はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

皮膚は0番目の脳

2022年10月24日 | 雑感
2022/10/17


Eテレで「ヒューマニエンスQクエスト」
という30分番組をやっています。

この「ヒューマニエンス」は前には
BSプレミアムで1時間番組として
放送されていましたね。

人間を科学的に探究する番組で
とてもおもしろくてためになるので
私はこの番組が好きでした。
録画して見ていました。




興味深かったのは10月12日に放送した
「皮膚 0番目の脳」

(見逃し配信期間は残念ながら
もう終わっています)


番組紹介によると・・・

「皮膚」には、目でなくても“光”を捉え、耳でなくても“音”を聞き、舌でなくても“味”を知るという感覚が備わっていることがわかってきた。
その皮膚の能力は生命進化において、脳が生まれる前から存在していたため「0番目の脳」とも呼ばれる。
皮膚の存在は自分の内と外を区別するために不可欠。そのため、もし皮膚感覚を失うと「私」を認知できなくなり、自己を喪失してしまうという。」

「皮膚は世界を知る窓」であると。


胎児はお母さんのおなかの中で
子宮内部を手で触って
自分と自分以外のものを
確かめているのだとか。


京都大学の明和政子先生によると
「胎児は触覚を通して世界を知ることで
生存の可能性を高めている」


生まれて数日の赤ちゃんに
視覚、聴覚、触覚の刺激を与えて
脳波を調べてみた実験。



すると、触覚刺激に対して
脳が大きく活動していることがわかった。
(赤い部分)




明和政子先生によると
皮膚接触によって
心地よさが体の中に湧き上がっている。

私たちは触覚を中心にして
見たもの、聴いたものを結びつけて
脳が発達していくのだ、とのこと。



昔から育児書でも
スキンシップが大事と書かれてましたね。

心の安定という意味で大事だと
私は受けとめてきましたが
皮膚接触が脳を発達させていくのですね。



私はベビーリトミックのなかでも
毎回必ず、ママにゆったりと赤ちゃんの体を
撫でてもらう内容をやっています。





また、歌遊びをしながら
赤ちゃんを軽くトントンしたり
ツンツンしたり
ギュギュしたりと
いろいろな触れ方で
体に触ってもらっています。


赤ちゃんたちは気持ちよさそうに
じっとしていたり
くすぐったがってキャッキャッと
笑う子もいます。


フォトグラファーのヨシダ ナギさんの
お話も興味深い。

アフリカなどで裸で暮らす民族の赤ちゃんは
無駄泣きをしないといいます。

「なぜか」と現地の人に訊くと
「肌と肌が触れ合っているから」と
答えるそうです。




それには理由があって
愛情ホルモンのオキシトシンが
分泌されるからだと言います。




ギャン泣きしない赤ちゃん…
乳児子育て中のママには理想ですが。

へえ、そうなんだ!と思いながらも
なんとなくわかる気がします。


でも、コロナ禍ではいろんな物を
触っていけません、とか
ソーシャルディスタンスを保って
とか、いわれるようになりました。

今は生きづらい時代です。

でも、肌の触れ合いは人間の生存にとって
根源的なものがあるのだと
改めて思ったことでした。


(使用写真はテレビ画面撮りです


皮膚について書いた以前のブログ記事



コメント
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