2021/07/20
東京オリ・パラがいよいよ近づき、毎日さまざまなことで話題になっています。でも、心安らぐ話題は少ない。
そんな毎日で楽しみにしてきたのは、ショパンコンクール予備予選。毎日午後5時から9時までYou TubeでLIVEがあるので、見られる時には見ています。
毎日聴き出すと、「あ、この人はいいなあ、なんときれいな演奏なんだろう」と思うのです。
さすが世界最高峰のコンクールで、出場者はみな素晴らしくうまい人たち(ごくまれに仕上がっていない人もいますが)。まだ予備予選とはいえ、この中から決めなければならないとは、なんと大変なことなのだろうと思います。
家事をしながら聴いていたのですが、「なんと巧みに演奏するのだろう。」と注目したのは小林愛実さんでした。落ち着いた美しい、もう円熟味が感じられる演奏でした。かなり上位に行くのではないでしょうか。期待しています。
そして反田恭平さん、20日の午前3時からでした。
起きて見られればいいなあと思っていたのですが、その時間に目が覚めて、25分遅れで始まった反田さんの演奏が聴けました。
もう反田さんは優勝するのではないかと思うくらい素晴らしい演奏でした。
私は楽曲分析とか、詳しいことはわからないのです。
ただ、この年齢まで長いこと、さまざまな人の演奏を聴いてきて、心が静まり気持ちがよい、瞑想状態に入るというのか、魂を高いところに連れていってくれるような、そんな心持にさせてくれるのがよい演奏だと感じるようになってきました。
反田さんは若いソリストと表現するより、もう円熟味、巨匠味が感じられるほどの落ち着いた、仕上げてきた演奏で、深い美しさがありました。
審査員も、審査であることを忘れて聴き入ったのではないでしょうか。
ピアノとフォルテの幅の大きさも、実際に反田さんの演奏会を聴きにいって、感じたことでしたが、今回の演奏もそれを感じたことでした。
今後の予定です。ピティナよりお借りしました。
日本人演奏者のみ。
7/20(火)
18:30 角野隼斗さん(2018特級グランプリ)
20:30 竹田理琴乃さん
7/21(水)
24:00 今井理子さん
7/22(木)
18:30 山縣美季さん(2020特級入選)
7/23(金)
18:30 沢田蒼梧さん(2019特級入選)
こちら(ONTOMO)には、7月12日からのアーカイブ動画を載せて下さっています。
https://ontomo-mag.com/article/event/18th-chopin-preliminary20210712/