よし坊のあっちこっち

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親父の人生(6)自動車整備士

2022年12月21日 | 昭和の足跡
東京へ出てから親父は熊工時代の知識を生かして自動車二級整備士免許を取り、その関係で働いた。主にタクシー会社での整備だが、更に働きながら早稲田の夜間に通って、足りないメカの勉強をしたらしい。何回か早慶戦に連れて行ってもらったが、早稲田贔屓はそのためだ。

30歳で結婚し、二男一女をもうけた。会社運は高度成長前だから簡単に倒産する時代。転々としたが、数少ない寝台車を扱うタクシー会社が一番長かった。寝台車というのは、病院で亡くなった場合、自宅まで亡骸を運ぶ特別仕様の車で、医院や病院には付き物であった。親父が亡くなった時、東京大塚の病院から小平まで移送してもらったのは親父が務めていた会社の寝台車であった。

整備士としての腕はかなり良かったようで、たまに外車を家に持ってきた。今思うとあれはマスタングに違いない。知り合いから整備を個人的に頼まれたという。プロ野球のラジオ解説者の愛車で、定期整備や点検には必ず親父に任せていたらしく、相当信頼されている感じがした。名前は忘れたが当時では有名な解説者だったらしい。


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