2017/08/01
今年はボタニカルデザインの服が流行だそうですね。
街でもよく見かけます。
今までも花模様といえば、何の花とは言えないような、いわゆる全体に散らした花模様。
この花模様って、あんがい難しくて、ちょっと間違うと野暮ったかったりします。
でも、ことしは植物画に近いような花のデザインを見ますね。
園芸家であり、デザイナーでもある吉谷桂子さんが描いたクローバーやひなぎくが
本物らしくていいなと思って、このチュニックを買ってしまいました。
バーゲンでしたからね。
サイズがぴったりで、薄いグレー地で落ち着いて見えます。
これが白地だったら、ちょっと花が目立ちすぎて着られないかも。
2017/07/31
仕事場に向かう途中、ある場所に来ると「ちいさなおうち」という言葉を思い出す。
この場所でこの言葉を思い出すことが奇妙だと思いながら
考えてみると、絵本の「ちいさなおうち」を思い出しているのだと思った。
それは首都高速と並走する道。



「ちいさなおうち」は、それほど心に残った本ではなかった。
大人になってから読んだので、1回読んでふ~んと思ったくらいだった。
自然に囲まれたちいさなおうちのまわりがだんだん開発され、
道ができ、ビルが建ち、高速道路や駅ができて、すっかりにぎやかになってしまう。
ひなぎくや木やことりの声がなつかしくなったおうちは、いなかに引っ越したというお話。

こんな道に来ると、その本のことを思い出してしまうのだ。
絵本の力とは、こういうものかなと思ったことだ。
さらに、読み返しているうちに、この「おうち」とは私自身のことだと思った。
静かないなかで育った私が、今はこんなビルや高速道路に囲まれたところに住んでいる。
自分が選んだことではあるが、なんとなくそういう境遇になってしまったが、
ときどき、静かな暮らしがなつかしい。
