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よし坊のあっちこっち

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アメリカの肥満に関するミシシッピの面白い話

2008年02月14日 | アメリカ通信
今や、アメリカの肥満は国家的大問題なのである。州で言うと、ワースト3はミシシッピ、ウエストバージニア、アラバマと、いずれも裕福でない州といえる。一般に肥満は貧乏州=教育レベルの低い州に多いとされている。

厳密な定義かどうかは知らぬが、標準体重より約14キログラム以上だとObese(オビース)という言葉が使われ、標準以上14キログラム以下だと、Overweight(オーバーウエイト)という言葉になるようだ。Obeseな層は全国の3分の1、これにOverweightを加えると66%となるというから、大変だ。国民三人に一人が肥満ということだ。

人間、自分独りが、集団の中で肥満となれば恥ずかしくもなり、何とかしようと考えるかも知れぬが、街へ出れば周りが殆ど肥満だから、何処吹く風と言った具合だ。加えて、アメリカでは人種、容姿で人を差別してはいけないと言う教育が徹底している(ホンネはどうあれ)から、それを見ても表情に出さない。日本なら目の端でその姿を追い、思わず顔のどこかで差別的な表情を浮かべているに違いない。

そんな最中、我がジョージアの西、隣の隣の州ミシシッピの議員が、州議会に街のレストランから肥満客を締め出す法案を提出しようとしているらしい。肥満の人間は、外で食事が出来ないことになる。他の議員も含め、これを知った連中がカンカンになって怒っていると言う話。

日本では、さすがにここまでにはならないだろうが、アメリカでは真面目にこんな事が起こるである。この法案が通るとは思われないが、それだけ、アメリカは抜き差しならないところまで来ているわけだ。

以前、姪が二人遊びに来た時、テーマパークに行ったのだが、ジェットコースターの列に、一見して絶対コースターに入りそうも無い巨漢のパパが奥さんと子供をつれていた。乗る順番がきて、係員がまず注意。「あなた、乗れませんよ」。それでもこのパパ、乗ろうとしたが、予想通り身体が入らない。漸く乗れないと分かると、今度はいきなり足でコースターを蹴り上げ、何事かわめきながら去っていった。日本人なら、肥満を恥じて最初から乗らない。アメリカ人はここが違う。

アメリカの肥満は、個人の怠慢を通り越して、最早「病気」の域に達している。


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