はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

アフターピルのこと

2019年05月18日 | 健康
2019/05/18


日々様々な情報に接して、「ああ、この情報はみんなに知ってもらいたい。男女を問わず考えてほしい」と思うことがあります。

その問題の当事者のほとんどは弱者なのです。

Eテレで、中絶について取り上げているのを見ました。
性のことは書きにくい。でも、やはり書いておきたい。

番組サイト  https://www.nhk.or.jp/heart-net/program/heart-net/1001/

年間16万件超の中絶が行われている日本。女性の多くは周囲に相談出来ないまま決断を迫られ、体に大きな負担のかかる手術を経て罪悪感を強めていく。しかしその体や心の痛みのケアについては、社会や医療現場でも多く語られてこなかった。背景には中絶を「命の選択」や「道徳」の問題として扱い、経験する女性の自業自得とみなしてきた風潮がある。年間1000件超の中絶を行う診療所で、女性たちの声に耳を傾け課題を考える。


以前から、妊娠というものは男女がいて成立することなのに、なぜ子どもを堕ろすことについて女性だけに責任が負わされ、心身共に傷つくのは女性なんだろうと思ってきました。

中絶を「宿った命を尊重しない」とか「不道徳」の問題として扱われ、女性個人の身の不始末のようにとらえてきた歴史がありました。

簡単に中絶を選択する女性なんているでしょうか。
中絶手術にカメラが入ることを許可してくれた女性の手術の様子は、痛ましく恐ろしく、同じ女性として胸が張り裂けそうでした。

番組に登場した産婦人科医の遠見才希子さんによれば、海外では多くの国で緊急避妊薬というものが認可され、それを服用すれば女性は体を傷つけることがなく安全なのです。WHOの必須医薬品(人口の大部分におけるヘルスケア上のニーズを満たすものであり、個人やコミュニティが入手できる価格であるべき薬)に指定されています。

しかし、日本では医師の処方がないと手に入れられません。市販は認可されていません。

このことを私は知らなかったし、多くの女性がまだ知らないと思います。一般的な話題にものぼりません。

遠見さんのブログを拝見しました。
https://ameblo.jp/emmskk

遠見さんはこう書いています。
なぜ、日本では、こと中絶・流産に関して、世界標準のエビデンスに基づく医療が提供されないのか?

なぜ日本では、海外では1980年代から使用されWHOの必須医薬品に指定されている中絶・流産薬が認められていないのでしょうか?
女性の身を護るために必要な薬なのに、許可すると性が乱れるという意見がありますが、そんなことあるでしょうか?

医療の問題を道徳論にすりかえてます。日本の女性はこの問題についても不当な扱いを受けている状況であると思いました。法律を決める人たち(主に中高年男性か)の無関心、無見識が感じられます。

アフターピルがあることをみんなが知るようになり、当たり前に薬局で買うことができるような日が来ますように。それが、自分の体を自分で守ることができて、自分の行動に責任を取れる、ということじゃないでしょうかね。

〈追記〉
こちらの弁護士ドットコムニュースもどうぞ

https://www.bengo4.com/c_7/n_9654/

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