よし坊のあっちこっち

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「政治主導」で墓穴を掘った民主党

2010年11月18日 | いろいろ
「政治主導の政治の下にマニフェストを実現する」と格好よい打ち上げで民心を掴み、政権を奪取した民主党だが、一年後の現在、末期的惨状は目を覆うばかりで、あと3年は持たないのではないかとさえ思われる。

政治主導と声高に言うが、自民党時代はそうではなかったのかと言えば、そんな事は無い。要するに、政治主導が出来る政治家と出来ない政治家が居るだけで、政党そのものは関係ない。

自民党時代はよく、「族議員」という言い方で表現されたが、結構な事で、郵政やら、厚生やら、防衛の問題に深く関与=勉強していたわけで、その道の専門家と言ってもいい。そういう人が、晴れて専門分野の大臣にでもなれば、役人も無視出来ない。役人にとって組み易いのが素人大臣だ。何も知らないから、手取り足とり洗脳しながら、役人の都合のよい路線に誘導していく。

あの、ヤナギダ法務大臣の、呆れてものが言えない、トンデモ発言がそれを如実に語っている。「議員になって以来、法律案件に関係した事が無い自分に法務大臣のイスが回ってきてまずビックリ。だけど・・・・」と問題の発言となったものだが、素人大臣に役人が二つのことを言えばよいと吹き込んだ。この時点で大臣ロボット化は完了した訳で、業務と言えば、恐らく役人が差し出す書類にメクラ判を押すだけなのだろう。

政治主導の解釈を間違っている。ただ、役人を奴隷の如くこき使えば良いと勘違いしているのではないか。その表れが、自己都合の隠ぺい工作の為に海保全体の士気を低下させても何とも思わないこと、さらに国防を担う自衛隊に対し、官房長官が何と「暴力装置」と言い放ったこと。口が滑るということは、日頃からそう信じているから、思わぬ時にポロッと飛び出す。ホンネが出る瞬間である。

自民党より少しはマシかと思っていたが、自民党以下と言わざるを得ない。加えて、やはりセンゴク官房長官が「左」では駄目だ。「暴力装置」とは左翼思想でないと出て来ない言葉だろう。その意味では、かつて、政権維持の為とは言え、社会党を篭絡してムラヤマ内閣を作った事は当時の自民党の快挙と言っても過言ではあるまい。今時社会党の流れを汲む政党が太っていたら、大変な事だ。お蔭で社会党は解体し、今ではフクシマ何がしがチョコチョコ動き回っている、あのくらいの規模で適当に吼えさせて置けば丁度良い。

政治主導と言えば言うほど、役人は巧妙に落とし穴を仕掛けるものだ。今の民主党は見事に嵌ってしまった。穴から抜け出るのは容易ではないだろう。