宗教学講義―いったい教授と女生徒のあいだに何が起こったのか (ちくま新書)植島 啓司筑摩書房このアイテムの詳細を見る |
20年くらい前日本に帰国した際に買った本のひとつが植島啓司という人が書いた『恋愛のディスクール』(PARCO出版)というものだった。植島啓司という人がどんな人であるか全く知らずに、ただ本の帯を読んで購入を決めた。
そこにはこう書かれていた。
・・・ぼくは、マルグリット・デュラスが名優チャ-ルス・ロートン監督の「狩人の夜」(1955年作品・1990年ケイブルホーグ配給)という映画が異常に好きで4回見た、と語っているのを知ったとき、なんだか一瞬、胸がざわつくような感じがした。 しかし、まさかそれが、本書「恋愛のディスクール」の基本プロットになるとは、その時には想像も付かなかったのである。・・・植島啓司
私の大好きな作家のマルグリット・デュラスが大好きだった映画について語ったことを知って触発されて書かれた小説・・か、何ともややこしいけど、おもしろそうじゃないの・・ってことで買って読んだんだけどね・・、最後の幕切れも良くわからん・・・結局、「狩人の夜」という映画を見てないと理解できないわけ?・・・とそのまま放っておいたんだけど、
最近になって本の整理・処分を開始して、本の山の中から「宗教学講義」という新書を発見。著者が植島啓司となっていて・・・待てよ・・この名前どこかで聞いた覚えが・・記憶にある名前・・・とこれまた本の山に潜っていた「恋愛のディスクール」を引っ張りだすと作者の名前が一緒じゃないの~!
この新書も著者のことには全く関せずに買ったわけだけど、不思議ですねえ・・、結局人間の嗜好というか思考というか、その傾向というのは決まってしまっているってことですかしらん? 何で、2度も知らない人の本を買うわけ? 植島啓司って人はもしかして私の好みの男かしらん?
教授と女生徒による対話形式で、人間がどのように宗教に魅かれていくのか・・・というようなことを説明しているんだけど、最後のプロットがやっぱりよくわかりませんわ。
一体教授と女生徒のあいだに何が起こったのか・・・教えてよ~!