はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

天才ピアニスト・ブーニン 9年の空白を越えて

2022年10月22日 | ピアノ
2022/10/22


昨夜、スタニスラフ・ブーニンの
ドキュメンタリーを見ました。

予告を見て
そういえば、ブーニンは
どうしていたんだろう…
と思ったのですよ。

彼のことはほとんど知りませんでした。


ブーニンがショパンコンクールに
優勝したのは1985年。

その翌年に日本にやって来ました。
日本ではブーニンブームが
巻き起こりました。

女のコたちが彼を追っかけまわし
まるでアイドルスター並みでした。
大人っぽく見えましたが
彼はまだ20歳だったんですよね。

海外のクラシックピアニストが
そんなに大人気になるなんて
初めてのことだったでしょう。

私はその頃、自分の生活に手一杯で
ブーニンのことはテレビのニュースで
見ただけでした。

今のようにネット情報もない時代でしたし。

ショパンコンクールの映像を見ましたが
「猫のワルツ」を弾くブーニンは
溌溂とした楽し気な演奏で
これはみんな魅了されるわと思いました。


ドキュメンタリーによれば
彼は2013年から病気や体の故障で
ピアノから遠ざかっていたとのことでした。

肩の石灰沈着性腱板炎で左手が
動きにくくなり
その上、ころんで左足を骨折したが
糖尿病のため怪我の部分が壊死して
足の大手術をしたとのこと。

ピアノを弾くときに左足も
体重を乗せてバランスを取ったり
弱音ペダルを踏んだりと
かなり使っているものです。

9年の間
表舞台から去っていたんですね。

日本にも家があることを知りました。
日本が大好きなんですね。

日本人と結婚したということは
私も知っていました。

日本人の奥さま・栄子さんが
「彼にとっては聴衆が必要なんです」
といいます。

世界のトップに立って
1度は輝かしい人生を歩んだ人にとって
このまま表舞台から消えてしまうのは
あまりに寂しい。

奥さまはよく支えていると思います。

純粋な人のようで
奥さまに頼り切っているように見えます。


舞台に立ったり
人々の称賛を受けることは
大きな回復につながると思います。

以前のようには弾けなくても
ご自分のペースで
挑戦してほしいなと思ったのでした。

館野泉さんを思い出したりしました。



コメント (2)
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