組織が不明なのだから、交渉自体できない。もちろんイスラエル側が一方的に戦闘を止めることはできるが、、、。
 ガザの地は中東戦争の結果、イスラエルの信託統治になったのか。だとしても西岸地区を治める統治機構が全面に出て調停することはできる。
 パレスチナ、イスラエルは建国以来、難しい問題を抱えていることは承知している。前にも書いておいた。その上でだが、パレスチナの統治機構はどうなっているのかを、はっきりさせてもらいたいものだ。それがはっきりしないと戦闘は果てしなく続き、双方とも廃墟に至るまで続くことになる。元を糺せば、パレスチナを国家として再建する方途を誰がどのように保障することなのだが。【彬】

 

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