よし坊のあっちこっち

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Wells Fargo 金融スキャンダル

2016年09月09日 | アメリカ通信
アメリカのトップクラスの銀行、Wells Fargoで大スキャンダルが勃発した。当初の発表では、売り上げを伸ばす為に導入した報奨金プログラムの恩恵に与ろうと、架空口座を作り、顧客口座から密かにお金を移し、あたかも新規顧客を増やしたかのように見せかけ、成績を上げて報奨金ボーナスを獲得する、との報道であった。そして事件の発覚で5000人以上の社員がクビになったと言うから大がかりだ。大がかりと言う事は、組織的と言う事になる。その後明らかになった実態は、報奨金云々以前の、Wells Fargoが醸成しきた悪しきに起因するらしい。Wells Fargoの企業カルチャーと言えるかもしれない。

Wells Fargoの営業ノルマは、通常レベルとはかけ離れた、非常に高いハードルが設定され、それをクリアするために顧客に無断で、顧客の別の口座を作り、資金を移動させ、その都度手数料を会社の実績に付けていく、と言うやり方だ。

”銀行”は巷では頗るイメージは良い。日本でも”銀行に勤めている”だけで信用度は一挙にアップする。が、お金が集まる所にワルが集まるから、銀行の華やかな表看板とは裏腹に、きな臭い、ダーティなあぶくの異臭が常に付き纏う。

銀行がよく使う手は、例えばローンのレートを誤魔化したり、海外送金等の為替レートを操作したりで、こすっからいことを平気でやるから、困ったものである。一般顧客はただただ信用しているから、そんな不正をちょこちょこやられても検証のしようがないのである。

今回のスキャンダルも、単に下っ端だけの問題ではなかろう。大体、企業で働くと分かるのだが、ここまで集団で発覚したという事は、上が知っていて了解(暗黙でも)してなければ出来ない話だ。

さて、どのランクまで知って知らん顔していたのか。それにしてもジョン何がし とかいうCEOは昨年の年俸が約20億円相当という。こういう連中は責任を取って辞めても、貰うものはしっかり貰って辞めていく。これがアメリカなのだろうな。


















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