はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

湯浅誠氏の講演会 人生100年時代に考える「私の幸せ」

2021年03月16日 | 講演会

2021/03/16

 

先週末、豊島区ワーク・ライフ・バランスフォーラム講演会が、としま産業振興プラザ(IKE・Biz)でありました。

テーマは〈人生100年時代に考える「私の幸せ」 ~ライフを充実させる人と人とのつながり~〉 副題:コロナと居場所 ~子ども食堂の取り組みから~

 

講師は、NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ 理事長の湯浅誠さん。湯浅さんは社会活動家・東京大学特任教授です。

湯浅さんは大学時代から貧困問題に取り組み、自立生活サポートセンター「もやい」を立ち上げたり、内閣参与、年越し派遣村の活動はテレビでも紹介されて、私も拝見していました。

登場した湯浅さんは、自分の兄が障がい者だった、と話し始めて、なぜ湯浅さんが、ずっとこういう活動をしているのか一端を知ったような気がしたのでした。

育ったご家庭の話、障がいのある兄と介護する母親、2年前に兄が入院してから、元気だった母がうつになり要介護となった。毎日兄の見舞いに行きたい母親と、毎日は送り迎えできない自分、介護離職かと思った時に、近所で親しくしていた方が母親を車で病院に送り迎えしてくれることになった。

これが大変にありがたかったので、日頃から近所に人とのつながりを作っておくのが、人生100年時代の生き方、というのが前半のお話の主旨だったかと思います。

 

後半は「子ども食堂」について。

子ども食堂は災害の後に始まったことで、誰も取りこぼさない社会を作りたいというビジョンのもと、誰もが安心して行ける場所を整えたいとの思いから。

2020年には全国に4960か所にも増えたそうです。「子ども食堂」とは、子どもを真ん中に置いた多世代交流の地域の居場所。

コロナ禍では密にならないように言われるけれど、日本の地方は疎に向かっている。それを密にする=地域のつながりを取り戻したい。子ども食堂で地縁を取り戻したいというのが目標だそうです。

全国こども食堂支援センター むすびえのHP → https://musubie.org/

HPで見ると、区内にもたくさんの子ども食堂があることがわかりました。お金の寄付をする、食料の寄付をする、調理を手伝う、場所を提供するなど、さまざまな手助けのかたちがあるようです。

数年前に初めて、同じ区に子ども食堂ができたと聞いたとき、いい活動だなあと思ったのでした。これから成長していく子どもたちに、ちゃんとしたご飯を食べさせたい、そのために実際に動く人々がいるということが尊いと思ったのです。

この日は風雨の強い日で雷まで鳴りました。帰りはかなり降られましたが、出かけていってお話が聴けてよかった。自分のできる形で支援したいと思います。

〈追記〉

この後、わずかですが、子ども食堂に寄付をさせていただきました。

 

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