はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

鎌倉文学館

2019年05月19日 | 街歩き
2019/05/19


鎌倉散策。

鎌倉文学館で「三島由紀夫『豊饒の海』のススメ」展が開催されていると知って、はるばる(でもないけど)行ってきました。
鎌倉文学館にはバラ園があって、今はちょうど開花時期でした。鎌倉文学館は旧前田侯爵別邸なのです。財閥、華族のお屋敷探訪が好きで、バラ園が好きで、三島由紀夫とあっては、行かないわけにはいきません。

三島由紀夫は高校時代から好きで、最初に入った京都の大学の日本文学科では三島で卒論を書こうと思っていたのでした。それはある事情から叶いませんでしたが。
最近は三島文学も読むことはなかったけれど、そういえば生原稿も見たことなかったから、見に行ってこよう。

湘南新宿ラインで鎌倉に行き、江ノ電に乗って由比ヶ浜駅で下車。
鎌倉文学館は駅から徒歩7分。

チケット(500円)を買って入り口から歩いていくとトンネルがありました。
こういうところが鎌倉らしい。いい感じ!
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森の中のような道を上がっていきます。
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旧前田侯爵別邸だった鎌倉文学館。昭和11年に完成した洋館です。
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中は撮影できませんが、鎌倉に縁のある文士たちの本、原稿、写真などが展示されていました。鎌倉は、鎌倉文士と呼ばれるほど多くの作家が居を構えたり、別荘を持っていました。
三島由紀夫は、この邸宅をモデルに「春の雪」を書いています。

三島由紀夫に関しては、これまでに経歴とかエピソードは知っていましたし、写真も多く見てきましたが、直筆の取材ノートや生原稿は初めて見ました。それを見ていると、三島由紀夫ではなくて、傾倒していた若かった自分を思い出しました。

ほんと、あの頃はいろいろあった。

三島をやるなら『豊饒の海四部作』くらい読まなくてはいけないのに読めなかった。エネルギーがなかった。

展示されている「天人五衰」の最終原稿の日付は、あの市ヶ谷の事件のあった日付と同じ1970年11月25日。

今回、生原稿とあらすじなど見て、「やっぱり筋の組み立て方、言葉の使い方がそれまでの日本にないスケールの作家」という思いを新たにして、『豊饒の海』も読んでみよう、今なら読む力があるかも、と思いました。(きっと飛ばし読みだと思うけど)


館内はステンドグラスもあって、きれいな邸宅でした。
居間からバルコニーに出ると、相模湾が見えました。

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庭のバラ園に行ってみました。

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新緑がまぶしくて、さわやかな日でした。
行ってよかったと思いました。

 
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